研究内容
森林を構成するリグノセルロース系素材(樹木)は,自然界における蓄積量・多様な機能・リニューアブル性から,石油・石炭などの化石資源に替る次世代の物質資源としてのポテンシャルを秘めている。本研究室では,その生物素材としての機能を最大限強調したバイオ系新素材の設計・合成,および誘導された新規化合物の機能・生物活性を検討する。さらに,環境資源としての森林の機能を保持しつつ,森林資源を材料・原料として永続的に活用するため,それを構成するさまざまな植物素材およびその誘導体の特性を応用した効果的リサイクル活用システムについて考究する。主な研究テーマは以下のとおりである。
- 植物構成素材の化学構造,反応性,生体系での機能
- 植物素材化学的完全活用システムの構築
- 植物素材の化学変換および微生物変換プロセスの開発
- 植物成分をベースとした新機能性素材の分子設計と合成
- リグノセルロース系リサイクル複合材料の設計と誘導
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