ツンドラ多角形土 (アイスウェッジポリゴン、ツンドラポリゴン, tundra polygons)



 シベリアなどのツンドラ地帯に見られる構造土です。地表の凍結収縮によってできた割れ目が織りなす構造土で、六角形の網目模様が地表に現れます。割れ目の下にはアイスウェッジが形成されており、アイスウェッジポリゴンとも呼ばれます。六花形の対角は6〜10数m程度で、斜面等では六角形が間延びしたような形になります。
 こうした編み目の上を融解水が流れ、独特な土壌浸食や水文周期が生じたりします。また、ツンドラ地帯の土壌融解の空間変動特性などにもこのツンドラ多角形土が一役を担っています。
 (Tiksi, Russia, 1997年8月17日撮影)

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