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このページは、どうでもいいと思っていましたが、いろんなところから反響があり、それなりに読んでいただいているということがわかってきました。ぼちぼち、日々の生活を書いていきたいと思っています。    

12月某日 というようなわけで2009年も幕を閉じようとしています。激動な2009年でした。個人的には、新設された「地域イノベーション学研究科」への異動があり、大きな環境変化がありました。研究のほうは、そこそこでしたが、教育のほうでは、授業が増えたこともあり、けっこう大変でした。大型補正予算で、機器が購入できたのですが、政権交代の後の事業仕分けでは科学技術全体への減額で暗い気持ちになりました。それでも、なんとか1年が過ぎていきます。2010年はどんな年になるのでしょうか?皆様よいお年をお迎えください。

12月某日 インドネシアでゴミ箱をあさっている子供たちを、路上で物を売る子供たちを見ました。えらく痩せていました。少なくとも日本の子供達は彼らに比べ食べるものにも困らず、幸せのはずなのですが、多くの子供たちが自殺していきます。必死に生きている彼らとは違う次元で生きることを放棄する子供たちが日本にはたくさんいます。インドネシアで講義をしているとき、誰ひとり眠ったりする学生はいませんでした。みんな真剣に聞いていてくれました。日本の学生は私の講義で眠っていますという話をしたら「信じられません」と言われました。日本に帰ってきて某東南アジアから来ている留学生にその話をしたら、それがあたりまえで、日本の学生がおかしいと言っていました。彼らは大学生のときに必死だったと言いました。それは未来がかかっているからだそうです。私もずいぶんと学生時代は眠っていました。麻雀のしすぎであったり、夜中にバイクで走ったりで、ですから決して今の学生を責めるわけではありません。眠たくなるような授業も問題ではあります。それでも、ここのところ学生と接していて以前と違っていると感じるのは、これだったのかと再認識しました。それはひとことでいうと「必死さ」みたいなものです。今は就職が厳しいのですが、学生さんからはそれが伝わってきません。どうしても、そこの会社に入りたいという必死さが、伝わってこないのです。自分自身を考えても、いい論文を作ろうという「必死さ」がなくなっているようにも思います。インドネシアで感じたもの、それは、生きることへの必死さだったのかもしれません。

12月某日 インドネシアに行きました。 日本学術振興会の若手研究者交流支援事業により、インドネシアのパレンバンにあるスリビジャア大学大学院に行き、今度日本に来る若手研究者と研究のお話をしました。また、講義をしました。学会で20分とか話すのもたいへんですが、講義となるとさらにたいへんです。準備不足が露呈してしまい、途中から自分でも何をいっているのか、話はじめては、もどるような形になってしまいました。語順が、日本語になってしまい、SOVと動詞を最後に言ったりして、かなり混乱をしました。まあ、それでも、学生さんが熱心に聞いてくれるのと、こちらが話す内容にうなづいてくれ、わからないときは、うなづいてくれないので、そこは繰り返したり、言い方を変えたりして、わかってもらえたような気になりました。学生さんは、TOEFL550以上のクラスだったので(TOEIC換算だと730以上)、英語での会話には違和感がありませんでした。むしろこちらの英語がプアで申し訳無かった感じです。少なくともうちの院生はここまで英語を話すことはできないなあと感心しました。外国へいくと時差が問題になりますが、今回は時差よりも温度差です。帰国時に日本はとっても寒く感じました。まじ寒いです。寒い時期には東南アジアの国に出張するのがいいですが、忙しい2月に出張したら大ひんしゅくでしょうね。

12月某日 2年生の研究室訪問 ぼちぼち2年生が研究室を選ぶための研究室訪問がはじまりました。選ばれる側の立場は微妙ですが、将来いっしょに実験をするわけですから、ぜひ、よく見ていただき、選んでもらえるようにしないといけません。企業ではないですが、大学の研究室も、まさに人が財産です。

12月某日 「悪いのは私じゃない症候群」(香山リカ著 ベスト新書)を読みました。なんとなく、最近よく聞く台詞だったので、本屋で目にとまりました。学生さんたちも、よくこの台詞を使います。まあ、自分にも当てはまるところもあるし、そういった状況を認識することが大切かもしれません。「悪いのは全て私です。」と落ち込まれるよりは、いいかと思いつつも、「私は悪くありません。」とあまり元気なのもひっかかります。

12月某日 日本分子生物学会 ポスターをかついで分子生物学会に行きました。今回の会場は横浜パシフィコです。まずは、都会の洗練をうけました。新横浜から、横浜線で東神奈川、そこで京浜東北線に乗り換えて桜木町、そこから歩くつもりでした。ところが、いわゆる人身事故で、京浜東北線が止まってしまいました。東神奈川まではつきましたが、ホームには人が溢れ、どうしたらよいかわかりません。よくTVで見る光景だと思いつつ、人ごみを流れながら、改札口をでました。そのまま人の流れにのっていくと京浜急行の仲木戸駅につきました。そこで京急に乗り換えて横浜までたどりつきました。それにしても、人、人、人、人・・・・普段、こんなにたくさんの人を見ることがないものですから、都会のパワーに圧倒されました。以前分子生物学会にポスターを出したときは、見にきてくれる人も少なくて、場違いな感じがしました。今回は、ポスターの場所がよかったのかもしれませんが、たくさんの人に見ていただけました。いろいろな方といろいろな議論をたくさんして、とっても勉強になりました。1時間の討論の時間が、あっという間でした。とにかく話つづけ、充実した討論時間を過ごすことができ、横浜まで行った甲斐がありました。

12月某日 ボーナス支給日 というわけで、0.3ヶ月減少したボーナスを受け取りました。国立大学法人は、法人ですが、人事院勧告に従いますので、国家公務員と同じ給与体系です。

12月某日 健康診断 どうも年をとると健康診断の話題が多くなるようで、情けない話です。なんとか、腹囲だけは減少しましたが、あいからずメタボ脱却にはほど遠い内容で、元気がなくなります。次回までに、もう3cmほど下げないといけません。運動するか、食べ物を減らすか、二者択一なんですけどね。

12月某日 とうとう師走です。

11月某日 等温滴定熱量計 新しい等温滴定熱量計が入りました。とってもうれしいです。これで、研究がかなり迅速に進みます・・・と思っているのは私だけかもしれませんが。昔、ゲルを作って塩基配列を決めたころ(一晩かかって500bp)から比べて、キャピラリーシークエンサーになって迅速に進む(3時間で700bp)と思ったのですが、やっぱり読むDNAの量は、昔と変わりません。つまり迅速になって余裕ができたらといって研究が進むというわけでもないということです。まあ、掃除機の性能がいくらよくなっても家がきれいにならないのと似ているのかもしれません。学生さんも、余裕があれば、遊びにいきますし、結局のところ、研究が進むかどうかわかりませんが、それでも新しいマシンにはとっても期待をしています。

11月某日 青少年のための科学の祭典 毎年恒例の科学の祭典三重大学大会が今年も開催されました。これは、小中学生に科学の面白みをわかってもらおうと、いわゆる「サイエンスショー」をはじめ、三重大学だけでなく、近隣の鈴鹿医療科学大学や、三重県立看護大学の先生方、地元の科学ボランティア、企業の皆さん、高校や中学の科学クラブなどが、面白い実験や展示をやっているものです。もちろん入場無料です。このイベントは、「子ども夢基金」というところからお金をサポートしてもらっています。実はこれも今回の仕分けの対象になりました。残念ながら、子ども夢基金は廃止になりそうなので、これから先、このようなイベントを開催できるかどうか不明です。不思議そうにしてくれる子どもたちを見ていると、こちらもうれしくなってきます。なんとか続けられないでしょうかね。今回、教育学部の学生さんによる「科学のうた」ができました。このメロディが耳にこびりついて離れません。「世界のふしぎをさがしだそう、魔法みたいなサイエンス、ふしぎのしくみをみつけよう、あなたもわたしも大発見♪」

11月某日 学部推薦入学試験 推薦入試がはじまるといよいよ入試シーズンが開幕という感じがします。資源循環学科では、およそ4分の1の学生さんが、推薦入試で入学します。

11月某日 地域イノベーション学研究科の宣伝 本研究科の学生募集のために、近鉄のドアの窓と車内に吊り広告を行っています。たまたま通勤にのった電車のドアに広告のシールがはってありました。学生さんを集めることも重要ですが、まずは、この地域の皆さんに、この大学院の名前を覚えてもらうのが重要かと思います。

11月某日 金沢の兼六園 このあたりが高速道路を使って日帰りができる限度かなというところを挑戦しました。片道320kmです。もちろん、高速料金は1000円。本来なら、片道7000円くらいかかるのですが、これだけは、メリットです。兼六園を訪れるのも、学生のとき以来です(金沢には何回か行きましたが)。さすがにサービスエリアで休み休みいかないと体力的には厳しいものがありました。

11月某日 バス旅行 秋の京都へでかけました。紅葉には少しはやかったのですが、昼食後、舞妓さんの踊りを見て、嵐山の渡月橋をわたって、手づくり八ツ橋体験に参加して、ゆっくりとした秋の一日でした。新名神の威力は抜群です。本当に京都が近くなりました。

11月某日 パスポートができました。 もともと素材がよくないので、どんな写真をとっても、しょぼい顔。これらから、10年間、この顔のパスポートか・・・と思うとすこしさびしいですが、まあ自分の顔なのでしかたがないですね。前のパスポートは、10年前のものですから、今より若々しいのは当たり前です。比べると10年分の年輪が刻まれたという感じです。

11月某日 地域イノベーション学研究科の学生によるパネルディスカッション 大学祭で開催されたパネルディスカッションに参加しました。学生が企画したものです。食べ物屋さんばかりの学祭で、こういった企画が少ないのが残念です。三重大学の学生の特性をアンケートにより分析したり、中小企業の社長さんをパネラーにして議論したり、いろいろな試みがあってよかったです。三重大学の学生の就職希望を見ていると「大企業にいきたい」という意見が多く、主体性の欠如と中小企業で幹部候補として責任ある立場にはなりたくないというところが見え隠れしています。大きなところで、分析担当になって、ガスクロだけうっていればいいとか、菌の数だけ数えていたいとかいう感覚で、中小で、企画、開発、研究をひとりでこなすような責任のある仕事はご免という感じかもしれません。自信がないのか、自主性がないのか、そんなんじゃ大企業に入ってもリストラの対象になるだけだとは思うのですが。そんな議論ができただけでもよかったと思いました。

11月某日 伊那食品工業の塚越会長の講演会 伊那食品工業といえば、寒天のメーカーで、実験室でも培地用からDNAの電気泳動まで、お世話になっています。また、伊那食品工業は、「日本でいちばん大切にしたい会社」(坂本光司著)でも紹介され、マスコミで多くとりあげられています。そんな会社のトップの話を直に聞ける絶好な機会でした。こういう話はぜひ学生に聞かせたいのですが、こういう企画をしても、なかなか学生が参加してくれないのが残念です。とっても中身の濃いお話でした。中小企業の責任は雇用であり、成長ではない。ブームは他力であり、乗っていはいけない。みんなが力をあわせる。20年くらい先をみる。いろいろな言葉が心に響きました。とくに「あるべき姿」を守るという姿勢が印象的でした。良い会社ではなく「いい会社」と言われるようにということも大切だと思いました。大学も「良い大学」と言われるよりも「いい大学」と言われたいですね。個人的には、「良い先生」ではなく「いい先生」と言われるに努力したいと感じました。

11月某日 慶応義塾大学の飯盛先生の講演会 地域イノベーション学研究科としては、どうしたら地域が元気になるかを考えなければなりません。そうした実践教育をされている慶応義塾大学の飯盛先生の講演会に参加しました。地域を活性化するためには地域資源としての人づくりと人のネットワークづくりが重要であることがわかりました。地域で核となる人材を育成すること、地域資源を活用すること、地域を好きになること、いろいろなキーワードをいただいと思います。これから、どうやって自分の教育に取り入れていくのか、いけるのか、いろいろと考えることは多いですね。

11月某日 大学のトイレ事情 学部校舎のトイレが改修されました。便座にヒーターのついたウォシュレットが導入されました。くさい話で恐縮ですが、とっても快適です。

11月某日 ついに、今年も残すところ2ヶ月。10月も駆け足でしたが、11月はもっと駆け足になるでしょうね、きっと。

10月某日 某研究室の歓迎会 某学科某研究室で研究室に3年生を迎える歓迎会が開催され、どういうわけか、さそわれたので、遠慮せずに参加しました。やっぱり、若い人と飲むのはいいですね。自分の研究室の学生さんですと、ついつい説教っぽくなってしまいますが、直接見ている学生さんではないので、そのあたりもいいですね。

10月某日 名松線の一部廃止 台風の影響で増水した雲出川のために不通になっていたJR東海の超ローカル線「名松線」が、復旧の見込みがなく、一部廃線になることが新聞で報じられました。ちょっと残念ですね。名松線の終点「伊勢奥津」の先に、三重大学の附属演習林があります。演習林の帰りに、乗ったことがあります。自然のなかをのんびり走る気動車は、風情があります。奥津駅にはSLの時代の給水塔があり、竹原駅の看板は、右から書かれています。春は桜、秋は紅葉が似合うローカル線でした。

10月某日 うっかり失効 うっかりパスポートの期限が切れているのを忘れていました。すぐに申請しなければなりませんが、期限が切れると、また戸籍をとりにいかねばなりません。とほほ。

10月某日 前期の授業アンケート結果 専門の前期の授業アンケートの結果がもどってきました。1年生と異なり2年生の学生さんのテストの成績は悪かったのですが、学生さんの授業評価は、昨年よりも、全体にいいものとなりました。しかしながら、若干ですが、授業がつまらない、教え方が悪いという評価もありました。「学生からの質問に適切に対応していた」という質問でも不満が若干ありましたが、これ以上どうすればいいかちょっとアイディアがありません。勉強しない学生さんは、昨年よりも減少したものの、3時間以上する学生さんが増加する一方、1時間、2時間の勉強をする学生さんが減少して、30分しか勉強しない学生さんが増加しました。勉強する学生さんとそうでない学生さんの二極化が顕著になってきました。確かにテストの成績を見ても、そういう傾向が見えてきています。どうすべきなんでしょうか。たくさん勉強する学生さんに合わせて、より高度に授業を進めるべきか、半数の勉強しない学生さんに合わせて、ゆっくりと丁寧にしていくべきなのか。

10月某日 訃報 隣の研究室の准教授の先生が亡くなりました。私よりも4つも若くて、これからも研究で活躍が期待されていたので、とても残念です。つい、この間まで、カリキュラムについて、いろいろと話をしていたのに・・・・、論文に出てくる数式の解釈について教えてもらっていたのに・・・・言葉がありません。あらためて命は有限であることを思い知らされました。一日、一日は貴重なんだと。心よりご冥福をお祈りいたしたいと思います。

10月某日 共通教育「遺伝子工学と社会」 昨年は苦労しましたが、今年はスポットで1回の講義なので、気が楽でした。階段教室での授業は、上を見上げるような感じで、いつもとちがって新鮮な感じがしました。

10月某日 名古屋市交通局のレトロ電車館 赤池にあるレトロ電車館に行きました。昔なつかしい市電に乗りました。子供の頃、名古屋の街をたくさん走っていました。車内の匂いがなつかしい感じでした。子供そっちのけで、楽しみました。子供の頃が懐かしくなるのは、年をとったからでしょうか。路面電車がいっぱい走っていた頃のガソリン消費量なら、日本の国産バイオマスでもまかなえるかもしれません。ヨーロッパのように温暖化防止に路面電車の復活を、なんていったら笑われるかもしれませんが、二酸化炭素の削減のひとつの方法であることは間違えありません。今でも、耳をすますと広小路を走る稲葉地行きの市電の音が聞こえてきそうです。

10月某日 セリーグCS 残念ながらCSも終わり、今年のシーズンも終わり、勝敗カレンダーを閉じました。なんとか11月まではと思っていたのですが、残念でした。ドラゴンズショップで立浪選手の記念グッズを買いました。活躍する姿をもう少し長く見たかったのですが、本当に残念です。

10月某日 新型インフルエンザ 学生の親が新型インフルエンザに感染したとの知らせがあり、当該学生は、「濃厚接触者」ということで、4日間の自宅待機をお願いしました。近くの研究室では、先生が感染し、研究室がしばらく閉鎖になりました。電車に乗っても、せきをしている人がいないか、ついつい見渡してしまいます。はやくインフルエンザ騒動が落ち着くことを願っています。

10月某日 日本熱帯農学会の公開シンポジウム シンポジウムの司会をしました。バイオエネルギーの第一世代である「デンプンからのバイオ燃料」、第二世代である「セルロース質からのバイオ燃料」、そして、最近注目されている第三世代である「藻類からのバイオ燃料」について、それぞれ、三重大学生物資源学研究科の先生に語っていただきました。さらに、これらのバイオマスは、太陽のエネルギーで作られます。この太陽エネルギーがもっとも多く降り注ぐのが熱帯地域です。そこで生産される未利用バイオマスとしての「サゴヤシ」をはじめとする「ヤシ」について高知大学の先生に講演をいただきました。まだまだ、いろいろな可能性があるものだと感心して聞きました。

10月某日 三重大学練習船「勢水丸」の見学会 新しく建造された三重大学の練習船「勢水丸」の見学会に参加しました。前の勢水丸に比べて、学生の部屋はとても快適になっていましたし、レクチャールームも、実験室も充実していました。エンジンが、モーターになり、静かになったとのこと。停泊中でしたので、わかりませんが、また航海に乗せてほしいなあと思いました。伊勢湾の海底微生物の分析でもしますか。

10月某日 高速道路のETC割引を利用して、姫路城を見にでかけました。天気にもめぐまれ、国宝を十分に堪能できました。やはり、名古屋城が、空襲で焼失したのは痛いですね。

10月某日 三重大学開学60周年記念式典 ということで、私の講義も臨時休講となり、大学ができてから60周年を祝いました。私事ですが、大学30回生ですので、ちょうど、真ん中といいますか、私たちの前に30年分の先輩諸氏が、私たちの後に30年分の後輩たちがいるということになります。我々までが、国立一期校の時代です。つまり共通一次(現在のセンター試験)がはじまってから30年ということにもなります。三重大学も還暦ということで、新しい校章や徽章が制定されました。

10月某日 台風18号来襲 ひさびさに上陸する台風で、勢力も強く、予想進路が危ないということで心配していましたが、幸い、進路が少し南にずれたので、大きな被害もなくすみました。近鉄は止まっていましたので、車で出勤しました。学内でも大きな木が倒れていたりしましたが、特に、ひどい状況ではありませんでした。津市の最大瞬間風速は、37.3メートル、北向きの風でした。それでも、一晩中20メートルくらいの風が吹き、台風がもっとも近づいた朝4時〜5時の1時間に68ミリという土砂降りの雨が降りました。気圧は、969hPaまで下がりました。それでも、台風が南側を通ったので、大きな被害はでなかったと思います。昔は、台風というとTVやラジオの情報が頼りでしたが、今では、インターネットのおかげで、いろいろな情報がリアルタイムで見ることができます。降水量、気圧、気象衛星、レーダー、潮位など。気象庁や気象台のHPは台風の時期には必須アイテムですね。いろいろなところから、ご心配のメールをいただきました。お気遣いいただきありがとうございました。特に異常はなかったです。

10月某日 台風の予想進路が、津市を直撃ということで、先ほど、構内放送で、明日の講義を休講にすると連絡がありました。それるようなことはないと思います。大学になると、通学範囲が広いので、こうして早めに決断したほうが、混乱をまねかないのかもしれません。

10月某日 後期の授業のはじまりです。 朝、大学の事務職員が、駅から大学までの道路や交差点に立っていました。学生のマナーがあまりに悪いので苦肉の策です。そのうち、校門の前で、持ち物チェックとかしないといけないのかもしれませんね。学生の低年齢化というかマナーの悪さは顕著です。私も学生の親の年代ですから、今の学生が育ってきた時代背景は理解できます。どうして、こうなのか、何がこうさせているのか。基本的には、甘えと弱さだとは感じます。今年の後期は、新たな講義が2つ増え、きびしさも倍増です。4年生も多いので卒論にむけて、例年にも増して気合いをいれないといけません。そう、イチローのように、一日、一日、できることをきっちりとこなすこと。

9月某日 立浪選手の引退セレモニー 「生まれもつ野球センス、今ここで見せろ、気魄では負けはしない立浪和義」と歌って応援していた甲子園のころから、もう22年なのか。ミスタードラゴンズの引退はさみしいものです。「冴える闘志は、会心の一打を呼べ、光るグランドを駆け抜けろ立浪」と声をからして応援してきました。ひとつの時代が終わったような感じです。アジアチャンピオンズリーグでは、グランパスが、川崎に勝ち、準決勝に進みました。

9月某日 補正予算の見直し たくさんの時間をかけて準備をしてきたのに、ちょっとまったが、かかりました。政権交代によるものですが、どうなるのでしょうか。

9月某日 卒業生の結婚披露宴 いわゆる最近の結婚式に参加しました。風船を飛ばすのには驚きました。結婚式と披露宴の模様が、最後にプロジェクターで映画のように流れましたが、その完成するまでの早さにびっくり。さっき撮った画像が、もうこうなるのかと感心しました。幸せそうな二人を見ているのは、おじさんとしては、ちょっと照れる感じです。若いひとが多く、おじさんは自分だけというような感じで、ちょっと肩身が狭かったです。それでも、卒業生がたくさん来て、みんな元気そうでよかったです。

9月某日 小学校の運動会 あいかわらずにぎやかな運動会です。校庭にたくさんのパラソルが立ちならび、主人公の子供を中心に両親、両祖父母という、子供ひとりに大人6人というグループをたくさん見ました。やっぱり少子化なんでしょうね。子供の通う小学校は市内でももっとも児童数が多いので、運動会はにぎやかです。低学年のときは、ビデオやカメラを撮影する親がいっぱいでしたが、さすがに、6年ともなると、撮っている親の数も少なくて場所とりも苦労しませんでした。末っ子が6年ですので、小学校の運動会もこれで最後、もう300mmの望遠を振ることもありません。

9月某日 伊勢湾台風50年 ここのところ、新聞をはじめ、いろいろなところで話題になっています。もちろん私は生まれていませんが、小学校の頃、先生に、親に、身近な人々に、その体験談を聞かされて育ったせいか印象が深いです。小学校の社会見学でも、ここまで水につかったというようなところを見学しました。温暖化で台風は巨大化すると言われています。伊勢湾台風のような台風がこないことを祈るだけです。

9月某日 シルバーウィーク 5連休でした。敬老の日と、お彼岸ということもあり、実家に行って、お墓参りをして、のんびりとして終わりました。ただ、連休中のドラゴンズの4連敗が痛くて、おまけに、読売の優勝までお膳立て、せっかくの連休でしたが、もりあがりに欠けるというか、気分がいまいちでした。ただ、ウエスタンリーグのほうで、ファームが優勝しましたので、それが救いというところかもしれません。

9月某日 フィールドサイエンス実習の発表会 2年生が実地見学をしてきて、その学習内容をパワーポイントで発表します。毎年、毎年、よくなっているように思いました。大学での講義の内容と将来働くことなる社会とつながってくれればいいなあと思います。実際、食品工場を見学して、工場から出る食品廃棄物が目に見えるだろうし、リサイクル工場を見学すれば、どんな廃棄物が、どのように再生利用されているかが実感できます。これを見てもらってから、後期の「循環飼料学」を履修してもらうと、理解が深まると思います。この講義では、飼料の基礎と、特定飼料(食品廃棄物を原料とした飼料)の例について学習しますので。

9月某日 学生の授業アンケート 1年生の前期基礎生物学IVの授業アンケートの結果が来ました。昨年と比べると、教室を変えたため(縦に長い教室から、横に長い教室に変更した)「教室の設備」の項目が、0.8ポイントも上昇しました。ほかに目立ったのは、「自学習のための教材・資材等の提供」の項目が、0.5ポイント上昇しました。これはMoodleの利用が浸透してきたからだと思います。他の評価は、前年と変わりませんでした。ただ、うれしかったのは、「授業1回当たりの予習・復習時間」が、かなり改善したことです。しっかり、勉強してくれている学生さんが、半分くらいいて、なかには毎回3時間以上も勉強してくれていた学生さんがいたことが、とてもうれしいですね。

9月某日 新政権の誕生 閣僚の記者会見をはじめて生で最後まで見ました。どうなるでしょうか、期待と不安がはんはんというところでしょうか。

9月某日 イチロー選手の9年連続200安打 イチローの言葉はいろいろとありますが、「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道だと感じている」という言葉が好きですね。どんな偉大な記録でも、一日一日なんだ、毎日、できることをしっかりすることが、成功へとつながる唯一の道なんだと思います。凡人は、「とんでもないところ」へは行けませんが、今、やれることを精一杯することが、明日につながっているように思います。

9月某日 地域イノベーション学研究科 入学試験の合格発表 大学院の入試の合格発表は、なんか感動がうすいというか、まあ、倍率も低いですから、あまり学生さんも心配していない様子です。

9月某日 フィールドサイエンス概論の講義 ひさびさに教壇に立ちました。朝一で、講義用の資料の印刷をしていたら、印刷機のインクが切れ、資料のホチキス止めが、講義の直前になり、あと少しで終わるところで、電話がかかってきて、めっちゃあせりました。それでも、なんとか、間にあいました。もっと計画的にやらないといけないとわかってはいるのですが、直前にならないと動けない体質を改善しないといけません。

9月某日 9月になって秋らしくなりました。とくにかわったこともなく、日々、仕事に打ち込んでいます。

8月某日 衆議院選挙 こんな選挙もあるのかと思うほど、衝撃的な選挙結果でした。新しい政権になって大学の様子はどのように変わるのでしょうか。国家公務員の給料削減とかマニフェストにありましたので、また給料が下がるのでしょうか。教育費をGDP比5%まで上げるということで、小泉改革以来、毎年1%ずつ削減されてきた大学の運営交付金は、増加するのでしょうか。いろいろとありますが、まずは新しい政権に期待しましょう。

8月某日 大学院入学試験 地域イノベーション学研究科の入学試験を実施しました。まあ、生物資源学研究科と比べれば、こじんまりという感じではありますが、すべきことは同じなので、メンバーが少ない分,役回りが多くてたいへんです。それでも、来年から、一緒に勉強していく仲間になる学生さんですから、しっかりと試験をして、特性をつかんでおかないといけませんよね。

8月某日 朝、また「緊急地震速報です。」というラジオのアナウンス。今度こそ、東海地震かと、どっきりしたのですが、誤報でした。

8月某日 盆あけそうそう、忙しいですね。「「忙しい」というのは極めて主観的な話で、その人が一定以上の質と量の仕事をやっているかどうかとは全く別の話。例えば、「通常の3倍仕事をしている」人でも、能力が高ければ「忙しくない」し、「人並み以下の仕事しかしていない」人も、仕事に時間がかかりテンパっていれば「忙しい」人になる。」(内山智裕ブログ)。まあ、忙しいという感覚は、実際に人によってかなり違っているとは思いますね。ですから、「忙しい」のは、その本人がそう感じているという感想でしかないわけで、内山先生が述べられているように、客観的な仕事の量を表しているのではないので、誤解のないようにしましょうね。たいした仕事をしているわけではないのに、「忙しい」と感じる、この頃です。

8月某日 夏季特別休暇 例年、7、8、9月のどこかで、3日連続した休みがとれるのですが、一斉休業と土日を加えると7日間の休みになります。というわけで、ひさしぶりに一週間、のんびりと過ごしました。

8月某日 「緊急地震速報です。」というラジオのアナウンスで目がさめました。大きな揺れが来るかなと思いましたが、何もすることもできず、ただ、布団の上に寝ていました。20秒くらいたったときに、揺れがきました。これが、緊急地震速報というものなのか。わずかな時間ですが、地震が来るという心構えができると感心しました。すぐに防災科学研究所のHi-Net高感度地震観測網のHPにつながり、震源位置の確認を行いました。本当の東海地震、あるいは、東南海道地震に備えて、緊急地震速報の対応を考えおかないといけないと、つくづく感じました。おもわず、早起きをしてしまい、なんとなく眠たい一日でした。

8月某日 サイエンスパートナーシッププログラム 松阪高校の理数科の学生さんに三重大学に来ていただき、PCRの増幅実験をしてもらいました。実験の合間に、遺伝子実験施設と電子顕微鏡センターの施設を見学していただき、DNAシークエンサー、質量分析装置、電子顕微鏡などの装置を見てもらいました。遺伝子とかDNAが、新聞にも出てくる時代です。DNAは、生物が専門でなくても、知っておくべきことになりつつあります。全員のPCRがうまくいって、DNAのバンドが電気泳動で確認できたのでよかったです。ひとりでも、DNAって面白いなあって思っていただければうれしいですね。大学HPでの紹介はこちら

8月某日 基礎分子生物学の試験結果 なんだか、最近の学生さんの勉強していない姿が浮き彫りになるような試験結果でした。ちょっと残念です、というよりも戸惑いを感じます。この講義をずっとやってきましたが、こういう状況になるとは思いませんでした。専門の勉強は、身になる勉強というか、将来、この学科を出て活躍するための基本となる知識です。試験さえ通ればいいとか、試験の直前だけ勉強すればいいという質のものではないように思います。まあ、自分も振り返ると大学2年の前期というのは、一番、遊んでいた時期でしたので、そういうものかとも思いますが、ずっとこの講義をやってきて、これまでの授業改善はいったい何だったのだろうか・・・・・Moodleへのアクセスも多いので、この学年はと期待していたのですが、残念ですね。

8月某日 オープンキャンパス 昨年は、責任者でしたので緊張のなかのオープンキャンパスでしたが、今年は、天気も上々で、気分も楽なオープンキャンパスでした。たくさんの学生さんといろんなお話をさせていただきました。ぜひ、資源循環学科をよろしくお願いしますって、なんだか選挙の応援演説みたいになりがちです。3年次編入生を希望する学生さんもいました。ぜひ、来て、いっしょに研究しましょう。生物資源学部全体で700名を超える参加者があったようで、昨年より100名以上多いです。これにご父兄を加えると900名くらいの参加者があったことになり、生物資源学部としては過去最高の参加者ということになります。この数字が、来年の倍率につながればいいのですが。

7月某日 前期の日程の終了 2年生の基礎分子生物学の試験を行って、今シーズンの前期の日程が終了しました。1年生の成績は、ちょっと甘いかもしれません。平均で、7.9でしたので、半分以上がA以上の成績がつきました。2年生の採点はこれからですが、これが終わると少しだけ、夏休みの気分になれるかもしれません。

7月某日 教授会のあと、学長との懇談会に参加しました。学長と直接話しができる機会も少ないですが、大学の執行部がどのような考えをもっているかを知ることは大切です。「執行部」なんて言葉を聞くと高校時代の生徒会を思い出します。大学の会議でも、やっていることは、生徒会と変わらないというか、逆に高校時代の生徒会のシステムというのは、よくできていて、会議システムとか、社会一般で通じるものがあったなあと感心します。

7月某日 大阪でありました「けいはんな新産業創出・交流センター シーズフォーラム」に参加し、研究紹介をしました。CBMの話を中心にしました。中之島センタービルの29階ということで、尼崎から神戸方面の眺望がすばらしかったです。

7月某日 日食 雲のあいだから、三日月のようになった日食が見る事ができました。これまでに見た部分食では、最大のものでした。はれることを祈っていたのですが、ちょっと残念でした。同じ日に、愛知県立松蔭高校の学部見学会がありました。学部の説明をしてから、生物資源学部校舎の屋上に上がってもらいました。大学を見て、ここで勉強したいなあと思ってもらえるとうれしいですね。

7月某日 夜、なにげなくニュースを見ていました。中学のときの同級生がTVのインタビューに答えていました。元気そうな様子は何よりです。なかなか活躍の様子、自分もがんばって、ニュースに取り上げられるような仕事をしないといけませんね。ちょっと、前に、やはり、同級生がTVに出ていました。それは、ちょっと悪いことだったので、残念なのですが、当時のクラスメイトを思い出し、みんなどうしているのかなあと、なつかしい気分になりました。

7月某日 前期の講義が全て終わりました。あとは前期の試験だけです。前期は、出来事が多いので、あっという間でした。

7月某日 桃栗亭酒楽師匠を偲ぶ会 クラブの大先輩であり桃栗のマスターでもある桃栗亭酒楽師匠が今年2月に亡くなり、その偲ぶ会が開催されました。秘伝の「桃栗カレー」の作り方の秘話などの座談会や、桂文我さんの「京の茶漬け」、銀杏亭あやめ師匠の「太田道灌」を聞きました。あやめ師匠の落語を聞くのは、24年ぶりでしょうか、あいかわらずの語りに大いに笑いました。クラブの先輩諸氏にあうこともでき、なつかしい時間でした。今の落語研究会の学生たちにも酒楽師匠の落語をぜひ見てもらいたかったです。ご冥福をお祈りします。

7月某日 三重県立桑名高校での学部・学科説明会 昨年は大きな視聴覚教室で、学部ごとに説明をしたのですが、今年は、学部ごと別々な教室で、時間も1時間ということでじっくりと説明ができました。生物資源学部の内容がわかっていただけたら、うれしいですね。

7月某日 外部資金獲得者に対する報奨金制度 以前、某国立大学法人で、外部資金によりボーナスがかわるシステムの導入について書きましたが、三重大学でも、外部資金をたくさん獲得するとご褒美がもらえる制度ができました。国立大学は法人化後、毎年、毎年、1%ずつ運営交付金が減額になっています。だんだん運営がきびしくなってきています。これを埋めるためにも、なんとか外部から研究資金を獲得しないと大学はなりたたないところに来ているということだと思います。

7月某日 大阪で開催された某社のセミナーに参加しました。分子間相互作用のセミナーですが、我々のセルラーゼがセルロースを認識するのも、タンパク質と糖の相互作用です。研究では等温滴定熱量計(ITC)を使って、糖質結合モジュールやセルラーゼの基質への結合の熱力学的なパラメータを算出しています。今回は創薬への応用ということでしたが、糖ータンパク質相互作用も、つきつめていけば、こういう世界ともリンクできる可能性があるのかと思いました。とりあえず、自分の研究は、自分の研究ですが、ITCを自由に使いこなせる学生さんは、ひょっとするとこういうところで働けるかもしれないなあと思いました。

7月某日 健康診断の結果 せっかくイエローだったのですが、再び、レッドに逆戻りです。気をつけてはいたのですが、油断大敵です。「へそ」のしたのポニョをなんとかしないといけません。家内に、健康診断の結果を見せてと言われ、なんだかテストが悪かった小学生の気分です。

7月某日 名古屋ドーム 巨人戦にでかけました。なかなか、息のつまるゲームでした。はりきって応援していたのですが、とばしすぎて、さすがに7回、8回は声がでませんでした。9回まで応援できる体力をつけないと厳しいです。デイゲームだったので、最後まで応援できました。名古屋ドームでは、ヒーローインタビューをうけた選手がサインボールをスタンドに投げるのですが、偶然、座っていた席の正面に飛んできました。グローブをもっていたので、おもわずキャッチできました。なんだかとってもラッキーな気分でした。交流戦後、調子がいいので、このままのペースで行ってほしいですね。

7月某日 学生さんに新型インフルエンザが確認されたました。休講措置とかはとられないそうです。今回のケースでは濃厚接触者も限定されているようです。ここで、休講になると補講等が難しいのでたいへんです。

7月某日 ボーナスがでました。一般企業もきびしいですが、大学のほうも、月数が減りました。ボーナスで、いろいろな学会の会費を払うことになっています。ほしい本もあり、さっそく購入しました。Essential Cell Biologyの3rd Ed.です。CD-ROMの充実が目をみはります。とくに図が、jpgとpptのファイルで入っており、これまでのように、コピーしたり、スキャナーで取り込むことをしなくてすみます。さすがにアメリカの教科書ですね。使って教えるほうにとっても便利にできています。

6月某日 今年もこれで上半期が終わります。もう半年たってしまいました。はやいものですね。こうなると1年なんてあっという間劇場です。歩け、歩け運動は、144万歩どまり、目標の150万歩にはとどきませんでした。気がつけば、ついついエレベーターのボダンを押しています。最近、ここのHPの閲覧数が増加しています。理由はよくわかりませんが、充実しないといけませんね。

6月某日 サイエンスパートナーシッププログラム(SPP) 科学技術振興機構のSPPで、松阪高校において講義をしました。松阪高校とはスーパーサイエンスハイスクール(SSH)プログラムからの長いおつきあいになっています。もともとSPPとSSHは、理科ばなれ対策としての文部科学省「理科大好きプラン」からはじまっています。大学で行われているサイエンスに触れていただき、少しでも理系を選択してくれる学生さんが増え、学生さんの勉強のモチベーションになればいいなと思います。
 「「理科系離れ」という現象について、「ものづくりへの興味」などといった「心」や「意識」の側面が強調され、「小学校から「ものづくり」の楽しさを教えるべきだ」と言われているが、これは完全な誤りだ。なぜなら、今でも「医学部離れ」は起きていないが、小学校で「病気を治すことの楽しさ」など教えておらず、要するに「意識」ではなく「収入・待遇・地位」などシステムの問題だからである」(日本を滅ぼす教育議論、岡本薫著より)という話はなかなか興味深いものがあります。研究者がもっと優遇されれば、あるいは、博士修了後のポストが用意されれば、理系離れは起きないと私も思います。

6月某日 交流戦も終了ししばらく野球がありません。6月になってから、勝ちが多くなってきて、カレンダーにゲームの結果を書くのも楽しみになってきました。

6月某日 セルラーゼ研究会 花王の霞ヶ浦研修センターで開催されましたセルラーゼ研究会に参加しました。これまでになく盛況でした。やはり、バイオエタノールをセルロースからという流れでしょうか。研究室から4つのポスター発表しましたが、そのうちのひとつが、ポスター賞を受賞しました。学生さんがよくばんばりました。某大学の学生さんに、昔、私のセルラーゼの話を聞いたことがあると言われました。そういうのを覚えていただいているだけでも、うれしいものですね。

6月某日 非常勤講師として京都大学での講義 「細菌のセルラーゼ系」という講義をしました。たくさん質問をいただき、興味を示してもらえてよかったです。話をしているときに、学生さんがうなづいてくれて、とっても話やすかったです。聞き手上手といいますか、聞いてもらえているという感じが、話すほうにも影響するとつくづく感じました。

6月某日 再び教育実習の特別授業参観 今度は愛知県の某高校へ行きました。なかなかきれいな高校でしたが、なんといっても生徒さんが、とても礼儀正しい。廊下ですれ違う学生さんが、みんな挨拶をしてくれます。とても気持ちがいいですね。さてうちの学生さんの授業ですが、声もよく通り、教材研究もしっかりできていました。板書が、ちょっとかなと思いましたが、全体にきっちりと授業ができていました。学生さんへの声かけも、教壇から降りてのプリントの書き込みのチェックや、重要な点にマーカーをいれさせたり・・・・なかなかのものでした。こんな一面もあるんだととっても感心しました。

6月某日 銀行振込 某銀行でATMでは振り込めない金額の振込をしました。振込用紙に銀行名や相手の名義などを書いて行員さんに渡すと、「いつもきれいな字ですね。とっても読みやすいです。」と言われました。最近は、なかなかほめられることもないので、なんだかとってもうれしくなってしまいました。おっさん、単純すぎ。

6月某日 南アフリカワールドカップ出場 ウズベキスタンの首都タシケントで出場が決まりました。「タシケント」は、個人的にはなじみのある地名です。というのは、小学校の頃に「地図あて」という遊びがありました。それは、地図帳を広げて、そこに書いてある地名をさがすクイズのような遊びです。実は、タシケントはちょうどページのつなぎ目のところあり、みつけにくいので、よく出題として使っていました。そんなわけで、とってもなじみのある地名です。ドイツのようなことのないような日本代表の本大会の試合に期待しています。

6月某日 教育実習の特別授業参観 これまでも、教育実習にでかけた学生の授業はできるだけ出かけていましたが、今年から、旅費がサポートしていただけることになりました。というわけで、研究室の学生が教育実習でお世話になっている奈良県の学校へでかけました。特別授業は、顕微鏡実習でしたが、子供たちが楽しそうに顕微鏡を見ている姿がとても印象的でした。自分が教えている学生が、先生をしているという姿が、なかなか、面白いというか、ゼミの発表とかとは違って、堂々と授業している姿が別人のようで頼もしく見えました。

6月某日 定期健康診断 相変わらず「メタボ」との戦いです。1年で何キロも減量に成功したと聞くとうらやましいばかりです。体重を落とすのには成功していませんが、腹周りは少し減少しました。しかしながら、依然としてメタボ領域を脱却していません。なかなか難しいと思いつつ、学生さんには英語の勉強を「好きとか嫌いではなく、やるか、やらないかだ」などと講義でいっています。「メタボからの脱却は、体質とか、環境とかでなく、やるか、やらないかだ」と自分に言い聞かせないといけませんね。

6月某日 三重大学出版会の総会 出版会の理事として経理報告をしました。

5月某日 しばらく忘れ物はなかったのですが、久々に研究室の鍵を家に忘れてきてしまいました。幸い、院生に預けてあった鍵があったので研究室には入ることはできたのですが、机の鍵がなくて、引き出しが開けられません。これが思ったよりも不便で、いろいろなものが、引き出しに入っていて、ちょっと困りました。仕事がはかどらない1日になってしまいました。とほほ・・・・。

5月某日 研究室の新3年生歓迎会 今年も新3年生が研究室配属になりました。例年より、遅めの配属でしたが、新しいメンバーを迎えて、研究室の歓迎会を行いました。特任教授の藤原先生を迎え、研究室がスタートします。

5月某日 地域イノベーション学研究科の入学試験説明会 8月の入試にむけて、地域イノベーション学研究科の説明会をしました。博士課程を希望する社会人の皆さんは、期待以上の人数が集まってくれました。修士課程を希望する学生さんが、少なくて、ちょっとだけがっかりしました。もっと宣伝しないと厳しいかもしれませんね。「東海の大学力」に地域イノベーション学研究科が紹介されています。

5月某日 セパ交流戦、名古屋ドームへ、日本ハム戦を見にでかけました。投手戦というよりも、ひやひやどきどきで、結果、1−0で勝ちましたが、二度のノーアウト二塁が生かせなかったのが、残念でした。それでも、ファインプレーあり、捕殺ありの楽しめるゲームでした。大きな声で、燃えよドラゴンズを歌って帰ってきました。

5月某日 講座の縦コン 講座配属になった2年生の歓迎をかねたコンパに出ました。今年から2年生の化学実験をぬけましたので、2年生と接する機会がへりました。何人かは名前と顔が一致するのですが、そうでない学生さんのほうが多かったです。講座も院生から2年生までとなるとにぎやかで、生協の食堂で打ち上げた後も、終電まで校舎の会議室で飲み続けました。いろんな話ができてよかったです。

5月某日 アイソトープ教育訓練 毎年定期の教育訓練です。共通の科目については、大学全体でやりますので、大きな階段教室での講義になります。その後、個別の施設ごとで教育訓練をするのですが、これまでは、せいぜい、20名というところだったのです。今年は遺伝子実験施設アイソトープ施設の閉鎖にともない、そのユーザーが、こちらの施設に来ために、70名近い人数になりました。今年度は、アイソトープの管理も忙しくなるかもしれません。それにしても、これだけの人が一度に来たら、施設はパンクです。スリッパも、黄衣も足りません。

5月某日 連休も明け講義がびっしりになってきました。まだ5月中旬というのに、教室が真夏のように暑くなってしまって、思わずエアコンのスイッチを入れてしまいました。ちょっと暑すぎです。

5月某日 鈴鹿高専での3年次編入試験説明会に出席しました。短大が減っているので、なかなか学生募集も厳しいです。でも、3年次編入生もそれなりに苦労があります。今は就職活動もはやく、3年生の秋からはじまります。大学に来て、半期の講義をうけただけで、もう就職活動にでなければなりません。これは、けっこうたいへんです。

5月某日 卒業生の結婚式 京都でありました結婚式と披露宴に参加しました。窓の外に五重塔をみる披露宴会場で、どきどきのスピーチでした。新郎・新婦から幸せのお裾分けという感じですね。明るく、楽しい雰囲気の披露宴でした。

5月某日 連休 とくに何もなかったのですが、友達とゴルフに行って、実家に帰ったくらいで終わりました。あいかわらずですが、最後2ホールでくずれて残念でした。パーがひとつでは・・・・・、次がんばります。その他、けっこう授業などの準備や対応に時間を使いました。

4月某日 京都御所見学 京都御所の一般公開にでかけました。京都にでかけたとき、御所のまわりを通ることはありますが、御所の中はどうなっているのかよく知りませんでした。実際に中に入って、よくわかりました。御所見学の後は、嵐山にでかけました。新緑の嵐山もなかなかでした。

4月某日 補正予算 申請していた装置が、補正予算で購入できる可能性が出てきました。なかなか、高額な装置は購入できないので、とってもうれしいです。けれど、その支払いは、やがて来る消費税の増税かと思うと、手放しではよろこべないですね。

4月某日 1年生の学科歓迎会 例年のごとくウーロン茶で乾杯でした。あまり学生さんに話をしてもらえませんでした。例年は、けっこう質問ぜめなんですが、今年は学生さんは学生さんで盛り上がって、先生はかやの外でした。まあ、時代の流れなんだとは思いますが、会話を聞いていると学生さんが低年齢化しているように感じました。

4月某日 後期の授業評価アンケートの結果 昨年度後期の評価が届きました。学生さんの満足度は上がったのですが、学部平均もあがっており、その範囲内ということで、ちょっと残念です。それでもこれまでの最高点でしたので、ほっとしました。記述欄もいっぱい書いてもらえて、今年もがんばるぞっという気になります。クレームもありましたが、毎年同じようなことを書かれているので、考えないといけませんね。

4月某日 前期の講義のはじまり 1年生の基礎生物学、2年生の基礎分子生物学、3年生はサイエンスイングリッシュ、4年生はゼミと卒業研究、今年ももりもりの前期のはじまりです。さっそく基礎生物学ですが、今年から教室がかわりました。昨年までは、縦に長い教室でした。今年は、横に長い教室です。幅は広いですが、奥行きがないので、学生さん全体がよく見えます。長い教室ですと後ろのほうは何をやっているかわかりません。どうしても前のほうの学生さんを見ながらの講義になりますが、横に長いと本当に後ろまでよく見えます。黒板がホワイトボードになって、ちょっととまどいました。

4月某日 非常勤 今年も鈴鹿工業高等専門学校で講義をします。昨年、授業アンケートの評価がさんざんで、今年こそはと気合いを入れて行ったのですが、受講学生が、どかんと減ってしまいました。今年は、こじんまりとやります。

4月某日 寝床の会 栄歌師匠の愛宕山に笑ってきました。なかなか大きな声を出して笑えることがないので、落語を聞いて笑っているのは楽しいです。

4月某日 入学式 今年も新一年生を学部に迎えることになりました。また、地域イノベーション学研究科では、第1期生となる博士前期と後期の学生が入学しました。午前中はガイダンスでしたが、地域イノベーション学研究科は小さな所帯ですので、スタッフと学生が全員集まっても、ひとつの教室で十分です。研究科教員、事務、学生と、全員が自己紹介をしました。さあ、いよいよ地域イノベーション学研究科のスタートです。一方、生物資源学部の方では、入試広報の最後のお仕事として、保護者歓迎会に参加しました。今年も130組の親御さんに参加いただきました。入学式の後、新入生がガイダンスをしているあいだに、学部校舎、屋上、同窓会会館などを見学していただくというものです。学生が造った「三重大學」という吟醸酒の販売もしましたが、200本が売れました。大学を名前をブランドとして商売が可能だということが、よく理解できました。我々も本業のほう、つまり、学生の教育と研究で、ブランド化に貢献しないといけないなとつくづく思います。学部と大学院の所属が異なるという状況に、まだ慣れませんが、新入生を前にすると、この一年をがんばろうという気持ちになります。

4月某日 野球シーズン開幕 朝刊には、先発は吉見と出ていましたが、なんと開幕投手は浅尾でした。もうひとつのおどろきは、ドラゴンズカレンダーに勝ち負けのシールがなくなりました。シール貼りをけっこう楽しみにしていたので、ちょっと残念です。

4月某日 MALDI-TOF/TOFの管理講習会 新しいマシンが入るとわくわくしますが、ちょっと今回はものがものだけに、わくわくをとおりこして、どきどきの感覚です。マシンをなでなでしてしまいます。

4月某日 辞令交付式がありました。4月から、新設されました「地域イノベーション学研究科」に異動になりました。といっても、大学院だけの異動で、学部の講義等は、生物資源学部のままです。また、新研究科といっても建物があるわけでもなく、講義だけが別の新研究科ですので、部屋も実験室も以前のままです。それでも、新しい大学院で、新しい授業で、新しい学生さんを迎えるのですから、わくわくします。辞令交付式の後に新研究科全員で記念写真をとりました。某先生曰く「この写真が歴史を変えた勇者たちとして語り継がれるように、皆さんで努力しましょう」。まさに、大学院教育に、これまでになかった試みを満載した研究科です。歴史が変えられるかどうかはわかりませんが、精一杯がんばらないといけません。所属はうつりましたが、これまで同様によろしくお願いをいたします。

3月某日 年度末 この1年を振りかえって、報告を入力しました。4月には、今年1年の目標をたてて、年度末にその達成度を入力するのです。思いおこせば、本当にハードな年度でした。入試広報部会長として、夏のオープンキャンパス、秋のミニオープンキャンパスをしきり、高専と高校あわせて6校に、学部・学科の説明に行きました。河合塾にも、eisuにも行きました。そんな中、学生さんのがんばりで、研究もすすみ、学会や研究会あわせて15件の研究発表を行いました。三重バイオフォーラム08に組織委員として参加し、多くの研究者にいい会議だったとほめていただきました。東京ビックサイトでの国際バイオフォーラムや、東京国際フォーラムでのアグリビジネス創出フェアなど、企業の方とも多くお話をする機会もありました。もちろん、その間に講義も学生実験もありました。少しでも自学習の助けになればと、今年度はMoodleを活用しました。基礎生物学IVでは、4300件のアクセスがあり、循環飼料学でも3600件のアクセスがありました。アイソトープの管理も無事に事故もなく年度末を迎えました。よく働きました、この一年。年度末・・・・ゆく年来る年の気分です。

3月某日 露の五郎兵衛師匠が亡くなりました。「按摩炬燵」とか好きでした。大阪京橋のダイエーで開催されていた「島之内寄席」で、何度か噺をきかせていただきました。個人的には、師匠の「キセルとかんざし」という噺をしたことがあります。ご冥福をお祈りいたします。

3月某日 日本農芸化学会 福岡でありました学会に参加しました。今年は、ポスター発表でした。他大学の学生さんに、ここのHPで勉強しましたと声をかけてもらいました。ちょっぴりうれしいですね。いろんな先生方といろんなお話をいたしました。セルロースの利用の発表も、ずいぶんたくさんあり、関心の高さをものがたっていました。我々の発表ポスターも、「おもしろいですね。」言っていただき、博多まででかけたかいがありました。今回は、元気がもらえた学会となりました。博多ラーメンの食べ過ぎか、体重も増えてしまったのが、ちょっと残念ですが。
 帰りに近鉄の鶴橋の駅で、名古屋行きの特急をまっていたら、反対側のホームで、三宮行きとアナウンスがあり、いきなり阪神電車が、ホームに入ってきました。たいへん驚きました。そういえば、阪神と近鉄がつながったことを思い出しました。神戸へのアクセスはよくなりますね。

3月某日 学位授与式 卒業式です。年々、学生さんと教員の間の関係が希薄になっているようにも感じます。時代の流れだとは思いますが、少しさみしい気もします。まあ、しかたがないことですけどね。

3月某日 WBC二連覇。学内某所で会議の途中、某先生が、3−1とささやいてくれました。これはいけると思っていました。会議が終わって、研究室へもどる途中、某教室でTVの音、てっきり勝ったと思ったら、同点と聞き、がっかり。部屋にもどって仕事をはじめて、しばらくすると、校舎全体に響く歓声、何事かと、インターネットにつながると、イチローの2点タイムリー。いやー本当によかったです。

3月某日 コンピュータを買いました。今度は、24インチのiMacです。でかいです。老眼にとっては、とっても助かる大画面に大きな文字です。

3月某日 子供の引越し 子供が進学し、一人暮らしをするということで、都内某所まで荷物を運びました。往復で700kmほど運転しました。行きは天気もよく、富士山をながめながらのドライブでしたが、帰りは、大雨と渋滞、6時間かかりました。高速料金だけで、8000円以上かかりましたが、それでも交通集中による渋滞が、あちらこちらでありました。来週になって、これが1000円になったら、どれだけ混むことになるのでしょうか。久々の長距離ドライブで、さすがに、しばらく車を運転したくないですね。

東名高速道路、富士川のSAからの富士山(望遠レンズがほしかった・・・・)

3月某日 「食品リサイクル法」では、食品廃棄物を飼料化または肥料化することがメインになっています。大学の近くにある食品廃棄物の堆肥化工場の見学に行きました。まさに、堆肥化「工場」という感じのする機械化されたシステムにおどろきました。これも、微生物発酵だと思うと感慨深いです。混合微生物系をいかに制御するかが重要なのかもしれません。

3月某日 統合ナノ連続研究会 プログラムを作ったほうとしては、詰め込みすぎた感じもありましたが、個人的には、いろいろなお話が聞けて有意義な時間を過ごせました。当初、温泉につかりながら、ゆったりと、なんて考えていましたが、思ったよりハードな会になってしまいました。年度末のお忙しいなか、ご講演を引き受けていただいた皆様、遠くから参加いただきました皆様に本当に感謝いたします。会で、新たな交流が生まれたらうれしいですね。

3月某日 ACL 日本3位ということで、グランパスがACLに出ています。ヨーロッパのもりあがりに比べちょっとですが、マンUとインテルのような世界がさわぐ試合になればいいのですが、正直にいって、韓国リーグや中国リーグのチームをほとんど知りません。

3月某日 地域イノベーション学研究科入学試験 認可が遅かったので、入学試験もぎりぎりになりました。それでも沢山の学生さんに試験を受けていただけました。4月から楽しみになってきました。地域イノベーション学研究科の入学試験やなんやらに集中しているあいだに、前期日程の合格発表も終わってしまいました。4月にはどんな学生さんに会えるのでしょうか。

3月某日 WBC日本ラウンド 中日の選手が出ていないので、応援もいまいちですが、ひさびさに福留選手の歌を歌いました。「彼方の空を見据え、いどめ夢のステージ、飛び出せすべて捧げて、扉の向こうへ、かっとばせ福留」

3月某日 突然、学生さんから、誕生日プレゼントをいただきました。???といっても誕生日は、もうひと月以上前にすんでいるのに、不思議です。それでも、いつもらっても、うれしいものです。ありがとうございます。それにしても、なぜ今???

3月某日 生命科学研究支援センターに、MALDI-TOF/TOFというマシンが入りました。プロテインシークエンサーのユーザーとして、ずっと、タンパク質のN末端配列を読んできましたが、なんといっても量が必要でした。今度はいったマシンでは、ほんとうに微量で、アミノ酸配列情報をとることができます。プロテオミックな研究が可能になるかと思うとわくわくします。はやく使いたい一方、順番をとるのがたいへんになりそうな予感がします。

3月某日 愛知県立某高等学校の学部・学科説明会に参加しました。対象は、1年生だったので、あまり大学受験という実感がなかったかもしれません。ひとりでも受験してくれたらという思いですが、伝わりましたでしょうかね。三重大学生物資源学部というのは、おもしろことを研究していると思いますので、ぜひ、オープンキャンパスに来てくださいという宣伝活動もかねています。少子化のなかの受験生獲得は、ますますきびしくなりそうです。

2月某日 前期日程入試 いよいよ入試です。前期日程は、昨年よりも受験生が40名も増えました。しかし、後期日程では、100名くらい減ってしまいました。なかなか広報活動は難しいですね。やっぱり地道にやらないと、急には、受験生が増えるとこことはありません。いや、広報活動よりも、経済不況で国立人気が復活していると予備校は分析しています。とりあえず、前期の倍率が、昨年より上がったので、入試広報としては、ほっとしたというところでしょうか。

2月某日 遺伝子実験施設のアイソトープ施設の廃止 93年12月に許可が出て、運用がはじまってから15年。この間に大学の法人化があり、技術がすすみ、アイソトープを使う遺伝子の実験も減少しました(塩基配列もアイソトープを使って決めていた時代もありました)。アイソトープ施設も、いろいろなところがいたんできており、維持するにはお金もかかります。たしかに経営の面からみると、難しいのかもしれませんが、なくなってしまうのは、ちょっとさみしい気がします。というのも、赴任以来、施設の設計、遮蔽計算、予防規定つくり、申請業務で文部科学省にも出向き、がんばって立ち上げた施設です。学部へ異動するまでの間、放射線取扱主任者として、施設の維持管理も行い、個人的には、膨大な時間をこの施設に費やしてきました。事故もなく、行政監察、文科省の立入り検査でも指摘事項なく廃止を迎えるのは、喜ばしいことかもしれませんが・・・・・やはり、ちょっとさみしいです。

2月某日 卒業研究発表会 恒例となっています発表会を今年もメディアホールにて開催いたしました。2年間の研究成果をわずかに5分に濃縮して語るわけですから、学生さんもたいへんです。オーラルのあとはポスターセッションもありますので、詳しくはそちらでというわけですが、いかにわかりやすく、短い時間に伝えるかということでは、年々、パワーポイントの作り方がうまくなっている気がしました。とてもわかりやすい説明と、わかりやすい画像で、例年になく充実した卒論研究発表会だった気がします。学生さんの映像感覚には脱帽です。研究室では、これで、1年が終わった感じになります。3年生からすれば、卒業研究が残り1年というわけです。終わって浮かれ気分の4年生・・・・また1年が終わり、次の1年がはじまる、そんな研究室の風景です。週がかわると、現3年生が研究室の主役になります。

2月某日 修士論文審査も無事にすべて終了いたしました。全体に、ワープロを使うせいか、量的には多いのですが、マテメソばかりが目立っているようにも感じました。自分のことばで語ってほしいですね。

2月某日 明け方地震がありました。震度2でしたが、ひどく揺れた感じがしました。某留学生に聞いてみたら、ぐっすり眠っていたそうで、地震に気づかなかったとか。地震で目がさめて、いつもよりも1時間早起きしたせいか、なんとなく、眠たい1日になりました。

2月某日 修士論文発表会 なかなか立派な発表会でした。いろんな分野がありますが、ほんとうにためになります。個人的には、3年や4年の後輩たちが、熱心に聞いてくれたことが、何よりうれしかったです。先輩の晴れ姿というだけでなく、発表を聞くことは、自分が発表するときの役に立ちます。あのアニメーションは効果的だ、この説明の仕方はわかりやすいなど、いろいろと先輩から学べるものがあるかと思います。聞くほうも熱心だと話すほうも気合いが入ります。質問が、先生や博士課程の学生ばかりというのは、ちょっとだけ残念でしたが、いい発表会でした。

2月某日 読んだはずのレポート 成績をつけたレポートを片付けているとき、成績のついていないレポートを発見。たいへんだ。あわてて、採点して、採点簿を確認すると・・・・やばい、ひとり落ちてる。あわてて成績を修正して・・・・・あぶなかったです。

2月某日 誕生日のお祝い 学生さんが誕生日といって某社のコーラをプレゼントしてくれました。おかげで、冷蔵庫はコーラだらけ、うれしいですね。昔は、コーラなんか買わなかったのですが、今から10年ほど前、アメリカにいっているときに、コーラくらいしか飲むものがなく、それ以来、けっこう飲むようになってしまいました。でも、誕生日はだいぶ前で、10日ほどたっているのですが・・・・・。

2月某日 修士論文審査 今年もやってきました審査シーズン。昨年よりは少なめですが、8本を見ます。なかなか勉強になります。

2月某日 論文のアクセプト 学生さんが書いた論文がアクセプトになりました。ちょっとうれしい一日でした。アクセプトがでたら、ワインパーティをしようと思っていたのですが、肝心の書いた学生さんが留守なので延期です。

2月某日 だんだん、成績の登録期限が迫ってきます。膨大にかかえたレポートの山。かなりの量があります。しっかり書いてくれた学生さんのためにも、しっかり読んで評価しないと・・・・・と思いつつ、なんでこんなに貯めるのかね・・・後悔先にたたず、目がしょぼしょぼしますが、読んで読んで読みまくります。でも、いかにもHPのコピペーといったレポートにはがっかりします。自分なりの考えや思いを書いてほしいなあ、いや感想でなくて、考えをね。

2月某日 ある人が新聞に書いてました「少子化の時代こそ、大学は意識してエリートを育てる必要がある。入る門は広くても、出る門は狭く。真剣に勉強しないと卒業できないようにする。学生の就職活動の支援サービスを競うのではなく、本丸の教育の充実を自らの生き残りの道とすべきだ。」(丹羽宇一郎「朝日新聞」) 確かにね。ただ、大学の就職支援活動が、私立比べて、国立は悪いとぼやいている学生さんたちを見ていると、きびしいものも感じます。

2月某日 定期試験の採点 ちょっとした一問の採点にも、悩んだりします。正解じゃないけど、部分点を何点にしようか・・・・さっきは、何点だったら、これでは不公平かな・・・・・でも、レポートはしっかり書けていたし、皆出席だったしなあ・・・・・・といろいろ考えているから、採点に時間がかかります。いっそのこと、マークシートにすれば楽なんだけど。学生さんの字を見ていたいという気持ちもありますね。なんとなく答案をみていると授業中の顔がうかんできます・・・・まあ、1点サービスかな。

2月某日 財布のなかに昭和35年の十円玉をみつけました。私と同じ年齢のこの十円玉、ひとから、ひとへと49年間、流通しているわけで、どんな場面で使われきたのか。誰かの貯金箱に入っていたり、ひょっとしたら、自分が、こどもの頃、にぎりしめてビー玉やジュースを買いに走ったときのお金だったかもしれない、なんて思っていると、なかなか感慨深い十円玉でした。

2月某日 はやいもので、今年もひと月終わり、後期の講義も実験も終了です。どんな授業評価がでるでしょうか?新鮮なネタで勝負したいですが、なかなか、忙しくて新ネタを披露できない状況です。さあ試験週間を経て、修論・卒論シーズンに突入です。

1月某日 厚生労働省の研究班の調査結果 1990年から2003年まで、96,000人の調査で、一番健康的なのは、喫煙なし・飲酒少々・BMI 25〜27だったそうです。このBMI なら、私の身長なら、75kgでもOK、なーんだ、それだったら無理して体重を減らすことないじゃん。と正月に増えた体重を1ヶ月かかってももどせない状況に、開き直ってしまう、このごろです。

1月某日 「前後裁断」 TVで、横浜の工藤投手の今年のスローガンと報じていました。阪神の下柳投手もグラブにこの言葉を入れているそうです。過去と未来を断ち切って、今に生きるという仏教の言葉です。私自身、最近未来に漠然とした不安感があるので、実存的に「今を生きる」という言葉に引かれるのかもしれません。

1月某日 国立大学合同願書配布会 名古屋工業大学の講堂のロビーで、中部北陸の国立大学、名古屋、名古屋工業、豊橋技術工科、愛知教育、静岡、浜松医科、信州、岐阜、三重、富山、金沢、福井の12大学で、入学願書の配布会と入試相談会を開催し、それに参加しました。遠くは、京都から参加した学生さんもあり、生物資源学だけでなく、いろいろな学部の受験相談をうけました。三重と岐阜で、まよっている学生さんとか、岐阜に相談に来ている学生さんに声をかけて、三重を売り込んだりもしました。4月から、入試広報という仕事に携わってきましたが、その結果といいますか、入学願書の受付がいよいよはじまります。

1月某日 「英雄とは、自分のできることをした人だ。ところが凡人はそのできることをしないで、できもしないことを望んでばかりいる。フランスの作家ロマン・ロランの言葉である。」と新聞に出ていました。毎日、毎日、確実に自分のできることをきっちりしていくこと、その積み重ねがきっと大切なんだと思います。やれるやれないではなく、やるかやらないかなのかもしれません。ロマン・ロランといえば、「ジャンクリストフ」、多分、私が読んだ本のなかで一番長編で、高校のとき、大学のとき、社会人になってからと3回も読みました。暇な学生さんにはお勧めです。

1月某日 以前は帰宅してから夕食を摂っていました、ところが帰宅が遅くなるので、どうしても、寝る前に食べることになります。どうやら、これがよくないようなので、遅く帰るときは、生協で食べたり、弁当を買う事にしています。生協のお弁当には、同じ399円でも、カロリーの異なる弁当があります。約600kcalの鮭弁当、1100kcalのお好み弁当。同じ値段でもカロリーがずいぶんと違うのですが、ついつい同じ値段だと、カロリーの多いほうが、得した気分になってしまうのは、貧乏性なのでしょうか・・・・・今日は鮭弁当にしました。

1月某日 センター試験 恒例のセンター試験監督です。今年は、ひさびさの1日め、つまりリスニング担当です。なんともいえない緊張感があります。マシントラブルが一番怖いですが、幸い1台の故障もなく、問題なく終わりました。タイムキーパーの係だったので、ひととおりリスニング問題を聞いていたのですが、けっこう難しいなあと思って聞いていました。これがわかるのだったら、TOEICも結構とれるのではないかなと思いました。まあ、幸か不幸か、そういう時代に生まれませんでしたので、英語が聞き取れなくても、読み書きだけですみましたが。センターが終わると、次は、個別学力試験です。センターの自己採点が終わってから志望校変更などがありますので、ここからが、入試広報としては正念場というか、なんとか、受験生を獲得したいところなんです。とりあえず、大手予備校の入試分析の結果をまって考えないといけません。

1月某日 地域イノベーション学研究科の入試説明会 文部科学省の認可から、時間がありませんが、4月からスタートしなければなりませんので、まずは学生さんを集めないといけません。そんなわけで、三重大学講堂の小ホールで大学院入試説明会を開催しました。社会人の方や、三重大学だけでなく他大学の学生さんなど、30名をこえる予想以上の数の方が来てくれました。実践的な教育を掲げていますので、そのあたりが就職がきびしい時代にうけるのかもしれません。会社時代の研究開発の経験が役に立てばと思っています。当日の様子はこちら。

1月某日 12月の健康診断の結果がもどってきました。血中の中性脂肪が減少し、HDLも増加、血液検査の結果は、だんだんよくなってきています。イエローから、もう少しで、正常値です。問題は、6ヶ月で3cmも増えた腹回りです。これを改善しないことには、メタボからの脱却は遠いです。とりあえず、歩け歩け運動を実践するしかありません。今年は、「できるだけ、エレベーターに乗らない」を実践していきたいと思っています。

1月某日 テレビにオルドリン飛行士が出ていました。アポロ11号で月に立った人です。当時の熱狂は今でも忘れられないですね。テレビに釘付けでした。ポルノグラフィティの「アポロ」の歌詞にあるように、今の学生さんにとっては、「僕らが生まれてくる、ずっとずっと前にはもう、アポロ11号は月に行ったというのに」というわけで、生まれてくる前の出来事というのが不思議な気がします。そのオルドリン飛行士が、「自分が未来にどれだけ貢献できるかを考えるべきだ」とTVのインタビューで言っていました。某大学の先生が、「2200年に生きる人々に何が残せるかを考えろ」って新聞に書いていましたが、今より、未来に何が残せるのかという視点で研究テーマを見直せば、いい研究ができるかもね。

1月某日 新年会がありました。ビンゴゲームの司会を命じられ、学生のころ、立ち会い演説会の司会とかやったことをちょっとだけ思い出しました。頭の回転が遅くなっているのか、ビールの飲み過ぎか、なかなか思ったようには語れませんでした。司会はむつかしいですね。

1月某日 明けましておめでとうございます。いよいよ、今年もスタートです。休み中は、とりためてあった秋のドラマを一挙に見ました。「相棒」「チームバチスタの栄光」「風のガーデン」などなど。ひさしぶりにのんびりした感じがします。今年は新研究科の立ち上げが忙しくなりそうです。カリキュラムを含め、これからいろいろと決めなければならないですし、まずは、入学試験をしなければなりません。新研究科をつくっても、学生さんが入ってくれなければ、何にもなりません。もし、これを読んでくれている4年生や修士2年の学生のなかで、興味があるかたは連絡ください。4月からスタートする、「地域イノベーション学研究科」でいっしょに勉強しましょう。学長先生もブログで紹介してくれています。さて今年は、まずは、新研究科、それから、夏にGRCがあります。また今年こそ、メタボからの脱却をめざして、がんばらないといけません。年末にジーンズを買ったのですが、残念ながら、ウエスト83cmは無理で、86cm、すでにメタボの状態です。エレベーターに乗りたい気持ちをこらえて、できるだけ階段を使い、2年ぶりの300万歩をめざします。

今年もよろしくお願いをいたします。

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