
農地・水・緑を護り、食料生産の向上と安心・安全な地域環境の創造に貢献します。
生物資源学部では平成27年度から、資源循環学科、共生環境学科、生物圏生命科学科の3学科体制のもと、専門分野を再構成しました。
地域保全工学講座の教育研究分野
田園計画学

地域計画を立てるためには自然環境、人文環境を知らなければなりません。またこれらの環境を適切に評価していくこと、ならびに環境を形成していくことが求められています。美しい田園空間を創造するために必要な自然環境の評価方法、適切なゾーニングのやり方などについて調べています。対象地域は日本のみならず、ドイツ、フランスなどの先進的な計画地域、東南アジア、南アジアなど広範に及んでいます。
土資源工学

様々な条件下での土の物理・力学的性質、および構造物との相互作用で発揮される諸特性について研究を行っています。具体的には、地すべりや地震による地盤の破壊原因の解明、アンカー斜面の健全度評価手法の確立、老朽ため池改修手法の検討、砕石および杭基礎と土との相互作用の解明、フェローセメントやリサイクル材の有効利用などで、人間生活にとって不可欠な土資源の安全性、有効性、可能性について考えています。
水資源工学

世界の3分の1の人々は慢性的な水不足に苦しんでおり、健康、農業、経済発展などが脅かされています。この研究室では、水の循環の各要素(たとえば降雨や気温など)を自分たちの手で測ります。そして、人にやさしい自然と調和した水環境を創造して維持する方法を考えます。たとえば、水環境調査、雨水流出解析、沿岸域環境の修復、水質汚染機構の解明、栄養塩類の低減方法、沿岸水質の河川感潮域に及ぼす影響などがテーマです。
流域保全学

地形・土壌・水・植物・動物・人間活動等を包括する流域資源について、保全・維持・管理・評価・修復システムの開発および利用に関する研究を行っています。研究課題には「流域保全、土壌構造、劣化した土壌と不毛地、農地農村整備」などがあります。授業では「学生自身が思考すること」を強調しています。研究室の学生達は、深く物事を調べ、考え、理を極め、明確にする作業を進めながら、「研究、科学、技術、人間の思考、アイデア、創造」を学んでいます。
環境施設工学

この研究分野は、農業用水に関わる水利施設の設計、施工、維持管理および建設材料などについて研究しています。コンクリートと土は建設材料として最も多く用いられる材料ですが、我々の研究室ではこれらの材料や構造物を研究対象にして実験や解析などを行っています。現在はコンクリート構造物の健全性を調べる検査方法の研究、環境に配慮したコンクリートの利用方法、構造物の破壊に至る地盤と構造物の相互作用などについて研究しています。
国際環境保全学

廃棄物の再利用によって地域の環境改善を目指しています。 現地調査、土木学・工学的実験をベースにした、1)環境保全を考慮した新複合材の開発,2)土砂災害の防災手法に関する研究,3)国際環境保全現場における問題と解決策に関する研究、数値解析有限要素法等を利用した地域資源管理の最適条件を探る研究を行っています。