7月12日、日本経済新聞朝刊「原生林「きのこ」の目で見る」というタイトルの記事内で、本研究科の 白水貴准教授(植物医科学研究室)のキタキクラゲに関する研究成果が紹介されました。
見 出 し
原生林「きのこ」の目で見る
キクラゲの仲間"キタキクラゲ"の日本初報告
モミ属樹木の材上に発生したキクラゲ類の子実体を採取し,分子系統解析と形態比較によりAuricularia americana s. str.と同定しました.これまで日本からの正式なA. americana s. str.の報告がないため,本研究が本種の日本初報告となります.北海道から多くの標本が得られたことから,A. americana s. str.の和名としてキタキクラゲを提唱しました.市場に広く流通しているキクラゲ類の栽培では,培地の主原料として広葉樹材が用いられており,針葉樹材の利用は不適とされています.一方,キタキクラゲの子実体はモミ属やマツ属などマツ科の針葉樹材上に発生することから,本種は針葉樹材を用いたキクラゲ栽培手法の確立において有望な系統として期待されます.
文責:
白水貴准教授
図.日本産Auricularia americana s. str.(白水先生ご提供)
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論文はこちらです日本新産種 Auricularia americana s. str. (キクラゲ目) 白水先生のホームページ「白水の穴」
日本新産種Auricularia americana s. str.(キクラゲ目) (三重大学外部のホームページです。)
日経新聞 7月12日
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