2022年 3月29日(火)に『 みえの未来図共創DAY in 北勢 』( 於 都ホテル四日市)が開催され、後半Session2にて『 環境農林水産フォーラムin北勢 』を開催しました。
このフォーラムは、生物資源100周年記念事業の第2弾として開催し、三重県北勢地域の企業、自治体、団体等職員ほか多くの方にご参加いただき、 太陽化学(株)様による基調講演、北勢地域での研究会、企業様との共同研究についてご紹介しました。
本学部 企画・社会連携室の田丸浩室長の司会進行のもと、奥村克純研究科長の挨拶で開始しました。生物資源の歴史を踏まえながら研究科・学部の紹介、 大学を取り巻く動向、みえの未来図を描くべく今後の地域共創の展望について、講演しました。
奥村克純 研究科長 挨拶
続いて、基調講演では
太陽化学(株)大久保勉氏にご登壇いただきました。「産学官連携がもたらしたもの」と題し、
伊勢茶(かぶせ茶)に含まれるアミノ酸、テアニンの生産技術や機能性研究を例にご講演いただきました。
基調講演の様子(太陽化学(株)大久保勉 氏)
続きまして本研究科共生環境学専攻 立花義裕教授より、北勢地域で活動している研
究会を紹介しました。伊勢湾は、江戸時代から蜃気楼観光の名所として知られおり、
蜃気楼を通じて観光活性化による地域経済への貢献や、それに留まらず地域と大学が一体
となった市民参加型のシチズンサイエンス(市民科学)を通じて、市民の科学力の向上、
海洋は地球環境へ興味を促す仕掛けづくりも着手したことについて紹介しました。
講演の様子(立花義裕 教授)
伊勢湾蜃気楼シチズンサイエンス(市民科学)の企画を通じた市民の科学力の醸成
続いて、本研究科生物圏生命科学専攻 橋本篤教授より、九鬼産業(株)様との共同研究例を
紹介しました。ゴマの総流通量に占める国産ゴマの割合は非常に低く希少価値が高い一方、近年、
農産物の産地偽装などの問題が深刻化しています。共同研究で開発した、国産ゴマの現場対応型簡易識別方法の概要を紹介しました。
講演の様子(橋本篤 教授)
光センシング情報に基づいた国産ゴマの判別