構造土 (patterned ground)


 寒冷地では、土壌の凍結・融解作用によって、地表面に幾何学的な模様が描かれることがあります。こうした地表の模様を構造土といいます。
 構造土は、見かけの形状や形成過程の違いにより、いくつかの種類に分けられます。
 表面の模様を礫質が成しているものは淘汰型(sorted-)、砂や粘土が成しているものは不淘汰型(non-sorted-; 土質)と冠され、表面形状によって円形土(circles)、多角形土(polygons)、網状土(nets)、条線土(stripes)などに分けられます。また他に、階段状の階状土(steps)、植生に覆われたアースハンモック、地中のシルトが拭きだしたようなフロストボイル(マッドボイル)、凍結割れ目アイスウエッジが成長してできるツンドラポリゴンなども構造土に含まれます。

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