What's JABEE

国際的なグローバル化の進展により、技術者も特定の国に留まることなく活躍する時代になっています。そこで、どの国で技術者教育を受けても、国際的な水準を有していることが証明できるように、それぞれの大学などの高等教育プログラムが教育の質の保証と向上をはかることが望まれるようになってきました。

 我が国において、このような教育水準を有しているかどうか公平に評価し、認定する機関がJABEE(Japan Accreditation Board for Engineering Educationの頭文字で日本技術者教育認定機構という)です。JABEEは、技術者教育の国際相互承認の動向を踏まえ、技術系学協会(学会、協会)と連携して1999 年11月19日に設立されました。このJABEEによって認定された教育プログラムをJABEE認定教育プログラムと呼びます。また、JABEE認定が得られるまでの教育プログラムをJABEE対応教育プログラムと呼びます。

 ところで、JABEEでの「技術者」とは、「数理科学、工学、情報技術などの知識・手法を駆使し、社会や自然に対する影響を予見しながら、人類の生存・福祉・安全に必要なシステムを研究・開発・製造・運用・保全する者」と定義されています。分かり易く言うと「技術者とは人間社会に役に立つものづくりを行うことができる人材」であると言えます。物とは目に見える建造物や機械の人工物ばかりでなく情報技術やソフトウエアなど目に見えない人工システムも含まれます。

 本講座では、環境情報システム工学プログラムを国際的教育水準を満たすJABEE認定教育プログラムとすべく準備を進めているところです。学生にとっては、JABEE 認定教育プログラムを修了することが、国際的に認知された技術者への出発点になります。

 
教育理念

 本講座では、「環境」・「情報」・「システム工学」に関して幅広い基礎・応用知識の教育および研究を行い、科学技術の高度化・統合化などによる社会や産業の変化に柔軟かつ適確に対処できる技術者・研究者を育てようとしています。

 本講座の教育研究内容は生物学と工学との架け橋の役割を果たし、本講座で身につ けた知識や研究能力は生物工学や環境工学、設計工学、情報工学に至るまで多くの分野をカバーし、学生は新しいシステムを創造する力を身につけます。