研究内容

 

 食品や医療の分野では、多種多様な酵素が利用されており、個々の酵素の機能やその触媒メカニズムについては、まだ多くのことがわかっていない。 また近年、エネルギー問題が注目される中、食料と競合することなく、農作物の残渣に含まれるセルロール質を糖化してグルコースやキシロースのようなC6糖やC5糖を効率よく獲得することが重要視されている。本研究では、糖質分解酵素に注目し、遺伝子工学、分子生物学、物理化学的手法を用いて、分子・原子レベルで酵素の構造と機能に関する研究を行っている。 


<研究テーマ>

  1. C.cellulovoransのゲノム解析とセルラーゼ複合体「セルロソーム」に関する研究

  2. β−アミラーゼの構造の機能に関する研究

  3. デンプン結合ドメインの構造と機能に関する研究

  4. イソマルターゼの構造と機能に関する研究


<共同研究>

  1. 三重大学生物資源学部水圏生物利用学研究室 田丸先生

  2. 京都大学大学院農学研究科 植田先生、黒田先生、森坂先生

  3. 住友商事株式会社

  4. 辻製油株式会社

  5. 山梨大学大学院医学工学総合研究部 楠木先生

  6. 大阪府立大学大学院生命環境科学研究科 新田先生、西村先生、北村先生

  7. 宮崎大学工学部物質環境化学科 湯井先生

  8. 奈良県立医科大学化学教室 山本先生

  酵素の構造と機能に関する研究

 現在、市販されている薬の約50%は細胞膜に埋め込まれたGタンパク質共役型受容体という膜タンパク質をターゲットにしており、多くの場合、動物細胞を使ってこれらの膜タンパク質を発現し、創薬段階におけるリード化合物の探索などを行っている。しかしながら、動物細胞を使った発現系では、ランニングコストも高く、大量調製には不向きである。そこで本研究では、大量調製可能なゼブラフィッシュの受精卵を活用することでコストを抑え、発現が困難な膜タンパク質や目的の翻訳後修飾を伴った高品質な哺乳類由来タンパク質の発現にも対応したハイスループットタンパク質生産システムの開発を行っている。


<研究テーマ>

  1. 魚類発現系を活用したハイスループットタンパク質生産システムの開発

  2. 筋ジストロフィー関連タンパク質の発現および機能解析


<共同研究>

  1. 三重大学生物資源学部水圏生物利用学研究室 田丸先生

  2. 橋本電子工業株式会社

  ハイスループットタンパク質生産システムの開発

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