塚田森生のサイト


ヨルダン川西岸地区の樹齢3000年(眉唾)のオリーブの木の下で


このサイトは、これから大学、学部、学科を決める受験生や、講座・研究室を選ぼうとする学生、さらには外部から大学院を受験しようとする人を対象として作っています。内部だけでなく、外部からの受験生(編入、大学院)も歓迎いたします。

履歴や連絡先などについては公式の教員データベースがあります。


プライバシーも少し公開します。これまで奈良ー>京都ー>大阪ー>三重と狭い範囲を移り住んできました。好きなこと:山歩き、水泳、サッカー観戦。好きなもの:化石、在来の雑草、あぶらびれのついている淡水魚、銚子川(海山町)、神崎川(鈴鹿山脈)、備前焼、アスパラガス、バップンファイデーン、よく茹でてぱりっと焼いたすーちかー、カジカの味噌汁、フォー・ガー、シュワルマ。苦手なこと:デスクワーク。


学内のサークル「生物研究会」(今は名前がWild Geeseに変わりました)の顧問をしています。仕事は、はんこを押すこと、コンパ代を払うことです。

もう一つ、やはり学内のサッカー&フットサルチーム「狩る!マッチョ」の顧問もしています。仕事ははんこを押すことと、運転手かな。

Transfer という、三重大学に編入する人、編入した人のためのサークルの顧問もしています。


昆虫の生態学が専門です。効率は悪いけれどフィールドワークが好き。研究テーマは大きく分けて二つあります。興味がある方、一緒にやってみませんか?


ひとつは、カメムシの仲間のグンバイムシという一群、特にその中のトサカグンバイ Stephanitis takeyai を主たる対象とした生活史特性の解明です。トサカグンバイは様々な植物を利用する植食性昆虫ですが、近畿や東海ではツツジ科の常緑樹であるアセビと同じくツツジ科ながら落葉樹であるネジキとの間で季節的な寄主転換を行うことがふつうです。寄主転換があることによってグンバイムシの移動に関わる形質がどのように進化しているのか、また、グンバイムシの寄生する Anagrus takeyanus が寄主転換に対してどのように適応しているのかを、グンバイムシが寄主転換する三重の里山と、シカの強い摂食圧によってネジキのほとんど無い(しかしアセビは多い。このため寄主転換しない生活環が成立している)奈良公園とで野外調査することで明らかにしようとしています。
 これだけではわかりにくいかもしれませんが、季節のイベントとして昆虫の遺伝子に組み込まれている移動や休眠が、単に冬の寒さや夏の暑さに対する適応として進化してきているのではなく、生物間相互作用の結果として生じているのだと言うことをデータで示したいということ。
 これ以外にもいろいろなグンバイムシの進化・生態に興味があります。ツツジグンバイS. pyrioidesは観賞用のツツジ類とともに日本から世界中に広まったツツジの大害虫です。これの生態の解明についても少しは寄与したい。トサカグンバイの方も、寄主植物のアセビとともに、南北アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパにまで広がっていますから、役に立つことがあればうれしい。また、グンバイムシ科内の分子系統樹の作成も課題の1つです。このあたりは優秀な学生諸氏とともに少しずつ進めています。
 キーワードは、移動、休眠、種間相互作用、個体群です。

 これはトサカグンバイの仲間のキクグンバイです。この仲間はどれも複雑できれいな姿をしています(と私は思います)。もっと見たい方はグンバイムシ写真集へ。まだちょっとだけですが。なお、グンバイムシはくさくありません。



もう一つのテーマは、チェリモヤ」や「アテモヤ」といった日本では少々なじみの薄い熱帯果樹の花粉媒介です。これらはモクレン目バンレイシ科に属するやや原始的な植物で、ミツバチなどが出現(進化)するよりも前にすでに存在していたものです。このため、ハチを花粉媒介に用いることが出来ません。現在は人工受粉によって結実させていますが、この植物の花粉媒介システムを解明し、本来の花粉媒介昆虫(きっと甲虫)を利用することで、効率の良い食料生産を行うための指針を提示したいと考えています。もちろん、その過程で植物と昆虫の進化の一側面を目にしたい。どんな虫が訪花するかから始まって、花の上での虫の行動など、これまで卒論や修論に取り組んだ学生諸氏がいろいろ面白い結果を得ています。
 京都工芸繊維大学化学生態学研究室、京都大学農学部熱帯農業生態学研究室と一緒に仕事をしています。また、JIRCAS (国際農林水産業研究センター),沖縄県農業研究センター、三重県科学技術振興センター農業研究部紀南果樹研究室にも大変お世話になっています。
キーワードは、甲虫、花粉媒介、果樹、種間相互作用です。

 これから派生して、タイやベトナムでも研究をしていました。材料はドリアンの花粉媒介者です。どちらの国も食べ物が美味しいところですが、残念ながら2010年でプロジェクトは終了しました。
 

これは、アテモヤの花です。緑色の花なんて変わってるでしょ。目では見つけにくいのですが、とてもいいにおいがしますから咲いていることはすぐにわかります。中に黒く見えるのが訪花している甲虫(ケシキスイ)です。よく見えない?それではこちらをどうぞ。


現在、滋賀県立大学Universitas Padjadjaran とともに、インドネシアでミカンコミバエ種群の研究も行っています。


これまでに指導した卒業論文のリストがあります。



動物たちの写真も時々撮ります。


アクアプラザながら」でみつけた興味深い展示。高さ15m未満(河川管理施設等構造令第3条)だからですか?しかし、これは単に法令上の定義に過ぎず、例えば国土交通省河川局の川と水の質問箱ですら、「ダムの中には堰、湖沼開発、遊水池なども含まれています」と述べていました(現在は削除)。堰はダムの一様態です。そもそも、「長良川本流には高さ15m以上のダムがない」と高さ15未満のダムを管理する組織が述べることにどのような意味があるのでしょうか?



虫の部屋 陸圏生物生産学講座 長い名前の学科 生物資源学部


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