生命の仕組みを分子レベルで解明し我々の生活に役立てます。
生物資源学部では平成27年度から、資源循環学科、共生環境学科、生物圏生命科学科の3学科体制のもと、専門分野を再構成しました。
生命機能科学講座の教育研究分野
分子細胞生物学

動物細胞を主な研究材料として用いて、細胞レベルで起こる様々な生命現象、例えば、DNA複製、転写、DNA修復、分化、細胞死のメカニズムなどについて、生化学的、分子細胞生物学的手法を用いた基礎研究を行っています。一方で、これらの研究によって得られた知見を、バイオサイエンス及びその関連の多岐にわたる分野に応用することも目指しています。
分子生物情報学

食品、医療分野では、様々な酵素が利用されていますが、酵素の熱安定性や触媒メカニズムについては、まだ多くのことがわかっていません。当研究室は、遺伝子工学、分子生物学、分析科学などを用いて、これらの仕組みを解明することをめざしています。また、食品や化粧品への保存物質の影響、土壌に対する環境ストレス物質の影響を、熱量計を用いて正確に評価する方法の開発も行っています。
生理活性化学

薬が効く、味がする、香を感じる、風邪をひく、これらにおける共通点は、すべて分子と分子が結びつくことから始まることです。つまり、痛み物質を作る酵素の働きを抑える頭痛薬、アミノ酸が舌の受容体に認識される、香料が鼻の粘膜働きかける、ウイルスが細胞に侵入するなど、そこで起こる結合する仕組みを解明することを通じて、良く効く薬、美味しい食品、芳香剤や香料、ウイルス病治療薬など、人をより幸せにする方法を探っていきます。
生物機能化学

私たちの役に立つ物質を色々な生き物の中から探しています。例えば、イラガの毒液ペプチド、ゴマの抗酸化物質、細胞周期調節物質や細胞増殖抑制物質などです。これらがどんな形(構造)をしているか分かったら、それらそのものや、それらに似ていて、もっと高機能な物質を、化学や酵素の力を借りて合成し、役に立てる工夫をしています。
食品機能化学

食材料に含有している物質の潜在的機能を創薬・医療・診断などのバイオサイエンス分野で利用するため、生化学的および有機化学的に基礎・応用・実用化に向けた研究を行っています。基礎研究として,目的とする生体機能が関連する生命現象を分子レベルでシステム的に研究します。次にその理解に基づいて機能性分子の創生を行います。最終的に生命科学の分野で利用できる物質や技術を実用化します。