TOP 三重大学 生物資源学部 旧物質循環学講座
准教授 水野 隆文 Takafumi Mizuno tmizuno@bio.
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研究目標

 生育が困難な土壌に植物がどの様に適応するのか、そのメカニズムを植物における体内金属の恒常性(ホメオスタシス)から考え、その知見を鉱山跡地などの緑化や不良土壌での食料生産に寄与することを目指します。また、体内に高濃度の金属を濃縮・蓄積できる特殊植物(超集積性植物)の研究を通し、これらの植物による土壌の浄化や金属資源としての利用も進めています。.

研究内容

 現在は鳥羽市の沖にある菅島を主なフィールドとし、高ニッケル、マグネシウムによる高pH、貧栄養を特徴とする蛇紋岩土壌に分布する特殊な植生の調査を行っています。同時に、この島固有の希少植物の保護や採石場の緑化に向けた取り組みのほか、産業活動と自然環境の保全の両立について考える研究をおこないたいと考えています。また、土壌中のマンガンを高濃度に集積するコシアブラという植物について、その特性や栽培方法について研究を進めています。

教員からのメッセージ

 
当研究室は「土壌学」と「植物栄養学・植物生理学」を基礎とした研究室であり、森林ならず農業や環境の分野にも深いつながりがあります。また植物の調査や栽培、自然環境の調査のほか、土壌の分析(栄養診断や土壌環境診断も含む)や金属濃度測定など、無機化学をベースとした分析を主に行う比較的化学色の強い研究室となっています。学生の皆さんには、卒業・修了までに自然環境や生物多様性に関する深い知識と、環境・食品・農業など分析に関する様々な技術、さらに野山を闊歩できる体力を身につけて欲しいと思っています。


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