9月11日、朝日新聞DISITALにて、伊藤智広准教授らのローヤルゼリーが肌の恒常性を高めるという発見について紹介されました。
本研究成果は、科学雑誌 『Dermatologic Therapy』(2023 年 6 月発行)に掲載されました。
本研究科の伊藤智広准教授(生物圏生命科学専攻 海洋生命分子化学講座 水圏材料分子化学研究室)の研究グループは、 株式会社山田養蜂場(所在地:岡山県苫田郡鏡野町)の自社研究機関である、山田養蜂場グループ美容科学研究所(所在地:東京都品川区)との共同研究にて、脂肪組織由来間葉系幹細胞※1にローヤルゼリーを添加することで、細胞外小胞※2の分泌量が増加し、この分泌された膜小胞により線維芽細胞におけるコラーゲン合成や遊走活性※3が向上することを明らかにしました。
※1間葉系幹細胞...脂肪組織などに存在している幹細胞。
細胞外小胞と呼ばれるコミュニケーション物質を多く作る。
※2細胞外小胞...細胞から分泌される袋状の物質。
他の細胞とコミュニケーションを取るため手段として分泌されている。
細胞外小胞の中でも特に小さいものはエクソソームと呼ばれ、美容分野でも注目されている。
※3遊走...傷ができたときなどに細胞が組織を修復するために集まること。
遊走活性は細胞が組織修復のために集まってくる能力の高さを示す。
詳しくは下記サイトをご覧ください。
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伊藤智広准教授らの研究グループは、ローヤルゼリーが間葉系幹細胞からの膜小胞の分泌を促進し、肌の恒常性を高めることを発見しました。(2023.8.10)
(以下、三重大学外部のホームページです。)
朝日新聞DISITAL PRESS RELEASE
「間葉系幹細胞をローヤルゼリーで培養することで肌の再生に関わる細胞外小胞の機能が向上することを発見」
山田養蜂場 健康科学研究所
「ローヤルゼリーが全身の幹細胞を活性化させ、若返りに働きかける可能性」