本研究科の松井宏樹教授(動物生産学研究室)および近藤誠准教授(草地・飼料生産学研究室)がそれぞれ責任著者として発表した2報の論文が、学術雑誌 Animal Science Journal の 2025年のTop view articleにいずれも選ばれました。
同雑誌では、2025年に掲載された約120本の論文のうち、閲覧数が上位10%に入った論文がTop view articleとして選出されます。誠におめでとうございます!
証書(Certificate)(松井先生ご提供)
証書(Certificate)(近藤先生ご提供)
タイトル
Effect of rice bran fermented with Ligilactobacillus equi on in vitro fermentation profile and microbial population
著 者
Manlapig Jamal James De Guzman, Makoto Kondo, Tomomi Ban-Tokuda, Hiroki Matsui
DOI
https://doi.org/10.1111/asj.13955
研究概要
ウシは4つ胃を持っており,その中で一番大きな胃(第一胃)の中には多種多様な微生物が高密度で生息し,ウシが食べたエサを消化・発酵しています。我々は米ぬか単体,あるいは米ぬかをLigilactobacillus equiという乳酸菌を用いて発酵させたものを第一胃の培養系に添加しました。その結果,地球温暖化に関係する温室効果ガスのメタン発生量が減少し,ウシのエネルギー源となるプロピオン酸が増えました。今後ウシ個体を用いた検証実験が望まれます。
タイトル
In vitro rumen fermentation characteristics of bakery by-products containing high starch and sugar
著 者
Sandi Nayohan, Miyu Sekoguchi, Yoshimasa Nishikawa, Masaya Matamura, Anuraga Jayanegara, Hiroki Matsui, Makoto Kondo
DOI
https://doi.org/10.1111/asj.14000
研究概要
本研究では、食品工場で生じる副産物のうち、これまであまり研究されてこなかった、でんぷんや糖分を多く含む素材に注目しました。そして、ウシの第一胃でどのように消化されるかを、第一胃の培養実験によって調べました。その結果、カステラやホットケーキなどの菓子類の副産物は、酪農で一般的に使われている輸入穀物よりも速く消化され、多くのエネルギーを生み出すことが分かりました。一方で、第一胃内の状態を酸性に傾けやすく、牛の消化環境に負担をかける可能性もあることが明らかになりました。今後は、これらの副産物を飼料の一部として活用できるかを、実際の乳牛を用いて検証していくことが期待されます。