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日本の農業土木学教育は2021年に三重大学において100年を迎えました。

〒514-8507 三重県津市栗真町屋町1577

生命を支える農業土木

ニュース(News)


2020年度より 「 農業土木技術管理士」 資格試験で 農業土木学教育コース(JABEEプログラム) 修了生は1次試験免除されます!

ピックアップ(Pick Up)








教育理念

農業土木学とは,農業生産の基盤となる水と土に関する知識を探究し,農業生産の効率化と農村地域の生活環境の整備,そして自然との調和を目指す学問です。農業と農村の未来の姿を構想するともに,人々が安全・安心・快適に暮らせる地域社会を創造し,多様な生態系が共存する循環型の農村環境を維持していくために,科学や工学技術を基礎とした生命,環境,エネルギーの問題解決に取り組む教育を行います。

本学における農業土木学教育は,三重大学の前身である三重高等農林学校が開校された1921(大正10)年まで遡ることができます。これまで時代の変容とともに発展してきた農業土木学は,実践の場をとおして培われてきた知識,技能です。これからも,時々刻々と変化していく農業・農村社会の課題やニーズに迅速かつ柔軟に対応し,自然と調和のとれた人類の持続的発展に寄与できる人材の育成を目的としています。

カリキュラムポリシー
【教育内容】
 農業土木学プログラムは,
  農業と農村の未来の姿を構想し,
  人々が安全・安心・快適に生活できる地域社会と
  多様な生態系が共生する循環型の農村環境を確保しながら,
  生産性が高く持続可能な安定した農業生産環境を実現することを目的とし,
  ここで生じる課題に対し,最新の知見をもとにした専門的な立場で,
  関係する人々と協力しながら,総合的かつ具体的な解決策を
  提案・実践できる
技術者の育成を目指し,
  地球環境,農業・農村の環境を学び,
  農業と土木工学が融合した専門の科学・技術を修得し,
  それらの
実践の場を体感できる教育を行います。

【教育方法】
 〇農業土木CP1
 幅広い教養とグローバルな視野を身につけ、解決が求められている諸問題についての広い知識を得るために、外国語科目、人文社会科目、技術の基礎となる数学、自然科学、データサイエンス科目、これに加えて生物資源学や農林環境学に関する概論科目を課す。また豊かな人間性を育むために倫理及び健康に関する科目を課す。
 科目  共通教育科目、生物資源学総論、農林環境学概論、技術者倫理
 教育到達目標 (A)幅広い教養と国際性,(B)技術者の感性と倫理観
 JABEE認定基準 (a),(c)

 〇農業土木CP2
 自然と調和の取れた農村地域の整備・保全を目的とした事業に必要な計画や設計手法、それらの基礎となる水・土・構造物に関する基礎的な知識・理論を習得し、地域環境保全、ものづくり、維持管理の現場で直接役に立つ知識と技術を習得するために、農業土木学の基本的な専門知識と技術を身につける科目を課す。
 科目 水理学,土質力学,応用力学,測量学など
 教育到達目標 (D)専門知識とその応用
 JABEE認定基準 (d)

 〇農業土木CP3
 専門技術に関わる問題について、限られた時間やデータ等で、長期的・短期的に計画を立案・遂行し、期限内に最良の成果をあげる能力を身につけるために、農業土木学専門科目の実験・実習を課す。

 科目 水理実験、測量学実習、土壌物理学実験、コンクリート・土質実験、卒業研究など水理実験、測量学実習、土壌物理学実験、コンクリート・土質実験、卒業研究など
 教育到達目標 (C)科学的アプローチ、(E)専門知識による課題設定と問題解決能力、(H)計画的な課題探求力  
 JABEE認定基準  (e),(h)

〇農業土木CP4
 専門技術に関わる問題について、必要な情報や自らの考えを論理的に展開して発表・討論する能力、他者と協働でプロジェクトを遂行する協調性を身に付けるために、ワークショップ型の実習科目や卒業研究を課す。
 科目 持続可能な地域作り学、農村ワークショップ運営実習、卒業研究
 教育到達目標 (F)コミュニケーション力、(I)協働における指導力・協調性
 JABEE認定基準 f),(i)

〇農業土木CP5
 農村地域の整備・保全を目的とした公共事業の現場を実体験し、社会の変化に応じた現在および将来の諸問題の解決方法について、自主的かつ継続的に学習できる能力を身につけ、事業が自然環境や人間社会に与える影響・効果の大きさを強く認識し、それに関わる技術者の役割と責任を自覚し、技術者としてとるべき姿勢・態度を身につけるために、インターンシップやキャリアアップ系科目を課す。
 科目 FSC体験演習、農業工学現場実習、実践農業工学、農業工学キャリアアップ演習
 教育到達目標 (G)継続的な主体的学習力
 JABEE認定基準 b),(g)

受入れ方針(アドミッション・ポリシー)
 農業土木学教育コースでは以下の受入方針(アドミッション・ポリシー)に賛同できる方を受け入れます。なお,コース配属にはコースガイダンスの受講が必要です。配属の決定は1年次後期(定期試験終了後)とします。JABEEプログラムの履修開始は2年次前期からとなります。
 JABEE認定のために適切な選抜を実施する。具体的には,アンケートによって項目1―3に対する意識調査を実施し,選抜する。
もしくは,各学期末に記入するポートフォリオにて項目1−3に対する調査を実施し,選抜する。
  1. 食料生産に関わる農業や農村を支える技術の継承と発展に資する農業土木学に関心があり,将来像を構想できる人
  2. 農業・農村の各ステークホルダーと積極的に協働する意欲のある人
  3. 技術者として自然と人が共生する持続可能な社会の創出に貢献する意欲のある人
  4. 農業土木学プログラムを通じた学習で得た知見をもとに,農業・農村における社会的・科学的課題を抽出し,研究として真摯に取り組み,解決を目指したい人

求める技術者像(ディプロマ・ポリシー)

三重大学の農業土木学教育コースでは,本コースの教育理念に基づいた学習・教育到達目標(A)〜(I)を達成することで,以下の能力を総合的に備えたとみなし,修了を認定します.

  1. 幅広い教養と技術者倫理,国際感覚を身につけ,豊かな人間性を有している.
    (学習・教育到達目標:A,B,C)


  2. 人や自然そして社会あるいは生物資源や地域の社会的生産基盤について貢献することの重要性を理解している.
    (学習・教育到達目標:D,E,H)


  3. 農業土木学の基本的な専門知識と技術,その応用の場としての実務の知識や体験を有している.
    (学習・教育到達目標:C,D,E,H,I)


  4. 開発や利用,保全における課題に対し,科学的で論理的な思考により,有効で実現可能な対策を企画し,計画的に問題の解決に取り組むことができる.
    (学習・教育到達目標:C,D,E,H)


  5. 豊かなコミュニケーション能力を持ち,他者と協力して行動することができる.
    (学習・教育到達目標:F,I)


  6. 技術の進歩や社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し,継続的な自己研鑽の必要性を理解している.
    (学習・教育到達目標:F,G,I)



バナースペース

農業土木学講座
産学官民連携実績

(官)三重県農林水産部
   農業基盤整備課
学官連携協議会(2004年〜)


(民)水土里ネットみえ
学官連携協議会(2004年〜)


実践農業土木学(旧称:実践農業農村工学)(非常勤講師)(2004年〜)
(官)農林水産省東海農政局
(官)三重県農林水産部
(官)愛知県農林水産部
(官)三重県県土整備部
(官)津市教育委員会
(民)三重県水土里ネット
(民)愛知県水土里ネット
(産)三祐コンサルタンツ
(産)NTCコンサルタンツ
(産)若鈴コンサルタンツ
(産)清水建設
(産)鹿島建設


農業土木学キャリアアップ演習(旧称:農業農村工学キャリアップ演習)(非常勤講師)(2011年〜)
(官)国土交通省中部地方整備局


(官)農林水産省東海農政局
   農村計画部・整備部
連携・協力協定(2016年〜)


(団体)(独)水資源機構
   中部支社
連携・協力協定(2016年〜)
(水資源管理・施設分野)


(産)(一社)農業土木
   事業協会
連携・協力協定(2019年〜)


(団体)(公財)三重県建設
   技術センター
建設技術研修への協力