研究内容
1. 森林政策に関する研究:自然としての森林を維持・管理しながら、木材のような経済的価値とともに、国土保全機能やレクリエーション機能などのような公益的な価値を発揮させることによって、人間の生活を維持するための方法や手段を研究することである。そのための課題は様々であり、そして海外や歴史から学ぶこともあれば、地域に入って実践的に学ぶこともある。
2. 林業新規参入者や森林ボランティアの研究:林業の現場に新しく入ってくる人のなかで、都会から故郷に戻ってくる人(Uターン)やまったく縁のなかったところへくる人(Iターン)が増えている。また、都会の人を中心として,里山や人工林の手入れを行う市民活動が盛んになっている。現地調査やアンケート調査で、このような新しい動向の実態を明らかにしている。
3. 森林コモンズの研究:ジコチュウという言葉に象徴されるように、現在の日本は公共性や共同性に弱い社会になっている。森林管理においても同じような状況にあるが、伝統的な共同管理に学びながら、新しい時代の共同管理について研究するのが、森林コモンズの研究である。
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