9月27日(金)、生物資源学部棟2階の大講義室および環境・情報科学館において標記オープンラボが開催されました。
この企画は、日頃、教員と大学院生(学部学生)が研究室で行っている研究の成果を、農林水産・食品・バイオ・環境関連の企業や公的機関の方々にアピールし、
研究という側面から見た生物資源学研究科に対する理解を深めてもらうことを目的としています。
また、このイベントを契機に、当研究科の研究力をアピールすることで、大学と産官のコミュニティ作りに向けた新しい展開が生まれることが期待されます。
生物資源学研究科では平成23年度から「大学院生のための教育プログラム」としてオープンラボに取り組んでおり、今年で9年目となります。
今回のオープンラボは、総勢で約240名の参加者を対象に、三重大学の生物資源学部のルーツとも言える「農業土木の今」を紹介する基調講演、
当研究科教員が主宰するリサーチセンター2件の研究を紹介するシンポジウム、「基礎研究から地域貢献・共同研究を考える」をテーマとしたパネルディスカッション、
そして、環境・食・農林水産分野を対象とした53の研究テーマを大学院生(教員と学部生)が紹介するポスターセッションという4セッション形式で実施されました。
冒頭、奥村克純生物資源学研究科長より、「令和を迎えた生物資源学研究科の展望」と題して、「教員と大学院生による当研究科の研究力アピール」に着目していただきたい」と挨拶がありました。
奥村研究科長の開会挨拶 「令和を迎えた生物資源学研究科の展望」
初めに、岡島賢治准教授による基調講演「これからの農業土木学分野の基礎研究と地域貢献」がおこなわれ、続いて、 シンポジウムでは、諏訪部圭太准教授から卓越型の「三重大学コーディネート育種基盤創生リサーチセンター」の紹介、 柴田敏行准教授から「三重大学海藻バイオファイナリー研究センター」の紹介がありました。
- 「これからの農業土木学分野の基礎研究と地域貢献」 岡島賢治准教授
- 「三重大学卓越型研究施設コーディネート育種基盤創生リサーチセンター」 諏訪部圭太准教授
- 「三重大学海藻バイオリファイナリ―研究センター」 柴田敏行准教授
岡島賢治准教授 講演 「これからの農業土木学分野の基礎研究と地域貢献」
諏訪部圭太准教授 講演 「三重大学卓越型研究施設コーディネート育種基盤創生リサーチセンター」
柴田敏行准教授 講演 「三重大学海藻バイオリファイナリ―研究センター」
休憩の後のパネルディスカッションでは、オープンラボの主題である「基礎研究から地域貢献・共同研究を考える」をテーマとして、 モデレーター:亀岡孝治 教授とパネリスト5名:大久保勉 連携教授(太陽化学株式会社)、 奥村克純 研究科長、酒井俊典副研究科長、資源循環学専攻・野中寛 教授、生物圏生命科学専攻・吉松隆夫 教授が登壇し、 基礎研究と共同研究を通した地域貢献のあり方に関してそれぞれの考え方が披露され、熱のこもった議論が行われました。
パネルディスカッションの様子
最後は、環境・情報科学館において、「リサーチセンター」「地域拠点サテライト」「地域貢献活動支援事業」「共同研究スタートアップ促進事業」 「研究(大学院生)」の5つのカテゴリで、52課題のポスターセッションを行いました。
ポスターセッションの様子
学内外の参加者(約100名:教員、企業参加者、大学院生含む)による情報交流会では、三重大学大学院生物資源学研究科の高いポテンシャルと幅広い分野の研究を賞賛し
今後の研究に期待する声があふれていました。今後の新たな展開が期待されます。
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