4/15中日新聞電子版にて紹介されました。スナメリは鳴音から性別を知ることができるのか...?

エコーロケーション音の周波数に雌雄差がある可能性を初めて示す成果

4月15日、中日新聞電子版にて本研究科 博士後期課程に在籍していた寺田知功 氏や、指導教員の森阪匡通教授らの研究成果が、『スナメリの鳴音、雌雄や体長によって周波数に違い 三重大や鳥羽水族館などの共同研究』というタイトルにて掲載されました。

中日新聞電子版 2026.4.15
スナメリの鳴音、雌雄や体長によって周波数に違い
三重大や鳥羽水族館などの共同研究
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本研究科 博士後期課程に在籍していた寺田知功 氏(現・ 大阪大学大学院人間科学研究科 生物人類学研究分野 助教・筆頭著者)は 、本研究科 指導教員の森阪匡通教授(責任著者)、鳥羽水族館、下関市立しものせき水族館、宮島水族館とともに、これら3つの水族館で飼育されているスナメリ11頭の鳴音の周波数を調査しました。これまで、スナメリの鳴音にどのような情報が含まれているのかは謎に包まれていましたが、本研究により体長や性別に関する情報が含まれている可能性が示されました。この成果は、スナメリの社会や繁殖戦略等の生態を理解するうえで重要な知見を提供するものです。
この研究成果は2026年2月13日に、国際学術誌「Mammal Study」にオンライン掲載されました。

  • 鳥羽水族館、下関市立しものせき水族館、宮島水族館で飼育されているスナメリ11頭を対象に、鳴音 の周波数を測定した。
  • その結果、スナメリのエコーロケーション音のピーク周波数は,体長が大きいほど低く、同じ体長でも オスの方がメスよりも低いことがわかった。
  • このことから、スナメリの鳴音の周波数は雌雄で異なる可能性が示された。
  • 本研究の結果は、スナメリの社会や繁殖戦略を理解するうえで重要な知見を提供している。


スナメリの体長とピーク周波数の関係を示した結果。体長が大きい個体ほど低い周波数の鳴音を発 し、さらにオスの方がメスよりも低い周波数の鳴音を発することが示されている。

詳しくは下記サイトをご覧ください。

詳細(プレスリリース本文)
https://www.mie-u.ac.jp/news/topics/185565a768a596afc6f84bbc697629b0.pdf

掲載誌:Mammal Study
掲載日:2026 年 2 月 13 日
論文タイトル:
Preliminary Evidence for Peak Frequency Variation Related to Body Length and Sex in Echolocation Clicks of Narrow-Ridged Finless Porpoises
著者:
by Tomoyoshi Terada, Ikuo Wakabayashi, Toshiyuki Tatsukawa, Hitomi Takagi, Futoshi Akagi, Tadamichi Morisaka
URL:
https://doi.org/10.3106/ms2025-0032
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