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このページは、どうでもいいと思っていましたが、いろんなところから反響があり、それなりに読んでいただいているということがわかってきました。ぼちぼち、日々の生活を書いていきたいと思っています。

12月某日 仕事納め 忙しいにはちがいないですが、少しだけ余裕ができたかもしれません、そんな年末でした。もちろん、後期の講義が減ったというのもありますし、研究室の学生諸氏ががんばったということでもあるかと思います。今年は、なんとか、300万歩をクリアしましたが、メタボからの脱却は、わずか、4mmの壁に泣きました。いくつかの問題点も浮上しましたし、特に頭の問題、白髪に脱け毛ではなく、いろいろ忘れることが多くなったのは、大きな問題ですが、幸いノートとコンピュータのおかげで、記憶容量の減少はなんとかカバーできそうだとわかりました。国立大学法人への運営交付金の減額は、少しだけ緩和されるものの、あいかわらずきびしい状況にはかわりません。教員数の減少のなかで、どのようにカリキュラムを構成していくかというのが、これらかの課題であるように思います。まあ、今年は、ドラゴンズと、グランパスのリーグ優勝に勇気づけられ、何にしても、おおきな病気もなく、出席簿の最後のひとますに、気合いをいれて判をつけたことが一番よかったかもしれません。皆様、よいお年をお迎えください。

12月某日 第九 といえば、ベートーヴェンです。久々に生の第九をききに子供とでかけました。同じ曲なのですが、年齢によって感じ方が変わるものだとつくづく感じました。とくに三楽章のはじめで、今までに感じたことのない、感覚を味わいました。ひょっとしたら、ベートーヴェンが伝えたかったものってこの感覚だったのかもしれないと素人が勝手に思って聞いていました。なかなか、迫力のある合唱でしたが、やはり小学生の低学年以下の入場は、制限してほしいかなと思いました。近くの席の子供が、四楽章がはじまる頃には、「おうちに帰りたい」とぐずりはじめ、音楽に集中できませんでした。もうひとつ、ちょっと驚いたのは拍手のタイミングです。1楽章、2楽章と、楽章が終わるたびに拍手が入り、3楽章と4楽章の間には、拍手がなく、4楽章の途中で、拍手が入りました。指揮者はやりにくかったと思います。ソリストは別にして、後の合唱団が、はじめからいないというのもはじめてでした。いろいろ新しい体験をした第九でもありました。

12月某日 冬至 この時期、一番、太陽の光が部屋に入ってきます。暖房がいらないくらい部屋が暖かになります。

12月某日 信楽焼 先日、信楽で粘土をこねて作った手づくりマグカップがとどきました。率直な感想ですが、「重たい」、一応、もつところをつけているのですが、とにかく重たい。コーヒーを注ぐとさらに重たい。片手では持てるけど、重たい。結局、両手で抹茶茶碗のように持って飲まないといけない。おまけに陶器が肉厚なので、お湯をいれた、すぐ冷めてしまう。つまり、あらかじめ、カップを暖めておかないと、冷たい状態だとすぐに冷めてしまうということがわかった。まあ、それでも自分の手でつくったので、持った時手の形がぴったりと合うので、もちやすい。まあ自分にいろいろ言い聞かせて、コーヒーを飲んでいます。

12月某日 忘年会 今年は忘年会が3日連続でつづきました。なんとか、のりきりましたが、また来週も忘年会があります。おいしいものを少しだけ食べて、そこそこ迷惑のかからない程度に酔っぱらうのがいいですね。忘れたいことも多いですが、忘れてはいけないことを忘れるようになって、忘年会。

12月某日 基礎分子生物学の再試 例年に比べて、できていませんでした。どうしてだろうか・・・・と悩んでしまいます。例年、定期試験で落ちた学生はけっこう必死で勉強します。そうでないとこの講義は必修なので、再受講になって、また同じ授業を聞かなければならないからです。ですから、再試のほうの平均点は、例年90点くらいになるのです。ところが、どうしたことか、今年は、平均点が・・・・・・本試験と変わらなかったのです。どうしたら、学生はしっかりと学習するようになるのでしょうか。これは来年に向けての大きな課題かもしれません。試験に落ちても、勉強しようという動機づけにはならないという学生がいることがわかりました。

12月某日 江戸橋復活 新しい橋が完成しました。真新しい木のにおいのする橋をわたって、これから通勤です。

12月某日 分子生物学会 神戸でありました日本分子生物学会と日本生化学会の共催であるBMB2010に参加して、ポスター発表を行いました。ワークショップに出ていて、学生にでもなった気分で、発表者の語りがうまいのか、自分を忘れて話を聞いていました。本当に20代にもどった感覚とでもいうのでしょうか。いやー楽しい。本当に楽しかったです。もっともっといろんなことがわかるようになるとうれしいのですが、残念ながら、そんなに時間は残っていないのも事実です。ポスターのほうは、相変わらずですが、いろいろな人に見ていただき、たくさん質問もいただきました。意外と多かった質問は「地域イノベーション学ってどんな勉強をするのですか?」で、いろいろな大学の特に学部学生さんにたずねられました。来年からは、少し研究科のパンフレットをもっていったほうがよさそうですね。

12月某日 ジョンレノンが亡くなってから30年 もうそんなになりますかね。第一報がはいったときは耳をうたがいました。アルバム「ダブルファンタジー」に結構いい曲がはいっていたので、活動再開をよろこんだところでした。本当に残念な思いでした。あれから30年、今でも、英語の授業で、たまにWomanなどをかけています。

12月某日 日本農芸化学会中部支部例会 農芸化学会の中部支部例会が、三重大学で開催されました。今回は「食品から広がる科学ー商品開発から最先端の知見までー」ということで、特に企業の開発研究の話が面白かったです。せっかく三重大学で開催されたのに、もっとたくさんの学生さんが参加してくれたらなーと思います。いや、本当に勉強になります。

12月某日 健康診断 「どうして、こう一歩一歩かな」と上村愛子選手のようにいいたくなりました。今回の腹囲は、85.4cm、あと4ミリです。この半年の間に、残念ながら、3ミリしか縮められませんでした。あと4ミリか・・・・。

12月某日 ニーチェの言葉 今年よく売れた本の紹介をTVでやっていました。「もしドラ」と「ニーチェの言葉」です。個人的にニーチェが好きというと大袈裟で、せいぜい「ツアラトウストラはかく語りき」くらいしか読んだことがありません。しかしニーチェのことを書いた新書はたくさんもっていますし、読んでいます。最近でも「ニーチェはこう考えた」(石川輝吉著 ちくまプリマー新書)を読みました。なんだか苦しいときには、こういったニーチェについて書いた本を読むと不思議と元気がでます。「モテる人がいる。うらやましい。だが、自分は現実にはモテない。けれども「ほんとうは」モテるはずだ。仕事ができる人がいる。うらやましい。けれど、自分の仕事は評価されない。でも「ほんとうは」評価されるはずだ。こういう言い方の裏には、あるがままの現実に対する否定の感情がある。」(上記著書)まさにそのとおりで、ニーチェは、この現実を肯定するところからはじめようとする意志を語っているように思えます。「ほんとうは」「どうせ私は」というセリフにある現実否定、「昔はよかった」という現実否定、この現実を受け入れて乗り越える意志が必要なのだと。こういう時代だからこそ、ニーチェの思想ははやるのかもしれません。まあ、ぼやいたところで現実は変わりませんから、まずは、現実を変えることからはじめないとね。

12月某日 ついに師走です。いやーはやかったです。カレンダーが最後の一枚になりました。ラスト1ヶ月ですが、走ります。

11月某日 コーチング 今はやりの「コーチングの技術」(菅原裕子著 講談社現代新書)を読みました。ここまでできれば立派だとは思いますが・・・・・現実はきびしく感じます。もちろん、どんな学生さんにも可能性があると信じていますし、その知的好奇心を伸ばしてあげたり、自分で考えて実験できるようになってくれれば、どんなに嬉しいことでしょう。しかし、現実はきびしく、わかっていながらも、ついつい声を荒げてしまったり、「どうしてこんなこともできないの」的な事を言ってしまいます。コーチになるには、まだまだ修行が足りませんね。

11月某日 喪中はがき このごろ喪中のはがきが届きます。そういう季節ですが、先日も年賀状をやりとりしている、私よりも若い知り合いの方のご親族から喪中のはがきをいただきました。どのようなことで亡くなったのかもわかりませんが、自分よりも若いので、こころが痛みます。もう話をすることもできません。命は有限であるとわかっていても日々の生活のなかでは感じませんが、はがき一枚で、その現実がクローズアップされます。

11月某日 科学の祭典三重大学大会 これも最近は年中行事になってきました。もう4年も実行委員をしています。今年は、新たに放射線をスケラーで測定する実験を加えました。2日間でのべ880名の子供達にGMサーベメータに触れていただきました。目にみえない放射線という存在に興味をもってくれたら、うれしいですね。でも、プローブで、カウントの出るところを熱心に探している子供達を見ているのは楽しいです。ただ、この年齢になると、さすがに土日、ずっと、子供たちの相手をするのは疲れます。(主催者発表の来場者は、2日間で3795名で、過去最高でした。)

11月某日 学部推薦入学試験 推薦入試です。入試シーズンインです。受験している学生をみながら、何人かは4月に会えることになるのかと思うと、楽しみです。

11月某日 インターンシップ報告会 地域イノベーション学研究科では、インターンシップを必修科目にしており、なおかつ2単位で4週間でかけます。もちろん、受け入れていただける企業があるからこそできるわけで、企業の方にはたいへんご迷惑をおけしているところでもあります。インターンシップに行っただけでなく、実際に受け入れていただいた企業の方をお招きし、学生による発表を行います。学生の発表を聞いていると、学生自身がいろいろなことに気づいてくれて、インターンシップがとても重要であるということがわかります。振り返ってみると、私が学生の頃には、インターンシップといったものはなかったですが、学部2年の夏休みに某所で化学分析のアルバイトをしたことが、けっこう重要だったと思います。それまで、学生実験でも,自分の測定したものが、何かになるという感覚はなかったのですが、アルバイトといえ、その分析値が実際にデータとして使われるという責任と、自分の行う測定が商売になるという感覚は、のちのち、自分の進路に大きく影響したと思います。そういった意味でも、インターンシップを体験することは、重要であるように思います。

11月某日 グランパス優勝 Jリーグ発足から18年、ついに、その瞬間がやってきました。

11月某日 江戸橋 江戸橋は何年かに架けかえ工事をします。普段、なにげなくわたっていて、車も普通に通っています。こうして工事でみると、橋脚はコンクリートでも、橋そのものは木造なんですね。アスファルトを敷かないほうが風情があっていいと思いますし、こうして橋を工事している間も車は通れないのですから、朝と夕方くらいは歩行者、自転車専用にしたらどうかと思います。

11月某日 就職活動 3年生の就職活動が本格化してきました。日経ビジネスに「うちのエースはアジア人、もう日本人には頼らない」という特集が出ていました。会社によっては、新卒の4割が外国人というような会社も出てきています。ただでさえ、不況で就職はきびしいなか、外国の優秀な人材が入ってくるというところで、ますます厳しさが増しています。その記事のなかの一節 ー「最近の若手はどうしても受け身の姿勢が目立つ。かつては自分がエネルギーを出して会社を引っ張るという感じだったが、今では自分に何を身につけさせてくれるのか、という感じの若手もいる。」と話す。こうした状況を考えれば、採用担当者はの目は貪欲な外国人留学生に向く。ー 同じようなことが、卒論をやっている学生にも言えるように思います。がんばれ、日本の学生。

11月某日 ひらたけ 学生実験でキノコを使う実験を毎年しているのですが、試料にしている「ひらたけ」を売っているところが無くなってきているのに気づきました。どこにでも売っていると思っていたら、近くのスーパーには、なくて困りました。代わりに「ぶなしめじ」「えりんぎ」「まいたけ」といったキノコが並べられていました。消費者ニーズが変わっていっているということでしょうか。個人的には「ひらたけ」は好きなんですけどね。

11月某日 バス旅行 信楽陶芸体験と近江八幡にでかけました。例年、この時期は紅葉の季節ですが、今年は季節はずれの黄砂で、なんとなく山もかすんで、ちょっとへんな感じでした。陶芸のほうは、1ヶ月後のできあがりが楽しみです。近江八幡は、某社の「バームクーヘン」を買いにいったようなもので、40分くらい並びました。名古屋駅にもありますけど、やはり本店のものをということで、並んで買いました。

11月某日 教育貢献表彰 前期の学部「基礎分子生物学」の講義の「授業改善のためのアンケート」で、45名以上の授業で、満足度が一番高いということで、教授会で表彰されました。これで、後期と前期でニ冠になりました。昨年よりは、0.1ポイント落としていましたが、なんとか表彰をいただくことができました。これを励みに来年度もがんばりたいと思います。後期の「循環飼料学」は、時間割りの都合で前期になりましたので、対象となる学部講義が前期のみです。ちょっと残念ですが、がんばりたいとは思います。

11月某日 研究室で静かに論文を読んでいると、頭のなかにロッテの応援歌が湧いてきて、つい口ずさんでしまいます。それほど、ロッテの応援が強烈だったこともありますし、集中して野球を見ていたということでもあるかもしれません。

11月某日 日本シリーズ終了 応援するほうも疲れました。「残念でしたね」といろいろな方から言われました。あっという間にすぎた1週間でした。2勝4敗1分け、結果はともかく中身の濃いシリーズでした。TVをみながら、こんなに応援したのもはじめてです。息がつまりそうな延長戦を、ひたすら勝利を信じて応援しました。36年前の雪辱はなりませんでした。この時期まで応援できる幸せを感じながら、カレンダーに負けのシールをはって閉じました。この悔しさを、来年は晴らしてくれると信じて、また応援します。「見せろよ落合日本一」

10月某日 日本シリーズ はじめて日本シリーズにでかけました。なんとしても、36年前の雪辱を果たすべく気合いの応援にでかけました。残念ながら、結果は負けてしまいましたが、超満員の名古屋ドームで、「日本シリーズ」という独特な雰囲気を味わうことができました。思えば、今年の2月のオープン戦、立浪選手の引退試合、やはり成瀬ー里崎のバッテリーでした。和田、谷繁のHRまでは、すごくもりあがりましたが、そこから先は、きびしかったです。でも、一生懸命応援をしました。2007年の日本シリーズでは、1敗のあとの4連勝でしたので、明日からは信じて応援するだけです。

 試合前のセレモニーの様子(センターからは遠いかな)

10月某日 COP10 名古屋で開催されていますCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)に行きました(参加したというのは、少しおこがましいですので)。三重大学ブースの当番で、ポスターの説明と三重大学の環境への取り組みを宣伝しました。会議での議論は熱く、早口の英語で語られるとほとんど理解できませんでした。とくに閣僚級会合の期間で、菅総理大臣も演説に来られていたので、警備がきびしかったです。個人的には、ハリソン・フォードを見たというだけで、うれしかったです。学生に「ハリソン・フォードを見た。」と興奮気味に語ったら、「それ誰ですか?」と言われて、少しショックでした。今の学生さんにとっては「インディジョーンズ」も、「スターウォーズ」も遠い過去なのかもしれません。

 

10月某日 新聞に登場 中日新聞の中勢版に、ドラゴンズの応援のコラムが毎日掲載されているのですが、そこに登場しました。というのは、そこにはいろいろな職業の方のドラゴンズファンのメッセージが出ているのですが、記者の人曰く、「中日ドラゴンズと三重大学で検索をかけたら先生のお名前がヒットしまして・・・・」ということで、さっそくインタビューをうけて、その内容がまとめられて、応援メッセージとなったものです。朝から「先生みましたよ」と声をかけられたました。大学教員たるもの、やはり本職で新聞に掲載されるならともかく、ドラゴンズの応援メッセージとなると、ちょっと恥ずかしいですね。

10月某日 クライマックスシリーズ ソフトバンクのこともあったので、どうなることかとひやひやしていましたが、なんとか日本シリーズに出ることができました。思い起こせば74年の日本シリーズ、金田監督ひきいるロッテに2勝4敗でやられました。巨人のV10を阻止したあの優勝、あのときのリベンジを今年こそ。2007年の日本シリーズ、確かに日本一になりましたが、リーグでは、2位でしたので、なんとなく重たい日本一でした。今度こそ気持ちよく日本一になってほしいと願うばかりです。

10月某日 全国きき酒選手権大会 出場した研究室の学生が、なんと全国5位に入賞しました。三重県代表としては、ひさしぶりの入賞です。よかったです。なんだか自分のことのようにうれしいです。学科の日本酒「三重大學」の造りにも参加していた学生だったので、酒を造って、販売をして、きき酒もできたということは、本当にうれしいです。こういった若い世代に日本酒のよさがわかってもらえることが、地道ですが、日本酒の復権につながるかと思います。

10月某日 10月20日は「リサイクルの日」だそうで、ひとまわり、ふたまわり、ということだそうです。資源循環と関連がありそうなので、資源循環学科でも、この日に何かイベントでもしてみたらなあと思いました。

10月某日 遺伝子工学と社会 共通教育で「遺伝子工学と環境」という話をしました。遺伝子工学の対象としての微生物、身近な微生物、DNA解析による未培養微生物、こうした微生物をつかった環境浄化のようなお話をしましたが、一番うけたのは、とっても大きなキノコの話と、ナタデココを研究室でつくったという話だったかもしれません。紙がブドウ糖でできていることを知らない学生がいるというのも意外でありました。しまった、落語研究会の宣伝をするのを忘れていた。

10月某日 名古屋市科学館 子供のころ、まさに理科好き少年にとっては天国のようなところでした。7年間60億kmの壮大な旅の末、地球に帰ってきた「はやぶさ」のカプセルの展示がその名古屋市科学館であるというので、さっそくでかけました。理科好き少年にもどった気分です。打ち上げから、回収にいたるまで、科学というものはすごいものだと、よく地球にもどってきたと感激しました。

10月某日 古都めぐり 宇治の平等院と奈良平城京遷都1300年祭、及び、薬師寺東塔を見にでかけました。とくに薬師寺東塔は、大修理に入ります。これから10年にわたり、その姿を外から見ることができなくなりますので、ぜひ今のうちにと思いでかけました。新名神と京滋バイパスを通ると宇治はとっても近いことがわかりました。

  

薬師寺のこの光景も今後10年はみることができません。

10月某日 国際ワークショップ 地域イノベーション学研究科で国際ワークショップを開催いたしました。学生の発表もディスカッションも全て英語です。いい勉強になります。地域イノベーション学研究科では、英語教育を大事にしています。こうやって海外の先生をお招きして、英語で発表すること、英語で議論することは、とっても大切です。やはり、日本の学生のライバルは、日本の学生ではなく、アジアの学生だということを自覚し、少なくとも自分の思っていることを英語で伝えるようになるというは、これから国際社会で活躍する人材には特に大切だと思います。おじさんたちには、すこし厳しいですが。

(photo by Prof. Okumura)

10月某日 きき酒大会 学生がきき酒大会に出場するということで、練習につきあいました。ところが、6点ペアマッチで、これは間違えないだろうと思っていたものを、見事に間違えてしまいました。いやー本当に、以前だったら簡単にわかるようなアルコール度数の差も見分けられなくなっていました。すごいショックです。まさか・・・・・という感じです。舌の感覚のおとろえでしょうか、いや、きき酒をするような機会がないからだと思います。醸造試験所の頃は、間違えたら罰金でしたから、必死でした・・・・それにしてもショックです。

10月某日 結婚披露宴 結婚披露宴に出席いたしました。ちょっと落ち着いた大人の結婚披露宴でした。それにしても料理がおいしかったです。この歳になると、おいしいものを少し食べたいという感じです。本当に料理がおいしかった・・・・もちろん、新郎、新婦もすてきでした。

10月某日 アルゼンチン戦 急にうまくなるわけではないので、やはり戦術とか、選手個人の精神力とか、そういったものがチームの勢いをつくっているのだと思いました。ちょっと前に、あのスペインに圧勝したアルゼンチンに勝ったわけですから、よろこばないわけにはいきません。もちろんフレンドリーマッチですから、W杯の真剣勝負とはちがっているし、各リーグもはじまったところで、けがなどはしたくはないでしょうから、コンディションもいまいちだということもわかっています。それでも、アルゼンチンに勝ったという記録はすばらしいです。

10月某日 落合語録 「今、昔とはやっていることも違うし、考え方も違う。今の選手に昔の話を押しつけてはいけないと思う。こちらも今の選手たちの気質を分かろうとしなきゃいけない。今の時代、昔の時代、それぞれのいいところをミックスして、いいものを組織の中でつくりあげていかなくてはいけない。」(「読む野球」落合博満)選手を学生に変えると今の大学にも当てはまるかもしれません。我々が学んだ時代と、今の時代は違っているという大前提からスタートしないと、大学教育を変えることは難しいと思います。むしろ「いいものを組織の中でつくりあげていかなくてはいけない」というコンセンサスを教員側がもっているかが問題なのかもしれません。

10月某日 前期の授業アンケートの結果 残念ながら、前年よりも総合満足度を0.1ポイントも落としてしまいました。個人的には、昨年を上回る時間をかけ、リフラクションも昨年を上回る対応したつもりだっただけに、ちょっと痛いです。今年から、アンケートの書式も変わったので、以前との比較は難しいのかもしれませんが、50名を超える学生さんみんなに満足してもらうというのは、やはり無理があるように思います。ほとんど高校で習ったことばかりと感じている学生もいるなか、高校で生物を未履修だった学生にとっては、まったく新しいことばかりでチンプンカンプンです。そんななかで、みんなが満足できるような授業というのは厳しいですね。本当に。

10月某日 外国人研究者 インドネシアの大学の先生が、リチャージプログラムで来日しました。アメリカの大学にはサバティカルという制度があって、何年か大学で働くと1年くらい自由にできる時間が与えられます。このときに本を書いたり、外国の研究室へでかけたりするのですが、インドネシアの大学にもリチャージプログラムがあり、大学の先生は何年か働くと外国で勉強することができます。そんなわけで、インドネシアの大学の先生が、当方の研究室にみえました。これから、いっしょに研究をします。少し前にみえたパキスタンの先生を含めて、研究室で英語を話す機会があっという間に倍増です。それにしても、ゼミで、学生さんに自己紹介と自分の研究内容を紹介してもらったのですが、まるで中学生が話すような英語で・・・・・日本の英語教育の実態が浮き彫りです。まあ、そういう私もアメリカに行った最初の頃は、ヘレンの家の犬のレベルと言われていました。ヘレンの家の犬は、吠えるとき「I don't know.」というそうです。

10月某日 一夜明けて 某ショッピングセンターでは、「燃えよドラゴンズ」の歌が、エンドレスでながれ、優勝記念セールの開催です。さっそくでかけました。鼻歌で「燃えよドラゴンズ」を歌いながらのショッピング。なんとも気持ちのいいショッピングです。大学では、いろんな方に「おめでとうございました」と声をかけていただきました。

10月某日 ドラゴンズ優勝 仕事をしていたら、携帯のメールがなり、優勝おめでとうメールがまいこんできました。阪神が広島に負けたため、ゲームはないのですが、優勝です。

10月某日 後期のはじまり なんだか今日は学生さんが多いなあと思っていたら後期の講義がはじまりました。さっそく講義です。阪神が劇的に逆転負けして、マジックが消えて、中日がマジック1となりました。いよいよです。苅田修一と村田修一(横浜ベイスターズ)、考えたら一字違いでした。だから・・・・ってどういうことでもないですが、なんとなく。(ちなみに、FC東京のGKは、権田修一です・・・・だからってどういうこともないですけど。)

9月某日 児島将康先生の講演 久留米大学の児島先生の講演会に参加しました。児島先生は「科研費 獲得の方法とコツ」(羊土社)を書いている先生です。ようするに科研費をとるには、どういう申請書を書くべきなのかというお話でした。これはとっても参考になりました。なんとか、しっかりとした申請書を書かないといけません。

9月某日 Mackie先生講演会 イリノイ大学のMackie先生が、三重大学に来られ、研究講演をされました。ルーメン菌のゲノムからの展開で、マイクロアレーとqRT-PCRとを駆使している研究の紹介がありました。同じルーメン菌を研究しているものとしては、つらいものがあります。展開のはやさと、その圧倒的な情報量、研究室のスタッフの充実(ポスドクが何人もいて)、これが世界レベルの微生物研究なんだとつくづく思いました。結局は、研究費というところに落ち着くと思いますけど。ちょっと元気がなくなりました。ゲノムを支配できる強みというか、これからの微生物学は、ゲノムからはじまる、そんな感じでした。ゲノムをしたくても、まずは研究費ということになるでしょうか。

9月某日 どうして熱測定? すみません、いくつかそういった質問をいただきましたので、少し触れます。いま、植物の細胞壁を糖化する酵素を研究しています。酵素が基質と出会うと結合します。高校でも教えていますが、酵素の鍵と鍵穴の関係です。その関係は、酵素タンパク質と基質分子の表面の相互作用によって生じます。この相互作用が起きるときに熱がでるのです。10億分の1℃という温度変化を記録することができる超高感度の温度計(測定装置)で、それを測定しています。その熱の量から、酵素と基質の親和性(鍵と鍵穴の関係)を計算しています。ですから、タンパク質のような生化学的分野でも、熱を測定することは大事なのです。

9月某日 熱測定討論会 三重大学の生物資源学部校舎と講堂をつかって第46回熱測定討論会が開催されました。一応、今回の実行委員に名前を連ねています。学生さんがポスターを発表し、いろいろな議論ができてよかったです。他大学の先生方が、広報誌「X」や、懇親会で出しました純米吟醸「三重大學」をほめてくれました。それなりに「三重大学」は宣伝できましたが、問題は本業のほうで「三重大学の研究」をほめてもらえるようにならないといけませんね。

9月某日 同窓会の総会 三翠化学会総会(農芸化学の同窓会)、三翠会三重県支部総会(学部同窓会の三重県支部の総会)、三翠会総会(学部同窓会の総会)と3つの総会をこなし、そして懇親会。三翠化学会は副会長、三翠会三重県支部は会計担当、三翠会総会では、司会と、さらに懇親会の担当と、時間刻みの一日が終わり、全てが無事に終わりました。何年たっても学生時代の話はもりあがります。担任だった熊澤先生にもお会いすることができてよかったです。同期がひとりだったのは少しさみしかったですが、元気な後輩がもりあげてくれました。

9月某日 秋 秋分の日を境に急に秋になってきました。前日までクーラーを入れて寝ていたのが、うそのように、ひんやりとしています。阪神にやられました。3つ勝ってほしかったのですが、そうはいきませんでした。これでわからなくなってきました。

9月某日 学位中間報告会 地域イノベーション学研究科では、修士2年生に中間報告会を課しています。この研究科では、専門の異なる先生や学生さんが集まっていますから、他分野の人に、いかにわかりやすく自分の研究を語るかが課題です。まったく知らない分野の話を聞いていると、いろんな研究があるものだと本当に感心しますし、まだまだ、わからないことや、研究開発すべきことはたくさんあるものだとつくづく感じます。

9月某日 インターンシップ研修 地域イノベーション学研究科では、インターンシップを必修にしています。今年も1ヶ月にわたるインターンシップがおわりました。実際に企業での経験で、少ししっかりしてきたかな。修士1年生は、これから就職活動が本格化します。少しでもインターンシップの経験が生きるといいのですが。

9月某日 フィールドサイエンス実習 練習船「勢水丸」による2泊3日の実習です。地図でみると伊勢湾はそんなに大きくないですが、船で伊勢湾の真ん中へいくと、大きく感じます。幸い天候に恵まれ、波もあまり高くなく、快適に過ごせました。海水の温度や透明度を測定したり、海底の泥を採取したり、深さの異なるところから海水を採取して溶存酸素濃度を測定したりします。夜遅くまでグループワークも行います。環境問題を考えるとき、日本をとりまく海というものを抜きには考えられません。畑や水田で使用する肥料も、川を通って、やがては海へと注ぎます。我々の生活排水も、排水処理施設を通るところもありますが、場所によっては通らずに海へと流れてきます。家庭の洗い場から、海へとのつながり、そして、伊勢湾のなかで何が起こっているのか。海底の泥の異様な硫化水素臭をか感じてもらって、なぜ、海底で硫黄の還元が起こっているのか、など、いろいろなことを考えてもらうのが、この実習です。練習船で航海ができるという三重大学生物資源学部ならではの特徴を活かしています。

 

9月某日 ピアノの発表会 子供のピアノの発表会でした。不況の影響か、少子化の影響か、だんだん発表会の規模が小さくなっているように感じます。まあ無難な演奏でした。

9月某日 夏休みの自由研究 資源循環学科物質循環学講座では、毎年、2年生に自由研究を課しています。チームをつくって、いろいろなことを調べて、少しだけ実験室で実験をしてもらって、来年の研究室分属のイメージをもってもらおうというところです。その学生さんといっしょに市内にある堆肥工場に見学に行きました。食品の生ゴミを堆肥に加工する工場で、基本は微生物発酵です。微生物の発酵しだいでは、よい堆肥になります。ただ農地面積が減少し、生産者が高齢化しているなかでは、手間のかかる堆肥による農業はきびしいので、堆肥の需要が減少している状況です。一方で、あいかわらず食品廃棄物の発生量は減少していませんので、堆肥がだぶつく結果となります。ただ、堆肥をつくるだけでなく、質のいい、機能性のある堆肥をつくることが今後の課題かもしれません。

9月某日 フィールドサイエンス概論 集中講義です。例年のごとくですが、今年は、やたらに教室がざわついていて、やりにくかったです。今回も「食品リサイクル法」について話をしましたが、あまり興味がもってもらえなかったかも。

9月某日 就活 何人かの学生さんと就職の話をしていました。ちょっと気になるのは、「こうなりたい」と結構決めていること。でもそれに向かって努力をしているかというとそうでもないということ。ちょっと前に読んだ本にこんなことが書いてありました。「「計画された偶然」とは、一九九九年にスタンフォード大学のクランボルツ教授らが提唱した考え方で、成功した人々のキャリアを分析したところ、彼らのうちの8割は「いまある自分のキャリアは予期せぬ偶然に因るものだ」と答えたという。つまり、合理的な要素をいくら積み上げていっても、望むべき結果が得られるとは限らないが、逆に、予期せぬ偶然によって思わぬ成功が得られることがあったという意外な回答。そらなら、むしろ、それを積極的に自分のキャリアに引き入れるように行動するべきではないかというのである。」(植島啓司著「生きるチカラ」集英社新書)ようするに、なるようにしかならなくて、そのなるようになるところへうまく自分を入れていけば、意外とうまくいったりするということかと思います。あまり「こうなりたい」と決めつけるとなれなかったときが困るわけで、がっかりして嫌になってしまう。もちろん、努力は必要だけど、結果にはこだわらない気持ちが大切かなと思うのです。

9月某日 やる気 学生にやる気をもってもらうにはどうしたらよいのか。いくつかのヒントが「一流の人がやる気を高める10の方法」(中野ジェームズ修一著 ソフトバンク新書)にありました。ここにも「行動変容の基本は、自分で気づいて自分でアクションを起こすこと。」と書かれてありました。やはり自分で自分を変えたいと思わなければ変えられないということだと思います。この本を見ていて、なぜ、自分はなかなかメタボが脱却できないのかが、少しわかった気がしました。メタボだけでなく、自分の意志がないと、自分は変えられないとつくづく思いました。学生にやる気をもってもらうのでなく、やる気に気づいてもらう。やる気を持ちたいという学生がいれば、それをサポートする。大学教育というのは、そのあたりが限度かなとも思います。二十歳をすぎた学生に、こうしろ、ああしろといってもきかないのが普通です。

9月某日 混戦が続くセリーグ といいたいところですが、なかなか首位とゲーム差が縮まりません。もう残り20試合、いよいよです。グランパスの調子がいいので、ドラゴンズ優勝、グランパス優勝という夢のようなことになるといいのですが。

9月某日 はやいものでもう9月です。「確かに日本の大学は、学生をもっと訓練する余地がたくさんある。勉学時間をあまり取っていない学生たちは、本当はもっと勉強すべきであると思いながらもそうしないで暮らしている。そして、自主的に勉強をしないので、教員がもっと意欲を引き出してくれればよいのにと感じている。学ぶ態度として実に受動的であり、甘えでもあるのだか、<本当はもっときちんと勉強したい>という思いが彼らの中にあり、日本の大学が「自己責任」の名のもとに、学生のケアーをせず、挫折や堕落をしやすい教育環境に学生をおいていることも事実である。」(「自信力が学生を変える」河池和子 平凡社新書)というわけで、学生さんは本当はもっと勉強したがっているので、大学の先生は、もっときっちりと教えなければいけないという主張であるとは思うのですが、どうでしょうか。結局、学生が自分で自分を変えようと思わないかぎり、変わらない気がします。

8月某日 放射性廃棄物の引き取り作業 というわけで、毎年、放射性廃棄物の入ったドラム缶を日本アイソトープ協会に引き取ってもらっています。ここのところ、施設の利用が増えているので、出すドラム缶の数も増えています。引き取っていただいた分、新しい空のドラム缶が届きます。こうして、また一年。ドラム缶を出すと、ひとつ終わったという安堵感が生じます。

8月某日 国立大学等放射線施設協議会 例年、東大の安田講堂で開催される協議会の総会と研修会に参加しました。今回は、なんといっても「クリアランス」の問題です。放射性同位元素を使った実験をすれば、当然、放射性廃棄物が出ます。これらは全てドラム缶につめて、日本アイソトープ協会へ引き取ってもらっています。クリアランスは、この放射性同位元素で汚染されたものを、一般ゴミとして排出ができるというものです。もちろん、その核種には制限があり、短半減期のものが中心になると思います。実際、32Pでも、2年もたてば、ほとんど検出できないほどに減衰します。現在の法律では、どれだけ減衰しても放射性廃棄物ですがら、放射性同位元素がほとんどなくても、高い費用で処分されるのです。クリアランスの導入は、これらの経費が大幅に削減できます。当然、そうなると法令改正になるわけですから、我々の小さな施設でも対応をしなければなりません。免除レベルの導入、クリアランスの導入と、放射線管理のほうは、日々、変化していくので、しっかりとフォローしていかないといけません。ところで、今回は前泊で行ったのですが、泊まったホテルの近くに、湯島天神がありました。そういえばと思い出しました。1985年の夏、第1種放射線取扱主任者の国家試験を受験する前に、ここへ、合格祈願に来たことを。おかげで、国家試験に合格し、その流れで、今ここにいて、こうして放射線施設協議会に参加しているわけで、お礼というわけでもありませんが、25年ぶりに湯島天神に参拝してから、協議会に向かいました。

8月某日 外国人研究者 パキスタンの教育大学の先生が、(財)国際環境技術移転研究センターのグラントで、研究室にみえました。これから7ヶ月の滞在で、いっしょに研究を行います。勉強熱心そうで、英語でいっぱい質問されて、ちょっとビビりますが、なんとか期待にこたえられるようにがんばらないといけません。学生さんにはよい勉強になりそうです。

8月某日 大学院入学試験 なかなか元気のいい学生さんが受験してくれました。

8月某日 ナゴヤドーム 学生さんとヤクルト戦にでかけました。ピッチャーはまたしても山本昌、ローテーションで土曜日は山本昌ですので、そういうことになります。高橋、浅尾、岩瀬と後の三人がぴったりとおさえて勝ちました。高橋の4者連続三振は圧巻でした。阪神がまけたので、いよいよ首位にせまってきました。これで207勝で、江夏豊さんを抜いて歴代20位です。

8月某日 三重県総合教育センター 生物研修 高校の先生を対象とした研修に講師として参加いたしました。高校の生物では、2012年度より教科書の内容にDNAとかの話題が増えるそうで、高校の先生にも、DNAを身近に感じてもらえるようなPCR実験と遺伝子実験施設の見学を行いました。なかには、こんな実験では満足できない先生もみえたかと思いますが、はじめての方にはよろこんでもらえたかも。

8月某日 三翠同窓会三重県支部役員会 今年は三翠化学会の当番で、9月に三翠同窓会(三重大学農学部、生物資源学部の同窓会)の総会を予定しています。もちろん、三翠化学会の総会も開催いたします。そんなわけで、9月は同窓会の仕事もけっこうあります。

8月某日 7連勝でついに2位 名古屋ドームでの連勝が12にのび、60勝一番のり。のこり試合もすくなくなってきていよいよ、ペナントレースも大詰めです。

8月某日 高校の同級生 高校時代の同級生の娘さんが某放送局のキャスターをしていて、レポーターとして登場するということで、TVをみていました。目元が似ているなあと思いつつ、自分たちも子ども世代が活躍する年代になったのかとしみじみ思いました。

8月某日 中学の同級生 以前、このHPでも紹介したTVに出ていた中学のときの同級生が訪ねてくれました。とってもなつかしい気分でした。

8月某日 一斉休業 一斉に休むと空調などの電気代の節約にもなります。

8月某日 修士論文発表会 9月修了の学生さんの修士論文発表会です。諸外国の事情を考慮するとどうしても大学院の場合、10月入学という制度が必要です。10月入学、9月修了。ということで、お盆前に修士論文審査や修士論文発表が行われることになります。

8月某日 学部オープンキャンパス 恒例の行事です。今年も900名を超える参加者がありました。いろんな宣伝や相談をさせていただきました。オープンキャンパスを見て大学を決めたという学生さんも少なくはありません。少子化のなかで、学生さんの獲得はますます競争が激化しています。なんとか、多くの学生さんに受験いただくためにも、魅力ある大学をつくり、宣伝しないといけません。合格者アンケートでは、研究内容よりは、学科の名前とか、偏差値が大事だということは承知していますが、それでも、オープンキャンパスで研究室を公開し、研究内容を紹介することには、意味があると思います。

8月某日 ナゴヤドーム 阪神戦にでかけました。ピッチャーは山本昌。気魄あるピッチングで、206勝目を見ることができました。堂上直のホームランといい、最後は岩瀬の6年連続の30セーブ、ファンとしては、たまらない試合でした。

8月某日 なにも起こらないこと またまた養老孟司先生の本から、「歴史の特色は、歴史が「起こったこと」の連続として書かれていることである。しかし、人間の毎日の生活の集積が歴史だとすれば、歴史の大部分は「起こったこと」の裏にある「なにも起こらなかったこと」で埋め尽くされていることに気づく。(中略) もちろん、「なにも起こらなかったこと」をつなげても、歴史は書けないであろう。しかし「起こったこと」だけをつないだ歴史は、なにかが起こらないようにするために日常的に払われている努力を無視している。その意味では、現実を誤解させる恐れが強い。」(「いちばん大事なこと」養老孟司著 集英社新書)。というわけで、歴史を「ブログ」とか「HP」に置き換えてみるとわかりやすいかもしれません。何も出来事がないときも、ちゃんと働いていますということがいいたかっただけですけどね。ヤクルトに3連敗が痛すぎ。

8月某日 テストの返却 希望する学生さんにひとりずつテストを返却します。学生さんの率直な感想も聞くことができ、次回の講義への参考になります。「勉強になりました。」と言ってもらえると嬉しいものですし、なかには、なんとか点数をあげてほしいと粘る学生さんもいます。普段、リフラクションシートでのやりとりを含めて、できるだけ学生さんとの関係を身近にしたいと思っています。それは、きっと学生さんもそうしたいと思っているのではないかと感じるからです。コミュニケーションがとれていれば、もっと気軽に質問したり、わからないと伝えてくれたりすると思ったのですが、自分が思っているより、学生さんとの距離は大きいのかなと今回は感じました。正解を張り出し、コンピューターへの成績の入力も終わり、成績の分析もひととおり終わりました。

8月某日 とうとう8月になってしまいました。記憶にない暑さが続いています。夏休みということもあり、こどもといっしょに三岐鉄道の電車運転体験に参加しました。リアル「電車でgo」です。三両編成の電車を実際に動かし、100mほど走らせ停車位置にきっちりと止めるというものです。これは、なかなかの感動ものです。実際の車両でのマスコンの操作で、たった100m、時速10km/hですが、本物の電車ですから。出発の警笛も迫力満点です。

7月某日 採点結果 昨年よりは平均点で5点も上がりました。問題が簡単だったかもしれません。これまで、点数の度数分布をみるとこれまでは、平均点近くにピークがある山だったものが、今回は、ふたこぶになりました。勉強する人とそうでない人が二極化しているということでしょうか。もうひとつ気になるのが、質問に来る学生さんが、毎年毎年減っているということです。このままですと、もう誰も質問には来なくなって、オフィースアワーをもうけていることに意味がなくなりそうです。例年、試験の一週間前には、過去問やノートをもって質問に来る学生が結構いるのですが、今年は、ほとんどいませんでした。養老孟司先生が、こんなことを書いていました。「最近の学生を見ていて思うのは、ひっかかることがあっても、それを頭のなかで「丸めてしまう」傾向が強いことであす。「丸める」とは、疑問に思ったことを、それ以上悩まなくてすむように、とりあえず自分のなかでなだめてしまうことである。ー中略ー「そういうものだ」と思ってしまえば、疑問は生じない。本人は楽だが、楽をすれば、何も考えない、何も学ばないという結果になる。」(「いちばん大事なこと」養老孟司著 集英社新書)。 質問が減っているのは、養老先生の言う様な「丸め」がはやっているからなんでしょうか。生物学は暗記だと思われていますが、なぜだろう、なぜかしら、というところが生物学では大切だと思います。

7月某日 基礎分子生物学の試験 これで前期の授業日程は全て終わりです。あとは採点だけとなりました。ざっと答案をみたところ、昨年度よりは期待できそうです。さあ、これから、10月に授業が始まるまでの間が、研究についてじっくり考えることができる貴重な時間です。はやく採点をすませたいところです。

7月某日 北陸・東海地区国立大学法人技術職員研修会 技術職員研修会に参加しました。遺伝子についての講義と、いつものVNTRのPCR増幅です。参加していただいた皆さん全員のDNAが増幅しました。DNA鑑定とか遺伝子診断といったことが、少しでも身近に感じていただけばうれしいですね。たまたま、参加された方から卒業生の消息をきくことができました。がんばっている様子を聞くと、なんだかとってもうれしくなります。それにしても、鏡でみるより、こうして写真でみると自分のメタボ加減がよくわかります。あまり自分の姿というのは見たくないですね。

7月某日 セルラーゼ研究会 幸いにして金曜日に月曜日の講義をすることになったので、休講を出さずに参加することができました。いろいろな勉強ができました。他大学の学生さんをはじめ、いろいろな方と議論ができたのもよかったです。楽しい時間をすごせました。
 帰りに東京駅で「ドクターイエロー」を見ました。といっても一般の人には何なのかわからないかもしれませんが。ドクターイエローの解説はこちら「会うと幸せ」黄色い新幹線

7月某日 猛暑 すごく暑いです。梅雨明けしたとたん、一滴の雨もふらず、ひたすら猛暑です。

7月某日 大相撲名古屋場所 留学生が相撲をみたことがないというので、名古屋場所にでかけました。日本の国技というものの幕内上位になると出身が外国の力士が多くて、なんだか少しさみしい気もしました。それにしても横綱にはオーラがありますね。椅子席でしたから、だいぶ遠いのですが、その迫力というか、TVでは感じることのできない気魄というか、空気を感じることができました。

7月某日 三重大学管弦楽団サマーコンサート ベートーベンの6番を演奏するというのと、資源循環学科の学生さんがたくさん出るということで、聴きにでかけました。iPodには、カラヤン指揮のベルリンフィルの田園を入れています(カラヤンというところが古いですが)。ちょっと田園にはうるさいです。でも思ったより迫力ある田園を聴かせてくれました。いつも講義で見る学生さんが、さっそうと楽器を奏でているという姿は感動ものですね。きっとたいへんな練習だったと思いますが。

7月某日 金曜日の講義 カレンダーの関係で来週の金曜日は月曜日の授業をするということで、前期の金曜日の講義はこれでおわりです。最後に授業アンケートを実施して終わりました。アンケートシートの項目がこれまでと変わりました。試験まで2週間ありますが、今年の2年生はどんな成績をみせてくれるでしょうか。

7月某日 ニュージーランドの研究者 ニュージーランドの大学や国の研究機関の研究者との研究ミーティングに参加しました。あいかわらず英語は厳しいですが、専門的な話ならなんとか分かるのがありがたいです。日本語も上手な研究者がいておどろきました。共通している問題点もあり、いろいろな話が聞けてよかったです。

7月某日 アイソトープ施設の立入り検査 放射線取扱主任者としての宿命とでもいいましょうか、文部科学省の立入り検査がありました。放射線取扱主任者をしていると、いつ立入りがあるのかが、結構気になるものです。まあ、そう思わせるところに立入り検査の効果があるのだとは思います。検査が終わって、講評をいただいて、大きな山をひとつ超えたような安堵感です。この気持ちは放射線取扱主任者でないとわかってもらえない気がします。

7月某日 最後は予想がはずれスペインの優勝でした。次のW杯までに日本は強くなっているのでしょうか。

7月某日 巨人3連戦3勝 4年ぶりの巨人戦三連勝を見に子どもとナゴヤドームにでかけました。本塁打だけでも中日に比べて二倍も打っている巨人ですから、とくに小笠原、ラミレス、阿部は迫力満点というかスリル満点。ラミレスには、3安打1HRと打たれまくりましたが、なんとか勝つことができました。8回の表、浅尾の150km/hを超えるストレートと、小笠原、ラミレス、阿部との対戦は、見応え十分でした。

7月某日 先生の言うとおりになりましたね オランダーブラジルは、オランダ、ドイツーアルゼンチンは、ドイツ、と予想していました。ドイツは予選からよかったですし、オランダが活躍すればするほど、日本の評価が高くなるかなとおもいつつも、ロッべンがとても切れていたので、オランダかなという感じだったのです。決勝は、ドイツーオランダで、オランダと思っているのですが、どうでしょうか。

7月某日 健康診断の結果 まあまあというところです。あいかわらず危険領域の中性脂肪が問題ですが、メタボの脱却はあともうひといきです。

7月某日 今年も半分過ぎました。はやいものです、正月からもう半年です。1月−6月は147万歩で、予定の150万歩にはとどかなかったものの、まあまあだとは思います。例年、7月、8月の暑い時期に歩数が伸びないので、今年は気合いをいれていきたいと思います。

6月某日 第9回バイオテクノロジー国際会議 東京ビッグサイトで開催されました「バイオテクノロジー国際会議」のバイオアカデミックフォーラムにおいて、研究発表を行いました。以前に第7回でも発表させていただいたのですが、今回は、地域イノベーション学研究科と、コアラボの宣伝もかねて、発表および展示をいたしました。たくさんの企業の方にブースの方に来ていただいて、いろいろお話ができてよかったです。また、普段会うことのない先輩や後輩に会うこともできました。会場で、ポスターを展示している間、いろいろなことを整理することができ、ただ座っているだけの時間も有意義に過ごせました。
 東京行きの新幹線に乗り、名古屋駅を出て、まもなく六番町の鉄橋をわたると、左手に名古屋市立船方小学校が見えます。今から38年前、小学校のサッカー部の試合がそこでありました。私は補欠というかユニホームもない、ただのボール持ちでしたが、我が東志賀小学校サッカー部は北区の大会で優勝し、名古屋市の大会に出ていました。船方小学校では、優勝候補の野立小学校と当たりました。前半を0−0で折り返し、後半にゴールキックをFWが直接ヘディングし、1点をとりました。1−0。このまま終わってくれとひたすら祈りました。船方小学校のグランドからは新幹線がよく見えて、そのとき、残り時間と新幹線とをみながら、次の新幹線が来たらタイムアップとひたすら新幹線が通るのを待っていました。ところがロスタイムにフリーキックを許し、それがゴールしたところでタイムアップ。無情にも1-1で、PK戦ではなく、センターサークル付近でのじゃんけんになったのです。残念ながら、じゃんけんで負けてしまい、小6のサッカー部は終わりました。W杯のPK戦と新幹線から見た船方小学校を見て、ふと、思い出しました。ヒトの脳はほんとにいろんなことを記憶しているもんですね。
 

6月某日 PK戦で敗れる それでも、当初のおおかたの予想であった三連敗をくつがえす活躍で、日本のサッカーも捨てたものじゃないということがはっきりしました。まあ、チームが機能しなければ、有名人だけでは勝てないのが、W杯ということだとも思います。ベスト16、イングランドと同じ、フランスやイタリアよりも上だったと思えば、ランキングからしてもすごい快挙だと思います。もっと我々もがんばらないといけないなとつくづく思いました。チームとして、どう戦うのか、研究室も同じだと感じました。

6月某日 某所でこんな記事発見 岡ちゃん「三重大学に感謝したい」(日刊スポーツ)

6月某日 デンマーク戦 朝早起きして娘といっしょに見ました。日本のサッカーの歴史がかわったかもと思う瞬間でした。大学に出勤してからもW杯の話題でもちきりでしたが、午前中の講義に出てみると・・・・・いつもよりも出席者が少ない、空席が目立つ上に、プリントがどっさり残っている。まあ、必死に応援して講義に出て来れなかったということでしょうか。

6月某日 夏至 部屋の窓から沈む夕日を見るのですが、この時期は見えません。ちょうど冬至の頃、部屋の窓の正面に見えるビルの上に沈みます。毎日、少しずつ北へずれていくのですが、また太陽がもどってくるのかと思うと、これから夏なのに、秋の気分です。ちょっと先取りしすぎかもね。

6月某日 オランダ戦 気合いで応援していました。前半0−0でした。オランダも攻めていない感じでした。後半の立ち上がりに来ると思っていましたが、守りきれませんでした。その後は、やはり決定力不足でした。あそこで、もし岡崎選手のシュートが決まっていたら、日本のサッカーの歴史がかわったかもしれないと思いました。もちろん、オランダのディフェンスもすばらしかったとは思いますが。これで残り1試合に全てをかけてもらうしかないですね。TVでは、ボールのあるところの選手しかうつりませんので、全体の動きがわかりませんでしたが、今回も、個人的には松井選手がよかったと思いました。

6月某日 岩瀬投手 祝250セーブ 名球会入りが決まりましたが、落合監督が言うように300を目指してほしいし、前人未到の記録をつくってほしいですね。こうして「最近の私」を書きはじめてから、立浪選手の2000本安打、山本昌投手の200勝、岩瀬投手の250セーブと名球会入りの記録が生まれて、ドラゴンズファンとしては、本当に幸せですが、交流戦も終わってみれば、借金を抱え、ちょっと不安の残るリーグ戦再開です。

6月某日 勝てるとは全く思っていませんでした。うまくいって引き分け。でも、よく勝ってくれました。1点はとったものの、ドイツのときのオーストラリア戦を思い出す怒濤の攻撃、よくしのげました。本田選手のゴールのときに、思わず大きな声を出してしまい、近所迷惑だったかもしれません。彼が試合前、「ゴール前にいけるのは、たぶん1回か2回、それをものにできるかです。」と言っていました。ワンチャンスをものにできたというか、個人的には、松井選手ですね。あのクロスにしびれました。

6月某日 W杯開幕 いよいよです。それにしても盛り上がっていないですね。日韓W杯の時はいったい何だったのでしょうか。

6月某日 逆転負け 8回が終わって、3-1、これで岩瀬が当番して、区切りの250セーブで、名球会入りと。これは夜のスポーツニュースが楽しみだなーなんて、思いながら、帰宅。家についたら、逆転負け。やられました。勝ったと思って帰宅するのがよくないのかもしれない。セリーグだと、岩瀬が出たというだけで、もうだめだと相手に思わせられるかもしれませんが、パリーグの選手は、普段対戦していないので、甘くいったらやられるということなんでしょうね。

6月某日 リバウンド 健康診断に向けて、減少した体重が、まるで民主党の支持率のように、V字回復。いかんいかん、健康診断でほっとしてはいけない。

6月某日 逆転負け 8回の裏まで7-0、これでオリックスに連勝と思って帰宅したのに、家に着いたら、延長サヨナラホームランって。こんな逆転は記憶がない。元気がなくなるよな・・・・残念。おまけに、総理大臣が辞任していて、あれれって感じです。

6月某日 地域イノベーション学研究科入試説明会 たくさんの学生さんが参加してくれました。今年は二次募集をしなくてすむかもしれません。入試が一回減ると、その分仕事も減りますので助かります。研究科長の話の中で印象的なことがありました。これからの日本は、ますますグローバル化し、企業も外国の企業との戦いになってきます。したがって、学生さんも、外国の学生さんと同じ仕事をしているだけでは、日本の企業は競争力を失います。つまり、賃金が違うからです。同じ仕事をしていたら、外国のほうが、安くものが作れるのです。少し前に大手の会社の方が、ちらっと言っていました。就職のとき日本の学生さんはライバルは別の大学の日本人と思っているけど、とんでもないですよ、今やライバルは、留学生や外国の学生です。皆さんが思っているよりも、ずっとはやく会社は国際化しています、と。地方大学ではありますが、グローバルな視点をうしなってはいけないということだと感じました。我々の教育の質についても同様なことが言えると思います。ライバルは、日本の大学ではなく、外国の大学であるくらいの感覚をもっていないといけないのかもしれませんね。

6月某日 健康診断 「おしいですね。」腹囲を計測していた看護師さん曰く。85.8cm・・・あと8mm、直径にして2.5mm、おなかと背中で1.25mm、っとどれだけ書いても、メタボはメタボ、おしいと言われても、けっしておまけはしてくれません。あと1cm、12月の健康診断までのあいだ、果てしない戦いが今日からはじまります。日本代表の本田選手のように、「あのとき、85cmを超えたのがよかったと言える結果を残すだけです。」と言いつつ、やけペプシを飲むのでした。すんだことはしかたがありません。残念がっても結果は変わらないのです。次に向けていかなければなりません、残り1cmの壁を超えるために・・・・H先生曰く、「そんなの、エレベーターを使うのをやめたらいいんですよ。電気使わなくて環境にやさしいし」、事務の人曰く、「専攻長といっしょに走ったら、すぐですよ」・・・・みんな正しい。「シュートを打て」「組織で守れ」正しいことは分かっているのに、できない・・・・日本代表と自分を重ねても腹囲は減少しませんが、なんとなくメタボ脱却の出口は見えたような気がしました。

6月某日 研究室の新3年生歓迎会 研究室の新歓コンパです。今年も4名の3年生を研究室に迎えました。といいつつも、健康診断前で、あまり元気に飲み食いできない体でしたので、ちょっと残念でした。ところで、4月、5月と急にHPのアクセス数が増えました。どうしたのかわかりませんが、例年の4月、5月に比べてもかなりのアクセスがありました。いろんな人にみていただいているのは、励みになります。けど、ラジオの英会話のテキストのように、4月、5月だけかもしれません。飽きられないようにしないとも思うのですが、日々の生活というものは、ドラマではないので、そんなに出来事があるわけでもありません。毎日、毎日が平穏に過ぎていくのが一番かもね。さあ新学期も半分がすぎ、ぼちぼち、折り返しです。今週で、前期の前半のセメスターが終わります。前期の残り後半の2ヶ月のはじまりです。

5月某日 イングランド戦 ルーニー、ジェラード、ランパード・・・・プレミアリーグのスターたちと、日本代表が戦っていることに感動してしまいました。すごいとしかいいようがないですが、前半は韓国戦よりも安心して見ることができました。後半は、何?という感じでした。欧州とはスタミナが違うと率直に感じました。

5月某日 物質循環学講座2年生歓迎会というか講座たてコンです。年に1回、博士3年生のエースから新2年生まで、8学年の学生さんと教員で行う飲み会です。毎年、いろんなできごとがありますが、今年も面白かったです。新2年生も女性のほうが元気な印象をうけました。この年になって自分の子どもと同じ世代の学生さんに「かわいい」と言われ、どうリアクションしていいのか、おじさんはとまどうばかりです。

5月某日 卒業アルバムの撮影 まだまだ卒業まで時間がありますが、卒業アルバムの写真撮影がありました。まだ、4年生も4年生になったばかりなのに、もう卒業アルバム用の写真撮影です。

5月某日 ゴキブリ出現 部屋の片隅に蛍光顕微鏡を置いているのですが、顕微鏡を見ようとしたところ、スライドグラスの上に黒いものが・・・・・ゴキブリの糞だ。やばい、週末に見たときは、なかったので、この土日に入った可能性が高い。さっそく、某社の殺虫剤をそこらあたりにスプレーしてみると、がさごそと音がした後、でかいゴキブリが積み上げた段ボール箱のすきまから出てきました。一件落着。この部屋に移ってから、はじめての遭遇でした。

5月某日 日韓戦 W杯前の壮行試合でしたが、なんでこうなのかというような試合でした。本田選手の「あの時、韓国に負けてよかったと言える結果を残すことだけです。」の言葉が印象的でした。もう過去はもどってこないので、その過去をよいものにするためにも、結局これからのがんばりしかないように思います。本田選手は実存的だと思いました。

5月某日 ひさびさに名古屋ドーム セパ交流戦 楽天vs中日の試合を見にでかけました。楽天のクリーナップは、3番鉄平、4番中村紀、5番山崎と元中日にいた選手。先発は、田中マーくん。マーくんには、ずっとやられているので、なんとかやっつけるところを見たいと思ったのですが、結局、鉄平、山崎の元中日選手にホームランを打たれ、ぼろ負けでした。今回は、元中日の選手の活躍を見にいったということにしておきましょう。

5月某日 落合監督 「こっちがああしろ、こうしろと言ってやらせてもダメだ。自分でやろうと思ったことじゃないと身に着かない。」(中日スポーツ) 確かにね、大学でも同じかもしれない。結局、伸びる学生さんは、自分でやろうという意志をもった学生さんかもしれない。先生がこうしろというからやっているという意識では、だめんなんだと思う。なら、どうしたら、学生さんは、「自分でやろう」と思ってくれるか。プロ野球でも難しいのだから、難しいとは思うけど。どうしたら、みんな自分の人生を自分で生きている、変えられるのは自分しかいない、ということが分かってもらえるのだろうか。

5月某日 人工微生物の誕生 DNAを人工的につないだ生物がついに誕生しました。すごい時代になったものです。本当にSFのようなことが現実になったことに、ちょっと驚きました。この技術を使えば、我々にとって都合のよい微生物を人工的につくることができます。もちろん、病原菌を設計すれば、細菌兵器にもなります。セルラーゼ生産菌を設計すれば、最強のセルロース分解微生物をつくることができます。本当にすごい時代になってきました。(Science Express, online 20 May)そして、なんといってもこの夢のような研究を行っているのが、Venter研究所なのです。Venter博士といえば、ヒトゲノムで話題を呼びましたし、最近では、炭化水素を生産する藻類をがんがん育種して、代替石油をつくろうとしています。やることがすごいと本当に感心します・・・・・感心している場合ではないですけどね。

5月某日 徒然草 ちょっと前の新聞に徒然草の話題が出ていました。「『弓射ることを習うに、初心の人、二つの矢を持つことなかれ』と。つまり二本目の矢に心をのこして最初の矢を射たのでは、最初の矢に心がこもらない、緊張感に欠けて結局ははずれる、というイミである。『徒然草』はきびしい人生の書なのだ。」(竜門冬二)。確かにね。いろんなことに緊張感をもって接する、その場、その場でベストをつくすことの大切さは、徒然草の遠い昔から変わらないということでしょうね。ベストをつくすことの大切さは理解できているつもりでも、日々本当にベストをつくしているだろうか・・・。そもそも、何がベストなのか・・・・・。日本の古典は、人生の書ですね。

5月某日 セミナー 日経BP社の宮田先生(地域イノベーション学研究科 客員教授)のセミナーに参加しました。日本が世界の変化に対応できていないという話が現実味があり、興味深かったです。ここのところ、日本のガラパゴス化というのが、マスコミでも取り上げられていましたが(日本が先に進みすぎたと誤解している人たちがいる)、まさに世界のおいてきぼりをくっているのかもしれないですね。既得権益を守るような話が多く、研究でもリスクのないというか、結果がはっきりするような開発にはお金がでやすいが、ひょっとしてあたると大きいよねといった話には研究費がつきにくという現状をよく分析していて、こんなにわかっている先生もいるのに、日本は変わらないのか、変えられないのかと思いました。「物質循環に立脚した産業体系」こそが、これからの産業だという指摘があり、「物質循環学講座」に身をおくものとして、物質循環を研究し教育することの将来に大きな期待というか、この方向は間違っていない、やはり、今、やらないといけないと気合いの入るセミナーでした。 

5月某日 新聞 朝、コーヒーを飲みながら、某社の新聞の「三重版」をあけて、びっくり。研究室の学生さんの写真が出ていました、それも「三重大学カレー」「三重大学バームクーヘン」をもった姿で。おまけに、酒造りの麹室での写真にも出ていました。研究室の学生さんが、大学の宣伝に貢献してくれているなーと感心しながら、朝のひとときをすごしました。

5月某日 PCR いつもPCRで、いろんなDNAを増幅しています。PCRで増幅したDNA断片の塩基配列を読みます。そしてその塩基配列をデータベースと照合します・・・・ヒト19番染色体。いつもは原核生物のプライマーを使っているものですから、ヒトのDNAが増えないのかもしれません。今回は真核生物のプライマーだったから???ヒトのDNAが意外と簡単にコンタミするものだと知りました。

5月某日 放射線取扱のための教育訓練 これも年中行事です。一昨年度に比べて昨年度のアイソトープの使用数量が10倍も増加しています。アイソトープ施設の利用頻度があがるのは、施設を管理するものにとってはうれしいものです。

5月某日 教育貢献表彰 表彰状をもらうのは、日本生物工学会の囲碁大会のとき以来でしょうか。教授会で表彰状をもらいました。なんだか、とっても照れくさいのですが、うれしいですね。前期の授業もがんばらないといけませんね。

5月某日 交流戦 とりあえず、勝ち越して交流戦に入れます。

5月某日 リフラクションシート いつも講義の最後に学生さんに「リフラクションシート」を書いてもらっています。もともと、このやり方は、京都大学の高等教育教授システム開発センターの藤岡先生に教えていただいた方法です。人数の多い講義での学生さんとのコミュニケーションと双方向性を維持するために導入しました。当初から少しずつ私なりに工夫はしています。そのなかに、ちょっとうれしい励ましの言葉がありました。人は単純ですね。ちょっとうれしい言葉で舞い上がり、冷たい一言で沈み込む。まあ、それを含めて、ひとりで生きているわけではないと実感できるのであって・・・・・次の講義もがんばるぞ!!!

5月某日 連休明け あっという間に連休も済んでしまいました。天気がよかったので、リフレッシュできました。けど、うーん、まあ長期休暇明けの児童が学校に行きたくないのといっしょで、なんだか、出勤してもいごごちが悪いというか、連休でのんびりしずぎたせいか、仕事に向き合う気合いが足りませんね。気合いだ、気合いだ、気合いだ!!

5月某日 石川遼選手の最少スコア58 いやーおどろくべき数字というか、神懸かっています。彼にはオーラがありますね。私の場合も、ゴルフは父親から習ったものですが、父親が他界してから15年、今頃になって、父親が言っていたことの意味がわかるようになってきました。当時は、注意されていても、さっぱりわけがわからなかったのですが、今は、とっても意味が理解できるのです。当時は、「あーせい、こーせい」と言われて体がぎくしゃくして、かえってフォームがばらばらになっていました。教育は後になっても効くことがあるというN先生の言葉どおり「教育の潜伏期間」です。まあ、OBを減らして、バンカーを克服しないといけませんけどね。

4月某日 4月ラストは、連休の谷間です。企業や、近隣の亀山市は、小中学校を休校にして連休を伸ばしています。大学は、カレンダーどおりなので、講義もありますし、何かと忙しい一日でした。そんな一日のラストに、研究科の学生による懇親会が開催されました。地域イノベーション学研究科は、学生さんの人数もそんなに多くありませんが、特徴は、幅広い年齢層の学生さん(社会人の博士課程の学生さんがいますので)と、幅広い研究領域です。いろいろな話ができて楽しかったです。

4月某日 武者飾り 武者飾りを出して飾りました。子どもの成長を願って飾ります。さずがに、鯉のぼりを上げることはしなくなりましたが、防虫剤のにおう段ボールから、兜、鎧、刀と弓、金屏風を出して並べます。風習といいますか、もう5月かと思うのです。

4月某日 教育貢献表彰 昨年前期の授業アンケートの結果、46名以上のクラスで表彰をいただけることになりました。これまでは、クラスの人数は考慮されていませんでしたので、50名を越える授業のなかで表彰されるような授業アンケートの結果を得ることは不可能だと思っていました(昨年の表彰では、5.0とかという点が出ていましので、50名以上で全員が満点をつけるという授業はとっても困難です)。今年から、表彰制度が変更になり、授業の人数によりカテゴリーが分かれたので、46名以上の授業で表彰されることになりました。しかし前回よりも0.2ポイントも落としているので、ちょっと複雑な感じはします。

4月某日 学科新入生歓迎会 今年も1年生の歓迎会がありました。なかなか面白そうな学年かなという印象をもちました。2年先には、研究室に来る学生さんがこの中にいて、場合によっては、大学院もとなると、ずっとつきあっていく学生さんがこの中にいるんだなと思いながら、1年生の自己紹介を見ていました。といっても、今、研究室にいる学生さんが、1年のときどんな自己紹介したかなんて、覚えていませんけどね。

4月某日 昨年度後期の授業アンケートの結果 学生さんからの意見はとても気になります。前回よりも総合で0.2ポイントも落としてしまいました。伸びた項目もありましたが、落ちたところも多く、ちょっと残念でした。それでも、普段から勉強している学生さんが、昨年よりも25ポイントも増えたのはちょっとうれしいですね。相変わらずの指摘もありました。とくに、板書の問題ですが、「板書がメモ書きだ」という指摘が毎回あります。なんとか、黒板に書いたことばを口頭で説明をしているのですが、聞いた言葉をノートに書けないのが、今の学生さんの特徴です。黒板に書いた文字をそのまま移すのが板書だという感覚です。もし板書しないと、ノートには何も書いてくれません。聞いた話をノートに書くという、我々からすると当たり前のようなことが、今の学生さんにとって、とっても高いハードルだということが、授業アンケートの結果を見てもわかります。まあ、早口なのはしかたがないですが。

4月某日 新しい研究室メンバー 新3年生の研究室分属が決まり、新3年生が研究室の仲間に加わりました。新メンバーを加え、研究室の1年がはじまります。

4月某日 というようなわけで、最初の一週間が過ぎていきました。例年に比べると講義の数は減ったものの、その分、学生さんと接する機会も増え、結局忙しさはあまり変わりません。それでも少しだけ研究のことを考える時間が増えたことはうれしいです。月曜日の鈴鹿高専の非常勤からはじまり、金曜日の講義まで、すべき予定がぴったりと決まった感じします。これで、7月末まで走っていくだけです。

4月某日 学会で東京に行った時も寒かったですが、桜も散ったというのに、冬のような寒さです。4月も中頃になってこんなに寒いという経験は初めてではないかと思います。「ここのところ寒いですね。」と秋のような挨拶をするこのごろです。「暑さ寒さも彼岸まで」って責任者出てこい! といいたくなるような寒さです。

4月某日 新学期のはじまり いよいよ前期がはじまりました。いよいよという感じです。出会いのシーズンでもあります。どんな学生さんと出会えるのか楽しみでもあります。まずは最初の一週間のはじまりです。

4月某日 入学式 地域イノベーション学研究科の2年目の学生が入学しました。研究科の教職員全員と新入学生とで、履修申告等のガイダンスをしました。さあ、いよいよ前期のはじまりです。学部のほうは、今年も大講義室で保護者歓迎会を開催しました。三重大学カレーに、三重大学バームクーヘン、純米大吟醸「三重大學」など、大学商品も記念として売れているようでした。地域イノベーション学研究科長の新入生への挨拶に次のような話がありました。「今の学生さんは、入社時の初任給でこちらのほうが2万円高いなんて話をしている、会社に入ってから十年、二十年たって部長や取締役になったときのことを考えていない。会社から給料をもらうのではなく、自分で給料をとってくるという発想がない。」自分の仕事で会社を大きくするというような発想がないのです。中小企業はいやだ、地方の企業はいやだ、TVでCMの流れていないところはいやだ、ではなく、それだったら、自分が大企業にしてやる、世界に通じる企業にしてやる、有名企業にしてやるという考え方ができないだろうかということですね。そういった気合いの学生さんを企業はほしがっていると思います。ぜひ、そういった人材に育ってほしい、それこそが、地域イノベーション学研究科の願いです。

4月某日 新一年生 一年生が入ってきました。まだ、入学式前ですが、ガイダンスと履修申告のために来ています。このなかに、2年後研究室でいっしょになる学生さんがいるのかと思うのがいつもの年ですが、今年は、本当に、よく三重大学に来てくれましたという感じです。

4月某日 忘れられない実験 大学で研究ということを商売にしているのですが、どこで理科好きになったのかと歴史をさかのぼっていくと、ひとつ印象に残る実験がありました。それは小学6年生のときの実験です。ろうそくの炎の実験で、なぜ、ろうそくの炎の中は青いのかのような話でした。当時の担任のI先生は、ろうそくの中心に細い管の通ったろうそくを作っていました。記憶が定かではないのですが、理科係かなにかで、そのろうそく作りを手伝ったように思います。そのときのろうそく作りが楽しかったのと、それを使った実験、その細い管に酸素を流すとどうなるかという実験が、とってもわくわくしたことが印象に残っています。「教育の潜伏期間」という話がありましたが、子供の頃の実験が心に残っているということが、自分の進路に影響した可能性は十分にあるように思えてきます。

4月某日 年度初め 年度が変わり学年がかわり、新入生が来て、新しい1年がはじまります。地域イノベーション学研究科も2年目を迎え、いよいよ卒業生を出す年になりました。気合いをいれてがんばらないといけません。年度がわりは、また独特の雰囲気があります。二度目の正月というか、授業をどうしようとか、研究をどうしようとかあらためて考える季節でもあります。そして、なんといっても楽しみは、やはり出会いですね。新1年生には、ようこそ、資源循環学科へ、新2年生には、ようこそ物質循環学講座へ、新3年生は、ようこそ、研究室へ、そしてようこそ大学院へ・・・・・新しいメンバーを加えて研究室はスタートします。

3月某日 年度末 年度末の恒例となりました「教員活動データベース」への入力、今年度を振り返って自己評価を書かねばなりません。今年度はがんばったでしょうか?昨年度はがんばったという印象が強かったせいか、今年はそこそこという感じでした。というか、精神的にも肉体的にもきびしいという状況にはならなかったといいますか、いわゆる健康的な1年だった印象です。確かに年度当初、新研究科が立ち上がり、戸惑う事も多かったですが、後期になりそれもスムーズになりました。新研究科としての1年で、新しい講義を構築したり手探りの状況でした。本年度で退職される先生が挨拶にみえたり、年度末にはいろいろなことがあります。さあ、いよいよ新年度、事務方の人事異動もあり、新しい体制のスタートになります。

3月某日 日本農芸化学会 東京ってこんなに寒かったっけ、桜が開花したと聞いていたのに、本当に寒かったです。けど、学会は楽しかったです。なつかしい顔に会えるのも楽しいですし、いろいろな議論ができるのも楽しいです。ちょっと発表の準備にばたばたしました。発表がセッションの一番最後で、会場がガラガラだったらどうしようと思っていましたが、たくさんの方に聞いていただけて、とってもありがたかったです。来年も発表できるように、がんばらないといけませんね。いままでそいう目で見た事がなかったのですが、今回、いろいろな発表を聞きながら発表のうまさというところを考えてみました。同じような内容を話していても、思わず引き込まれる話と、まだ終わらないのかと感じてしまうものがあります。発表の「技術」というものが存在しているなとつくづく感じました。これも課題ですね。どうしたらうまく語れるのか。

3月某日 ルーメン研究会 明治大学で開催されましたルーメン研究会に参加しました。明治大学の校舎のすばらしさ、大学の講義室というよりホテルで学会をしている感じです。微生物の相互作用という興味深すぎる話を聞けました。ルーメンの多様な微生物の存在、その微生物間の相互関係や作用、それによる繊維分解の効率のよさが実現されていると考えると、個々の微生物の能力もさることながら、系としての微生物叢を見る必要があるとつくづくと感じました。微生物学は楽しいなあと思いながら聞く事ができました。

3月某日 セリーグ開幕 今年も野球のシーズンがはじまりました。ドラゴンズカレンダーには勝ち負けシールが復活しました。カレンダーの11月6日(土)、日本シリーズ第6戦セリーグ本拠地、ここに勝ちシールを貼って、このカレンダーを終われたら最高なんですけどね。一喜一憂のシーズン開幕です。

3月某日 潜伏期間 昨年秋に亡くなった先生のご遺族からのメッセージで、生前に先生が残したメモがありました。そこに「教育の潜伏期間」ということが書かれてありました。「教えたことが実際に行動の変化となって現れるまでには、十年以上に及ぶような相当に長い時間を要することもあるのではないか。このような場合、教えてから数日や1ヶ月、1年程度の期間で行動の変化を観察することは不可能で、その教育は「効果がなかった」ことになってしまう。」一見無駄のようにみえても、いつか、そういう場面に出会ったときに、役にたつ場合もあるかもしれない。今、わからないから、理解できないからといって教えないのではなく、ひょっとしたら、その教えたことが理解されて役立つこともあるかもしれない。試験ではわからない「効果」も存在する、それが「教育」だということだと思います。

3月某日 学位授与式 願いもむなしく雨。ちょっと学生さんには気の毒です。少なくとも、こうして学部に関わるようになってから、今年で10年になりますが、はじめての雨の卒業式ではないでしょうか。いろいろな先生が挨拶されていましたように、大学の卒業は、新たな大学との関係のはじまりでもあります。いろいろな意味で、卒業後も大学を活用していただきたいのです。人とのネットワーク構築が卒業からはじまります。そういったときに大学をぜひ活用していただければと思うのです。

3月某日 送別会 退職記念祝賀会と他大学に異動される某先生の送別会とここのところ、飲み会のラッシュ。さすがにがんがん食べたり飲んだりできる歳ではないのですが、おいしいものを少しだけ食べたい。おいしいお酒を少しだけ飲みたいという感じですね。果たして定年までつとめることができるでしょうか。

3月某日 エクスカーション 「遠足」という訳になりますでしょうか。交流支援事業で来ている学生さんが、3連休ではたいくつなので、ドライブに連れて行くことになりました。せっかく三重にきているので、なんといっても伊勢志摩を見ていただかないといけないということで、留学生4名を乗せて、二見の夫婦岩、パールロード鳥羽展望台、そして伊勢神宮と回りました。東南アジアから来ている学生さんたちにとって、日本で見たいものは、なんといっても富士山とさくらでした。最初に聞かれたのは、どうして街中にバイクが少ないのか? 確かに東南アジア諸国では、バイクが氾濫しています。彼ら曰く、日本のバイクはいっぱいアジアの国で走っているので、日本でもいっぱい走っていると思っていたそうです。天気もよかったので、パールロードの鳥羽の展望台には、他府県ナンバーの大型バイクがたくさん停まっていました。留学生たちは、これにすごく反応して、大きなバイクの写真をいっぱいとっていました。日本のバイクは人気があることがよくわかりました。伊勢神宮は、すごい人出でした。おかげ横丁、お土産物屋、赤福本店に寄り、もどりました。天気にも恵まれ、いいドライブでしたと思っているのは、運転していた自分だけかも。

3月某日 優先座席 朝、いつものように電車に乗りました。多少は隙間はあるものの、座席はほぼいっぱいでした。江戸橋で降りるのに都合がいいように、一番後ろの車両の一番後ろの入り口で乗るですが、そこには優先座席があります。私が立っていると、中学生か高校生かわかりませんが、学生さんが、「どうぞ」といって「優先席」をゆずってくれました。けがしたときとかはゆずってもらったことがあるのですが、普通の状態ではじめて「優先座席」をゆずってもらいました。そんな歳にみえたことが、ちょっとがっかりでした。「すぐおりますから、けっこうです」と言ってしまってから、少し後悔しました。せっかく親切にしてくれたのに、申し訳なかったです・・・・・でも、「優先座席」というのが、ひっかかって素直になれませんでした。

3月某日 学科FD FDは、ファカルティ・デベロップメント、ファカルティとは、大学教員をさします。イギリスでは、ファカルティは「学部」を意味しますが、アメリカでは「教員」です。そのあたりがややこしいです。例えば、生物資源学部は、「Faculty of Bioresources」と英語で表記します。ですから、この場合は学部の意味です。FDとは、教員のレベルを上げようというような活動です。過去5年間をみても、急に学生が勉強をしなくなってきています(授業アンケートの結果をみて)。ちょっと前に読んだ「名ばかり大学生」(河本敏浩著 光文社新書)には、「大学教員に学力低下批判は許されない」と書かれてあります。学力低下の問題は、少子化のなかで、定員を維持しているから、必然といえば必然なんだと思います。といってじっとしているわけにもいきません。なんとか、学生さんに動機づけを行い、昔の学生さんのように勉強するようにしむけないといけないということだと思います。アメリカの大学の中退率は50%を越えています。つまり入りやすいけど、出にくいということです。一方日本の大学の中退率は10%で、世界でもまれにみる低さです。先の著者は「現代の日本は、まったく勉強しないまま大学への入学を許可し、かつ基礎学力を欠いたまま(それゆえおそらくは教育効果がないまま)卒業することを許す、世界史上でも極めて稀有な環境を用意していることになる。」と指摘しています。勉強していない学生に単位を出しすぎていないかという反省はあります。授業アンケートを見ても、普段の予習復習時間がゼロの学生さんが半数を越えています。試験直前の暗記だけで単位が出すことに問題があるのかもしれません。学科のFDですから、学科の教育をどうするかという問題と、現代の学生さんがもっている本質的な問題点とは分けて考える必要はありますが、学科のほとんどのメンバーが集まって、問題点や感じていることを話会うのはいいことだと思います。

3月某日 講義 交流支援事業で来ている学生さんに対して、英語で講義をしました。日本人の学生さんが何人か来ていたのが、かえって恥ずかしかったです。「Science Englishを教えているのに、あの程度」と思われるのではないかという感じです。英語のほうは、とほほ・・・・でした。それでも、講義の中で、「You know?」とたずねると、大きな声で「Yes」と答えてくれるので、講義は楽しかったですし、全体に明るかったです。これが、日本の学生さんなら、「わかりますか?」「知っていますか?」とたずねたところで、しーん、となるのが普通です。

3月某日 昨年12月にインドネシアのスリビジャア大学の大学院に行って講義をした日本学術振興会の若手研究交流支援事業で、インドネシアの学生さんが研究室に来ました。この事業では、タイ、フィリピン、マレーシア、ベトナムから学生さんが来て、いろいろな研究室で研究をしています。タイからの学生さんは、以前に会ったことのある学生さんでしたので、お土産を持ってきてくれました。参加者名簿をみていたときはわからなったのですが、顔を見て思い出しました。こうした交流事業はいいことだと思います。学生さんも英語を使う機会にもなりますし、真剣に勉強するアジアの学生さんを見れば、世界のかなの自分たちの状況に日本の学生さんも気づいてくれるかも。

3月某日 専攻のシンポジウム 生物資源研究科で博士を取得した卒業生によるシンポジウムが開催されました。活躍されている様子が何よりです。私も個人的に思うのですが、結局、大学院を含めて学生時代に研究したことが、直接仕事につながるわけでなく、そこで一生懸命やったことが、生きているのだと思います。キシラナーゼで学位をとった卒業生が、医薬品のベンチャーの社長だったり、何がどこで役立つかはわかりませんが、一生懸命やったことは、きっと役に立つのだと思いました。

3月某日 うらやましい商売 勉強というか論文読んで考えて、実験して論文書いて、商売になっているのですから、外から見ると楽しそうにみえるかもしれません。実際のところ、そういうひともいるかもしれませんが、個人的には、どんな商売でも、きびしさがあり、戦いがあり、苦労があるのだと思います。外から見ていた大学教員という商売と中にはいった大学教員という商売は、けっこうギャップがあります。まあ、楽な商売というのはないと思っていたほうがいいですね。

3月某日 学生さんの就職活動 学生さんから履歴書やエントリーシートをみせていただく機会が増えました。私自身は書いたことがありません。ただ、実際に書いたものを読んでみると、その会社で仕事をしたいというメッセージというか、気持ちが伝わってきません。これなら、別な会社でもいいのでは、と言いたくなります。会社側も面接で「何がやりたいか」と聞きます。学生さんは、私は何をしたいのかと考えこんでしまいます。昔は、「なんでもやります」で通っていたのですが、そうもいかないようです。ところが、実際に会社に入ってしまうと、会社からの仕事は、「やりたかった」ことではなく、「なんでもやってください」だったりするものですから、すぐに会社を辞めたりすることになるわけです。だから、会社も最初から「なんでもやります」という人をとればいいのに、どういうわけか、うちの会社に来て「何がやりたいのですか」なんて聞くものですから話がややこしくなります。今年度は、はじめのほう(秋)に企業から就職の話が多かったのですが、年明けてからがさっぱりでした。きびしい時代です。以前読んだ「若者はなぜ3年で辞めるのか」(城繁幸著、光文社新書)には、「明確なキャリアプランを持ち、そのために努力し、厳選採用に対応して正社員としての地位を獲得できるグループ」と「「ただなんとなはなしに」有名な企業ばかりに応募し続け、なかなか内定のとれないグループ」の二つがあると書かれています。実際に何になりたいのか、それに向かってどのような努力をしているのかが問われているのだと思います。その仕事をするためにどんな努力をしているのか?TOEICは何点?・・・・「いやー、遊んでいました。」では、なかなか就職が決まらないのが今のご時世です。自分のことを考えると偉そうな事はいえないのですけど、少しでも気にいったところへ就職が決まればと思います。

3月某日 アカデミー賞 「サンドラ受賞」とう記事が出ていました。もちろんサンドラ・ブロックが主演女優賞を獲得したという話なのですが、CBCテレビで、日曜日の昼に放送している「サンデードラゴンズ」(略して「サンドラ」)という、ドラゴンズの応援番組があります。ドラゴンスファンとしては、ついつい、「サンドラ」(サンデードラゴンズ)が何を受賞したんだろうかと思い、クリックしてしまう一日でした。

3月某日 三翠化学会(農芸化学同窓会)の三重県支部リクレーション 大学の近くにある酒造メーカー「寒紅梅」さんの蔵で、今年の清酒「三重大学」を楽しみました。この酒は、附属農場で品種登録をした酒造好適米を、学生が田植えからはじめて、収穫、そして酒造り、さらに販売という、一連全てを体験して造ったものです。考えてみると、栽培では土壌学や植物栄養学の知識が生きますし、酒造りでは微生物学、販売では、経営学など資源循環学科で教えている内容が随所に役に立ちます。机の上の勉強だけでなく、こうした実践的な体験をするのは、実習が少ない今のカリキュラムのなかでは、大切かなと思います。今回は名誉教授の先生方や遠くはつくばからもOBが集まり楽しい時間が過ごせました。ぜひ、OBの皆さんには、清酒「三重大学」を飲んでいただき、後輩たちを応援してほしいですね。

3月某日 松蔭高校学部・学科説明会 恒例となっております愛知県立松蔭高校の学部・学科説明会に出ました。生物系の面白さを伝えられたらいいなと思います。まさに細胞は宇宙です。不思議なことや、わからないことがいっぱい詰まっています。そういったことを解き明かす楽しみが伝えられたらよいですが、1年生で生物を習っていないということでしたので、なかなかわかってもらえなかったかもしれません。

2月某日 気がついたら、オリンピックも終わっていました。

2月某日 津波警報 地球の裏側、チリの地震で発生した津波が太平洋を越えて到達するというスケールの大きい自然現象をTVで見ていました。ちょっとおどろきです。昔からそうのように習ってはいましたが、実際に津波がやってくるのをみると、すごいと思いました。幸い大きな被害はでませんでしたが、津波の不気味さというか、海水面が上昇してくる様子は、なんともいえず恐怖感がありました。1960年のチリ地震のときは3mを越える津波が来たそうですが、あのまま海水面が3mまで上がることを考えると、本当に恐ろしいです。東南海道地震で想定される津波は、こんなものではないはずです。あらためて津波のすごさを実感しました。

2月某日 立浪選手の引退試合 最後のユニフォーム姿をこの目に焼き付けるために、名古屋ドームへでかけました。ロッテとのオープン戦でもあり、いよいよシーズンがはじまるという期待感もありました。新しいニ遊間はどうなのか、新外国人はどうなのか、若手はどうなのか、見所はたくさんありました。井端のニ塁と荒木のショート、まだ見慣れませんが、井端の6番は効果がありそうです。ロッテ側では、やはり井口を見たかったし、途中で代打で登場した今岡、先発した成瀬、里崎のバッテリーとオープン戦とはいえ、楽しめました。1回裏、立浪の打席、応援の歌を大きな声で歌いました。もうこうして歌うこともないのです。自分のなかでも、様々なシーンがよみがえり、最後のセレモニーでも、ジーンとくるものがありました。

2月某日 卒論で一段落する暇もなく「前期日程の入学試験」 急に暖かくなったので、受験する学生さんにはよかったかと思います。入試業務は年間を通じていろいろありますが、学部の入学試験、それも前期日程は、最大の入試業務です。

2月某日 卒業研究発表会 大きなヤマがひとつ過ぎたという感じです。学生さんのパワーポイントの使いかたは、ますます磨きがかかり、アニメーションを有効に使っていました。なるほどねというデータの出し方もあり、授業の参考になりました。ひょっとしたら、先日読んだ「わかりやすく〈伝える〉技術」(池上彰著 講談社現代新書)を読んでいるのかな、というような発表もありました。1、2年の頃、授業やテストで、とんでもないという印象だった学生さんが、しっかり卒業研究を発表し、ポスターの前で、一生懸命に自分の研究を語っている姿は驚きにも似た感覚です。それにしても、先週から今週にかけて、ちょっと疲れました。これで少しは精神的に楽になるかな。

2月某日 平成22年2月22日、2並びの日。おまけに津、ツーとくれば、ますます縁起物。近くの駅で、22.2.22と日付の入った切符を購入したのですが、津駅で買うべきだったと後悔先にたたず。

2月某日 水没 携帯電話が水没しました。いやー参りました。とりあえず、乾燥したら使えるかもと思い、ドライアーで乾燥させてましたが、全くだめでした。膨大な電話帳が入っていましたが、取り出すことができませんでした。さっそく新しいものを購入しました。幸い、もうひとつ前の携帯電話を残していたので、そこの電話帳に入っていたものは、うつすことができました。コンピューターと同様で、バックアップをとっておかないといけないことを痛感しました。ちょっと困ったことになっています。がっくり。

2月某日 修士論文発表会 なかなか面白かったし、勉強になりました。もう少し議論したかったところもありました。今年の修士2年は、かつて担任をしていたクラスなので、学部1年に入学したときから知っています。こうして6年たって、難しい専門用語を操りながら、教授陣の質問に的確に答える姿は、ちょっと感動ものでした。

2月某日 修論審査 今年度は、研究科をうつったこともありまして(生物資源研究科から地域イノベーション学研究科に)、例年に比べて、審査本数が大幅減です。本数は減ったものの、中身の濃い論文を見ることになりました。

2月某日 自動車免許の更新 免許の更新にいきました。新しい免許証をもらってびっくり、「中型車は中型車(8t)に限る」、自動二輪はとっくに中型がなくなっていたのですが、一瞬、自動二輪の中型を思い出し、「8tってでかいバイク」と思った自分が、ばかばかしくて苦笑してしまいました。前の免許証の写真のほうがよかったなあと思いつつ、5年間この顔か・・・ちょっと残念。2月22日に更新にいけば、交付日が平成22年2月22日と「2」が並べられたのに、これもちょっと残念。

2月某日 田口寛先生の最終講義 生物圏生命科学専攻の田口先生の最終講義が開催されました。いろいろなお話が聞けてよかったと思います。懐かしい先輩方や後輩諸氏にも会うことができました。

2月某日 ハラスメントの講習会 むつかしいですね。言われるほうは、何をいっても「ハラスメント」になりうるわけで、結局、学生とかかわらないほうがいいということになりかねません。実験がうまくいかないから注意する。教員側は、注意して間違えを直してほしいし、自分を修正していくことを覚えてほしいのですが、「間違っていません、言われたとおりやっています」と言われると言葉もない。その注意を「ハラスメント」と言われると注意もできない。「このままじゃ、卒業できないぞ」と気合いを入れるつもりで言っても、とりようによっては「おどし」となってしまう。結局は、学生との信頼関係なのかとも思う。きびしくて理不尽だと思われていた研究室も、何年もたって、その研究室の卒業生が、けっこう活躍していると聞けば、やっぱりそういったきびしさも必要なのかとも思う。

2月某日 定期試験の採点 みんな同じところで間違えているのに気づきました。どうしてだろう・・・・過去問の正解を作った学生さんが間違えているのかと思ったら、自分が書いたMoodleが違っていました。間違って覚えてしまった皆さんに申し訳ありません。採点しながら、気分が重いです。

2月某日 なんのかんので50年 ついに50代という世代になってしまいました。半世紀生きたということです。いろいろと考えなくてはいけませんし、勉強が足りませんね。もっともっと勉強しなければと思う、このごろです。この歳になっても、知らないことのほうが、ずっと、ずっと多くて、もっといろいろなことを知りたいという気持ちがあるかぎり、勉強したいですね。

2月某日 定期試験週間 定期試験です。採点はこれからですが、解答用紙の裏表にびっしり書かれた答案をみていると、うれしくなってきます。昨年は、白い答案がたくさんあったので、少しがっかりしたのですが、今年は答案から気合いが伝わってきます。ちょっとうれしいですね。

2月某日 おとぼけ 寒い夜、帰宅するときになってジャケットがないのに気づきました。あれー、学生さんの部屋で脱いだかな・・・・・ないなー。研究室のほうかな・・・・ないなー。どこで脱いだかな????学生さんにも手伝ってもらって探したのですが、ありません。もう終電も近いし、寒いけどがまんして帰るしかないと心に決めて、帰宅したら、大学で探していたジャケットが我が家の玄関にありました。朝、着てくるのを忘れていたようです。とんでもないですね。一緒に探してくれた学生さんに申し訳ないです。

2月某日 立春 暦の上では春なのですが、今年一番の寒気で寒いです。「わかりやすく〈伝える〉技術」(池上彰著 講談社現代新書)を読みました。講義でも、ミーティングでも、どうせ話をするなら、少しでもわかってもらえたらと思います。この著者は、NHKの「週刊こどもニュース」のお父さんだったので、こどもにいかに伝えるかというところでの体験が生きているように感じました。自分の商売も、いかに相手に伝わるかというところが、大切だとあらためて思いました。今書いている申請書を読み返してみて・・・・・これでは伝わらないな、と元気がなくなるのでした。

2月某日 節分 住宅地で大きな声を出すのは気がひけますが、「鬼は外、福は内」と豆をまきました。我が家の年中行事のひとつです。

2月某日 「自分が成功すれば努力が実を結んだのだと考えがちで、自分が失敗すれば社会に問題があるからだと考えがちです。しかし、同時に、他人の成功は社会的な追い風によるもので、他人の失敗はその人の自己責任だと考える傾向があります。」(「学歴分断社会」吉川徹 ちくま新書)確かに思い当たるふしがありますね。「社会」を「大学」に置き換えるとわかりやすいです。他人の努力は見えないし、認めたくない、自分の努力の足らないのは他人のせいにして、自分がうまくいっているときだけが、自分のせいだと思う。そう思う人が多いというのは、自分を含めてなんとなくわかります。

1月某日 後期の講義のおわり 担当する講義の後期分が終わりました。後は、試験を残すだけです。授業アンケートも気になりますが、いよいよ修論、卒論の追い込みの時期が来たなあと感じます。授業アンケートでは、学習時間の項目が気になります。自主的に勉強してくれるようになっているのかというあたりです。まあ、ほとんどの学生さんが毎日の勉強は、ゼロだとは思うのですが、そういう学生さんが少しでも少なくなっていればうれしいですね。

1月某日 気分 年齢とともに頭もうすくなっていきます。頭を洗っているときの脱け毛も気になります。そんなわけで、某社の脱け毛予防の薬用トニックをつけはじめたのですが、なんだか、とっても頭髪が強くなった気がして、今の薬はよく効くなあと感心していましたら、かみさん曰く「気のせいじゃない」。一方、ひげ剃りで肌アレが出るようになって、ちょっと前から、シェイビングゲルなるものを使っているのですが、これが、効果抜群で、もっと早く知っていればと思いました。古い人間には、最近の薬用なるものがよく効くように思えます。

1月某日 大学院入学試験 博士前期課程と後期課程の入学試験を実施しました。

1月某日 1年生の講座分属 けっこうすんなりと決まったようで、例年より、もめなかったのはよかったです。カウンセリング教員の指導がよかったのだと思います。

1月某日 学生さんと話をしていて、「三重大学だから」という台詞が気になりました。もっというと、「どうせ」という言葉がつきます。がんばったらという声をかけたら、こういう答えになって返ってきます。日本人はブランドが好きなのはわかりますが、現状を肯定的にとらえられないでしょうか。よくよく聞いてみると、がんばっていない自分を、大学の名前のせいにしている感じがあります。まあ、顧みて、私も高校時代に、がんばっていない自分を高校の名前のせいにしていました。進路の先生にどつかれて、目がさめましたが。最後は自分というところに気づいてほしいですね。

1月某日 センター試験 さあ、今年の倍率やランキングはどうなるでしょうか。不況で学費の安い地元国立に受験生は本当に動くのでしょうか。

1月某日 「名ばかり大学生」(河本敏浩著 光文社新書)を読みました。書いてあることは理解できます。確かに、問題は大学論なんだと思います。勉強しない大学生を、それこそ、ところてんのように世の中に送り出している現状が大学にはあると感じます。やっぱり、最近の学生が勉強しないと嘆くのではなく、勉強させる工夫や、勉強や研究の面白さ楽しさを伝えることを真剣に考えないといけないのでしょうね。

1月某日 ショック 定期購読している雑誌のなかに「蛋白質核酸酵素」(共立出版)という本があります。大学院生の頃からずっと定期購読していますので、かれこれ27年間も買っています。個人的に好きな雑誌で、1999年に自分の名前が入った総説が掲載されたときも、とってもうれしかった思いがあります。もう一度と密かに思っていました。1月号を本屋にとりにいったら、今月で休刊になると店の人に言われました。結構毎回楽しみにしていたのに、とっても残念です。これまで長いあいだ、この本で勉強してきましたし、休刊になるとは夢にも思いませんでした。不況のあおりか、若者の活字ばなれなのか、休刊は個人的に痛いです。この本が提供してくれる毎月の情報を代わり得ることが困難です。なんとか復活を祈るしかないですが。こういった雑誌が無くなっていくという今の日本の現状に、日本の将来に対する漠然とした不安を感じます。「フラクションコレクター」の文献紹介が好きで、自分もこんな風に紹介できたらとあこがれていました。なんだか、残念でしかたありません。

1月某日 訪問 中国の広西医科大学の先生が、突然、なんの前ぶれもなく、研究室をたずねてこられました。とても驚きました。2005年に南寧でお世話になった先生です。「苅田先生は面白い人ですね」といいながら、その時の出来事、スイカの種の話や、宿舎に掃除がこなかったことをよく覚えていてくれました。(2005年の中国レポートはこちら)今の日本とは異なり、中国は活気があるようで、豊富な資金で研究活動も活発です。ちょっとうらやましい感じもします。また、南寧に行きたいですね。

1月某日 1年生講座分属説明会 例年の行事ではありますが、1年生の講座分属です。今年は、研究室見学にくる1年生がほとんどいません。まあ、1年生がちょっと聞いて、これが研究したいというような理解は難しいとは思いますけど。それでも、研究室の雰囲気とかを知るのはよいことだとは思います。

1月某日 論文採択 大学院生の書いた論文が採択になりました。やっぱりうれしいですね。今年は、年初から縁起がいいかもしれません。この勢いでいきたいですね。

1月某日 健康診断の結果 まあ改善というところでしょう。依然としてイエローよりは、レッドに近いですが、6月よりも、よい結果に満足すべきなのかもしれません。減量に成功した某先生は、体重が減少したら、血液検査も劇的に改善したと言っていました。やはり、体重を落とすことがよりよい結果を招くように思えてきました。

1月某日 街宣車 スピーカーから大音量で音楽をかけながら走る某団体の街宣車。普段よく聞くのは軍歌だったりするのですが、なんと「中島みゆき」をかけながら走っていました。それも「世情」です。時代はかわっているとは思いますが、あの歌を街宣車から聞くとは思いませんでした。ちょっと不思議な感覚です。まさかという感じはします。

1月某日 明けましておめでとうございます。今年は半世紀生きてきたという節目の年になります。生きていることの大切さを実感しながら、過ごしていきたいと考えています。毎年目標を立てるのですが、なかなか思い通りにはいかないものだということも、この歳になると実感します。それでも、1年のはじめというと、なんとなく、今年はこうしたいというような気分になるもの不思議ではあります。昨年、300万歩を目標にしていましたが、結局、296万歩どまりでした。今年こそ、300万歩の達成と、なんとかして、メタボからの脱却をはからないといけないと思っています。ここ数年「メタボから脱却」は究極の目標です。この歳ですから、りきんでもいい結果はでません。心をコントロールしながら、コンスタントに力を発揮できるようにしたいと思っています。このページも10年目にと突入です。

今年もよろしくお願いをいたします。

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