気象学・宇宙気候学から生態学まで、様々な手法で自然界の成り立ちを明らかにします。
生物資源学部では平成27年度から、資源循環学科、共生環境学科、生物圏生命科学科の3学科体制のもと、専門分野を再構成しました。
自然環境システム学講座の教育研究分野
地球環境気候学

美しい地球の不思議を知ることにワクワクしませんか? 猛暑や冷夏、豪雪や暖冬、異常多雨や干ばつ、北極海氷の減少、地球温暖化。これら地球規模での異常な「気候」がなぜ起こるのでしょう?この「なぜ?」に対する答えを人類はまだ得ていません。この研究室では特に気象学をベースとしてそれを解き明かすことを目標に研究しております。気候力学とグローバル気象学を学び、それを基にして地球規模の気候変動の絡繰りを解くことを目標に、親身に研究指導を行います。
海洋気候学

今日大気中の二酸化炭素などの増加で気温が上昇し、いろいろな異常気象海洋現象が生じています。この研究室では、関連する気候変動や海洋大循環の流速、水温、塩分、密度などの変化を調べています。手法には、写真のような三重大の船による直接海洋観測とその結果の解析、コンピュータを用いた数値モデル実験、気象庁や水産庁などに蓄えられた長期観測データの解析などがあります。大切な地球環境を守るため、皆さん、いっしょに海洋のいろいろを調べましょう。
水域環境学

主に水に関わる環境、自然災害の研究をする研究室です。豪雨・洪水だけでなく、地震や津波のメカニズム(最近特に力を入れています)も研究しています。教員が3人いるので、やっていることは多岐にわたっています。宇宙気候学という新しい分野の研究や、雨や河川水の水質の計測、土壌中の熱や汚染物質の移動の解析もしています。農業のIT化の研究もやっています。高校の科目で言えば、物理、地学(地球科学)、数学、化学情報が対応します。
緑環境計画学

森林などの生態系機能評価を基礎に、森林生態系や生物多様性の保全に配慮した森林計画の作成手法について研究しています。樹木個体や集団の継続調査を行い、森林などの陸上生態系の環境応答の評価とその手法開発、乾燥地植物の光合成と水利用に関する戦略の解明、また熱帯林など、世界の森林資源の適正な管理、「持続可能な森林経営」を目指して、基準・指標作り、森林認証、住民参加型森林管理などの観点から研究しています。
環境解析学

地球は様々な景観に覆われています。それは、その場所の自然環境と人間とが、数千年以上の長い時間をかけて作り上げてきたものです。景観には、場所の特徴がはっきりと表れます。景観は、ある場所に生息する生物個体の分布や数に影響するという科学的な側面と快適さや美しさに影響する審美的な側面の両面を持っています。研究室では景観を切り口に、場所に関係する様々な環境的課題を調査し、GIS(地理情報システム)等の技術を用いて場所との関係を研究しています。
地球システム進化学

私たちは、この地球とともにどう生きていけばよいのでしょう?地球温暖化、エネルギー、環境問題など、現在の地球には重要な人類的課題が山積みです。自分たちが生きていく社会に展望をもつためには、人間を要素とする地球をシステムとして理解し、個々の自治体レベルでの「持続可能な社会」の姿を具体的に明らかにしていくことが必要です。この研究室で、地球をシステムとしてとらえる自然観、持続可能な社会・自然エネルギー社会への具体的なビジョンをいっしょに学んでみませんか?