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このページは、どうでもいいと思っていましたが、いろんなところから反響があり、それなりに読んでいただいているということがわかってきました。ぼちぼち、日々の生活を書いていきたいと思っています。

12月某日 仕事納め 本日をもって営業日の終わりです。今年もいろいろなことがありました。金環食あり、オリンピックあり、総選挙あり・・・・。出席簿に印鑑をついて、今年は、病欠が一日もなく、健康に過ごせたことが一番かなと思いました。万歩計の目標300万歩はクリアできました。腹囲85cm以下は、残念ながら、3mmだけ達成できず、体重減も達成できませんでした。運動量は増えているので、まあいいか。1年間業績をまとめてみると、学会発表が少なくなり、やはり論文が書けていないのが残念です。写真は生物資源学部校舎から見た木曽御岳山です。直線距離でおよそ160kmです。冬は空気がすんで、山に雪があるので見えますね。

12月某日 訃報 本学名誉教授 北岸確三先生がご逝去されました。こころから冥福をお祈りいたします。先生には、通期で、無機化学を教えてもらったのですが、出席をとらないことをいいことにして、さぼりまくって、再試でなんとか通してもらったという苦い思い出があります。大学院の研究法で、原子吸光分析を教えていただき、そのことが、会社に入ってからの金属分析にずいぶんと役に立ちました。

12月某日 政権交代 再び自民党政権になりましたが、国立大学への運営交付金がどうなるのか、教育改革はどうなるのか、いろいろと心配です。補正予算が来るのかどうか、お金が来るのはうれしいのですが、いずれも国債発行による借金ですから、いつかは返さないといけないお金ではあります。

12月某日 研究室訪問 1年生が講座を決めるために研究室を訪問しています。講座希望調査まで、2日を残すだけ。しかし来てくれた学生さんは、わずかに4名。学科全体では60名以上いますので、例年、半分くらいの学生さんが研究室をたずねてくれるのですが・・・・研究室をみるまでもなく希望講座は決まっているのかもね。

12月某日 偶然のなせるわざ。レシートで発見。

12月某日 再試 必修科目なのですが、欠席者が目立ちました。当然、再試をうけないとなると、再受講になります。2年前までは、ほぼ再受講なしに来たのですが、昨年からちらほら出はじめました。それでも、再試に来てくれた学生さんの答案は、思ったよりもしっかりできていて、再受講になったらたいへんという雰囲気がありました。これを8月にやってくれていれば、8や9がついたのにと思うとちょっと残念です。再試を試験欠席されると、もう再受講しかありません。3年で、2年生の講義を受講しなければならないですから、その時間に開講される3年生の講義は受講できなくなります。・・・・そもそも何をするために大学に進学してきているのか、わからなくなりそうです。

12月某日 研究室の忘年会 研究室の忘年会がありました。今年度のメンバーでの飲み会ははじめてということもあり、けっこうな盛り上がり方をしました。かつてない盛り上がりで、やばい飲み方をしてしまいました。

12月某日 研究室紹介 2年生に対する研究室紹介に参加しました。来年はどんな学生さんが来てくれるのかが、楽しみではありますが・・・・ちょっとドキドキもします。

12月某日 健康診断 半年に1回やってくる健康診断。今回は、1ヶ月前からがんばりました。室内自転車を毎日10km、毎日7kmを歩くことにして、健康診断にのぞみました。しかし、あえなく撃沈。体重は増えているし、腹囲も、3mmオーバー。それでも、体は少ししまってきました。問題はこれが来年の6月まで続けられるかどうかですね。なんだか、試験前にだけがんばって勉強する学生さんみたいで、情けないです。続けないと意味がないと分かってはいるのですが、目の前の誘惑に勝てない・・・・そこが根本的な原因なんでしょうな。

12月某日 師走 はやいもので、今年も残り1月です。今年は、推薦入試を土曜日に行いました。つまり休日出勤での対応です。推薦入試で休講を入れると授業のやりくりが難しくなるから、これもありかと思います。いよいよ入試シーズンがはじまります。

11月某日 またまた出前授業 県内の某高校へ出前授業にでかけました。2006年に同じ高校にでかけました。そのときに話を聞いてくれた学生さんが、今、大学院生にいます。今回もひょっとすると、聞いてくれている学生さんのなかに、将来、三重大学に来て、同じ学科に来てくれる学生さんがいるかもしれないなあ、来てくれるといいなあと思いつつ、お話をしました。出前授業が終わって、5コマの研究室ゼミに参加すべく、急いで駅に向かったのですが、駅員さんが、「伊勢若松と千代崎間で、踏切事故で、電車が止まっています。」って。なんとか伊勢若松についたものの、見ると事故をした車両が、まだ止まっていました。結局、1時間近く待つはめに・・・。2006年に同じ高校に行ったときは、車でいったのですが、国道23号線が工事で車線規制を2カ所もやっていて、遅れてしまったので、今度は電車で、と思ったのですが、またまた、トラブルで、某高校に行くときは、時間に余裕をもってでかけないといけないのかもね。

11月某日 東海畜産学会 東海畜産学会が名古屋大学で開催され、参加しました。研究室の4年生が発表を行いました。練習の成果か、時間通りに話すことができ、しっかりと話すことができていました。発表はよかったと思いましたが、まだまだ、質疑がね。まあ、我々も同じですが。

11月某日 保護者懇談会 某大学の保護者懇談会に参加しました。私立大学なのですが、学長から、国の財政の厳しいなか、国からのこれだけの私学助成金をいただいており、その説明責任があるので、しっかりとやっていると説明がありました。学生の授業後の平均勉強時間が3時間、留年は20%、とにかくしっかり勉強させいると。いやー、同業他社ですが、驚きました。今さらなんですが、国のお金で教育をしているという意識をしっかりしないといけないとあらためて思いました。うちの学生は、平均すると30分も勉強していないかもしれないなあ。これでは4年間で、大きな差が出ますね。ちなみに、先日の授業アンケートにあった私の講義の勉強時間の平均は、基礎分子生物学で0.67時間、循環飼料学で0.76時間。なかには、毎週4時間以上勉強したという学生さんもいますので、捨てたものではないですが、半分以上の学生さんがほとんどゼロ。試験前の直前対策だけで試験が通っているということだと思います。勉強しない方が悪いのか、勉強させないのが悪いのか。次年度以降、よく考えないといけませんね。

11月某日 教育貢献表彰 今年は、サイエンスイングリッシュ1で、表彰状をいただけました。この講義は、少人数教育なので、15名の先生が参加しています。ひとりでやっている科目のほうは、残念ながら、表彰には届きませんでした。基礎分子生物学が、4.45、循環飼料学が、4.50でした。点数としは、そこそこですが、まあ、順位は相対的なもので、昨年は、この点数で1位でしたが、今年は、3位、4位という結果になりました。この授業アンケートを見ていると学生さんの変化がわかります。今年の記述欄には、過去問の答えがほしいというコメントがはじめて登場しました。要するに、自分で調べるのは面倒、答えを丸暗記したいという傾向だと思います。昔は、過去問やって答えがわからなければ、質問に来てくれたのですが、今年は質問に来た学生さんは、1名だけでした。また、宿題を毎回出してほしいというリクエストもありました。授業の後、何を勉強すべきかがわからないし、宿題でないとやる気にならないということだと思います。学生さんが益々受け身になってきている証拠だと感じました。

11月某日 科学の祭典 三重大学大会 恒例になりました科学の祭典三重大学大会に出展いたしました。これも例年のGMサーベーメータを使ったポケモンゲームです。日曜日の天候が嵐だったので、来場者数は伸びませんでしたが、500名を超える子供達に参加していただきました。GMカウンターを使った、距離と遮蔽の実験では、50名の子供達に(自分がやりたいというご父兄もいましたが)参加いただきました。また昨年よりは減りましたが、あいかわらず、放射性物質と放射線に関するご父兄からの質問は多かったです。開会の挨拶で、学長も述べられていましたが、参加してくれた子供たちの中で、理科に興味をもち、将来、山中先生のようにノーベル賞をとるような研究者が出てくれれば、本当にうれしいですね。自分も、小学校のときの理科の実験は、けっこう記憶に残っています・・・だから、こんな商売をしているのもしれません。ですから、子供たちに、科学の不思議さを見せる、体験させることは、いいことなんだろうなと思います。

11月某日 ミュンヘン工科大学のSchwarz先生の講演 ミュンヘン工科大学といえば、ノーベル賞だけでも17名という名門の大学です。おまけに、三角フラスコの発祥の地でもあります。Schwarz先生は、1993年の一回目の三重バイオフォーラムから皆出席をいただいておりますし、GRCでも、お世話になっておりました。今回は、田丸先生が招聘され、講演会をしていただきました。学生さんには勉強になったと思います。研究室の4年生が、英語で質問してくれてよかったです。

10月某日 出前授業 今月4回目の出前授業です。県内の某高校へ出かけました。その高校へ行くために、三岐鉄道に乗車しました。車両は西武電鉄製、プレートには、所沢工場昭和41年製と書いありました。高度経済成長期をかけぬけた車両なんだと思うと感慨深いです。おまけに、三岐鉄道は、いまだに紙製の切符で、鉄鋏で入鋏します。それが懐かしい感じで、ちょっとうれしくなりました。

(後日談:11月8日、三岐鉄道が脱線事故を起こし、脱線したのが、この編成だったようです。脱線事故をうけ解体されてしまいました。残念ですね。)

10月某日 読書の秋 「学力と階層」苅谷剛彦著(朝日新聞出版)を読みました。以前に読んだ「学歴分断社会」吉川徹著(ちくま新書)と会わせて考えると興味深いです。いわゆる学歴による階層化が日本社会のなかに形成されていて、その二極化が大きくなりつつあるという分析です。本文中に「児童生徒の学習が「受け身で覚えることは得意だが、自ら調べ判断し、自分なりの考えをもちそれを表現する力が十分育っていない」(教育課程審議会答申1998)との認識に基づき、」学習指導要領の改訂が行われ、いわゆる「生きる力」=「自ら学び、自ら考える力」の育成を目指したとあるのですが、この8月に出た中央教育審議会答申でも、大学での「能動的学修への転換」「学修時間の増加」が述べられています。当時の小学生が、ちょうど大学生になってきて、結局、小学校の学習指導要領を改訂しても「生きる力」は、うまくつけられなかったから、あとは大学でなんとかしてくださいってことでしょうか。この「生きる力」=「学習資本」(学習する能力が資本となる)の形成、蓄積、転換がますます重要になってくるというお話でした。三重大学共通教育の「生きる力」セミナーは、その意味では、よい方向なんだと思います。

10月某日 出前授業 県内の某高校へ出かけました。卒業生が先生をしていて、びっくりしました。

10月某日 クライマックスシリーズ 3年連続の日本シリーズにあと一歩届きませんでした。とっても悔しいです。なんとしても、過去2回の日本シリーズの借りを返してほしいと、こころから願っていましたが、残念です。勝負の世界だから、勝つものもあれば負けるものもあるからしかたがないですが、我々は助成金を申請して、だめでも次がありますが、プロ野球の世界では、だめなら次はないかもしれないという緊張感でしているからこそ、見るものの心を動かすのだと思います。これで、今年のシーズンも終わります。来年に期待してカレンダーを閉じました。

10月某日 保護者懇談会 今年も3年生のご両親がみえて、学生さんの成績や就職の話などをしました。今年は、180名を超える参加がありました。大学を見たい親御さんが多いということでしょうか。

10月某日 出前授業 名古屋市内にある某県立高校に出前授業にでかけました。ねたはいつもの「黒ヤギ」です。中間試験明けだったのですが、熱心に聞いてくれました。視線を感じて話をすることができ、すごくよかったです。願わくば、ぜひ、受験していただければ・・・うちでなくても、ひとりでも生物系に進学してくれればと思いました。

10月某日 エラー また、エラーをしてしまいました。予定のオーバーブッキングです。手帳に書いた日付がずれていて、同じ日の同じ時間に予定を入れてしまい、関係者にご迷惑をかけてしまいました。おまけに、朝、電車のなかに忘れ物をしたと思いこんで、近鉄に問い合わせをしたのですが、帰宅したら、家にありました。もってきていないじゃん・・・・ちょっとやばいかも。

10月某日 iPS細胞でノーベル医学生理学賞 すごいですね。これまでのノーベル賞は、昔の研究であったり、遠い世界の感じがしましたが、今回のノーベル賞は、同じ時代、同じ時間に、少し離れてところで行われてきた研究でのノーベル賞ですから、研究の親密感というか、感じ方が違いますね。比べたら失礼ですが、同じ時間軸で、自分も大学教員をしているわけですから、もっとがんばらないといけないとつくづく感じました。山中先生の「日の丸の研究」という言葉が印象的でした。スポーツのように日の丸を掲げたり、君が代を歌うわけではありませんが、大学教員も、文部科学省から研究費をいただき、論文にはJapanと書くわけで、我々は、日本という名前をしょって戦っていると、つくづく思いました。

10月某日 日本グランプリ 今年も鈴鹿にF1が来ました。鈴鹿はとなり街ですので、F1のシーズンになると、なんとかく、津もざわざわします。小林可夢偉選手が、みごとに表彰台にあがりました。もう一周あったら、バトンに抜かれていたかもしれません。本当にジーンと来ました。いつか、F1で、日本人ドライバーが、表彰台の真ん中に立つ。そんな夢が現実になるような気がしました。がんばれ、小林可夢偉!!

10月某日 地方大学として、地域活性化をめざし、地域イノベーション学研究科を三重大学はつくりましたが、昨年、地域イノベーション学会を立ち上げました。その学会が開催されました。三重県知事も参加していました。知事が手をあげて直接質問する・・・・こんな学会は他にはないよね、きっと。

10月某日 高校での出前授業 あいかわらず「黒ヤギさんはなぜお手紙を食べたか」というタイトルで語っています。食べること、消化吸収、ルーメン微生物、バイマス糖化、バイオ燃料という展開をして、「生物は資源」だから、「生物資源学部」でいっしょに勉強しましょうという落ち(落ちてないけど)で話をしています。今月は、あと3校ほど訪問します。

10月某日 今年も残すところ3ヶ月となりました。来年の手帳が届き、センター試験の受付がはじまり・・・・後期の講義がはじまります。10月入学の大学院生の入学式があり、そのあと、新入生のガイダンス、履修申告とスケジュールがタイトです。おまけに学部のほうは、10月1日から講義がはじまります。4月入学は、入学式から少し時間がありますが、10月入学は、入学式の後、翌日から講義ですから、時間的にきびしいものがありますね。

9月某日 大名古屋ビルヂング 名古屋駅前にある「大名古屋ビルヂング」が閉館になり、高層ビルへと変ります。個人的には、高校時代に地下にある食堂街をよく利用しました。「大名古屋」という響きと、「ビルヂング」という古典的な雰囲気が好きでした。また駅前の風景がかわっていきます。市電が走っていた頃が懐かしいです。

9月某日 2位確定 読売Gがダントツで優勝。貯金20を超えても、10ゲーム以上はなされ2位。すんだことはしかたがありませんので、クライマックスに向けていい準備をして、ぜひ、リベンジしてほしいですね。

9月某日 お彼岸 我が家の墓は名古屋の平和公園にありますので、高速道路を使って墓参りにでかけました。

9月某日 オープンラボ 高校生に向けて「オープンキャンパス」をするのと同様に、企業の方に来ていただくのが「オープンラボ」。100名を超える企業の方に参加していただき、研究紹介をさせていただきました。共同研究にでも発展するといいのですが、いろいろなお話をうかがいました。大学での研究は基本的には教員側のアイディアですすめています。なかには、それらの研究が企業の問題解決になるものもありますが、たいていは、それとは別なもの。今の企業が抱えている問題点からスタートした研究や問題解決というのも、また地方大学にとっては、重要な研究テーマであるように思います。とくに地方国立大学は、地元に貢献しなければならないように思います。

9月某日 「強い文教、強い科学技術に向けて」神田眞人著、学校経理研究会、を勉強しました。地方大学にいると、国立大学法人化後、状況がきびしくなってきて、とくに人件費削減に伴う、教職員削減が、ボティブローのように効いてきています。お金を出す側、財務省はどう考えているか、「法人化後、国立大学の教育経費36%増、研究経費は23%増になっている。しかしながら、成果が余りみられない。」と考えているわけで、厳しい国家財政のなかで、科学技術と教育にこんなにお金を投入しているのに、成果が出ていない、国民への説明責任を果たしていないということだと思います。実際に、豊田元三重大学長が、分析されているように、法人化以降、論文数が減少し、Natureが指摘するように日本の研究者の平均年齢が上がり、研究のレベルの低下が言われています。もちろん、我々、教員ひとりひとりが、説明責任を果たすべく、努力しなければなりません。いろいろと考えされられる本でした。地方国立大学にとっては、ますます厳しい状況になっていくのだと思います。

9月某日 「アメリカの大学・ニッポンの大学」 グローバル化時代の大学論(1)、苅谷剛彦著、中公新書ラクレ、三連休ということで、読書の秋。よく、アメリカの学生はよく勉強し、一方、日本の学生は勉強しないと言いますし、もちろん実際に統計でも、そういう結果が出ています。何が違うのかですね。印象的だったのは、「日本の大学は、大学での教育それ自体によってではなく、大学受験という選抜のしくみと巷間では評判の悪い大学間の格差構造によって、学生たちの学力問題をいくぶんなりとも回避してきたと見ることができる。」ということ。つまり、日本の大学生の学力は、結局、大学入試によって決まっており、高校で伸びた学力をそのまま、維持するか、やや劣っても、それで十分に社会で通用しているということ。また、入学時の学力差は、そこそこ均質で、まあ、大学で勉強しなくてもいいという状況なんだということ。確かに、ある人事担当が、こそっと言っていたが、出身大学よりも、実は出身高校を見ているって。一方、アメリカの大学では、日本の大学よりも、入りやすいで、入学時の学力差が大きい、そのために、勉強しないとついていけないし、成績が悪いと放学されてしまう。だから、必死に勉強する。いろいろと勉強になります。

9月某日 中教審の答申 「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて」という中央教育審議会の答申を読みました。個人的に今の学生を見てて感じるところは、審議会の先生方も感じているんだと、ちょっと安心しました。答えがないから過去問をやらない学生が増えていると前にも書きました。また、学生実験のレポートについて、正解はなんですかとたずねてくる学生さん。小中高と、答えのある問題を解き、出題者の意図にあう答えを出すことに勢力を注いできた学生さんには、たいへんだと思いますが、中教審では、「答えのない問題に対して自ら解を見出していく」ことが求められ、大学には、それができるように「教育方法の質的な転換」が求められているのです。自分たちの経験、自分たちが受けてきた教育は、もはや通用しないということだと、我々も理解をしないといけないのだと思いました。これまでの「何を教えるか」から、「学生の能力をどう伸ばすか」ということにシフトしないといけません。どうしても、自分の学生時代を思い、学生は自分で勉強するもんだと思いがちです。今の学生さんは能動学習するという基本的なことが身についていないという前提で、無理矢理でも予習、復習させるような工夫を考える必要があると思いました。

9月某日 日本代表 本田圭祐選手曰く 「それと同時に思うのは「これを築いたのは誰なんだ?」ということ。オレたちではない。こんな裕福な今日(こんにち)の日本があるのは、先代の人たちの頑張りのおかげだと思っている。オレたちは、彼らが頑張って汗水たらして残していってくれたもののおかげで生活できていると思う。それが今、いろんな面でまさしく危機を迎えている。オレが言うまでもなく、いろんな人が「日本はそのうち破綻する」と言うのが聞こえてくる。「なんでそうなったのか?」ということを考えないと。今のオレたちは何も築いていない。先人の財産を使ってきただけ。感謝して、今からもう1度、頑張らないといけないんじゃないか。」
海外に出ているからこそわかる、日本のよさ、日本の豊かさを彼はこう表現しています。我々も先人の財産を使ってきただけ、ここからもう一度、がんばらないと・・・・若い人にハッパをかけれている感じですね。

9月某日 学部2年フィールドサイエンス実習 今年も練習船「勢水丸」を使った海洋調査にでかけました。例年の溶存酸素などの測定に加え、今年から検知管を利用して、採泥した海底の泥の硫化物濃度を測定することにしました。しかしながら、船にもちこんだ電子天秤が、船の揺れのなかではまったく機能せず、試料の重量を正確に測定できませんでした。したがって、測定値の信頼性はいまいちですが、相対的な硫化物の濃度を測定することはできたと思います。左の写真は、夜、学生さんが釣った魚です。あじ、かます、などが釣れていました。夜も船内では、熱心にグループ学習が続いていました。
 

9月某日 同窓会 農芸化学の同窓会「三翠化学会」の総会が開催されました。同窓会活動も大学の評価になります。つまり同窓会が活発な大学は、卒業生がしっかりしているという評価になります。卒業後の活躍をどのように評価するかという時に、同窓会はひとつのものさしになるということで、同窓会の仕事も重要です。今年は、3月で定年退職を迎えられた久松先生の特別講演会も開催しました。β-1,2-グルカンとかの話は、はじめてうかがったように思います。

9月某日 学部2年生のフィールドサイエンス概論 久々の講義です。毎年同じですが、今年も「食品リサイクル法」について語りました。食品廃棄物を飼料や肥料にするということは法律できめられたことです。また、資源を有効に利用するために、廃棄物の発生抑制、再利用、再生利用、熱回収、適正処分という基本原則を定めているのも法律です。こういった法律があることを、知っていることも、資源循環の学生の特徴だということを理解していただいています。

9月某日 はやいもので、もう9月です。今週は、2年生の集中講義です。夏休みといえども勉強はしてもらわないといけません。

8月某日 月末.某共同研究先から依頼のあった分析結果の報告締め切り、某誌からの依頼原稿の締め切り、某誌の査読締め切りと、8月末締め切りをなんとか乗り切った月末でした。ほっと一息の週末です。

8月某日 大学等放射線施設協議会研修会 大学等放射線施設協議会の総会並びに研修会に参加しました。文部科学省の放射線規制室長の規制に係る最近の動向のお話や、原発事故対応や、放射線施設に関わる大学人はいかに情報を伝えるべきかというようなお話を聞きました。実際に放射線の影響を正当にお話しても理解してもらえない現実があり、放射線を教える立場にある科学者(大学人)に混乱の責任があると自覚しなければいけません。説得するのではなく一緒になって考えないと信頼は回復できません。「放射線を正しく恐れる」ことが重要だというお話でした。いろいろ勉強になりました・・・・ただ、東京日帰り出張は、からだにこたえますね。朝が早いし、電車は混むし、通勤がらくな田舎に住んでいると街の通勤電車は恐怖です。

8月某日 指定講習 放射線取扱主任者は、選任されると3年に1回、法定の指定講習を受けなければなりません。というわけで、指定講習に参加しました。法令改正の要点や、他の施設の事故例、福島対応など、様々な放射線施設の話を聞いて、勉強してきました。金曜日ということもあり、せっかく名古屋まで出たものですから、講習の終了後、ナゴヤドームに寄りました。74年の復刻ユニホームでのヤクルト戦、巨人の十連覇を阻止したときの興奮が思い出されました。先発は中田、背番号20、そう当時の背番号20は、星野仙一、いろいろなことが思い出されました。ゲームにも勝ち、さらに岩瀬の前人未踏の8年連続30Sをこの目に焼き付けて帰りました。

8月某日 留学生国際交流セミナー 今年も(独)日本学生支援機構の留学生国際セミナーにタイの4つの大学から学生さんを招いて、はじまりました。今年も講義と実験を担当しています。外国人相手に、英語で講義をするのは、冷や汗ものです。まあ、言い訳せずに、一生懸命語らせていただきました。バイオマスは、エネルギー密度が低いので、石油のように長距離の輸送に向かなくて、地域で生産して、地域で消費するというようなシステムが重要であること、特に東南アジアには、多くの未利用バイオマスがあるので、ある意味、資源国であることを語ったつもりなんですが、わかっていただけましたでしょうかね。

8月某日 人権問題懇話会 伊勢県民センターで、人権問題懇話会に参加し、放射性物質についてお話をしました。放射性物質がうつるとか、被ばくしているとかで、差別がないように、正しい知識をもってもらうことが重要かと思います。実際に、「あなた、レントゲンをどれだけとっていますか?」なんてことは質問されないし、それで差別をうけることはないと思います。もしそんなことで差別されたら、たいへんなことです。そういったことを含めて、できるだけ放射性物質について正しく理解をしていただくことが重要だと思います。

8月某日 クラシックコンサート ちっちゃいながらも津は、県庁所在地で、大学の近くに立派な文化会館があるのが便利です。今回は、ムソルグスキー、ラベル編曲「展覧会の絵」。トラッペットのプロムナードからはじまって、大太鼓とドラのキエフの大門まで、フルオーケストラは迫力があります。体の中まで響く、低音が魅力ですね。

8月某日 特別休暇 お盆の3日間が、使用電力削減のために休暇になりました。たまたま、名古屋の実家に行ったのですが、帰りに大渋滞に巻き込まれ、70kmを帰ってくるのに、3時間半もかかってしまいました。

8月某日 オープンキャンパス 恒例行事となりましたオープンキャンパスです。今年は、事前登録が1000名を超えて、史上最高の来場者になりました。ところが、研究室でやっている大腸菌からのプラスミドDNA採りは、人気がなく、30人分を用意したのですが、参加してくれたのは半分くらいの高校生で、ひょっとしていっぱいになったらどうしよう、なんて考えただけ無駄でした。DNAは、人気なしか・・・・。学科のブースには、GMサーベイメータを展示しました。話題の放射線ですから、インパクトはありました。

8月某日 なでしこJAPAN ついに決勝です。すごすぎる。一方、男子のメキシコ戦は、きびしかったですね。男女ともに決勝だとよかったのですが、ちょっと残念ですが、まだ、メダルに手が届くところにいますので、がんばってほしいですね。

8月某日 試験の採点 基礎分子生物学の平均点は過去最低を記録しました。まあ、できる学生とできない学生が二極化して、できない学生(勉強しない学生)が増えているのと、そのできなさ加減が、極端になっていること、これまでは、できないなりに答案用紙が埋まっていたのですが、ほぼ白紙という答案が増えました。これにより平均点が低下したというわけで、上位の頑張りは、昨年よりはいいですね。一方、循環飼料学の平均点は、過去最高を記録しました。昨年のできなかった学年が、3年生になって、みんな頑張ってくれたというか、受講生が減って、頑張れる学生だけが残ったのかもしれません。テストのできがいいとうれしいものです。まあ、2年のときにはどうなるかと思いましたが、3年生になり、いい成績を残してくれましたので、ほっとしています。過去問を5年くらい公開しています。これさえ、しっかりとやっておけば、「7」で通るのは間違えないのですが、どうやら、過去問を解いていないようで、聞いてみたら「答えがないから」だそうです。だんだん、自分で考えなくなっているのかな・・・・・

8月某日 新しい月ということですが、これまで、ずっと使っていた生物資源学部のサーバーから、総合情報処理センターのサーバーに8月から移動しました。

7月某日 前期講義の終了 やっと前期の講義も終わり、テストを残すのみとなりました。今年は講義の後に質問きた学生は1名のみです。昨年のゼロよりはましですが、さみしいかぎりです。わかっていないことをわかったことにして、試験さえ通ればいい主義なのか。コミュニケーション能力の問題なのか・・・・。某機構の某助成金の締切りにも間に合い無事提出しました。留学生の入試書類の提出も完了し、いろいろなことが、ひとくぎりついた7月末でした。ギアをひとつ変えて8月スタート(あまり予定表を見たくないなー)です。

7月某日 人身事故 家にもどろうとすると近鉄が遅れていた。また人身事故。帰りの時間帯だけで今月は2回目、最近多いなあと感じます。年間3万人の自殺者というは、やはり異常です。とくに、若い人、34歳以下の日本人の死因の最大のものが自殺という事実、あるいは、先日平均寿命が少し短くなり世界一から陥落しましたが、その要因のひとつが、自殺だということから考えても日本の現状というのは問題がありますよね。もちろん、派遣法の改正以降の非正規労働者の問題も、教育の問題も、道徳の問題も、宗教の問題も、いろいろな切り口があるわけですが、おじさんが疲れて自殺するのではなく、若い人が将来を悲観して自殺する現状がとくに問題だと感じるこのごろです。

7月某日 高校野球 高校野球の決勝戦があり、三重県代表で県立松阪高等学校が甲子園へいくことになりました。個人的に、以前、松阪高校でSSHとSPPでお付き合いがありました。松阪高校のピッチャーは、子供がかよう中学の出身でもあり、応援していました。ぜひ、甲子園でもがんばってほしいですね。

7月某日 三重県立特別支援学校教育実践研究大会の分科会で、「食の放射能汚染について」というお話をさせていただきました。

7月某日 志望したいランキング 毎年R社がやっている志望したいランキングの発表がありました。東海地区で、なんと、昨年の10位から一挙に4位に大躍進です。国立人気なんでしょうか? わかりませんが、人気もないよりは、あったほうがいいです。

7月某日 寝床の会 笑いにでかけました。大きな声でわらって、リフレッシュです。

7月某日 Happy Monday 今年から15週の授業になり、試験は16週目になりました。月曜日は、休みが多いため、調整で水曜日に月曜日の講義をすることになっています。ところが、通常,水曜日は会議の日で、午後は教授会をはじめ、週によって学科会議などがあります。月曜日は、講義や研究室のゼミがあります。水曜日に月曜日の授業をすることになり、水曜日の会議はそのままということで、講義、講義、会議、ゼミと忙しい一日になってしまいました。

7月某日 同期会 大学を卒業してから30年がたちました(1982年3月卒業なので)。30年という節目で、同期会を開催しました。30年ぶりに再会した同期もいました。「卒業式以来だね」という感じで、昔話がもりあがりました。子供の話から、孫の話がある一方、結婚の話まで、いろいろな人生があるものです。4年間、同じ教室で勉強し、学生実験し、研究室で卒論研究をして、卒業して、気がつけば30年、はやいものです。担任だった熊澤先生にも出席をいただきました。あいかわらず、同期のメンバーで、ワイワイするのは楽しいですね。

7月某日 新マシーン登場 科学研究費補助金で、購入したマシーンが納入されました。学生さんは、これで、便利になると大喜びです。今までいろいろな装置が入るたびに聞いてきたセリフでもあります。たとえば、DNAシークエンサー、液クロ装置、熱量計・・・・・便利になって研究が進んだというよりも、学生さんの作業時間が短くなったというだけで、研究の進捗には影響がなかったというのが、これまでの歴史。結局、作業時間が短くなった分が、研究以外のところにいってしまって。今回もまた、これまでの歴史が繰り返されるのか、新たな歴史が生まれるのか、ちょっと楽しみではあります。

7月某日 給与明細 7月の給与明細が届きました。復興予算の確保のため、予告どおりの10%減。我が家の必要経費は変らないので、減るのは、おやじのこずかいとか・・・・はらいせに仕事を10%減らす・・・・なんてことは無理だとは思います。今年になって、ますます仕事は増えているようにも感じますが・・これも震災復興のため、東北の被災地に思いを寄せて、がんばります。

7月某日 某予備校の先生曰く 「わかる」=「できる」ではない。わかったつもりでも、問題ができなければ、わかったことにはならない。DNAの複製、DNAの転写、翻訳、わかったと学生は、言ってくれるが、では、説明してくださいと出題すると、ほとんどが白紙。EF-Tuとか、EF-Gとか細かいことを覚えろと言っているのではなく、リボーソームで何が行われているか、翻訳とはどういう出来事なのか、一度それを高校生にわかるように説明してみてください。それができるかできないかで、わかっているかどうかが分かるような気がします。そうやって知識を身に着けてくれると分子生物学はもっと楽しくなると思うのです。

7月某日 某社のチーズケーキに舌鼓をうつ。

7月某日 某機構の某プログラムの応募説明会 かつて一度も通してもらったことないグラントなんですが、話を聞きに行きました。少しわかったような気もしました。審査員の数、どうやって審査員が決まるか、申請書はカラーで審査員に配布される、そういった情報が得られただけでも参加した価値がありました。がんばってみたいと思います。

7月某日 12年度入試を振り返って 某予備校の分析の話を聞きにいきました。東海地区での三重大学の位置を確認する上でも重要です。今年は、センター試験が終わって、出願予想でボーダーが上がった結果、ふたをあけると出願数が大幅に減少して、結局、終わってみれば、ボーダーは昨年とかわらず。ちょっと出願予想にクレームを言いたかったけど、まあ、受験生の動向というか、判断なので、こればっかりは予備校のせいではないわけで、少しボーダーが上がったから、やめようと思われるところに問題があるということでしょうね。ですから、魅力ある内容とか、もっと宣伝しないといけないということになるかと思います。農学系の受験者数は、ほぼ一定になっていることから、新たな開拓や戦略を考えないといけませんね。

7月某日 実験 6月中頃から久しぶりに実験をしています。といっても酵素活性の測定です。データをまとめる段階になって、グラフ用紙がない。学生さんたちは、エクセルを使いこなして、簡単にグラフを作っていますが、どうもグラフ用紙がないと落ち着きません。青い線の方眼紙にプロットを書いて、定規で線をひく・・・・・やっぱりこれでないと実験した気にならないですね。

6月某日 これで、今年も半分すみました。はやいもんです。万歩計は、154万歩を数え、年間目標の300万に届く勢いです。ただ、いろいろと目標が挫折していますので、ここで、もう一度、ねじ巻いて、後半に向けてがんばりたいと思います。

6月某日 教員活動報告 締め切りがせまってきて、せっせとデータベース入力をしています。昨年度は、こんな発表もした、こんな共同研究もした、何人に教えて、何人に単位を認定して・・・・・そして、1年間の反省と、次年度に向けての目標設定。毎年のこととはいえ、けっこうな作業です。まあ、これをしないと、どんな仕事をしているのか自分でも、わからなくなりそうなので、ひとつの区切りとしてはいいのかもしれません。ただ、振り返ってみるとちょっとさびしくなりますよね。何がって、やはり論文の数が・・・・

6月某日 台風4号 6月としては、めずらしい上陸台風でした。しかも、コースはどんぴしゃ。ただ、すこしだけ南にそれてくれたので、助かりました。それでも津では、29mの瞬間最大風速がふきましたし、大学周辺も停電になりました。大学は午前中に早々と休講を決め、会議も中止。近鉄が止まると困るので、早めに帰宅しました。台風がすぎた夜8時頃からは、すっかり風雨も弱くなりました。岩田川が、あふれそうになるなど、たくさん降りました。

6月某日 交流戦 交流戦が終わりましたが、依然として首位。もちろん、だいぶ二位はせまってきました。それでも、まあ、できすぎですね。

6月某日 Science誌 特集が「腸内微生物菌叢」でした。腸内の微生物はいろいろな働きをもっています。とくに肥満や糖尿病にも関係があるとか。日本でも前の冬には、某社のヨーグルトを食べるとインフルエンザにかかりにくいと評判になり、バカ売れしていましたが、実際に腸内の微生物と免疫にも関係があります。少し、腸内細菌を勉強して、肥満になりにくい腸内細菌叢をつくらないといけませんね。

6月某日 W杯アジア最終予選 オマーン戦、ヨルダン戦といい試合を見たように思います。やはり世界と戦うのでしたら、アジアでは圧倒的に勝たないといけないという感じなんでしょうね。

6月某日 講座縦コン 恒例のコンパです。健康診断明けですから・・・・これが、いけないとわかっていますので、今年は、少し控えめにしました。1講座5研究室のフルメンバーで、新2年生を歓迎する会です。よく我々の講座を選んでくれましたって気持ちですね。各研究室は2年生に研究室の紹介をします。昨年から、我々の研究室では、研究室の紹介ビデオをつくっています。今年もなかなかのできで、学生さんたちの映像に対する感覚といいますか創造性にとってもおどろきました。いい作品に仕上がっていました。

6月某日 健康診断 毎度の健康診断です。残念ながら、また目標がクリアできませんでした。腹囲86cm。息子曰く「ハチロクだね」。結局、12月の健康診断の反省を活かすことができず、メタボから抜け出すことはできませんでした。そこで、毎日の体重をエクセルでプロットしてみました。12月の健康診断の反省をうけて、1月、2月、3月下旬にかけて、体重は減少を続けいるのですが、3月の中頃からはじまる、追コン、退職される先生方の歓送会、学位授与式等の宴会が続いて、体重がもどっています。さらに、4月に入って、宴会、5月の連休、研究会の懇親会と、飲む機会ごとに、体重の増加がみられ、結局6月はじめの健康診断では、12月のときと変らない状況になっていることがわかりました。さらに、調べてみると、昨年度、一昨年度と、まったく同じことを繰り返しています。原因はわかるのですが、それをどう改善するのか、次の12月の健康診断まで考えます。今度こそ結果を求めて・・・・・

6月某日 研究内容講演会 研究科の先生と博士課程の学生さんに最近の研究内容を報告する「研究内容講演会」。今年で、4年目ですが、だんだんネタが切れてきて、たいへんです。1年では、そんなに画期的に研究は進展しませんし、脇ネタもつきてきて、今回はパワーポイントをつくるのが、厳しかったです。

5月某日 出前授業 京都府立某高校の依頼で、出前授業に出かけました。京都といっても日本海に面するところで、太平洋側から、本州を横断することになりました。ずいぶんと鉄分が補給できました。西舞鶴の駅員さんが素敵でした。電車のなかで、福知山に近づく頃の、近くの席での会話、「次が福知山」「あー、電車が脱線したところだね」・・・・いや確かに福知山線での事故ですが、尼崎です、っと言いたくなりそうな会話が続いていました。

北近畿タンゴ鉄道 栗田駅にて「タンゴ浪漫2号」

5月某日 不安定な天候 突然の雷鳴と雹が降りました。

5月某日 セルラーゼ研究会 第26回セルラーゼ研究会に参加しました。今回の研究会の課題は「糖質結合モジュール(CBM)」でしたので、これは出番とばかりにはりきってお話をさせていただきました。またも時間が超過してしまいました。いろいろな方といろいろなお話ができて、有意義な時間をすごすことができました。懇親会でも話をしている時間が長かったので、そんなに食べていないと思っていましたが、帰宅後、+2.4kg増の体重計に目が点になりました。太りやすいたちではありますが・・・・・さすがに飲みすぎました。

5月某日 金冠日食 お天気が気になっていましたが、ついに金冠日食を見ることができました。ちょっと感動的でありました。
 
JIRCASの竹中先生撮影 紙に画鋲で穴をあけて、その下で見た太陽の影、ちょうど金環日食時のものです。太陽の影が丸くなっているのが驚きです。

5月某日 忘れ物 朝、研究室の前に立つ・・・あれー、鍵がない。今朝、ジーンズを換えて忘れてきてしまった。しぶしぶ、事務室に行って合鍵を借りる。「今年になってから2回目ですよね」って言われてしまう。どうも、最近、忘れ物が多いし、会議をすっぽかしたり、いろいろと迷惑をかけることが多くなっている。年齢なのか、集中力の問題なのか。いずれにしても、注意していないと大きなエラーをしそうだ。

5月某日 好調ドラゴンズ なんとか首位で交流戦に突入です。けっこうおしい試合もあり、もう少し勝てたかなとも思いますが、過去2年をふりかえっても、春先にこんなに勝っていなかったので、このまま交流戦をのりきってほしいところです。

5月某日 勉強の仕方 恩師S先生曰く、「大学は勉強を教えているのではなく、勉強の仕方を教えている」 いろいろな知識を授けるのではく、どうやったらその知識にたどりつけるか、どうやったらその知識を理解へとつなげられるのか、その方法を教え、その経験を体験させ、社会に出てから、新たなテーマや、問題を、理解し解決できるようにする。そこに大学での勉強の意味があると思う。理解を深める勉強を教えているだろうか・・・・・試験のためだけの勉強をさせているのではないだろうか・・・・いろいろと考えないといけませんね。

5月某日 連休 なんとなく楽しみにしていた連休ですが、まあ、終わってみれば、連休だったなあというだけでした。ルーチンをこなしていくだけの毎日が続きます。休み中に「学生の理解を重視する大学授業」ノエルエントウィスル著、山口栄一訳(玉川大学出版部)を読みました。ちょっと驚いたのは、自分たちが日々感じている学生さんの変化が、なにも日本だけでなく、イギリスでも同じことが起きているという事実に驚きました。ですから、こういうイギリスの大学での授業への取り組みの本が、日本でも役に立つんだとあらためて感じました。

4月某日 新3年生研究室配属 新3年生が研究室に挨拶に来ました。今年は7名の学生さんが研究室に来ました。卒論研究にむけて、いっしょに勉強していきましょう。

4月某日 入社式 某TVで、今年の企業の入社式の話をしていた。例年に比べ、多くの企業で外国人の採用を増やしているとのこと。確かに英語のできない日本人よりも、日本語ができる外国人を採用したほうがいいのかもしれない。インタビューに答えていた社長さんは、外国人のほうが、昔の日本人のようだと言っていた。大学でも、遊んでいる留学生もいるが、一般に、日本の学生よりもずっと勉強しているし、研究も熱心だ。自分が経営者だったら、日本語に堪能な東南アジアの学生を採用したいと思うかもしれない。実際に研究室にはそういう留学生がほしいと思う。タイからの留学生が、「日本の学生は勉強しませんね」って笑っていましたが、大学で勉強するという当たり前のことが当たり前になっていない現実がありますね。就職の状況はきびしいですが、やはり遊んでいる大学生をやとっている余裕が、今の日本の企業にはないのかもしれないですね。ライバルは日本人ではなく外国の学生さんを含めた世界であることを、高校のときが一番勉強したなんて言っている学生には就職の道が厳しくなっている現実を、日本の学生さんにも気付いてほしいですね。

4月某日 1年生歓迎会 資源循環学科の新1年生の歓迎会です。倍率が厳しかったですが、みなさんよく来てくれましたっという感じです。入学時のアンケートで、学科を選んだ理由を聞いていますが、例年、センター試験の結果という動機が多いのですが、今年の1年生は、学科の勉強や研究で選んだという学生さんが多かったです。オープンキャンパスで、私が話したことを覚えていてくれた学生さんもいました。「微生物の研究がしたいです」なんて言われるとうれしくなって、テンションあがってしまいます。4年後、卒業謝恩会で、どんな成長をみせてくれるだろうか・・・・・そんな思いの歓迎会でした。

4月某日 チューリップ 我が家のチューリップが満開です。

4月某日 前期講義がはじまる 別に厳しくしたわけではありません、勉強しない学生さん、試験のできなかった学生さんには、残念ながら単位を出せませんということだっただけなのですが、昨年、多くの学生さんが単位を取得できなったということで、今年は、受講者が激減です。通りやすい講義、やさしい先生の講義ばかり取って卒業単位をそろえても体系的な勉強にはならないように思うのですが・・・・・まあ、それでも受講してくれた学生さんのために、いつもより気合いを入れてがんばりたいと思います。試験も例年どおりです。

4月某日 山本昌 セリーグ最年長、先発勝利。とても46には見えない投球でした。いやー圧巻でした。阪神戦は相性がいいのかもしれません。開幕から3戦目の勝利ですが、このビッチングなら、二桁勝てるのではないかと思いました。老いは誰でも来ます。現状を維持することがどれほどたいへんか・・・・この年になるとアスリートでなくてもわかります。本当にすごい、すごすぎる。

4月某日 入学式 いよいよ新入生が入ってきました。入学式の後、履修ガイダンスがあり参加しました。「仕事始め」の感覚です。入学式といえば、桜ですが、これが10月入学になったら、どうなるでしょうか。桜さく新学期を満喫できるのも、そう長くはないかもしれません。

4月某日 科研費の交付内定 メールが突然来て、交付が内定しました。どなたかわかりませんが、審査員の先生方に感謝して、3年間がんばらせていただきます。今回は、三重大学の「科研書き方アドバイザ制度」を利用しました。これは、通らなかった申請書をもっていくと、こういうところがダメ、ここがわかりにくからダメ、ダメ、ダメ・・・と、いろいろなダメだしと、ここは、こう書いたほうがいいというアドバイスをくれる制度です。今回は、このアドバイスを「素直に」受け入れた結果です。アドバイスをいただいた方にも感謝しないといけないかもしれません。科研の審査をされる先生方も、皆、専門家といういわけではありません、異分野の先生に、理解いただけるように、わかりやすく書くことが重要かとつくづく思いました。

4月某日 辞令交付式 また新しい年度がはじまります。なんだか正月のような気分です。学年がひとつ繰り上がり、先週までの3年生が4年生に、M1がM2になりました。学会シーズンも終わり、今度は、新入生歓迎モードに切り替わっていきます。辞令交付式といっても兼務の期間延長だけですが、身の引き締まる思いです。今年度から、専攻のユニットが変更になり「総合バイオサイエンスユニット」になりました。

3月某日 セントラルリーグ開幕 三連覇、日本一という大きな目標に向かって、高木ドラゴンズがスタートしました。ベテラン勢の元気のあるうちに、なんとか、連覇してほしいと願うところです。今年もはじまった・・・・・という感じですね。

3月某日 日本畜産学会 「博士漂流時代」の榎木英介先生を囲んでのオフ会に参加しました。博士の問題は大きな問題です。大学院の重点化、ポスドク一万人計画といった若手研究者を増やす政策、一方で、人件費削減によるポストの減少(国立大学法人化以降、10%以上減っている)。この矛盾する政策のために、大量の博士号取得者の行き先が無くなってしまったと私は思っている。先日紹介した「イノベータ養成のためのサンドイッチ教育」もその対策のひとつではあるが、こういった事業が、事業仕分けにかかり拡大しないのが、ちょっと残念な気がする・・・・・結局は自己責任で片付けられてしまうのか。

3月某日 ルーメン研究会 「耕畜連携」ということが言われますが、水田を使って米もつくるが、家畜飼料もつくる。そして、牛糞を堆肥化して還元する。これは、ひとつの循環系になる。三重県は松阪牛をはじめ、畜産県でもあります。うまく、土地活用をする上でも、草食動物である牛を使うことはひとつの方策になるのではないかと思います。勉強になります。 

3月某日 学位授与式 今年も研究室から、総代を出す事ができました。また、今年からできた「学長賞」も研究室から出すことができました。もちろん、学生さんの頑張りの成果ですが、指導教員としてもうれしいかぎりです。地域イノベーション学研究科として、はじめての博士を出す事もできました。研究科として新たな一歩を踏み出した感じです。
photo by Preuk Panorama

3月某日 日本農芸化学会 昨年、学会が震災の影響で中止になりましたので、2年ぶりの学会になりました。例年に比べて、卒業生と会う機会が多く、いろいろなお話をすることができました。逆に、名刺を交換することがほとんどなく、知っている人たちとばかり話をしていたということになります。高校生の発表が年々充実してきて、今回も高校生のポスターに関心をしました。とくに、ポスターの前で熱心に説明する姿は、学部学生に見せてあげたいくらいで、ほんとうにしっかりしていて驚きました。こうして、「農芸化学」という名前が高校生に浸透するのは、悪くないですが、農芸化学を勉強したい学生さんが三重大学に来てくれるかどうかというところがひとつの問題でもあります。学生さんの発表は、あいかわらず心臓に悪いですが、なんとか無事に終わりました。また、来年も発表ができるように頑張ろうと思いながら会場を後にしました。

3月某日 退職祝賀会 生物資源学研究科を退職する先生方の祝賀会。いろいろな経験をされ、業績を残され、活躍された先生ばかりで、頭の下がる思いです。宴会の席で、事務方に「先生は後何年ですか?」とたずねられました。もし、無事に定年を迎えられたとして、紹介する研究科長先生が困らないように、業績を積み上げておいないといけませんね。

3月某日 近鉄ダイヤ改正 今のところに住むようになってから、毎日通勤に使っている電車が、ダイヤ改正で無くなりました。通勤時間での1本削減は痛い。おかげで、少し出勤時間が早くなった。都市部の充実と、地方部への削減。こうして地方の公共交通機関は不便になり、車への依存度があがっていく。

3月某日 審査結果 某機構より審査結果が届く。審査結果:支援しない。理由:有用性が十分示されていない・・・・・・ヒアリングまでしてもらったのに残念です。でも、iPS細胞だって、まだ、ヒトを治していないのですから、この論法だと「有用性は十分示されていない」ことになるかと思うのですが。といったところで、ちゃんと審査員に伝えられなかった自分の責任です。やけペプシをがぶ飲みして、切り替えます。

3月某日 シンポジウム 資源循環学専攻の「放射性物質の土壌ー作物系における基本的挙動」というシンポジウムに参加しました。とくに、物質循環学専攻には、土壌、植物、微生物の研究しているスタッフがそろっています。問題になっている放射性セシウムの挙動や土壌中での移動、植物への移行などから、農業における風評被害にいたるまで、資源循環学専攻ならではで、いろいろな分野のメンバーが集まっている強みだと思いました。学外からも多数の参加があり盛会でした。全学HP上のお知らせ

3月某日 成果報告会 三重大学は、文部科学省のポストドクター・インターンシップ推進事業として「イノベータ養成のためのサンドイッチ教育」が採択されています。これは、博士課程の学生や、学位をもった方に、マッチングをした上で、企業にインターンシップに出ていただき、実践的な技術を学び、体験していただき、もしよければ、そのまま企業に入っていただくというような事業です。学位をもった学生が入ることにより、企業側では、開発や研究に取り組めるようになります。ただ、企業としては博士課程修了者を採用することにためらいもありますし、博士修了者も、働くという実感がない場合もあります。そこで、本事業では、ポスドクとして採用の後、マッチングをして企業に出てインターンシップを経験したいだく、それも長期にわたり企業のスタッフとして関わることで、企業側としても、人物の見極めができますし、博士修了者も就職につながるというメリットがあります。この事業の成果報告会が、伊賀市でありましたので参加しました。

3月某日 工場見学 地域イノベーション学研究科では、バスで工場見学にいきます。名古屋の電子機器メーカーと蒲郡の視覚機器メーカーの見学に行きました。日本のメーカーの実力はすごいとあらためて感じました。

3月某日 シンポジウム 資源循環学専攻の「バイオマスの持続的生産・活用技術の開発に関するシンポジウム」に参加しました。ヤシの木が人工衛星の写真から分かるというのに驚きました。そこから、バイオマスの資源量が推定できるようで、ますます驚きました。寒い日本にいると、暖かそうなインドネシアの映像がうらやましく感じます。東南アジアは、バイオマスの宝庫ですね。個人的には、あのジャングルの土にすむ、微生物に関心がいってしまいます。きっと、植物繊維分解菌の宝庫だと思います。

3月某日 「バイオマス分解酵素研究の最前線」 某出版社から本が届きました。一応、ひとつのパートを分担して書いています。第10章セルラーゼの立体構造と作用機作の中の一部を担当しました。

3月某日 学部・学科説明会 名古屋市内の某高校での学部・学科説明会に参加しました。農学・生物資源学系についての説明をしました。農学部は農業をすると誤解があるようです。応用微生物学、食品化学、栄養化学といった学問領域が、日本では、農学部にあります。そのあたりを少しでもわかっていただき、進路の選択に役立てばと思います。

3月某日 研究室追いコン 例年どおりの追い出しコンパでした。まだ、ちょっと時間はありますが、これで一区切りです。

3月某日 クロージングセレモニー 研究室に来ているタイの先生のプロジェクトの修了式がありました。8ヶ月間の研究成果報告と式が無事に終わりました。今回のプロジェクトは、愛・地球博基本理念継承発展事業・海外研究者招聘事業というものでして、時間が短いのが少し残念でしたが、いい研究成果が得られました。もうひと月ぐらい延長できたらよかったのですが残念です。

2月某日 Moodle Moot 第4回Moodle Moot Japanが三重大学で開催されました。Moodleを導入している三重大学から、発表をしないと、ということで、ショートプレゼンテーションに応募しました。システムの話が多いなか、自分が講義している「基礎分子生物学」でのMoodle利用について、お話をさせていただきました。最初、液晶プロジェクターをつないだらMacBookが止まってしまって、びっくりしましたが、なんとか、お話ができてよかったです。

2月某日 卒業研究発表会 午前中、口頭発表で、午後は、ポスターセッションでした。例年のごとくでしたが、今年は4年生が少なかったせいか、個人的には緊張感がなかったというか、リラックスして、のぞむことができました。まずまずでした。

2月某日 地域イノベーション学研究科 修士論文発表会、及び、博士論文発表会 1時から7時までかかりました。結構たいへんでした。それでも、いろいろな研究があるものだと思います。

2月某日 弁当箱 いつも弁当をもって来るのですが、ちょっと出かけに慌てて弁当の入った袋に水筒を入れて出勤。今日はいつもより弁当箱が軽い、サンドイッチかな・・・・なんて思いながら、研究室につくと、家内から一通のメール「空の弁当箱もっていっていますよ」、バックを開けたら、昨日の弁当箱だった。教訓、家に帰ったら、弁当箱を流しに出す事。

2月某日 資源循環学専攻の修士論文発表会 学生の発表を聞きていると、いろいろなヒントがあることに気づきました。発表を聞きながら、来年度の研究について考えることができました。やっぱり、自分の専門外の研究の話を聞く事は刺激になりますね。

2月某日 共生環境学専攻の博士論文発表会 いつもお世話になっている教務職員のZmさん、研究室にお菓子の差し入れをもってきてくれます。社会人博士課程で、昼間は仕事をしながら、夜、実験にはげみ、論文を仕上げました。もうひとりの韓国からの留学生Mn君、学部留学生だったので、9年間勉強されました。実は、彼が入学したと生物資源学部の留学生担当教員だったので、1年間だけでしたが、彼のカウンセリング教員でした。当時、ラボに韓国からの博士課程の学生がいましたので、よく研究室に来ていました。あれから8年、日本語もぺらぺら、立派な研究成果を披露されました。

2月某日 修士論文審査 地域イノベーション学研究科では、指導教員は審査には参加できません。もちろん、自分の指導している学生の修士論文は見ます。ほかに、4名の学生さんの審査を担当しましたので、7名の修士論文を見たことになります。分野が違えば、書式も違う。それでも、きっちりとした論理構成ができがきているかどうかはわかります。最近は、すぐに目が疲れてきます。PDFだと、すぐに大きな文字に変えられるのですが、書いてある文字はそういうわけにいきません。目薬を差しながら、がんばりました。

2月某日 出願締め切り 資源循環学科の倍率は1.5倍でした。とほほの不人気、何が問題だったでしょうか。直前の某予備校の予想ランクが上がったの問題だったのか、昨年の倍率が問題だったのか、就職も悪くなのですが・・・・・・不人気なのはしかたがない、これが現実です。入学した学生さんが、母校で「資源循環に行ってよかった」と言ってくれないことには、宣伝だけでは受験生は増えないのかもしれません。

2月某日 野呂前三重県知事 地域イノベーション学研究科では、「マネージメント」を教えています。野呂前三重県知事に行政のマネージメントについて語っていただきました。とくに印象に残ったのは、松阪市長時代に起きた、BSE騒動による対応の話(行政のリスクマネージメント)でした。松阪市は国にさきがけ、国よりも1年もはやく牛の履歴などの個体情報をオープンにして、トレーサビリティを導入しました。その経緯の話など、まさに当事者からしか聞けない話は重みがありました。その後、三重県庁での行政マネージメントの話も、説得力ある話を聞く事ができました。こうして、生で話をきける学生さんたちが、少しうらやましいくらいでした。

1月某日 博士卒業生 講座の「エース」と呼ばれる博士修了生が、ポスドクとして行き先が決まり、送別会があるというので、参加しました。確かに、博士号をとったからといって、すぐに就職が簡単にみつかるというものでもないですが、トライをしなければ絶対に無理、自分を信じて行くしかないです。まずは、ポスドク、将来アカデミックな仕事につけるように、みんなで後押しました。

1月某日 学生実験 毎年学生実験で「きのこ」を作ってもらっているのですが、湿度のコントロールが難しくて、実験室では、うまく行きませんでしたが、今年は、新聞紙を濡らしてかけておくという方法を採用することで、きのこをつくることに成功しました。この実験では、市販のヒラタケから、軸の部分をとり、そこの内部から細胞をとり、マルトエキスー酵母エキス平板培地で培養します。シャーレいっぱいになるまで培養した後、菌糸を、おがくずと米糠で作った菌床に植えます。さらに培養して、芽かきをして、きのこをつくります。ちょうど、半期の実験にぴったりとくる実験です。この時期、どうしても湿度を維持するのが難しくて、原基はできるものの、なかなかきのこに成長してくれませんでした。今年は、濡れ新聞紙のおかげで、うまく育ちました。

1月某日 サイエンスカフェ 近くの企業、官公庁、農家の方々といっしょに勉強する会です。地域の活性化には、欠かせない活動だと思います。いろいろな接点から、発展していけばいいとは思いますが、人見知りがあって、知らない人に話しかけるのが、難しいですね

1月某日 博士前期課程二次入学試験 修士の二次試験がありました。試験の要項に、こういうことを聞きますと書いてあるのに、答えられない学生がいて驚きました。やる気をうたがってしまいます。会社の面接でも同じなのかもしれませんね。結局、会社での面接でも、自己PRと志望動機、これがうまく言えたらいいと、いろいろな面接対策の本に書いてあります。これは、あらかじめ準備ができます。しっかりと練習して望むことができます。それをしていないと、「本当に来る気があるのか?」と疑われてもしかたがないということになるのでしょうね、きっと。

1月某日 三年次編入試験説明会 これも恒例化しつつあります。鈴鹿高専で三年次編入試験の説明をいたしました。試験そのものは6月なのですが、高専の学生さんが、進路を決めるのが、この時期ということもあり三重大学の宣伝にでかけました。学生さんが一生懸命聞いてくれたのがうれしかったです。聞いてくれるし、うなずいてくれるものですから、余計なことまで話していたようで、時間を大きく超えてしまいました。やっぱり、聞き手がいいと話しやすいし、のっていけますね。

1月某日 三重大学管弦楽団定期演奏会 グリークのピアノ協奏曲とブラームスの4番でした。なかなかの迫力でした。研究室の3年生がバイオリンで参加していますが、研究、就職活動、部活の練習とたいへんだとあらためて思いました。

1月某日 寝床の会 なかなか笑いが少なかったので、落語の会に行きました。あいかわらずの盛況で、空いている椅子を探すのがたいへんでした。栄歌師匠の「不動坊」、もちろん噺は知っていますが、何回聞いても笑えます。アルコールを買ってこいと言われ、あんころ餅を買ってくるくだりが好きですね。

1月某日 秋入学 東京大学が学部の秋入学を検討中という報道がありました。すでに、大学院については三重大学でも10月入学を実施しているので、留学生(大学院生)については、現状で問題はないはずです。つまり学部の留学生を増やしたいということなのでしょうか。実際のところ、中国でも大きな大学では、日本に行くメリットが少ないです。以前、私のところに来ていた中国の留学生も、当時は、中国にはインフラがなく、日本でがんがん実験していたが、10年たって、彼の研究室に行ったら、DNAシークエンサー、アレースポッターにスキャナー、たくさんのポスドク、豊富な研究費、学生を日本に行かせても学ぶことはないという感じでしたし、実際にそう言われました。日本に来たいという学生は、日本語を勉強したい学生くらいかもしれないですね。では東大は、なぜ、留学生を増やしたいのでしょうか。社会のニーズではないかと思います。ここのところ、日本の企業は海外進出しているし、そういったところで活躍できる人がほしい。現地採用してもいいが、できれば日本のことがわかる外国人がいい。となれば、日本の大学を出た外国人が必要だ、研究者ではなく、戦力として・・・・・・ちょっと考えすぎかもしれませんが、新聞記事を見て、そんなことを思いました。

1月某日 国立理系人気 センター試験の結果をうけて、各予備校がボーダーライン等を発表しました。資源循環学科のボーダーラインがあがりました。ちょっとうれしいかもなんて思いながら、気のひきしまる思いです。

1月某日 修士論文提出日 無事に学生が修士論文を提出してくれました。これから、博士を含めた審査期間に入ります。ここからは、けっこう忙しくなります。

1月某日 センター試験 今年は久しぶりに外れました。やり方の変更で、だいぶ混乱をしたと聞きました。センター試験の三重大学会場は、受験生が4700人を超え、全国でも大きい試験会場だそうです。一番大きいのは、北海道大学の5200人でした。

1月某日 東日本大震災の後、いよいよ東海ー東南海ー南海の大地震が近づいてきている感じですが、ひさびさに有感地震がありました。津市は震度1、震源は和歌山県、深さ60kmと深いので、表層の断層ではありません。防災科学研究所のHi-netの解析では、フィリピン海プレートの境界での地震でした。ちょっと嫌な雰囲気ですね。

1月某日 なにげなくTVを見ていたら、どこかで見た景色。江戸橋から大学前までの23号線が放映されていました。「目撃!日本列島 2mフォトグラファー〜弱視の写真家・小堀正一の世界〜」というNHKの番組で、津市在住の写真家の番組でした。

1月某日 仕事始め 今年も仕事がはじまります。明けましておめでとうございます。今年の年賀状では、とくに孫の写真をよくみかけました。おじいさん、おばあさんになりましたというようなメッセージです。そういう世代になってきたのかと感慨深いです。今年は、一歩一歩、積み上げていく感じで、行きたいと思っています。松岡修造曰く「状況を受け入れた上で、自分はどうベストを尽くすか」、ロマンロラン曰く「英雄とは、自分のできることをした人だ。ところが凡人はそのできることをしないで、できもしないことを望んでばかりいる。」、これら人生の先輩の言葉を借りるまでもなく、できること、今の自分にできることをしっかりとやっていくことが重要だと思います。イチロー曰く「小さいことを重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道だと感じている。」目の前のひとつずつをしっかりこなしていく、ひとつずつにベストを尽くしていく。これしかないかと思えるまでに、ずいぶん時間がかかりましたが、そんな1年を過ごせたらと思います。今年もがんばります。メタボの克服、ドラゴンズの三連覇、グランパスのアジアチャンピン、いろいろと期待もありますが、できることをしっかりとやっていこうと思います。

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