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センター長挨拶
センター長 渡邊 晋生
紀伊・黒潮生命地域フィールドサイエンスセンター(FSセンター)は、三重大学大学院生物資源学研究科の附帯施設演習林、農場、水産実験所の3施設に、附属練習船「勢水丸」を加えた総合実験・実習組織です。 フィールドを中心とした教育・研究および地域貢献を目的とし、各施設の立地特性を生かしたまさに「山の頂きから海の底まで体験・研究できる」組織として、総合フィールド科学の教育・研究・地域貢献拠点として機能しています。
科学の分野や研究の細分化に伴い様々な科学技術が発展し、我々はその恩恵に預かるようになった反面、しばしば物事をマクロな目で見たり実体験することが疎かになっています。 特に、生物資源学研究科のような応用科学に関する教育や研究をミッションとする部局においては、これから社会で活躍する学生に物事をミクロとマクロの両面から考えさせる教育が必須と考えています。 また、座学だけに頼った応用科学の教育には限界があり、実物を「見て、触って、考えさせる」体験が、それぞれの学生がもつ能力を将来より大きく引き出すためには必要です。 一方、地域の住民の方々においても、自然との触れ合いや食育、環境教育など、マクロなものの見方を体験する機会は激減しており、特に子供達の実体験教育をFSセンターに期待するという強い要望もあります。
三重大学の教育目標は「感じる力・考える力・コミュニケーションする力・生きる力の涵養」であり、この目標はまさにFSセンターでの実習・実験により培われるものと考えています。 また、三重大学は「地域圏大学」として教育・研究・社会貢献を進めることを宣言しております。
こうした背景を鑑み、FSセンターは地域に根ざした教育研究拠点として活動すべく、スタッフ一同が日々努力しています。
沿革
農場 |
演習林 |
水産実験所 |
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大正10年12月 |
勅令第456号により、三重高等農林学校が創設され、キャンパス内に同校附属実験実習農場を設置。 |
大正14年2月 |
農商務省から文部省に移管され、林学に関する実験・研究、学生森林演習を行うことを目的として、三重高等農林学校附属演習林を設置。 |
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昭和19年4月 |
三重農林専門学校附属農場と改称。 |
昭和19年4月 |
三重農林専門学校附属演習林と改称。 |
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昭和21年3月 |
第二拓殖訓練所が、附属農場に編入され、第二農場と改称。 |
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昭和24年5月 |
国立学校設置法の公布により、三重大学農学部附属農場と改称。 |
昭和24年5月 |
国立学校設置法の公布により、三重大学農学部附属演習林と改称。 |
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昭和43年6月 |
農学部教授会が附属農場の移転を承認。 |
昭和49年4月 |
文部省令第13号により三重大学水産学部附属水産実験所を設置。三重県浜島水産試験場(現,三重県水産技術センター)に開設。 |
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昭和44年3月 |
新農場造成工事開始。 |
昭和52年3月 |
英虞湾内座賀島に水産学部水産実験所敷地として、2,504平米を造成(埋立地1,912平米を含む)。 |
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昭和45年8月 |
新農場竣工。同月3日竣工式挙行。 |
昭和53年3月 |
水産実験所建物竣工。 |
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昭和46年4月 |
旧農場からの移転を完了し、新農場で業務を開始。 |
昭和53年4月 |
水産学部附属水産実験所開所。 |
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昭和62年10月 |
農学部、水産学部の統合改組により、生物資源学部附属農場と改称。 |
昭和62年10月(1987年) |
農学部、水産学部の統合改組により、生物資源学部附属演習林と改称。 |
昭和62年10月 |
農学部、水産学部の統合改組により、生物資源学部附属水産実験所と改称。 |
平成14年4月1日 |
紀伊・黒潮生命地域フィールドサイエンスセンター設置 |