伊藤智広准教授のマウスによる研究が、NEWSポストセブンにて紹介されました。

6月5日、NEWSポストセブンにて、本研究科の伊藤智広准教授(生物圏生命科学専攻 海洋生命分子化学講座 水圏材料分子化学 研究室)の研究で、小豆に含まれるポリフェノール類が、胃がん培養細胞株 だけでなく肺がんや大腸がん、肝臓がんなどの培養細胞株にも一定の抑制効果が示されたという研究成果が紹介されました。
「小豆に含まれるポリフェノール類が培養されたヒトの胃がん細胞に対して自然死 (アポトーシス)を引き起こさせ、増殖を抑制することが分かりました。 また、胃がんを発症したマウスに小豆の煮汁または小豆に含まれるポリフェノ ール類を濃縮したエキスを混ぜたエサを与えたところ、通常のエサを食べたマウスに 比べて、がん細胞の増殖が最大60%まで抑制され、がんの進行を遅らせました。」 と解説されました。


小豆加工時に大量に発生する小豆煮汁の再利用法の検討に関する研究の一環で、抗腫瘍作用について検討した内容であり、各種癌細胞株(胃ガン、肺ガン、腎臓ガン、大腸ガン、子宮頸部ガン、肝臓がん、白血病)を用いた実験で細胞の増殖を抑制する効果を確認したところ、小豆煮汁に含まれるカテキン-7-O-グルコシドに抑制活性を確認したとのことです。 この他にも煮汁中からガン細胞の増殖を抑制する新規物質Vignosideも発見し、これら成分を含む濃縮エキスをさらにマウスの飲料水に混ぜて与えたところ、化学物質で発症させた前胃がんの進展を60%抑制したということです。


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詳細につきましては、下記サイトをご覧ください。(三重大学外のホームページです。)

https://www.news-postseven.com/archives/20210605_1664410.html?DETAIL
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc9224026819f8718b4269ed76c016e99e773faa










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