第7回 三翠ゼミを開催。




7 回「三翠ゼミ」を開催。
2023年7月27日、 三翠Vegetationの枠組みで、海と山の植生について、それぞれ倉島彰准教授(藻類学)と鳥丸猛准教授(森林保全生態学)がご講演。
倉島先生は「海藻植生はなぜ変わる?」と題し、東日本大震災や黒潮大蛇行により藻場が消長する現象について紹介。
鳥丸先生は「ブナ林の紹介と気象環境との関係について」と題し、ブナ群落の消長に大きく影響する気象条件、特に台風と積雪の影響について紹介。
いずれも長期的に地道なモニタリングを継続することで判明する事実ばかり。
短期的にセンセーショナルな結果を求めがちな昨今の風潮に大きく対峙し、そうした研究に携わろうとする人たちに大きな勇気を与える内容。
(文責:関谷信人教授 国際資源植物学
 倉島先生

『海藻植生はなぜ変わる?』

 鳥丸先生

『ブナ林の紹介と気象環境との関係について』




 第8回目 三翠Industryは、8月28日(月)15:00~17:30に開催予定です。

1. 中村昌弘様(井村屋株式会社研究開発部部長)
「三重大学と井村屋の小豆に関する産学連携について 」
2. 伊藤智広先生
「赤いダイヤからこぼれ出す有効成分に輝きを!」
3. 栗谷先生
「小豆ポリフェノールの分析とその機能性について」
4. 北将之様(井村屋スタートアッププラニング株式会社 戦略企画部 部長代理)
「井村屋 アップサイクルの取り組み~もったいないから『おいしい!』の笑顔を作る~」








三翠ゼミについて

背 景

異なる価値観が融合することでイノベーションが生まれるように、自分の専門とは異なる分野の先端的研究を理解することは、新たな研究課題の着想やブレイクスルーを誘発する可能性を持っています。
国内屈指の学問的多様性を有する三重大学生物資源学部は、各分野の知識が衝突し融合するような機能を得ることで、新しい研究課題やブレイクスルーが生まれやすい組織的構造になっています。生物資源学部に内在する機能を顕在化させて創造的研究環境を創出するために、教員が気軽に相互の研究内容を理解する勉強会を設立しました。
生物資源学部の多様性を示した「三翠」の言葉をもとに、「三翠(海・山・空)の境界領域を探る」ことを目指し、この勉強会を「三翠ゼミ」と名付けました。 「個の力」をアップすれば「代表の力」もアップする。サッカー日本代表の選手たちが異口同音に語ります。
「三翠ゼミ」が個々の教員にイノベーションを誘発し、ひいては「チーム生物資源学部」のプレゼンス強化に少しでも貢献することを願います。

運 用

三翠の境界領域として以下のようなテーマを想定します。発表を担当する教員は可能な限りこれらのテーマを意識して発表内容を練って頂ければ良いでしょう。「とにかく研究内容を知ってほしい」というモチベーションで、テーマに拘わらず発表してもらっても構いません。

三翠Bio(生物学) 三翠Method(実験・調査技術)
三翠Tech(ものつくり) 三翠Food(食品)
三翠Stats(統計) 三翠Econ(経済)
三翠Ag(農業) 三翠Marine(水産業)
三翠Grant(予算獲得) 三翠Talk(新しい価値やアイデア)


重 要 事 項

聴衆は教員ですが「高校生」を相手に話すことを想定しましょう。
成果を自慢する場ではなく、相互理解によりイノベーションを誘発する場であることを意識すると良いでしょう。






パンフレット