21世紀の食料・環境問題の解決に取り組んでいます〜

物質循環学講座

循環生物工学講座

循環社会システム学講座

 

受験生の皆様へ

 

 

 

 

資源循環ってなに?  もう少し簡単に言うと?

 

植物や森は太陽の光を浴びて成長し、人間は、これを消費してゴミを排出しながら日々の生活(経済活動)を営んでいます。人間にとってのゴミは他の生命にとって資源になります。もしかすると、ゴミが新たな資源やエネルギーになるかもしれません。私たちは、「資源循環」の考えのもとに、農業や水産に関した食品の生産・流通・加工、経営や社会システム、森林、環境、廃棄物利用やエネルギーのことを教育・研究しています。

 

 

 

資源循環学科では、環境やバイオテクノロジーなどの一分野に特化することなく、総合的な基礎を学びます。もちろん環境問題やバイオテクノロジーに関する教育・研究も重要視しています。しかし、その一分野のみの教養では、実社会における活動には不十分です。たとえば、遺伝子組換え微生物を安全かつ効率的に使って医薬品を生産することを考えてください。バイオテクノロジーによって微生物の遺伝子組換えが成功したとします。しかし、小さなフラスコの中で成功した数ミリグラムの薬を作る方法を、何万人分の薬を作る製薬工業に発展させるには反応装置(機械)が必要です。また、品質を保つための計測制御や監視・流通システム、微生物を再現よく育てる技術、廃棄物の処理や有効利用、経済的・経営的戦略も必要になってきます。現在は、このような実社会における全体の仕組みを考えつつ、そのキーテクノロジーとなるもの(たとえば組換えであり、計測であり経営であり)の問題解決ができる人材が求められています。

生物資源学部の中で学び、資源循環学科で総合力を磨くことで、時には生物的に、時には化学的に、時には物理的な考え方で物事を考え、あるいは経済的な側面や工学的な観点で資源循環を考える力が身につきます。地球規模から地域に密着した問題まで、全体を見渡しながら、より深い分野の問題解決ができる人材を育てることが私たち資源循環学科の目標です。

 

資源循環学科の位置づけについて

 

生物資源学部には3つの学科があります。環境をはじめ様々な問題を考え、バイオテクノロジーを中心とした様々な基礎を習得する学科がありますが、それだけでは不十分です。現実には、それらの基礎技術をどうすれば実社会に還元できるかを考える学科が必要で、それが私たち資源循環学科の位置づけです。基礎を重視しつつも、その延長上に応用と総合力を養う教育・研究体制を整えています。生物資源学部のすべての要素を包括的に有する学科であり、ミニ生物資源学部の学科と呼ぶ人もいます。

 


前のページへ  資源循環学科TOPへ