霜 (hoarfrost)



 冬の朝、畑が真っ白染まっているのを見たことがあるかも知れません。家の窓や自動車にびっしり氷の花が張り付いているのを見たことがあるかもしれません。これらは多分、霜の仕業です。
 霜は、窓や樹木、あるいは地面や雪の上などで成長した氷で、水蒸気から昇華凝固したものです。特に樹木や電線に着いたものを樹霜、窓に着いた物を窓霜と呼びます。霜が雪面や積雪内部で成長すると、しもざらめ雪(depth hoar)が生じることもあります。なお、霜柱は土中の水が凍結したものであり、地表に降った霜とは別物です。地表の霜は上面が白く見えるのに対し、霜柱の上面には土粒子が載っているため簡単に見分けられます。
 霜には樹枝状、針状、柱状、無定形など様々な形が見られます。樹霜などは、霜の一部が木に付着しているだけのことが多いため、日射や風を受け、あるいは触れたために簡単に取れてしまいます。

 写真は北海道・紋別で見かけた窓霜(1997年2月23日)。
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