嫌気性細菌の分子遺伝学とその応用に関する研究
私たちが研究の対象としているClostridium はさまざまなバイオマスを分解し、水素ガスを生産することがわかっています。そこで、遺伝子工学的手法を駆使して、バイオマス分解に関わる遺伝子の単離やその発現制御機構を解明することでバイオマス分解力を強化したり、水素ガス生産の機構を解析することで水素ガスの生産性を向上させたりすることを究極の目的として研究を進めています。現在は、当研究室で単離され、形質転換も可能なClostridium paraputrificumを使って基礎研究をしています。いつしか、バイオマスから水素ガス自動車が動く時代を夢見ています。
 
 海洋性微細藻類の単離と応用

伊勢湾を中心とする汽水域での微細藻類であるラビリンチュラ類を単離して応用を目指しています。DHAやEPAは魚なんどから抽出されていますが、もともとは海洋に生息する微細な藻類が生産するこれらの物質を食物連鎖で魚が取り込んだものです。魚の乱獲によらず、ラビリンチュラ類を培養して抽出できれば、自然に優しくコストもかけづにDHAやEPAを生産できます。それをめざして、新しいラビリンチュラの単離と性質の検討、またゲノム編集による代謝改変によって生産効率の向上をめざします。
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