本研究室の主要な研究テーマは、次の2つです。

 

水産生物資源の持続的利用に関する数理的研究

生物資源の持続的利用のためには、十分な親を残す必要があります。資源量の推定値や将来予測には常に大きな誤差が含まれます。統計学的な手法を駆使して、より正確に資源の状態を把握するための研究を行っています。また、不確実な情報に基づき、乱獲を回避できるような資源管理戦略(順応的管理)の開発に取り組んでいます。

 

 

魚類の保全・資源管理に関する野外研究

人為的攪乱によって、三重県でも、多くの野生生物が絶滅の危機に瀕しています。特に人間活動の影響を受けやすい河川や池沼の魚類は、極めて深刻な状態にあります。しかし、基本的な生態すら、よくわかっていない魚種も多く、有効な手段が講じられていないのが現状です。当研究室では、豊かな自然を次世代に残すために、フィールド調査によって、希少生物の生態や生息状況を明らかにし、保全のための提言を行っています。また、渓流魚を中心に、資源管理に関する野外研究を行っています。