三翠「ポスドク」ゼミ


左:阿部 隆博 研究員(フューチャー・アース学)、右:春日 悟 研究員(気象・気候ダイナミクス)

14 回「三翠ゼミ」を開催。

2024年4月2日、 三翠「ポスドク」ゼミの枠組みで、 春日さん(気象・気候ダイナミクス)と阿部さん(フューチャーアース)の講演。
北海道付近に発生するポーラーロウと呼ばれる小低気圧が、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)を加速させて、北陸地方に大豪雪をもたらしているという。 我国の衛星ALOSに搭載された合成開口レーダーによる地殻変動、氷河流動、サーモカルスト(地下氷融解に伴う地形変化)の高解像度なモニタリング技術。生物資源学の基盤をなす知見を生み出す最前線の研究。 (文責: 関谷信人教授国際資源植物学

春日 悟 研究員(気象・気候ダイナミクス

「豪雪をもたらす特殊な大気構造〜同時発生する小低気圧とJPCZの謎〜」

阿部 隆博 研究員(フューチャー・アース学

「宇宙から見る地球環境とその変化」

背 景

異なる価値観が融合することでイノベーションが生まれるように、自分の専門とは異なる分野の先端的研究を理解することは、新たな研究課題の着想やブレイクスルーを誘発する可能性を持っています。
国内屈指の学問的多様性を有する三重大学生物資源学部は、各分野の知識が衝突し融合するような機能を得ることで、新しい研究課題やブレイクスルーが生まれやすい組織的構造になっています。 生物資源学部に内在する機能を顕在化させて創造的研究環境を創出するために、教員が気軽に相互の研究内容を理解する勉強会を設立しました。
生物資源学部の多様性を示した「三翠」の言葉をもとに、「三翠(海・山・空)の境界領域を探る」ことを目指し、この勉強会を「三翠ゼミ」と名付けました。

「個の力」をアップすれば「代表の力」もアップする。

サッカー日本代表の選手たちが異口同音に語ります。
「三翠ゼミ」が個々の教員にイノベーションを誘発し、ひいては「チーム生物資源学部」のプレゼンス強化に少しでも貢献することを願います。

運 用

三翠の境界領域として以下のようなテーマを想定します。発表を担当する教員は可能な限りこれらのテーマを意識して発表内容を練って頂ければ良いでしょう。 「とにかく研究内容を知ってほしい」というモチベーションで、テーマに拘わらず発表してもらっても構いません。

三翠Bio(生物学) 三翠Method(実験・調査技術)
三翠Tech(ものつくり) 三翠Food(食品)
三翠Stats(統計) 三翠Econ(経済)
三翠Ag(農業) 三翠Marine(水産業)
三翠Grant(予算獲得) 三翠Talk(新しい価値やアイデア)

重 要 事 項

聴衆は教員ですが「高校生」を相手に話すことを想定しましょう。
成果を自慢する場ではなく、相互理解によりイノベーションを誘発する場であることを意識すると良いでしょう。

パンフレット