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タイレポート

 タイはびっくりなことがいっぱいでした。寒い日本から真夏のタイ、バンコクに降り立ちました。長袖にトレナーは暑すぎました。タイの先生と学生さんに迎えにきていただきました。まず、駐車場に降りて「びっくり」。駐車場に止めていた車の前に別の車が停まっているのです。これでは出れないと思ったら、いきなり、先生と学生が、停まっている車を押しました。すると車は動き出した。えっサイドブレーキ引いてないの?
 今回は、モック王工科大学トンブリ校に派遣されました。大学の構内の外国人研究者用の宿舎に滞在しました。バンコクから高速道路でしばらく走ったところで、部屋からは、遠くにバンコクの高層ビルが見えました。
 研究は、そのトンブリ校から、大学のバスで30分くらいで行く新キャンパスで行いました。周りは、エビとカニの養殖池と水路、ところどころにあるマングローブの茂み、店一軒ないところでした。陸の孤島で「びっくり」でした。学生さんの勉強熱心さ、とくに英会話の達者なことには本当に「びっくり」でした。聞いてみたら大学院でも英会話の講義があるそうで、以前の三大学セミナーでも感じましたが、何年かしたら、日本の大学はアジアでも、おいていかれるかもしれません。
 夜、pdfで論文を読んでいました。眠たくなったので、コンピュータをスリープにして、眠りにつきました。朝、目がさめて「びっくり」、白いiBookが、蟻だらけになっているのです。よく見ると、コンセントから電源を通って、蟻が行列を作っていました。モニターあけてまた「びっくり」、キーボードの下から蟻が出てくる、出てくる。しばらく蚊取りノーマットの上で、コンピュータをいぶりましたが、後から後から出てくる蟻に往生しました。
 ある日、大学の正門近くの店で、いつものようにチャーハン(カウパッド)を食べていました。店といっても壁はなく柱とトタン板のみなんですが、いきなり、パオーという鳴き声で、「びっくり」しました。なんと象が歩いているのです。これは、かなり「びっくり」でした。動物園の象は、けっこう遠くにいますが、あまりの至近距離で、鳴かれたものですから、「びっくり」をとおりこして「びびり」ました。
 ある休日、何気なくテレビを見てました。名探偵コナンをやっていました。へえ、日本のアニメをやってるんだ。どうせ、タイ語とだからとチャンネルを換えようとしたとき、あれれ、コナンが日本語を話しているのです。吹き替えなし?これ見てわかるのかな?ちょっと「びっくり」でした。そういえば、フランスでも字幕でタッチをやっていたなーと、日本のアニメパワーに「びっくり」です。このほか、ドラえもん、クラッシュギアなどいくつかのアニメが日本語で放送されていることがわかりました。子供がみてわかるのかな?不思議です。
 ある日、テレビのコマーシャルで、子供が、ビデオに映った父親をみて泣く場面をやっていました。禁煙のコマーシャルで、要はタバコをすっていたお父さんがなくなってこどもが生前に撮ったビデオを見て泣いているという、シリアスなもので、ちょっと「どっきり」するCMでした。
 テレビのニュースでの場面、交通事故か、いきなり、バイクの接触事故かなんかで、人が事故車両の横で倒れていました。完全に動いていません。アップで映すか?と疑問を投げかけたくなるよう悲惨な映像でした、「びっくり」です。
 ゴールデンタイムのスポーツニュースは、プレミアリーグの結果を必ず放送していました。アーセナル、マンチェスターU、チェルシーなどなど、サッカーといえばプレミアリーグといわんばかりの放送体制です。サッカーは、日本よりもずっと人気があります、「びっくり」でした。
 バンコクに買い物にでかけました。シアムセンターのトイレから出てきたら、日本の某大学の某先生とバッタリ会いました。超「びっくり」でした。それにしてもバンコクは都会でした、これも「びっくり」でした。
 町には、いたるところにコンビ二があり、スーパーがあり、一方、屋根だけのマーケットがあり、現代と、日本でいうなら60年代が、同居しているような雰囲気でした。
 買い物のためにマーケットにでかけました。バンコクの観光地で見た土産物が、半額以下で出ていました。おまけにたくさん買うからまけてというと安くしてくれました。こんなに安くして売れるなら、観光地のお土産屋って、ぼったくり? ちょっとその額の差に「びっくり」です。
 いろんな食品に日本語のロゴが使われているにも「びっくり」でした。「セレクト」と大きく書かれた海苔とか、「天国の味」と書かれたグミどか、ちょっと日本語が書いてある商品が数多くあることを知りました。また郊外のモールに、たくさんある日本料理店にも「びっくり」でした。
 タイで人気があるというドラマをTVで見ました。第二次大戦のころ日本占領下の恋愛ものということでした。カンチャナブリに行き、そこで日本製のC56蒸気機関車を見ました。こんなところまで、日本は攻めてきていたのかと思うとちょっと「びっくり」でした。我々は忘れがちなんですが、タイの人たちにとっては、ドラマでもわかるように占領という歴史が今なお日々語られていることが、少し「びっくり」でした。
   

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