野生イルカの「群れ」を水中映像から定義する方法を確立


船上でイルカの群れの動きを観察し,同時にそのイルカの群れを水中で撮影
4月28日、本研究科の森阪匡通教授附属鯨類研究センター)、吉岡基教授らの研究グループが「野生イルカの群れを水中で定義する方法の確立」と題したプレスリリースを行いました。
野生イルカの社会を明らかにするための基盤として,群れを水中で定義する方法を確立し,国際誌Journal of Ethologyに3月1日付けでオンライン掲載されました。

 今後の展望 


この水中における群れの定義によって,本海域で長年蓄積してきた水中映像を用いることで,ミナミハンドウイルカの「仲良し関係」,つまり社会関係を明らかにできる基盤が整いました.ミナミハンドウイルカの社会関係を知ることは,ハクジラ類全体でどのように社会が進化したのか,そしてその要因は何だったのかを調べるための 1 つの重要な情報となります.このことから,私たち人間を含め,動物の社会がどのように進化してきたのかについて知る手がかりを得ることが期待されます.(文責:森阪匡通教授)



詳しくは下記サイトをご覧ください。
三重大学の研究最前線『三重大Rナビ』
➡ https://www.mie-u.ac.jp/R-navi/release/cat775/post-71.html

国際誌Journal of Ethology
➡ https://link.springer.com/article/10.1007/s10164-023-00780-7




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