研究の紹介

低コスト実用植物工場に関する研究

 多額の投資を必要とする人工光型植物工場ですが、重要部分を手を抜かずとも色々な手段で設備費を下げることも可能です。植物工場で起こりがちな事故対策にも取り組んでいます。(写真:植物工場伊勢菜園提供)
(村上 教授)

光合成藻類ユーグレナの培養に関する研究

 いつか地球上から無くなる化石燃料、地球上で人類が利用している燃料はもともと太古の植物光合成由来のものと考えられています。そのような古代から生息するユーグレナは、光合成効率に優れた微細藻類です。その培養により、食糧やエネルギー生産に向けた基礎実験を行っています。
(村上 教授)

農作物の栽培特性

 食糧の安定供給、農作業の高効率・精密化など、生物生産に関する諸問題は、農業工学を基盤とする我が分野でも必須課題となっています。本研究では、複雑な生理現象の中で成長する作物をシンプルな理論にあてはめ、実栽培では把握しにくい成長特性をシミュレーションにより明らかにしています。
(福島 助教)

スマート設備安全診断技術に関する研究

 生産や運輸などの設備の故障や事故による環境破壊や経済・人員損失を防ぐために、先進な情報・信号処理技術、診断工学技術などを用いて、「スマート設備安全診断システム」に関する理論及び応用の研究を行い、安全・安心で持続な発展ができる社会の実現に貢献しようとしています。なお、本研究の基本理論や手法は様々な分野、例えば、生物、環境などの診断にも応用できます。
(陳山 教授)

農用センサの開発

 近年、各種センサはナノテクの発展により非常に小型化しています。これらMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサをもちいて、栽培現場で活躍できる機械やセンサについて研究しています。具体的には、野菜の成長を測ることができるセンサを開発したり、農用ロボットの位置や姿勢がわかるセンサの開発をしたり、市販の簡易なセンサで輸送農産物の動きを計測したりしています。そのほか、生物の行動把握への応用も考えています。
(福島 助教)

生物生産、工業、生活用の知能車輛やロボットの研究

 生物生産、福祉、工業及び家庭に応用できる自律走行車両や知能ロボットシステムに関する基礎・応用の研究です。例えば、図のように、視触覚融合によるロボットハンドの把持制御、自律走行(自動走行)車輌、農耕地でも走れるオフロード用全方向走行ロボット、生産プラント安全のための自律点検・診断ロボットなどの研究を行っています。
(陳山 教授)

農用車両の運動解析

 車両の姿勢安定は、農作業精度向上に加え、精密農業におけるセンシング技術向上にも寄与する重要な農用車両性能です。本研究では、ハーフトラックを対象にその姿勢安定のため,CAD/CAEシミュレーションによる理論解析やパラメータ測定実験及び走行実験を通して、設計改善策を提案します。
(福島 助教)