ここでは、農業土木学教育コースの指定科目の中から農業土木・土木系技術者を目指すときに必要な最低限の科目例(2024年度入学)を紹介します。
本当であれば教育コースの科目全てを載せたい気持ちですので、
ここで紹介する科目に限らず興味のある科目はどんどん履修してください。
※卒業研究の指導教員を選択する場合は、この履修科目例に提示した科目以外にも指導教員の担当科目を履修しておくことを薦めます。
コース担当教員を参考に各自の履修を考えてください。
1年次では、いろいろな関心をもって多様な教養科目を受講してください。
特に農業土木・土木系の仕事は、政治や経済の国内・国際的な動きに大きく作用されることがあります。
もちろん、理系基礎科目、外国語の素養はしっかり身に付けましょう。
また、学業に加えて、大学時代の4年間になにか一つのことに真剣に取り組んで、そこで得た経験は就職面接で重視される傾向にあります。
1年生の間にとにかく一生懸命取り組めることを探しましょう。
共通教育科目 | 大学基礎科目、教養基礎科目、専攻基礎科目 | |
専 門 科 目 |
学部必修科目 | 生物資源学総論(2)、フィールドサイエンスセンター体験演習(1) |
学科選択 必修科目 |
農林環境科学概論(2)、海洋生物学(2) | |
コース選択 必修科目 |
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選択科目 自由科目 |
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単位数 | 共通教育科目計34単位 専門科目7単位 |
コース選択により、今後農業土木・土木系技術者としての道に進むことになる2年生では、実験実習が多くなってきます。また、農業土木・土木系技術者の共通認識となる「構造力学(応用力学T・U)」「水理学」「土質力学」のうち「構造力学(応用力学T・U)」が始まります。これらの講義内容は農業土木・土木系技術者の共通言語と
なります。
そして近年、土壌中の熱・物質移動を学ぶ「土壌物理学」は工学部土木の分野で注目を集めています。工学部には無い農業土木分野の強みの一つです。真剣に取り組みましょう。測量では「測量学」「測量学実習」を通じて、基礎的な測量技術を2年次生の1年間で修得することができます。
さらに、2年次の夏に、生物資源インターンシップを活用して、民間企業や県庁などへのインターンシップに行くことで、農業土木・土木系技術者としての仕事をより早く感じることができるようになります。
実験実習は青文字。
共通教育科目 | 大学基礎科目、教養基礎科目、専攻基礎科目 | |
専 門 科 目 |
学部必修 科目 |
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学科選択 必修科目 |
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コース選択 必修科目 |
植物学(2)、食料・資源経済学(2)、 農地工学(2)、農場・演習林実習(1)、 環境系数学(2)、応用数学(2)、 国際環境保全学(英語)(2)、応用力学T(2)、 農業経営学(2)、プログラミング(2)、応用力学U(2)、 数値計算法(2)、基礎水理学(2)、 農業情報ネットワーク(2) |
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選択科目 自由科目 |
土壌学(2)、水利施設工学(2)、測量学(2)、地質学(2)、土壌物理学(2)、土壌物理学実験(1)、測量学実習(1)、 持続可能な地域づくり学(2) 生物資源インターンシップ(1) |
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単位数 | 共通教育科目計4単位 専門科目42単位 累計87単位 |
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3年次では、農業土木・土木系技術者の共通認識となる「構造力学(応用力学T・U)」「水理学」「土質力学」のうち「水理学」と「土質力学」が始まります。また、現役の民間企業の方や公務員を非常勤講師として招く講義が用意してあります。現代の民間技術、国際貢献活動、農業政策、土木政策の課題や展望を直接聴けるチャンスです。地方の問題から国際問題まで答えられる現役の非常勤講師に、分からないこと知りたいこと、なんでも質問して自分を磨いていってください。
そして、3年次では1年かけて「水理学」、「土質力学」、「コンクリート工学」の座学の内容を実験で体験していきます。この実験で体験する水や土の性質は、農業土木・土木系技術者として実務に当たる場合の基礎的な経験となります。また、「測量応用実習」では2年次に学んだ測量の基礎からステップアップして、ドローン測量などの最新技術を修得することができます。
さらに、農業土木、土木系技術者にもう1つ必須となる計画系の講義が「農村計画学」です。地域を理解し、そこに住む人を理解することで、よりよい生活環境を創造することができます。
実験実習は青文字。
共通教育科目 | 38単位取得済 | |
専 門 科 目 |
学部 必修科目 |
技術者倫理(2) |
学科選択 必修科目 |
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コース選択 必修科目 |
実践データサイエンス(2) 農業工学現場実習(1)、フューチャーアース論(2) |
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選択科目 自由科目 |
鉄筋コンクリート工学(2)、基礎土質力学(2)、 水理学(2)、水文・農業気象(2)、実践農業工学(2)、測量応用実習(1)、コンクリート・土質実験(1)、 水理実験(1)、かんがい排水学(2)、土質力学(2)、 農村計画学(2)、地球環境リモートセンシング(2)、 土壌圏物質移動論(2)、 農地工学キャリアアップ演習(2)、 農村ワークショップ運営演習(1)、CAD実習(1) |
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単位数 | 専門科目:34単位 累計121単位 |
4年次は、春から民間企業就職活動、国家総合、国家一般、県、市町村の公務員試験と就職活動が始まります。
公務員希望者は、試験会場の雰囲気に慣れることも大切ですので、国家総合の試験から受験していくことを薦めます。
近年は、就職活動が前倒しになってきていますので、3年次から計画的に早めの準備をするようにしましょう。
また、面接において卒業研究の内容を聞かれることがあります。
これは与えられた“仕事”に対して、どの程度「積極的に」「問題意識を持って」「計画的に」取り組めるかという能力を把握するのに適した質問だからです。
採用後は、社会人として時に面白くない単調な仕事を行うこともあります。そのような場合にも前向きにがんばれる人が欲しいのは当然です。
就職活動や公務員試験が忙しいから卒業研究は後回しにするよりも、3年次からでも積極的に卒業研究に取り組んでおくとよいでしょう。
共通教育科目 | ||
専 門 科 目 |
学部 必修科目 |
卒業研究(4) |
学科選択 必修科目 |
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コース選択 必修科目 |
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選択科目 自由科目 |
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単位数 | 専門科目4単位 累計125単位 |
(官)三重県農林水産部
農業基盤整備課
学官連携協議会(2004年〜)
(民)水土里ネットみえ
学官連携協議会(2004年〜)
実践農業土木学(旧称:実践農業農村工学)(非常勤講師)(2004年〜)
(官)農林水産省東海農政局
(官)三重県農林水産部
(官)愛知県農林水産部
(官)三重県県土整備部
(官)津市教育委員会
(民)三重県水土里ネット
(民)愛知県水土里ネット
(産)三祐コンサルタンツ
(産)NTCコンサルタンツ
(産)若鈴コンサルタンツ
(産)清水建設
(産)鹿島建設
農業土木学キャリアアップ演習(旧称:農業農村工学キャリアップ演習)(非常勤講師)(2011年〜)
(官)国土交通省中部地方整備局
(官)農林水産省東海農政局
農村計画部・整備部
連携・協力協定(2016年〜)
(団体)(独)水資源機構
中部支社
連携・協力協定(2016年〜)
(水資源管理・施設分野)
(産)(一社)農業土木
事業協会
連携・協力協定(2019年〜)
(団体)(公財)三重県建設
技術センター
建設技術研修への協力