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このページは、どうでもいいと思っていましたが、いろんなところから反響があり、それなりに読んでいただいているということがわかってきました。ぼちぼち、日々の生活を書いていきたいと思っています。

12月某日 自宅で、PDFの論文を読んでいました。ハードディスクが、からからといつもと違う音をたてたうえ、キューといって、動かなくなりました。再起動してなんとか、ハードディスクの中身を別なハードディスクに移して・・・・。年末にとんでもないことになりました。ハードディスクを修理するにも、時間がかかるし、この忙しい時に、なんたる不運。最後までついていない2007年でした。来る2008年がラッキーな年になりますように。

12月某日 朝、出勤前、ジーンズを履いて気がついた。「財布がない・・・・・・」どこかで落としたのか、忘れてきたのか、記憶をたどるが、覚えがない。年末に困ったことになった。クレジットカード会社に電話しなければ、免許証の再交付をしなければ、身分証明書から、生協の組合員証まで・・・・そういえば、昨日の夜、レシートの整理をしていたから大学の机の上にあるかも・・・と望みをもって、出勤し、部屋の鍵をあけたら・・・・机に積み上げた論文のコピーに隠れた財布がありました。あーよかっった。本当にどきどきしました。

12月某日 「最高学府はバカだらけ」石渡嶺司著(光文社新書)という本を読みました。なかなか、大学の現状を見抜いているなと思いました。「推薦・AO入試はバカ学生を量産していく。」と言われるといろいろと考えさせられます。「バカ学生でも大学在学中に急成長する可能性があります。」と言うのは本当だと思います。学生は急に変ることが確かにあります。「化ける」と俗にいっていますが、本書でも「化学反応をおこす」と表現されています。ひとりでも、化けてくれるようにがんばらないといけませんね。

12月某日 ハッピーマンディの影響 今年最後の講義のある週は、ハッピーマンディのおかげで、水曜日に月曜日の授業を行います。つまり、月火月木金という時間割になるのです。月曜日に学生実験をもっているので、週2回の学生実験は、なかなかきびしいです。それでもTAに助けてもらってなんとか乗り切れました。おまけに、月曜日から忘年会が三日続いて、仕事はたまるは、頭はさえないは、体重は増えるは・・・・・。それでもなんとか週末にたどりつきました。今年最後の講義が終わり、最後の再試がおわり、メリークリスマス。

12月某日 津西高校の学生さんが、研究室の見学に来てくれました。高校生の皆さんに大学での研究風景を見てもらって、モチベーションを高めてもらい、ぜひ、受験してくださいということかと思います。少子化の影響で、学生の確保に知恵をしぼるのは、教員の仕事ではないようにも思いますが、そうはいっておれない現実があるのも確かなのです。

12月某日 魂のねけがらのようになった休日 あと2週間がんばるぞっと。

12月某日 プロジェクトの会議 東京大学での会議に出席しました。東京大学に行くことはあっても(放射線協議会で夏に行くことが多いです)、この季節に行くのは初めてでした。イチョウがとってもきれいで、校舎にはえていました。帰りにN700に乗りました。足下にコンセントがあり、各席でコンピュータが使えるのは便利です。出張帰りでビールを飲んでのんびりしているおじさんと、コンピュータを広げて、書類を出して、電車のなかまでガンガン仕事している若者。対照的な光景のなか、最終の博多行きは走るのでした。

12月某日 特殊健康診断 いつもの健康診断です。前回は腹囲がメタボで、中性脂肪がメタボでしたが、今回は、腹囲についてはクリアできました。メタボからの脱却です。タイから帰ってきたときはどうなるかと思いましたが、ベルトの穴は、もとにもどっていますし、ウエスト上部、腹部の脂肪も、なんとかメタボの基準である85cm以下にすることができました。12月は忘年会ラッシュですが、健康診断の前に忘年会がなくてよかったと思いました。

12月某日 1年生は講座分属のために、2年生は研究室分属のために、と研究室訪問が続きます。ぜひ、未来のために、この地球のために、一緒に研究しませんか。地球温暖化対策のひとつに化石燃料を使わないバイオエタノールによる自動車燃料があります。これは、二酸化炭素の排出に関すれば、特効薬になるはずです。しかし、現状の澱粉によるエタノール生産では、食料コストの上昇が起こります。そこで、セルロースをはじめとするバイオマスからのエタノール生産が重要になってくるはずです。その重要性はわかってもらえると思うのですが、うまく研究費につながらないですね。もし、枯れ草や、落ち葉が完全糖化できて、そこからエタノールが生産できれば、こんなすばらしいことはないはずなのですが。イマジンのように、you may say I'm a dreamer かもしれませんが、ぜひ、皆さんの若い力で、アイディアで、この地球を守ろうではありませんか。いっしょに研究してくれる学生さん、大募集です。

12月某日 野球北京オリンピックアジア最終予選 いやー手に汗にぎるというのは、このことかというぐらい、どきどきしました。川上が、岩瀬が、本当に活躍してくれ、よく韓国打線を抑えてくれました。他球団ファンの先生からもほめていただきました。ドラゴンズの選手がほめられると、自分までもうれしくなるという不思議です。

12月某日 「科学の祭典 三重大学大会」に出展しました。今年からは、大ホールで「サイエンスショー」も開催されて、もりあがりました。生命科学支援センターからの「放射線をみてみよう」という出展で、α線を霧箱でみてもらいました。トリウム系列の崩壊で、ラドンから、ポロニウムからと、いろいろ楽しめるのですが、あまり子供にはうけがよくなかったかもしれません。ただ、思ったよりもお父さん方にうけました。「教科書でならったことはありますが、はじめて見ました。」というような感想が多かったように思います。音もなく、霧箱に飛ぶα線の飛跡を見ていると、線香花火みたいでもあります。科学好きな子供が増えればと思いながらがんばりましが、さすがに立ちっぱなしは体にこたえます。

11月某日 今年最後のカレンダーをめくりました。残り1枚、すでにぎっしりと予定の埋まった1枚がラストです。はやいなあという台詞よりも、この予定をどのようにクリアするか。実質ラスト3週です。

11月某日 ポリコムをつかったビデオ会議に参加しました。協定校であるタイのタマサート大学とつないで会議を行いました。液晶プロジェクターにタイの先生が映し出され、こちらの画像が向こうのスクリーンに映っているわけで、互いに映像に向って話をするという会議です。タイと日本で普通に会話できるのが不思議です。国際会議なんていらない時代がくるかもしれません。

11月某日 推薦入学試験 昨年より倍率があがって「ほっと」しました。倍率がさがると人気がないということになります。もちろん、倍率が高くなると試験の準備もたいへんなんですが、うれしいやら、しんどいやらですね。

11月某日 「文章のみがき方」辰濃和男著(岩波新書)という本を読みました。おもしろいですね。さすが元「天声人語」の筆者です。なるほどねーと感心することしきりです。自分の書いている文章がはずかしくなりますが、まあ、書いてみることが大切だと思います。

11月某日 恩師 赤木盛郎 三重大学名誉教授がお亡くなりになり、葬儀に参列いたしました。赤木先生は、隣の研究室の先生でしたが、修士論文の副査をしていただきました。また、食品の廃水処理、散水濾床、活性汚泥などを講義いただき、酵母についてもいろいろと教えていただきました。ご冥福をお祈りいたします。

11月某日 伊勢湾に蜃気楼を見ました。研究室の窓から何気なく伊勢湾をみていると、いつもよりも、神島がはっきりと見え、なおかつ海面から浮いて見えていたのです。渥美半島も浮いて見えました。「もう蜃気楼なのかもしれないー」と「黄砂に吹かれて」が口に出てくるのは、なぜなんだろう。伊勢湾に蜃気楼が見えることを知らない学生がたくさんいることがわかりました。「教室から蜃気楼の見えるシーサイドキャンパス」新しいコピーとして使えないでしょうか。

海面から浮いて見える神島

11月某日 生物工学会中部支部の市民フォーラム「ユビキタス時代に向けた生物工学の新しい潮流」に参加しました。別な分野の研究の話を聞くのは本当に楽しいものです。レーザー光線で植物の診断をする話など、自分ではできないので、興味津々でした。フィールドサーバーをうまくリンクすることで、局所的な気象条件などを即座に観測できるなど、インターネットも使いようだということがよくわかりました。

11月某日 蒲郡にあります「ラグーナ蒲郡」に出かけました。のんびりとベンチで読書を楽しみました。ヨットをながめながら、ゆったりとした時間を過ごすことができました。

11月某日 長いシーズンが、アジアで一番という形で終了しました。岡本が打たれたときは、あーって思いましたが、井端がいいところで打ってくれました。こんな時期まで野球が楽しめて本当によいシーズンでした。福留のFAとか、オフもいろいろあるかと思いますが、とりあえず、シーズンが終わりました。最後に、シャオロンのシールを貼り、ドラゴンズカレンダーを閉じました。

11月某日 ドランゴンズの日本一を記念して、携帯電話を変えました。薄型チタンフレームで、前よりスリムな感じがいいです。いきなり表に傷がついてがっかりでしたが、ちょっと気分転換という感じです。

11月某日 大学祭 新ネタが間に合わず、大学祭寄席では「かっぱの皿」をしました。ちょっとお客さんが少なかったですが、そこそこ笑っていただけたかなと思います。当日は、ミニオープンキャンパスを開催しており、受験生にも応対しました。推薦入試も近づいてきて、受験シーズンですね。また、恒例となりました2年生の夏休みの自由研究のポスター発表もしました。自由研究のひとつとして、2年生に「ナタデココ」をつくってもらいました。ナタデココが微生物由来ということが分かっていただけたかと思います。リンゴジュースに菌を植えて、発酵し、ナタデココと同様なゲル状の物質をつくりました。指導するほうもけっこう楽しめました。

11月某日 朝、出勤簿に印鑑をつこうと自分のページを開いたら、「ドランゴンズおめでとう日本一」と書かれた紙が出勤簿に貼ってありました。ありがとうございます。メールもたくさんいただきました。本当にありがとうございます。

11月1日 TVを見ながら、涙が止まりませんでした。53年ぶりの日本一です。ドラゴンズを応援してから、どれくらいの月日がたつでしょうか。親父に連れられ当時の中日球場に応援にでかけた小学生時代、巨人の10連覇を阻止した74年のリーグ優勝、職員室に集まって先生たちと一緒に日本シリーズを見た中学時代、そして、就職して甲子園にかよった時代、カリフォルニアで毎日インターネットで見ていた開幕11連勝・・・・あるときは落胆し、あるときは力をもらい、ずっと歌ってきた燃えよドラゴンズ。ついに日本一になりました。山井ー岩瀬のパーフェクトリレー、しびれました。さけびました。やりました。

10月某日 すごい勢いで10月が過ぎていきました。そして日本シリーズです。

10月某日 やってきました科研の季節 今年も書きました。なんとかよろしくお願いしますと神だのみです。昨年は「金額が不適」という評価をもらいましたので、今年は、こじんまりとした申請書を書きました。

10月某日 意外な結末 ハミルトンで決まりと思っていましたが、ライコネンというチャンピオンが1ポイント差で生まれました。マクラーレンのごたごたで失速したようにも見えました。フェラーリの底力というべきか、ライコネンの粘りというべきか。粘りといえば、中嶋悟。いまやF1も二世レーサーが花盛り。二世といっても某国の国会議員とは異なり、実力の世界ですから、力がないと残れないです。すごい世界だとつくづく思います。

10月某日 クライマックスシリーズ、5連勝で日本シリーズへ進出しました。でも、やっぱり複雑な思いです。できれば、一位通過で・・・・という思いは捨てきれません。某スーパーや家電量販店では、日本シリーズ進出バーゲンで、さっそくでかけました。ジャガイモ66円、人参66円、レトルトカレー66円、カップラーメン66円、「燃えよドラゴンズ」がエンドレスで放送されているなかで、買い物をするのは、本当に気分のよいものです。「遠い夜空にこだまする龍のさけびを耳にして・・・・」

10月某日 実験で、これまで関数電卓でたたいてもらっていた計算を今年からエクセルでするようにしました。エクセルのほうが、圧倒的に便利で速いです。ところが、わからない学生さんや、計算のおかしい学生さんを見るときは、エクセルのほうが大変です。シートのどこにエラーがあるのかがわからないし、そもそも計算式とか計算内容がわかっているかどうかも不安になってきます。シートに隠れた式が問題で、実験の講義なのか、エクセルの練習なのかがわからなくなりそうです。まあ、それでも、これからの人たちですから、エクセルで、簡単にできるようになることが大切なのかもしれません。

10月某日 「大学の教育力」金子元久著(ちくま新書)を読みました。いろんな意味で学生も変化してきています。その変化にいかに対応していくかが問われているようにも思います。双方向性の講義、参加型の講義といっても現実的には、なかなか難しいですが、できるだけ、個々の学生さんが見えるような講義を工夫しないといけないと感じるこの頃です。

10月某日 セリーグ初のクライマックスシリーズ その第一戦を見に名古屋ドームにでかけました。ゲームの前から、いつもとは違う雰囲気の中、試合がはじまりました。選手の緊張感が伝わってきそうな感じでしたが、1回裏の先制から、ライトスタンドは大いに盛り上がりました。川上の一球、一球に歓声があがり、どよめきました。特に、森野のHRが、すぐ近くに飛んできたときは、まわりの席のひとたちとみんなで、プラスチックのバットを叩き合って騒ぎました。こんなにスタンドが一体化するのも、めずらしいです。これまで、何回もドームで応援していますが、これほど騒いだのは初めてでした。本当に声が涸れました。「歓声を背にして、みんなの歌にのって、ここでホームラン、けちらせタイロン」「光の速さで、突っ走れ、ドラマチックに、ダイヤモンドを駆け抜け、みせろよ井端」「三冠落合、広角打法、レフトへライトへホームラン」
 ヒーローインタビューをうける川上

10月某日 街で、ロータスエスプリターボを見ました。ちょっとワクワクします。ジージアーロのデザインだったと思いますが、美しい車だとつくづく思います。

10月某日 後期の講義で、Moodleというシステムを使います。学生さんにうけますでしょうか。自学習時間が増えたらと思うのですが、手のうちを見せすぎると逆に勉強しなくなるのでは、という恐れもあります。

10月某日 「学生・院生をダメにする教員・伸ばす教員」(渡辺久雄先生)という講演を聞きました。なかなか、難しい問題を含んでいます。「ダメ教員の心理的特徴」を聞いていて、思い当たることがあり、ちょっとショックでした。「ダメ教員」というレッテルが貼られそうです。いろいろと考えないといけませんね。

10月某日 共通教育の授業評価で、「朝の講義は早起きがきついので変えてほしい」と書いてあり、驚きました。早起きできないのは自分の都合なのですが、自分が起きられないから時間割を変えてほしいと言われたのは初めてです。ちなみに、学生の頃、授業の時間は、決まっているものだと思っていました。実際に、授業を動かすことは、とても大変なことです。とくに必修ですから、動かした先の講義は、全くとれなくなります。第二外国語とかぶると大変なことになります。また再受講となった場合を考えると、次の学年やその次の学年の必修ともかぶらない位置にないといけません。時間割は、よくよく考えてできています。そのうち「クラブやバイトがあるので時間割を変えてほしい」とか言われそうですね。

10月某日 残念ながら、二連覇はなりませんでした。9月おわりまで、はらはらドキドキでしたが、本当に残念な結果となりました。勝負には「たられば」は、ありません。いろいろなシーンが焼き付いています。クライマックスシリーズが終わったところで、総括したい気持ちです。まだまだ、今年は、楽しめます。

10月1日 後期の講義のはじまりです。さあ、はりきっていきます。

9月某日 F1日本GP 今年は、富士スピードウエーでの開催でした。昔、富士のF1をTVで見ました。ロニーピーターソン、マリオアンドレッティ、ニキラウダ、ジェームスハント・・・・本当に遠い昔です。F1もメジャーになりましたが、晴天での高速バトルを見たかったです。せっかくの富士ですから。

9月某日 保護者懇談会 3年生の保護者の方と、成績のこと、学校生活のこと、進路のことなどを面談いたしました。この行事、こちら側が思っているよりは、ポジティブに捉えてもらっているようで、年々、参加人数が増えてるように思います。ニーズがあるということでしょうか。(167名の参加者がありました。)

9月某日 「日本を滅ぼす教育論議」岡本薫著(講談社現代新書)という本を読みました。いろいろと思い当たる点が沢山ありました。確かに「サプライヤー・オリエンテッドな発想」が大学では目立ちます。企業では、問題が生じたとき、問題を解決する方法を考えましたが、著者が書いているように、「タンクの水位が下がってしまっているときには、本来穴を探してふさぐべきであるのに、穴をふさがずに上から水を注ぎ続けるようなことをしている場合が多い」と感じました。それもたくさん注いで、ますます穴が大きくなっているような・・・・。

9月某日 「受験の神様」というドラマを見ていました。勉強したことのみが、自分を助けるという言葉が印象深かったです。身につける勉強をしないといけません。4択にしてほしいという学生が増えていますが、言葉、ひとつひとつを覚えることがめんどくさいそうで、センター試験の影響でしょうか。

9月某日 前期の授業アンケートの結果がでました。いろいろ工夫はしているのですが、昨年よりも点数が下がってしまいました。とほほ・・・。とくに、例年よりも学生さんが増えて、教室を変えたせいでしょうか、「受講者数は適切だった」という項目が、大幅に減少しました。また「つまらない」という学生さんや、授業が理解できなかったのは「教え方」が悪いからという、これまでになかった評価をもらってしまいました。そんななか、毎回1時間以上予習・復習をしてくれている学生さんが、増えてくれたのは、うれしかったのですが、逆に全然勉強しない学生さんも増えてしまいました。やはり、二極化がすすんでいるのでしょうか。自由記述の「とてもわかりやすく、楽しい授業でした。」という言葉を信じて、後期もがんばります。

9月某日 成績配布の日 前期の成績を学生さんに渡し、面談します。ただし、担任クラスの学生さんは、4年生ですので、一部を除いては、残りは卒業研究だけです。とくに単位について話すことはありません。1年の時から、こうして成績を渡してきましたが、これが最後です。次に渡すのは、「学位記(卒業証書)」になります。はやいもんですね。

9月某日 三翠化学会の関西支部総会に出席しました。ひさびさに大阪に出ました。相変わらず活気がありますね。

9月某日 「なぜ日本人は劣化したか」香山リカ著(講談社現代文庫)という本を読みました。確か、「劣化」という言葉がぴったりと来るような出来事が多すぎるように思います。大学は「劣化」しないようにがんばらないといけませんが、減少する予算のなかでの、創意工夫がますます大切になってくるのでしょうかね。

8月某日 少しの間、タイに出かけていました。タイの大学のほうのグラントで、サポートしていただきました。昨年同様に、タイの学生と、植物を分解する微生物を探しにでかけました。ヤシ、ココナッツ、バナナなどいろんな畑に行って土をサンプリングしましたが、セルロース分解菌がいそうなと感じるところには、強力な菌がいることがよくわかりました。畑では、堅いココナツの実が、柔らかくなって分解されているのを見て、その土のなかの微生物の力におどろきました。やはり、熱帯はセルロース分解菌の宝庫であることがよくわかりました。それにしても、タイも3回目になり、タイ料理の辛さにも適応し、たいへんおいしく食べることができました。ずっと短パンでしたので、やばいなと思っていましたが、帰国前にジーンズをはいたらベルトの穴が2つもずれてしまいました。

 ココナツやバナナの畑は、セルロース分解菌の宝庫です。

滞在していたモック王工科大学トンブリ校の生物資源工学部の建物

8月某日 大学院入学試験 夏の風物誌のひとつです。就職が良い今の時期こそ、大学院にいって勉強するのが得策のような気もしますが、実験や研究の好きでない人にはお勧めできませんけどね。

8月某日 夏季特別休暇 こどもたちと乗鞍スカイラインに行きました。ひさびさにハイマツ地帯の高度まで上がりました。バスの駐車場から少しだけ登りましたが、こどもたちのペースについていけずに、すぐにバテました。いつかまた、穂高や槍へと思っていましたが、こりゃ無理ですね。コマクサが花をさかせていました。

8月某日 夕方、学内でヒグラシの声を聞きました。江戸橋駅の蛍光灯の下にカブトムシが飛んでいました。大学の回りの水路で、野生メダカをみつけました。三重大学の回りには、まだまだ自然がありますね。

8月某日 学部オープンキャンパス 今年は700名を超える参加者があり、当初600用意したパンフや案内が足らなくなる状況で、たいへんなにぎわいでした。学部の宣伝、とくに学科の宣伝をしました。少しでも、資源循環学科がわかっていただければという感じです。

8月某日 作詞家の阿久悠さんが亡くなりました。彼の作品が紹介されていましたが、知っている、口ずさんだ曲の多くが彼の作品で、とくに高校時代から大学時代にかけて、どれだけ、彼の歌を歌ってきただろうかと思います。とくに、宇宙戦艦ヤマトのシリーズの歌で涙した頃がフラッシュバックして・・・・・昭和がまたひとつ遠くなった気がしました。

8月某日 おなじみになりましたスーパーサイエンスハイスクールの実習を行いました。今年で4回目です。例年のような段取りで行いましたが、TAが行った予行からうまくDNAがとれなくて、某Q社の担当にも迷惑をおかけしましたが、本番では、ほとんどの高校生がPCRで、ちゃんと増幅をしていました。やれやれでした。DNAの実体に触れていただけたかなと思います。

7月某日 「分子生物学の軌跡ーパイオニアたちのひらめきの瞬間」(野島博著、化学同人)という本を読みました。研究と実験、あらためてこの世界の楽しさとこの世界を切り開いて来た先人たちの知恵と努力に頭の下がる思いでした。学生さんから、どうやって細胞のなかの出来事がわかるようになったのですか?とよく質問されますが、この本に出てくる研究者のアイディアとそれを証明する実験によって明らかになったということだと思います。

7月某日 前期基礎分子生物学試験の結果 昨年よりも難しくしたつもりでしたが、高得点の学生さんが沢山出ました。成績の二分化が見られます。勉強している学生さんとそうでない学生さんの差が、これまでになく大きく感じました。ほれぼれするような答案もあり、感動しました。

7月某日 アジアカップ なんともいいがたい試合がつづきました。シュートを打てと何度も叫んでしまいました。

7月某日 「海藻バイオマスを用いたメタン発酵技術」(松井徹先生(東京ガス))という講演を聞きました。海藻をメタン発酵してエネルギー化する技術です。バイオマスといってもいろんな材料が利用できるものですね。感心して聞いていました。

7月某日 担当している前期の講義日程が全て終了しました。さあ、来週は試験週間です。最後の授業で、授業評価アンケートがあり、あとは結果を待つということになるでしょうか。昨年に比べて、工夫したところが、吉でるか、果たして評価はあがるのか?ちょっと心配ですね。

7月某日 7月の学位授与式に、指導教員代理として出席しました。学長から直に学位記が授与されます。おめでとう、よくがんばりました。ひとつ山を超えましたというところでしょうか。

7月某日 お盆、台風一過というわけにはいきませんでしたが、墓参りにでかけました。

7月某日 7月にしては珍しく、大きな台風がやってきました。当初のコースは危ないコースでしたが、四国の沖で、方向がかわって助かりました。ほとんど、風らしい風も吹かないまま過ぎていきました。被害がなくてよかったです。

7月某日 子供を連れて名古屋市科学館に行きました。理科好きの原点のようなところです。小学生の頃は好きでした。広小路通りを歩きながら、市電が走っていた頃を思い出しました。栄から稲葉地行きによく乗ったなあ。子供に、ここに市電が走っていたと話をしても、意味不明という顔をしていました。科学館から名古屋ドームにいって阪神戦。川上の力投、ウッズのHRと、快勝で、気分よく帰ってきました。

7月某日 健康診断の結果が返ってきました。あいかわず、「要指導」からは抜けられていませんし、「太りぎみ」も変わっていません。それでも、中性脂肪がやっと枠に入ってきました。あと少しです。適度な運動と、動物性脂肪を制限するようにと書いてありました。

7月某日 今年も半年すみました。はやいものです。ここのところ、授業、授業、と追われています。「わからん」という学生さんが増えてきています。一方、研究室まで質問にくる学生が、今年は皆無です。これもまた珍しいことです。わからないなら聞きに来てほしいのですね。「わからん」と言っても、「生物ならっていません」といっても、問題は解決しないと思うのですが・・・・わかるように来てほしいですね。

6月某日 セルラーゼ研究会に参加しました。「CBM(糖質結合モジュール)の役割と結合特性」というお話をさせていただきました。セルロースの分解の律速は、そのセルロースの構造にあります。いかに、繊維をほぐすかというような感じで、実際の植物で、どこをターゲットの細胞壁を分解すればいいのか。そんなことを考えながらお話をしました。なんとなく研究会に出て元気が出ました。「がんばろう」という気になりました。それにしても東京の電車は長いですね。土浦から15両編成の快速に乗りましたが、びっくりです。普段は2両、名古屋に行くときに6両の急行に乗るくらいですから。

6月某日 今シーズンのドラマについて、「特急田中3号」は鉄の生態を表している部分がおもしろかったですし、とくに、「鉄子の旅」の人々が出ていたりするものですから、我が家では結構うけていました。「プロポース大作戦」は、よかったですね。「明日やろうはバカやろう」という台詞が印象的でしたが、実存的といいますか、結局今しか生きていなくて、変えられるのは今なんですね。昔にタイムスリップしても、所詮は無理ということ、過去を嘆いてもしかたがない、今やらないと変わらないんですね、やっぱり。

6月某日 あいかわらず、忙しいです。アイソトープ生物資源学実験施設の扉工事が終わりました。施設への出入りがカードでできるようになりました。セキュリティもアップしますし、とっても便利になります。

6月某日 博士論文発表会 7月学位授与の論文博士の発表会でした。発表された現象はとても面白く、新しい発見でした。今後、どう展開するかですが、やはりタンパク質構造がわからないことには、推察ばっかりで、なんとも言えないですね。

6月某日 博士課程の講義の担当している分、七回が終わりました。外国人相手の英語の講義で、ちゃんとわかってもらっているかどうかちょっと不安ですが、まあ終わって、ほっとしたところ。2年生の化学実験も当番の分が終わり、3年生のScience Englishiも、あと1回、でも、今週から、1年生の基礎生物学IVがはじまって、忙しさはそのままです。

6月某日 講座2年生歓迎会 今年も新2年生の歓迎会を行いました。通称「縦コン」、教員、博士課程、修士課程、学部4年、3年、2年と、講座も一同に会すると100名近くになり、結構な人数です。いやー、ちょっと飲み過ぎました。「テンション高かったですよ」なんて授業のシートに書かれてしまいました。メタボだと言われているのに、こりないやつです。

6月某日 健康診断 血液検査などがありました。ジーンズのウエストは、83を履いているので、メタボリックの85をクリアしていると思っていたのですが、看護師さん曰く、腹回りとウエストとはちょっと違うそうで、測ったら87で、こりゃ、メタボですね。ありゃりゃ、3月の宴会ラッシュの増加分がいまだ落としきれていない状況です。

6月某日 6ヶ月間滞在していましたタイの研究者を「なぎさまち」の港まで送り、セントレア行きの船に乗せました。医学研究科の某先生も、タイからの留学生を連れて、見送りに来てくれました。某先生は、タイ語がペラペラとのこと。すごいなーと感動しました。あっという間の6ヶ月間でした。日本を満喫してくれたことと思います。それにしても、はやかったです。

5月某日 また、やってしまいました。ぼーっと電車に乗っていて、駅でおりると、弁当箱がない。あっと、振り返っても、もう電車はホームをはなれ、次の駅に向って加速中。あーっ、行ってしまった。すぐに駅の改札口で事情を説明して、終点で拾ってもらえました。なんだか、物忘れが多くなってきて、ちょっと不安です。なんとなく忘れるのではなく、完全に忘れてしまうことが時々あります。やばいかも。カレンダーに予定を書いて、指差しで確認、「会議、よし」「講義、よし」・・しています。

5月某日 論文の被引用数が、やっと1000件を超えました。著者のひとりとして名前の入った論文が、他の論文に1000回引用されたということです。インパクトのある研究をしないと数字がのびないですね。残念ながら、日本語の論文や日本語の総説は数を数えてもらえませんが、やっと、区切りの数字に届きました。次の1000件を目指して、がんばります。というか、皆さんどうか引用してください。

5月某日 タイから来ている研究者の人が帰国を前に野球が見たいというので、名古屋ドームに行きました。いつもの外野とは違い、今回は、パノラマAで、5階席ではありますが、ホームベースがすぐ前に見えて、ボールがミットに収まる音が、やはり外野とは違います。山本昌でしたが、残念ながら勝てませんでした。プラスチックのバットをたたいて、選手ごとに違う歌を歌って、一球、一球に、拍手や、ため息、野球のない国の人から見ると、日本はかわった国と思うかもしれませんね。「Interesting culture」という一言が印象的でした。

5月某日 三翠化学同窓会の三重県支部の行事として「お木曵き」に参加しました。伊勢神宮の平成25年の遷宮の木材を運ぶ儀式のひとつです。大勢で、遷宮造営用の木材を運びます。「えいや、えいや」とかけ声をかけながら、木材を運ぶ車を綱でひっぱります。家族で参加しましたが、けっこうもりあがりました。

5月某日 1等6億円と聞き、さらに宝くじより確率が高いと聞けば、一攫千金の夢。6億円あたったら、DNAシークエンサーを買って、ゲノムするぞーっというわけで、トトビッグを購入しました。名古屋ー浦和戦は、10口のうち、5つが名古屋勝ち、引分けが4つ、浦和勝ちがひとつでした。これは縁起がいいぞ、絶対、名古屋が勝つと思っていましたが、結果は浦和が勝ち、一瞬にして、6億円は夢と消えました。一番たくさん当たっていたのは、14ゲーム中9ゲームでした。

5月某日 講義に学生実験、5月はきびしい毎日が続きます。

5月某日 鈴鹿高専の3年次編入学試験の説明会に行きました。高専や短大から大学の3年生に編入する試験が6月にあります。その宣伝と学部・研究科の紹介を行いました。短大の数が減少して、高専の就職がいいとなると、編入学生の確保は重要になってきます。ぜひ、受験してくださいというお願いの活動です。

5月某日 子供が「発明クラブ」というのに入っていまして、そこで、樋口建夫氏のアイディアマラソンのノート術の講演を聞きました。子供向けの話ではありましたが、大人が聞いてもためになるという「桃太郎」のような話にとっても感心しました。学生に聞かせたいと思うような話でした。実験ノートも似たようなものです。やっぱり、ノートつくりを指導しないといけないのかなと感じました。

5月某日 連休明けの週がやっと終わりました。仕事の渦に巻きこまれた感じの週でした。

5月某日 奈良県立郡山高校のみなさんが学部の見学に来ました。研究室で蛍光タンパク質を発現し緑に蛍光を発する大腸菌や、アガロースゲル中のDNAバンドを見てもらいました。あまり時間がなく、じっくりとお話できませんでしたが、少子化の時代、高校生への宣伝も大切ですね。

5月某日 江戸橋の近くに自転車置き場の前、携帯が落ちていました。こんなところに落ちていると車が通ったら、つぶれるなあとと見ていると車が・・・・・というわけで、おもわず携帯を拾ってしまいました。さて、困った、江戸橋駅の駅員さんに話をすると、そこは、駅の管轄ではないからとそっけない。困ったなあ、電車の時間だし・・・・。すると電話がなっているのに気づきました。けど、これがまた、他人の携帯でメーカーや会社が違うと、どれを押せば通話できるのかもわからない。なんとか適当に押したら、落とした本人からでほっとしました。すぐに取りに来てくれるということで、江戸橋駅でまっていました。その間に、電車はいってしまい・・・・とほほ。夜は電車が少ないので、1本のがすときびしいです。いいことをしたんだからと自分にいいきかすものの、ちょっと遅めの帰宅になってしまいました。

5月某日 連休の谷間ですが、講義はあります。学生実験もあります。5月になって、中日が5連敗と元気がでません。

4月某日 資源循環学科1年生歓迎会 いつものお酒のでない歓迎パーティです。学科はじまって以来はじめて女性のほうが多くなりました。学科の雰囲気がかわりそうです。

4月某日 平日、少し早めに切り上げて、電車にのって名古屋ドームへ、山本昌の完封/完投、ちょっと阪神ファンには申し訳ないゲームでした。

4月某日 休日の昼下がりの出来事でした。昼食前、自宅で月曜日の講義の準備をしていました。二階にいた長男が、「今地震があったよね」とリビングへ降りてきました。「ほんと?」とかいってるそのとき、地鳴りとともに、上下に揺れました。家内と子供たちは、食卓の下へ入りましたが、動けず、足がすくみました。震度5弱、ひさびさに大きな地震でした。直前に小さな地震があり、後に大きな地震が来ました。ちょっと落ち着いてから、すぐに大学へでかけました。研究室の点検と、アイソトープ施設の点検をしました。幸い異常はありませんでした。自分の部屋の本棚から、論文のコピーをいれたケースがいくつか落ちて、コピーが散らばっていました。実験室の東海地震対策が効いています。液体試薬は倒れないようにケースに入れていますし、ガロン瓶は緩衝剤を巻いています。試薬棚やファイルケースは壁に固定しています。留学生は、びびりまくっていました。初めての経験だそうで、ちょっとかわいそうです。「どうして、日本人は平気なんですか?」と逆に聞かれました。各方面から、「だいじょうぶでしたか?」とメールをいただきました。ありがとうございました。

4月某日 科研費の発表の季節 にこにこしている先生とそうでない先生が「きっぱり」した一日でした。残念。

4月某日 前期の講義のはじまり さあ前期のはじまりです、夏までノンストップ。

4月某日 博士論文予備審査に参加しました。7月に学位が授与される予定の博士論文を審査しました。英文で100ページを超えると、ざっと見るだけでも結構時間がかかります。英文で書こうという学生さんの努力にこたえないといけませんね、審査する側も。

4月某日 入学式 生物資源学部20回生の入学です。昨年から、入学式とその後のガイダンスをしている間に、付き添いできているご父兄を対象に学部校舎見学会を行っています。今年は、なんと130名を超える参加者があり、一大イベントになりました。幸い天候にめぐまれ、学部屋上から伊勢湾を見ていただき、7階から順に、資源循環学科の研究室を見ていただきました。また、後半には、校舎の外にある施設や三翠会館をみていただきました。三翠会館が意外とうけました。昔の学部の写真などから、伝統という形のないもの、80年にわたり、この地にあり、多くの卒業生を世に出してきたという事実を見て、感じていただけたらうれしいですね。
生物資源学部屋上から

4月某日 今年も非常勤講師として、国立鈴鹿高専で講義をします。いきなり、受講生が昨年の3倍になりました。はりきっていきましょう。分子生物学の面白さが少しでも伝わればいいなあと思います。

4月某日 気合いを入れて名古屋ドームへ、今シーズンの私の開幕です。ちょっと投手のやりくりが・・・・とカレンダーをみつつ思っていました。ローテの順では中田かと思いつつ、阪神戦の頭に山本昌とすれば・・・一軍登録された佐藤亮かなどと考えながら名古屋ドームへ、一生懸命応援をしましたが、残念ながら負けてしまいました。昨年もそういえば黒星スタートだったと心をきりかえて帰ってきました。

4月某日 タイのモック王工科大学の先生が訪ねてくれました。おみやげをいただきました。夏にまたお世話になりますので、いろいろと仕事の打ち合わせをしました。さかんに「ちょっと寒い」と言っていました。ここのところ、よく冷えています。

4月某日 1年生のガイダンスにちょこっとだけ顔を出しました。新1年生の授業の申告を手伝いました。大学内の桜が満開です。一番ひだりが、学部創立80周年の記念樹です。

4月某日 新年度のはじまりです。学校教育法の改正に伴い、「助教授」が廃止され、「准教授」になりました。また名刺をつくりなおさないといけません。といいつつも、顔がにやけてしまいます。中日が開幕3連勝、グランパスが開幕4連勝となると、どうしてもにやけてしまいます。

3月某日 例年にない年度末です。書類が出ていませんと事務からの指摘もあり、あわただしくかけこみで書類を作成した年度内でした。おおみそかのような気分です。

3月某日 今年も野球のシーズンがやってきました。連覇と今年こその日本一をめざして。カレンダーのシール貼りのスタートです。

3月某日 成績配布 いわゆる個人面談です。学生さんに成績を渡しながら、後期の成績と就職活動の状況、大学院入試の準備状況などのお話をします。4年での申告科目の説明をしながら、卒業要件単位の確認作業をします。やはり、ぼちぼち、内定が出てきて、今年は例年より早い展開をしています。

3月某日 ルーメン研究会に参加しました。今年は、学位授与式が間に入った関係で、農芸化学会からずっと東京というわけにはいきませんでした。町田の麻布大学での開催でした。また新幹線です。富士山がきれいに見えました。今回は、東京農工大学の板橋先生の退職記念で「消化管に生息する真核生物の系譜」というシンポジウムでした。消化管にも真菌類やプロトゾアなどの真核生物が生息しています。チンバンジーの糞中のプロトゾアや、ルーメンのプロトゾア、いろいろな話を聞くことができました。ルーメンのプロトゾアは、セルラーゼやキシラナーゼを結構もっていて、セルロースの分解においても面白い存在です。

3月某日 学位授与式 卒業式がやってきました。例年と同じですが、ことしから学位記がかわりました。これまでの表彰状タイプから、ノートタイプにかわりました。表紙をひらくと左に日本語の学位記、右に英語の学位記となっています。学位記を空にかざして、「三重大学」という透かしをみてよろこんでいた時代も過去になりました(小さくはなっても透かしは入っています)。それにしても天気に恵まれてよかったです。

3月某日 日本農芸化学会の年次大会に参加しました。今年は、東京農大で開催されました。小田急にのって経堂駅から歩きました。前に東京農大に行ったのは、97年の生物工学会ですから、10年も前になります。昨年の卒業生のデータを中心にCjCBM9の結合特性を発表しました。前回の学会からジュニア農芸化学会と称して高校生や中学生の発表コーナーがあり、SSHをやっている関係からも興味深く見てきました。とくに「なぜ、ガムとチョコレートをいっしょに食べるとガムが溶けるか?」という発表が楽しかったです。というのも、以前大学の講義で、同じ質問をされ、十分にこたえることができなかったからです。なるほど、そういうことだったのか、へえーと、中学生の研究ポスターに関心しました。学会の後、農芸化学の同窓会である三翠化学会の関東支部総会に出席しました。世田谷から江戸川まで東京を横断し、駅を通過する快速が地下鉄にもあることを知りました。総会の会場は、三重大学の東京オフィスで、以前にもらった地図が古く、ガソリンスタンドがコンビ二になっていて、道を間違えてしまいました。法人化がなければ大学のオフィスを東京に置くなんてことはなかったと思います。法人化後、同窓会活動がある意味、重要性をもつ時代になりつつあります。80歳の大先輩から皆同じ歌を歌えるというのはうれしいもので、最後に三重大学応援歌をみんなで歌いました。皆、まぶたにうつる光景は違っても、同じ津のこの場所で人生のある時期を過ごしたことだけは共通です。「闘わんかな時きたる」

3月某日 某先生からPNASのリプリントが届きました。PNASというのもあこがれの雑誌であります。一度くらい掲載したいものです。三重大学で学位をとったA博士がファーストネームになっています。かっこいいですね。

3月某日 学生が仕込んだ酒ができあがりました。なかなかの吟醸酒になりました。3月に入ってから、気温が低かったのが幸いしたかもしれません。香り重視、味重視、活性にごり酒と異なる3タイプのお酒です。学生のネーミング、ラベルデザイン、とにかく新鮮な感じがします。土から作って、酒造好適米を育てて、それでもって日本酒を作って、販売戦略まで立てる。資源循環学科の今のカリキュラムで勉強している内容で対応できます。講義とタイアップした実践型の教育なんていうのは難しいでしょうね、できた酒の品質で成績を決めるとかしたら楽しそうなんですが。

3月某日 研究科退職記念祝賀会 ひとことで三十数年、事務長にいたっては四十年も働いたという時間の流れ。言葉に重みがあります。

3月某日 名古屋の某アイスアリーナにスケートをしに出かけました。ひさびさに子供3人と遊びました。雪不足でスキーは遠くまで行かねばなりません。スケートなら近場でできるということででかけました。ところが、実にスケート靴をはくのは、二十数年ぶりのことで、最後に行ったのは、阪神甲子園パークのスケートリンクという、遠い遠い昔のこと。イメージは膨らむばかりで、体はついていかず、左足に乗れなくて、かっこいいところどころか、転ぶシーンばかりを子供に見せてしまいました。

3月某日 久々に実験室に長時間いました。PCRして、電気泳動して、増えない。条件変えてPCRして、電気泳動して増幅、でもちょっとしょぼい。これが増えない原因かと思い、条件変えて再びPCRして、また増えない。おかしいなあ、わかったぞ、これだ!!次のPCRでどかんの増えて、ばんざい。増えない理由を考えながら、条件をしぼっていったのですが、増えない理由がつきとめられた・・・・・。考えながら実験をしていると1日があっという間です。どんな小さい実験でも考え、最適な条件を見つけ出していく。マニュアルどおりにやってDNAが増えない、とれないといって嘆き、すぐに新しい試薬やキットを買ってほしいと言う今時の学生さん。古い試薬でも、ちゃんと増えるのですね。

3月某日 専攻FD会議 FDとはFaculty Developmentの頭文字で、教員の教育技術の向上を目指す活動です。こういう講義のない時間を利用して、専攻のメンバーが集まって、よい講義やよいカリキュラムを目指すために議論するのです。どうしたらよいのか、自分でも勉強しているつもりですが、いろいろな年代の先生方の意見を聞くというのは、参考になるものです。

3月某日 資源循環学科/専攻で、高校生のためのシンポジウム「資源循環型社会を学び、地球に優しい人材に育とう」を開催しました。津駅前の公民館の1室を借りて、高校生にむけて、学部生、大学院生に、自分の研究のことを語ってもらいました。なかなか面白い話が聞けました。もう少し、高校生が集まってくれたらなーと思いましたが、期末テストの時期ということもあり、満員とはいきませんでした。こういった地道な活動が、学生さんの確保に大切かもしれません。また、発表した学生さんも、高校生に理解するためにはどうすべきか、わかりやすく説明することが、学会で発表するよりも難しいことを理解していただけたかもしれません。

3月某日 後期の授業アンケートの結果が来ました。本年度から、アンケートデータの読み込みが外注になったのと、全学対応になったため、結果がもどってくるのが早くなりました。アンケートの満足度は、0.2ポイント上昇し、よかったのですが、やはり、自学習時間が、ほとんどありません。勉強させる仕掛けといいますか、宿題とでもいいますか、そんなことを盛り込まないといけないのかもしれません。っと、ここのところ、同じことばかり反省していて、具体的な対策がとれていないということですね。

3月某日 タイの協定校の学長先生が研究室にみえました。簡単な実験内容の話をしましたが、お疲れの様子、タイからセントレアに来る飛行機は夜中のフライトですから。東南アジアは、バイオマスのエネルギー化がうまくいけば、今の中東の産油国のようにバイオエタノール輸出国になると思います。もっともっと仲良くしないといけないかもしれませんね。

3月某日 前期日程の合格発表 今年も広報担当として様子を見にいったのですが、「お父さん、お子さんは合格しましたか?」とか聞かれてしまいました。ちょっとショックと思いつつ、同級生の子供の受験の話を聞けば、まあ、そういうふうにみえてもしかたないかと納得せざるをえません。昔、高校生の頃、幼稚園の運動会にボランティアで手伝いに行ったとき、「お父さん、次はお父さんの競技だから出てくださいね。」と、朝打ち合わせをしていた幼稚園の先生に言われてショックをうけたことを思い出しました。まあ、ふけ顔なのでしかたがないというか、雰囲気がおっさんなんですよね。

3月某日 自然科学研究機構岡崎コンファレンスセンターで開催された次世代統合シュミレーションソフトウエア研究開発プロジェクトの公開シンポジウムで講演をしました。化石燃料に依存しないエネルギー供給体制の確立にむけて、できることということで「植物細胞壁を糖化する微生物酵素」というお話をしました。異なる分野の人に話すむつかしさを感じました。少しでもエネルギーの持続的生産に興味をもっていただければと思いました。岡崎からの帰りに、偶然7000系のパノラマカーをみかけました。普通電車でしたが、思わず特急から乗り換えました。幸い、先頭車両の一番前の席が空いていました。この先頭からの風景、記憶にとどめておきたいですね。
名鉄7000系「パノラマカー」、神宮前駅にて

3月某日 愛知県立松蔭高等学校の学部・学科説明会に参加いたしました。重い液晶プロジェクターを抱えていったのに、コンピュータからのシグナルを受けてくれずに、せっかく作った映像が見せることができませんでした。なんとかと思い、14インチの小さい画面を肩にのせ、パソコン紙芝居をしましたが、それにしては字が小さすぎて・・・本当に期待はずれになってしまいました。せっかく集まってもらった高校生の皆さんに申し訳ないです。とほほ・・・・・・、いつも講義で使っているマシンだったので、テストもしませんでした、それが問題でした。

3月某日 某専攻の修士論文発表会に行きました。遺伝子、遺伝子した学生さんの発表を聞いて、なんとなく心が落ち着くといいますか、フットプリント、ゲルシフトアッセイ・・・どんどん忘れてしまいそうで怖いです。

3月某日 あー、もう3月か、という感じで、2月が終わっていきました。忙しかったなーというぼやきとともに春が来るのですが、次年度にむけての取組み、学会、高校への宣伝活動や、4月にむけて、すべきことが満載です。それにしても一度の積雪を見ることもなく超暖冬でした。気候変動なのか、ぶれの範囲なのか議論はありますが、なんだか変だと感じることが大切なのかもしれませんね。

2月某日 信州大学の天野先生が講演をしてくれました。西澤先生からはじるセルラーゼ研究の歴史のなかで、当初、軍馬の飼料を調達するためにセルラーゼの研究がはじまったというのは、興味深いものがあります。世界で、もっともよく研究されているTrichoderma のセルラーゼの研究ももともとは、アメリカ陸軍の研究からはじまったと聞いています。戦争でなくてよかったですが、昨今のバイオエタノールによるセルラーゼ研究も、国家戦略によるものが大きいのかもしれません。

2月某日 某電力会社主催のこどもの科学教室にこどもとともに参加しました。今回は、磁石とリニアモーターのお話です。考えれば考えるほど磁石は不思議で、磁石でいろいろなものを作ったりすれば、けっこう楽しめるということがわかりました。電磁気学は、昔、アマチュア無線をやっていましたから、けっこう好きです。

2月某日 昨年よりも2週間もはやく市内某所の「しだれ梅」が満開になりました。留学生を連れて梅見にでかけました。

2月某日 修士論文発表会 さすがに修士論文となるとボリュームがあります。なかなかの発表でした。激動の2月前半がすぎました。

2月某日 某雑誌に投稿していた論文が掲載受理になりました。迅速に審査をいただいたエディター、レフェリーの皆様に大変感謝いたします。これまでの投稿論文では最短でした。よかったーとほっとした気分になりました。

2月某日 後期の成績入力 テストの採点や、実験レポートの評価など、すべきことがいっぱいで、アップアップです。でもコンピュータというのは恐ろしいもので、期限をすぎると受付けてくれないものですから、時間に遅れないようにしないといけません。後期の授業、実験、演習と全ての成績評価を入力して、あー後期も無事に終わったという感じでしょうか。

2月某日 卒論発表会 日頃の成果を発表するときがやってきました。最後はどたばたでしたが、なんとか無事に4年生の発表が終わりました。いまどきの学生さんは緊張しないのかと思っていましたが、そうでもないことがわかりました。

2月某日 後期試験終了 試験も終わりました。レポートも提出が終わりました。さあ、採点ウィークのはじまり、はじまり。例年になく予定がつまっていて、成績入力まで時間がありません。せっかくの連休なのに、結局、休めませんね。循環飼料学には、1学科と3学科の学生さんが来ています。金曜日の4コマ目という週のラストの講義で、今回も試験ウイークの最後だったのですが、3学科の学生さんは、同じ日に他に3つも必修科目の試験があったそうで、ちょっと気の毒でした。

2月某日 修士論文審査 今年もやってきました修論審査。昨年よりは本数が少なかったのですが、ひとつ英文がありました。なんとか、審査も乗り切りました。

2月某日 また、ひとつ年を重ねました。昨年、修了した学生がたずねてくれて、元気がでました。

2月某日 節分 市内某寺院において豆まきがあり、こどもと外国人研究者を連れていきました。すごい人で、豆はとれませんでした。豆まきがはじまるまでは余裕でしたが、豆がまかれると人に押されて、立っているのがやっとという感じでした。これも日本の風景かな。鬼は外、福は内。

2月某日 はやいもので、もう2月です。後期の授業も全ておわりました。あとは後期試験と卒論・修論の審査・発表ラッシュです。ここから2週間が、一年の集大成といいますか、最後のがんばりシーズンです。気合いを入れていきましょう。

1月某日 大学教員の評価 大学教員の評価システムが動きはじめ、「どんな仕事をしましたか」という問に、「こんな仕事しました。」「こんな論文書きました。」などの業績を入力する作業の締め切りがありました。昨年度についての入力でしたが、何をしたのかを忘れていて、思い出すのが大変でした。論文とか、学会発表とかは把握しているのですが、講義で学生が何人とか聞かれても、そこまで、きっちりと把握していないし、ましてや、所属学会の人数を聞かれても、ますます、わからないし・・・・でも、これで給料とか決まるとなると、きっちりと入力しないといけないし。ちょっとお困りまんぼです。

1月某日 大学院博士課程の入学試験 博士課程に進んで「博士」になろう。修士と同様に博士もどんどん来てくれると全体に活気がでます。研究計画を聞いていて、ちょっとだけ、研究し放題の博士課程の学生がうらやましく感じました。いいなあ、実験ができて。

1月某日 放射線取扱主任者の定期講習 一昨年の法令改正にともない、放射線取扱主任者は、定期講習を受講しなければならなくなりました。まあ、自動車の免許の更新のようなもので、放射線について、忘れないで勉強をしてくださいということかと思います。とはいえ、満員の通勤電車に揺られて、名古屋まででかけて、朝の9時から夕方4時半まで、座って講義を聞くのは、思ったよりもきつく、学生さんの気持ちがわかる一日でした。

1月某日 来年度のシラバスの提出期限と修士論文の提出期限 こういった期限というのは、重なるもので、月の最後の週の金曜日としたものです。ふたつとも無事に終わり、ひさびさにゆったりとした週末が迎えられ、寝不足から開放されそうです。と同時にどどっーと審査論文が来て、論文読みからはなかなか開放されないです。

1月某日 三重大生蔵人に挑戦ということで、新聞各紙に掲載されたのですが、先日の見学会の風景の写真が出まして、二紙で、顔が写真に出ました。ひとつは、麹室のなかで、外から入って眼鏡が曇って、眼鏡をはずしていたので、あまり気づくひとがいませんでした。もう一紙は、蔵のタンク前で、いつも顔だったので、気づいた人が多かったです。

1月某日 センター試験の結果をうけて、某予備校などを中心に、いろいろなところで合格の予想ランキングが出てきました。あちこちに説明にいっているかいもなく、学科の合格予想ランキングがさがってしまいました。ちょっと残念です。

1月某日 博士前期課程(つまり修士課程)の二次入学試験 センターに引き続き試験監督でした。修士にもどんどん学生さんが来てほしいですね。せっかく大学院大学になったのですから、大学院生がいて大学院です。

1月某日 センター試験。例年の恒例行事です。今年もはりきって試験監督をしました。昨年よりは少し暖かく楽でした。今年は、ついに、平成生まれが受験に来ました。ちょっと衝撃的です。それと、多くの男子学生が指輪をしているのが気になりました。はやりなんでしょうか、それともなにかのまじないか。ゴミ箱に、異様に多くの某社のチョコレートの包み、これも風物誌かも。

1月某日 大学の近く、白塚にある「寒紅梅酒造」さんの蔵を見学にいきました。2月から学生が吟醸酒を仕込みにいきます。三重大学ブランドの吟醸酒、卒業記念のパーティで飲めるかも。詳細は学部HPにて。

1月某日 大学の教員の研究業績は、論文によって判断されます。もちろん、論文にもいろいろありますし、世間の人も知っているように論文が掲載される雑誌にもいろいろあります。いわゆる「いい雑誌」に掲載されたいばっかりに、ねつ造なんてことが話題になることもあります。そんなわけで、大学の教員は、研究して論文を書いて投稿して、その研究内容を発表しないといけないのです。しかしご存知のとおり、書いたら書いただけ掲載してくれるかというと、そうではなく、審査があって、審査員(レフェリー)が読んで掲載に値するかどうかを判断するのです。掲載可になると本当にうれしいのですが、だめと言われるとつらいです。だめの言われ方もいろいろあって、「こんなの研究じゃない」とか「そもそも、発想が悪い」だの、「読者の興味が満足できない」など、へこむのもあります。一方、「掲載はできないけど、面白いね」とか書いてあると、少し救われ、またチャレンジしようという気になります。

1月某日 某社にお勤めの本大学の卒業生が、企業の説明会に来てくれました。会社紹介だけでなく、社会人を語っていただき、学生には大きなインパクトを与えることができました。企業に出ている先輩諸氏、ぜひ後輩たちに語ってみませんか?

1月某日 年明け早々に体調不良で講義のない貴重な時期を棒にふりました。ちょっと残念でした。あまり無理ができないということを思い知らされたという感じです、とほほ。

1月某日 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いをいたします。昨年は、結構歩いたと思ったのですが、313万歩で一日平均8600歩、一昨年より歩けませんでした。調べてみると、7月、8月が極端に歩いていないことがわかり、夏場が課題だということがわかりました。今年は「健康増進のための歩け歩け運動」のいっそうの充実と体重減を目標にがんばらないといけません。また、夏に国際会議もあり、外国出張も予定されていますので、付け焼き刃的に英語をがんばろうと思います。今年もいくつかの目標に向ってがんばっていきたいと思います。

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