松田陽介教授らの研究成果が国際学術誌「Plant and Soil」ならびに「Science of the Total Environment」にてオンライン掲載され、プレスリリースが行われました。

本研究科の松田陽介教授(資源循環学専攻 森林資源環境学講座 森林微生物学研究室)らの研究成果①②が、①2022年9月5日、ドイツの出版社Springerの国際学術誌「Plant and Soil」② 2022年9月15日、オランダの出版社Elsevier社の国際学術誌「Science of the Total Environment」にオンライン掲載され、10月25日にプレスリリースが行われました。
①樹木から土壌への資源投資が、必ずしも"養分保持機能に有効な土壌有機物"を増やすわけではない理由を解明しました。
②本邦人工林の7割を占めるスギ・ヒノキの2樹種について、それらの葉と細根が枯れて土に還ったときに、土壌生態系で果たす役割が極めて対照的であることを明らかにしました。



①掲載紙:
Plant and Soil

論文タイトル:
An increase of fine-root biomass in nutrient-poor soils increases soil organic matter but not soil cation exchange capacity(痩せた土壌における細根量の増加は土壌有機物を増加させるが、土壌の陽イオン交換容量を増加させない)

著者:
Ryota Hayashi(a), Nagamitsu Maie(b), Rota Wagaic(c), Yasuhiro Hiranod(d), Yosuke Matsudae(e), Naoki Makita(f), Takeo Mizoguchi(g), Ryusei Wada(d), Toko Tanikawa(a)(g)
(林亮太a, 眞家永光b, 和穎朗太c,平野恭弘d, 松田陽介e, 牧田直樹f, 溝口岳男g, 和田竜征d, 谷川東子a, g)
a, 名古屋大学大学院生命農学研究科; b, 北里大学獣医学部; c, 農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境研究部門; d, 名古屋大学大学院環境学研究科; e, 三重大学大学院生物資源学研究科; f, 信州大学理学部; g, 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所関西支所

②掲載紙:
Science of the Total Environment

論文タイトル:
Contrasting patterns of nitrogen release from fine roots and leaves driven by microbial communities during decomposition(分解中の微生物群集が駆動する細根と葉からの窒素放出の対照的なパターン)

著者:
Toko Tanikawa(a)(b), Nagamitsu Maie(c), Saori Fujii(d), Lijuan Sun(e), Yasuhiro Hirano(f), Takeo Mizoguchi(b), Yosuke Matsuda(g)
(谷川東子a,b, 眞家永光c, 藤井佐織d, Lijuan Sune, 平野恭弘f, 溝口岳男b, 松田陽介g)
a, 名古屋大学大学院生命農学研究科; b, 国立研究開発法人森林総合研究所関西支所; c,北里大学獣医学部; d, 国立研究開発法人森林総合研究所; e, 蘭州大学(中国); f, 名古屋大学大学院環境学研究科; g, 三重大学大学院生物資源研究科



詳しくは下記サイトをご覧ください。

名古屋大学研究成果発信サイト(三重大学外部のホームページです。)
⇒ https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2022/10/post-345.html
⇒ https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2022/10/post-346.html
森林微生物学 研究室
⇒ https://www.bio.mie-u.ac.jp/academics/master-15/dep01/course02/lab10/


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