学生の声(H20年度版)

  1年生

 上原さん(共生環境学科1年・森林資源環境学講座に分属決定)

 私は中学生のときにリグニンという言葉を初めて耳にしました。それ以来,どんなもなんだろう,と興味を持っていました。そこでリグニンを研究している研究室のある森林資源環境学講座に行きたいと思い,共生環境学科を選びました。これから,世の中でエコと言われていることは本当にエコなのか,人間がごみと呼んでいるものは本当にごみなのか勉強したいです。

  2年生

 市原さん(森林総合環境学研究室に分属決定)

 僕は森林と人間の関わり合いや文化について興味があり,森林総合環境学研究室に分属を希望しました。この講座は,化学,物理,生物,社会と言った様々な視点から森林にアプローチすることができる点が魅力だと思います。また,実習も多く,教科書からだけではなく自分の実体験を通して森林について学ぶことができる点も魅力です。僕はこの講座で学んだことをいかして,公務員になりたいと思っています。



  3年生

 平山さん(森林環境砂防学研究室所属)

 3年後期現在,僕たち3年生は,研究の基礎となる知識を得る勉強をしています。水文観測,災害現場の見学,先輩方のゼミ発表や通常授業が中心になっていると思います。実際の現場では,急斜面で滑落することもあり危険もありますが,学べることも多いです。また直接現場でデータを回収することは,どこのどういったデータであるか,はっきりわかるので良い点だと感じています。実際に見たり,感じたりしたことを今後の研究に生かすことができたらいいと思っています。




  4年生

 草合さん(森林保全生態学研究室所属)

 私は野生動物に興味があり,森林における植物と動物の関係について研究しています。森林資源環境学講座の魅力は,演習林実習などでフィールドに出て,自然に触れる機会を多くもてることだと思います。自然の中での実習を通して,仲間と共に学べることがたくさんあります。私は森林で経験したことや学んだことをいかして,高校の教師になりたいと思っています。



  博士前期課程

 村田さん(博士前期課程1年・木質資源環境工学研究室所属)

 私は現在,国産のスギ小径丸太の研究をしています。丸太の曲げ試験・動的試験から強度性能を調べ,直径の小さな丸太の有効な利用方法を考案することを目的としています。森林講座では,木造建築についても学ぶことができ,設計製図や住宅の模型作りの実習があります。演習林での実習では,友人と協力し課題を進め,夜にはとてもきれいな星空をみることもできます。将来は大学で学んだことを生かしていきたいと思っています。



  博士後期課程

 科野さん(博士後期課程2年・木質分子素材制御学研究室所属)

 自然循環系を撹乱しない物づくり手法の提案・実践を行う研究者になりたい。これが,木質分子素材制御学研究室を志望した理由です。私は,マレーシア,パームオイル産業から廃棄されるオイルパーム空房のポスト石油資源としてポテンシャルを明確化する研究を行っています。海を越えて舩岡プロセスの有用性を伝え,現地の人が実際にそれをできるようになり,感謝された時に,初めて「国際貢献」という意味を理解できました。このプロセスが全世界の人ができるようになれば,持続的な資源循環社会が構築される日は近いといえます。