食料供給・農水産業の発展・環境保全などの社会的課題に取り組んでいます。
生物資源学部では平成27年度から、資源循環学科、共生環境学科、生物圏生命科学科の3学科体制のもと、専門分野を再構成しました。
循環社会システム学講座の教育研究分野
生物資源経済学

現在、日本の食料自給率は40%まで低下する一方で、発展途上国での食料需要の増加やバイオ工ネルギー生産の増加などのために世界の食料需給は逼迫しつつあり、価格も上昇傾向にあり、今後の食料の安定供給に対する不安が高まっています。本研究室では、このような日本や世界が直面している食料や農業、さらにそれと関連した環境や農村の問題について社会経済学的側面から研究しています。
循環経営社会学

主に農業経営学、地域社会学の視点から、食料問題・農業問題・環境問題を考察しています。生ゴミの堆肥化など食品リサイクルの推進、有機農業や環境保全型農業経営の確立、企業や個人による農業参入の促進、競争力ある農業経営の育成などの課題に取り組んでいます。実際に国内外の農業経営や食品関連企業を訪ねたり、農業団体や行政機関に政策提言をしたり、消費者の食に対する意識を調査したり、現場に出て人と触れ合う機会が多い分野です。
資源経済システム学

本研究室は、"さかな"と"うみ"を中心に、自然資源とそれを育むフィールドに関して社会科学の立場から学習・研究します。例えば"さかな"に関しては、持続的な生産・流通・消費について学び、良質なタンパク質を安定的に供給し、安全な食品として流通させ、安心して消費するための社会システムについて考えます。また、"うみ"に関しては、海面の様々な利用や、伊勢湾などの"うみの環境"の保全と漁業のあり方などがテーマです。
地域環境管理学

環境問題は私たち人間社会の前進を阻む大きな要因になろうとしています。本研究室は、地域で起きている様々な環境問題の解決方法を模索するために、問題を現場でじっくり、深く見つめ、社会の側のこれまでの意識や行動やしくみ・制度を変えることによって問題解決を図ろうと務めています。とりわけ近年閉鎖性水域とそれを囲む流域の生物多様性をはぐくむ「再生」を模索する動きが高まっており、様々な場面でこの問題に関わっています。