気象・地球システム学講座

気候変動や異常気象発生などの地球環境の変化は,大気・海洋・植生・水圏・生態圏と人間・諸動物の活動などから成る地球システムや生態環境システムと連動している。これらシステムを構成する基本構造,変動過程,共生関係や相互作用について,例えば,気象,水循環,海洋循環,地球の進化,風土,地形,地球環境保全,動植物の生理生態・生態調和や人間活動について,観察・観測,実験・調査,リモートセンシング,数値解析などを援用して研究する。研究で得られた新たな科学的知見,研究を通して修得した思考力・実践力を活かし,地球と人類の未来を展望でき,次代の文化形成と持続可能な地球社会の構築に貢献でき,そしてグローバルな舞台に積極的に挑戦し世界に飛躍できる人材養成に向けた教育・研究を行う。



気象・地球システム学講座の教育研究分野

大気海洋地球学

過去と現在の地球の気候がいかなるプロセスで変動し,未来の地球はどうなるのか?そして人類はそれにどう対処すべきか?我々人類はその答えをまだ得ていない。これが 21 世紀の我々の前に立ちはだかる地球環境問題とそれに関連するエネルギー問題である。人為的影響がない場合の気候変動は,大気と海洋そして固体地球との地球内の相互作用と,太陽活動の変化や隕石の衝突など地球外の影響で短期そして長期に気候が変化している。当講座では,気候変動の理解と人類の持続的未来のために,気象学・気候力学・海洋気候学・地球システム進化学・未来地球システム学を融合させ,これら地球の現在・過去・未来の気候システムの解明と,人類の対応について研究を行う。

流域環境創成学

自然環境の保全・修復に配慮しながら,土地・森林・水資源を開発・利用するための計画・設計監理に関する教育研究を行う。即ち,人間生活と自然環境保全の調和の取れた発展,合意形成を目指すため,流域環境評価,生態系管理,環境施設・安全空間の創成など,社会科学的手法や自然科学的手法の有効な統合化方策について教育研究を行う。

地球環境解析学

地球環境解析学講座では,良好な環境を守り,自然災害から人を守るための知見を教授し,また知見を得るための研究を行っている。空間スケールとしては,小さな流域から地球環境までを対象とする。扱っている学問分野は景観生態学,景観設計学,地理情報システム学,水工水理学,河川水文学,気象学,地震学などで,研究手法としては,理論的考察,コンピュータによる解析が主であるが,流域観測や分析機器による分析も行う。

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