第4回 三翠ゼミ「三翠Diversity」




4 回「三翠ゼミ」を開催しました。
2023年3月3日、 三翠Diversityの枠組みで白水貴准教授(植物医科学)と木村妙子教授(海洋生態学)が講演しました。
白水先生は「陸の日陰者:菌類の多様性」と題し、圧倒的な種数を誇る菌類の世界を紹介。環境DNA解析により解き明かされる菌類の多様性の実態は「種とは何か?」という根源的な問いを投げかけていることを分かりやすく解説して下さいました。
木村先生は「海の日陰者:底生生物の多様性」と題し、圧倒的な動物門数を抱える海洋の底生成物について解説されました。生物資源学部が誇る練習船「勢水丸(セイスイマル)」は調査航海や実習航海の度に新種の底生生物を発見し、その種名に「seisuiae(セイスイアエ)」「seisuimaruae(セイスイマルアエ)」等が付されているという事実には単純に驚くと同時に、生物資源学部の一員であることに誇らしさを感じさせてくれました。
(文責:関谷信人教授 国際資源植物学
 白水先生

『陸の日陰者:菌類の多様性』

 木村妙子先生

『海の日陰者:底生生物の多様性』


国際資源植物学研究室オリジナルホームページ Sekiya_Lab
➡ https://sekiya-lab.xsrv.jp/plant/2023/03/04/三翠diversity/








三翠ゼミについて

背 景

異なる価値観が融合することでイノベーションが生まれるように、自分の専門とは異なる分野の先端的研究を理解することは、新たな研究課題の着想やブレイクスルーを誘発する可能性を持っています。
国内屈指の学問的多様性を有する三重大学生物資源学部は、各分野の知識が衝突し融合するような機能を得ることで、新しい研究課題やブレイクスルーが生まれやすい組織的構造になっています。生物資源学部に内在する機能を顕在化させて創造的研究環境を創出するために、教員が気軽に相互の研究内容を理解する勉強会を設立しました。
生物資源学部の多様性を示した「三翠」の言葉をもとに、「三翠(海・山・空)の境界領域を探る」ことを目指し、この勉強会を「三翠ゼミ」と名付けました。 「個の力」をアップすれば「代表の力」もアップする。サッカー日本代表の選手たちが異口同音に語ります。
「三翠ゼミ」が個々の教員にイノベーションを誘発し、ひいては「チーム生物資源学部」のプレゼンス強化に少しでも貢献することを願います。

運 用

三翠の境界領域として以下のようなテーマを想定します。発表を担当する教員は可能な限りこれらのテーマを意識して発表内容を練って頂ければ良いでしょう。「とにかく研究内容を知ってほしい」というモチベーションで、テーマに拘わらず発表してもらっても構いません。

三翠Bio(生物学) 三翠Method(実験・調査技術)
三翠Tech(ものつくり) 三翠Food(食品)
三翠Stats(統計) 三翠Econ(経済)
三翠Ag(農業) 三翠Marine(水産業)
三翠Grant(予算獲得) 三翠Talk(新しい価値やアイデア)


重 要 事 項

聴衆は教員ですが「高校生」を相手に話すことを想定しましょう。
成果を自慢する場ではなく、相互理解によりイノベーションを誘発する場であることを意識すると良いでしょう。






パンフレット