研究目標
地球上で,35億年前に水中に出現したと考えられている原核生物は,4億年前に陸上にあがり,その後さらに進化を続けてきました.現在,地球上に存在する森林生態系には多くの生物が生息し,相互に複雑な関係を保ちながら安定した生態系を維持しています.その中で微生物(主に菌類)は,植物のように光エネルギーを利用した物質生産を行うことができないため,他の生物にエネルギー源を依存して生活しています.エネルギー摂取方法は多様で,腐生的(植物遺体の分解者),寄生的(生きた植物から栄養を奪い,病気の原因となる病原菌),そして共生的(植物の光合成産物に依存)なものがあります.私たちの研究室では,森林における微生物の種類やその分布を解き明かし,森の物質やエネルギーの流れに果たす微生物のはたらきを考えるため,微生物の形態,組織,DNA情報に関する調査・研究を行っています.
|