本研究科の吉原佑准教授(資源循環学専攻 国際資源利用学研究室)が、日本生態学会宮地賞を受賞しました。
2017年3月17日、早稲田大学大隈講堂で授賞式、受賞講演が行われました。
三重大学の教員としては、初受賞となるとのことです。誠におめでとうございます!
受賞理由
吉原佑氏は草原をフィールドに多角的に研究を展開している。これまでに、1)家畜放牧による草原の生物多様性、生態系機能への影響、2)げっ歯類による攪乱が引き起こす土壌や植物の不均一性、3)劣化した草原生態系における家畜放牧、げっ歯類、火入れによる修復、4)GIS解析、遺伝解析を用いた野生馬の保全、の研究がある。また、近年では生物多様性、生態系機能と生態系サービスの関係の解明、特に土壌栄養塩類と糞虫、植物の種多様性と家畜、植物の種多様性とリター分解速度の研究に取り組んでいる。 吉原佑氏の研究成果は、これまでに原著論文37本、著書も3本と数多く発表されている。注目すべき点は、それらの研究成果が生態学分野にとどまらず、草地学、畜産学、環境科学、土壌学においても評価されており、Oecologia, Applied Soil Ecology, Biological Conservation, Ecological Engineering, Animal Feed Science and Technology等、多岐にわたる一流国際誌に発表されており、それらの引用回数は計280以上に達する。また、生態学会においても連年、発表を行っている。以上より、吉原佑氏は、日本生態学会宮地賞の受賞者として相当すると判断する。(文責:吉原佑准教授)
日本生態学会宮地賞歴代受賞者
https://www.esj.ne.jp/esj/award/miyadi/list.html
第21回(2017年)選考理由
https://www.jstage.jst.go.jp/article/seitai/69/1/69_1/_pdf/-char/ja