本研究科の関谷信人教授(国際・地域資源学講座 国際資源植物学研究室)、渡邊晋生教授(土壌圏システム学研究室)、坂井勝准教授(土壌圏循環学研究室)らの研究グループによる研究成果が、2024年11月13日、国際学術誌Sustainabilityに掲載されました。
京都府与謝野町における可給態窒素の空間分布
(赤丸の位置は調査対象水
田の立地。赤丸の直径は可給態態窒素の大きさ)
と頻度分布(グラフは可給
態窒素の階級別水田数)
関谷先生からコメント
私たちは、京都府与謝野町の水田地帯(880ha)において水田の地力を調査し、その空間的分布に対して空間解析を適用しました。その結果、立地や地形によって地力が類似することに加えて、地力の変動に強く影響する土壌管理要因が明らかになりました。これは、施肥量や施肥法が地域一律で設計されてきた従来の方法では不十分で、地域内でも立地や地形を考慮した局地的な施肥設計が必要であることや、さらには適切な土壌管理技術で地力を増進できる可能性を示した重要な成果だと言えます。本成果は2024年11月13日にSustainability誌にて掲載されました。
Sustainable Nitrogen Management in Rice Farming: Spatial Patterns of Nitrogen Availability and Implications for Community-Level Practices
著者:
by Nobuhito Sekiya,Ayaka Mae,Mchuno Alfred Peter,Beno Kiwale Anton,Tasuku Eigen,Saki Yamayoshi,Masaru Sakai,Kunio Watanabe and Takaharu Kameoka
DOI:
https://www.mdpi.com/2071-1050/16/22/9880
詳細は,以下三重大リサーチナビをご覧ください。
三重大Rナビ 2024.12.6
隠れた地力の実態を解き明かす
地形が作り出す地力の空間分布が持続可能なコメ作りの鍵に!!
本プレスリリースの本文
関連リンク
Sekiya's Lab 『 2024年11月:論文掲載 』
https://crop.glocal.bio.mie-u.ac.jp/
生物資源学部:研究・社会連携
生物資源学部:論文情報アーカイブ