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このページは、どうでもいいと思っていましたが、いろんなところから反響があり、それなりに読んでいただいているということがわかってきました。ぼちぼち、日々の生活を書いていきたいと思っています。

今年も、更新はこれで終わります。まあ、いろいろなことがあった1年でした。来年は、そうそうに還暦ですので、生まれ変わった新たな気持ちで、課題に取り組んでいきたいと思っています。

12月某日 訃報 三重大学名誉教授 嶋林先生がご逝去されました。嶋林先生には、大学院の授業の遅刻で、一度だけ怒鳴られたことがあります。また、英語の輪読では、DNAシークエンスの総説を教えていただき、後に、遺伝子実験施設で働くことになったDNAの基本を教えていただきました。また、醗酵学研究室の大先輩でもあります。指導教員であった嶋田先生に、嶋林先生が「苅田は英語ができるな」と言っていた、と聞いたときには、とても励みになりました。ご冥福をお祈りいたしております。

12月某日 ベト9 卒業生にいただいたチケットで、三重県音楽祭のベートーベンの第九を聞きにいきました。久しぶりの生第九です。男性の合唱人数が少ないのかと思いました。女性のほうが元気ですね。

12月某日 地域観光産業への貢献 志摩スペイン村で、プロジェクションマッピングが見れるということで、でかけました。スペイン村へは、2008年のバイオフォーラム以来です。いろいろなことを思い出します。

12月某日 論文アクセプト 研究室の梅川先生の書いた論文がアクセプトされました。ちょっとはやめのクリスマスプレゼントになりました。前に投稿した時、リジェクトされましたが、そこからのがんばりに拍手です。

12月某日 浅田真央さんのスケートショー フィギュアスケートを生で見るのは初めてでした。ジャンプの着氷の音、スピンやスピード感が、おどろきの連続でした。席に恵まれ、楽しい時を過ごすことができました。

12月某日 暮らしのセミナー 名古屋市立北図書館の暮らしのセミナーでお話をしました。あいかわらずの「黒やぎ」のお話です。北図書館は、母校である名古屋市立北陵中学校の片隅にありました。今ほど、情報があふれていない時代、本はとっても大切で、図書館で本を借りることが、ちょっと大人になったような気分にさせてくれたものです。現在の北図書館は、かつて志賀団地の中にあり、こどもの頃「南公園」といっていた公園の横にあります。小学生の頃、夏休みのラジオ体操をしていてた公園です。そんな北図書館で、お話ができたのが、うれしかったです。参加された皆さんの感想もよかったので、このような機会を与えてくれた、館長をしている高校の同期に感謝ですね。

12月某日 伊賀研究拠点 生命機能化学実験実習6の授業で、伊賀研究拠点に行き、伊賀にある企業5社の皆さんと学生との間でグループディスカッションを通じ、企業で働くのに必要な能力について議論をしました。学生からは、勉強になったという感想が寄せられました。忙しい時期に集まっていただきました企業の皆様に御礼を申し上げます。

12月某日 再試 再試の出席率の悪いのに驚きます。こちらとしては、前期試験に失敗した学生を助けたい、もう一度勉強してもらって、比較的余裕のあるこの時期にチャンスを与えたいと思って実施しているのですが・・・。再試にこなければ自動的に再履修になりますが、どうして再試に来てくれないのか不思議です。

12月某日 ジュニアドクター講座 今年もジュニアドクターの授業をしました。アミラーゼでのデンプンの分解実験です。デンプンの分解度合いを経時的に吸光度計で測定します。色の度合いが数値化できることに、子供達は驚いていましたが、一番うけたのが、タッチミキサーでした。感想にも「タッチミキサー、スゲエ」と書いてありました。酵素による分解がわかってもらえるといいですね。

11月某日 訃報 本学名誉教授 奈良省三先生が、ご逝去されました。先生には、農産製造学を習いました。グリーンピースの缶詰では、なぜ、色が維持できるのかというような話が印象に残っています。また、回転粘度計による糊化デンプンの測定などを教えていただきました。90歳を超えてからも学会で見かけることがあり、その向学心を見習いたいと思っていました。ご冥福をお祈りいたします。

11月某日 秋の京都 バス旅行で京都へ出かけました。休日の上、天気が快晴ということもあり、混み合いました。京都東インターの料金所を抜けてからが長かったです。祇園あたりの散策と、祇園花月での観劇ツアーでした。八坂神社、知恩院と東山を散策しました。快晴の青空に紅葉が映える、そんな一日でしたが、和服を着た外国人が多いことに驚きました。帰り、バスで、三条から五条まで40分もかかりました。とにかく、人、人、人、車、車、車、観光地とはいえ、地元の人は大変だろうなと思いました。

11月某日 アグリビジネス創出フェア 東京ビッグサイトでの展示会です。三重大学のお酒と梅酒の宣伝にでかけました。いろいろな企業の方や、大学関係者とお話ができてよかったです。レストランを経営されている企業さんともお話をしました。ぜひ弊社のお酒を採用いただけたら、というような営業も欠かせないですね。

11月某日 分子生物学会の講師派遣事業 日本分子生物学会の講師派遣事業で、派遣されて滋賀県内の某高校にお邪魔しました。ちょっとした分子生物学実験ということで、SSH等でもやっている 口腔スワブからのVNTR領域のPCR実験を行いました。行きは、時間が不安でしたので、新名神を使いましたが、帰りは、ゆったりと国道1号を使って、久しぶりの鈴鹿峠超えで帰ってきました。高校生は元気でいいですね。そのリアクションを見ているだけで、行ってよかったと思えます。少しでも分子生物学に興味をもっていただければ、学会としてもこの事業をしている意味があるかと思います。

11月某日 卒業アルバムの写真撮影 そんな時期になりました。今年も研究室のアルバム撮影です。

11月某日 細胞生物学中間試験 細胞生物学の私の担当の五回が終わり、試験を実施しました。平均点は、前回なみ、ただ、80点以上の学生さんの大幅減と、60点台の学生さんの大幅増が気になるところでした。3割を超える学生さんが、合格点に届かなかったのも、例年どおりといえば例年どおりです。

11月某日 科学の祭典三重大学大会 今年も出展しています。今年は、タピオカストローをつかったロケット作成です。天気にも恵まれ、思ったよりも多くの方に来ていただけてよかったです。サイエンスとしては、遠くへ飛ばすのは、初速度と角度の問題で、高校の物理の内容ですが、三角関数は役に立ちますね。

11月某日 三重大学アカデミックフェア 三重大学には、5学部6研究科があります。それぞれの学部・研究科がどんなことを研究しているのかの発表会です。人文学部からは、米中貿易摩擦の研究とか、教育学部では、小学校の理科教育とか、医学部では、病気の原因となるタンパク質とか、工学部では、音を色で表すとか、生物資源学部では、酒造好適米やセルロースナノファイバーの活用から、イルカのあくび、など、様々な研究の発表がありました。いろいろな研究があるものだと感心します。イノベーションは、まさに、既存の分野の融合により起きることが多いので、理系、文系と混ざりながら、わいわいとポスターの前で、議論するのはいいことかと思います。

10月某日 学生モニター会議 三重大学の教育について、学生から直接意見を聞く会です。いいところ、悪いところ、率直に出していただく、大学の教育は、教員からの一方的なものでなく、学生も自ら教育に意見を述べていただき参加してもらう。大学をつくるのは、教職員だけでなく、学生にもそういう意識をぜひもっていただきたい。ということではじめたものです。今回は、グループで意見を出してもらって、まとめて発表していくという方法を採用しました。さすがに上級生が多いので、短い時間のなかで、様々な議論がされ、うまくまとめられていきまいた。こういった形式の活動にも対応でできるというのは、三重大学の教育のひとつの成果かと思いつつ、学生の発表に感心しました。問題は、これらの意見や議論を、大学の教育にどう反映していくか、今度は、教職員の課題となってきます。

10月某日 東紀州サテライト 三重大学の地域サテライトのひとつ、東紀州サテライトのシンポジウムに参加しました。熊野駅前の熊野文化交流センターで開催され、「東紀州におけるデーターサイエンス」についてのシンポジウムでした。三重県は南北に長く、東紀州は気候的には温暖ですが、降雨量は世界有数です。経済的には、一次産業が中心になっており、今はやりの人口減少と少子高齢化が急速に進んでいる地域でもあります。三重大学の学生は、三重県についての勉強をするのですが、自分は他県から来たのに三重県のことばかりで嫌になる、という話も聞いたことがあります。しかし、三重県の問題や課題は、三重県だけの問題ではなく、日本中の問題なのです。県北部の四日市付近の工業地帯、都市部の問題、伊勢を中心とした観光地帯、インバウンドを含めた海外展開の問題、南部の一次産業を中心とした少子高齢化の問題、いずれも、三重県のことですが、大きくみれば現在の日本がかかえる問題の縮図でもあります。ですから、三重県での問題解決は、日本全体に通じるものがあるのです。三重大学は、地域の課題を解決するような大学として展開をしています。東紀州の様々な問題に、データーサイエンスが貢献できる可能性について考えるのも悪くないと思います。

10月某日 講演会 やらかしてしまいました。時間の打合せが十分でないままに、話をはじめてしまい、30分以上も時間超過で、関係者にたいへんご迷惑をかけてしまいました。気合いを入れた講演だっただけに、ショックが大きいです、反省しきりです。

10月某日 就職ガイダンス 県内の食品メーカーの採用担当者によるぶっちゃけトークに参加しました。県内5社の参加で、うち4社は、研究室の学生がお世話になっていますし、1社は工場見学をお願いしている関係です。学生さんにとって就職への動機づけになればいいかと思います。

10月某日 講座スポーツ大会 講座の研究室対抗のスポーツ大会に参加しました。昨年は、研究室が優勝でしたので、トロフィーが研究室にずっとありました。今年もトロフィーをといどみましたが、残念ながら、他の研究室にトロフィーが渡る結果となってしまいました。35年ぶりくらいのバレーボールをしました。前後に足が出ない、思ったように体が動かない、なんではりきっているのか、本人も意味不明でした。翌日は、筋肉痛で自宅に階段を登るのにも一苦労でした。

10月某日 ミニオープンキャンパス 推薦入試直前ということで、ミニオープンキャンパスを実施しました。雨でしたが、学部説明に思ったよりもたくさんの生徒さんとご父兄が参加され、学部長と私で、学部全体の説明をしました。また、午後からは、個別相談ということで、各学科の先生方に出ていただきましたが、学科を超えた学部相談ということで、私も個別相談に出ました。「微生物を勉強したい」なんて言われると、ついつい顔がほころびます。ぜひ、受験をお願いしたいですね。

10月某日 W杯ラグビー 関西にいたころは、神戸製鋼の試合を見にいったりもしました。今回のW杯で、その頃活躍していた、堀越、永友、吉田といった選手が、TVの解説などに登場するのが、何よりうれしいです。

10月某日 中学の還暦同窓会 還暦の年に同窓会をと、恩師にも来ていただき、同窓会が開催されました。中学の同窓会となれば、小学校の時代や幼稚圏の時代も知っている人もいます。実に45年ぶりにあう人たち、もちろん、顔と名前が一致する人もいれば、全く覚えのない人もいます。まあ、中学時代はめだってはいなかったので、「そんな子いたっけ?」みたいな反応はしかたがないところではあります。こちらは同じクラスになったこともあり、よく覚えていても、相手の記憶に全く自分が残っていないこともありました。おどろいたのは、3年のとき数学を教えてくれた先生が、三重大学の先輩であったこと。三重大学の先輩に教えていただき、今三重大学で仕事をしている縁を感じました(高校の生物の先生も三重大学の先輩ではありました)。子供の頃の話はもりあがります、こんなことも、あんなことも、語っているとあっという間に時が過ぎてしまいました。どんなおっさんにも、中学生の時代はありますし、青春と言われるような時代もあります。45年の月日は、長いようで、あっという間にも感じます。同窓会は、45年の時間を飛び越えて、同じ記憶を確認しながら、今という時間をどのように生きて行くのか、親のこと、子供のこと、定年後のこと、を語る貴重な時間でもあるように思いました。

10月某日 台風19号 強い台風が来るということで、準備もしました。この地方の直撃はありませんでしたが、関東で大きな災害となってしまいました。

10月某日 研究室の歓迎会 3年生5名と、交換留学生1名を10月から研究室に受けいれました。新しいメンバーを加えてのスタートに歓迎会をしました。

10月某日 保護者懇談会 今年も研究室の学生さんの親御さんと面談をしました。こちらも参加者が年々増加しており、300名が入れる大講義室がいっぱいの状況でした。

10月某日 出前授業 県内の某高校での出前授業であいかわらずの黒ヤギストーリーです。高校の教室にも液晶ブロジェクターがつけてある時代になってきました。ケーブルを探していたのですが、最近は、Wifiで繋ぐらしくケーブルがなく、探してもらうの時間がかかってしまいました。時代は進んでいますね。一方で、その高校へ行く地方鉄道では、昭和41年製の車両が現役で走っており、切符も厚紙で、入鋏します。自動改札とか、タッチの時代に、レトロな昭和の香りがして懐かしい気持ちになりました。

10月某日 後期授業はじまり いきなり火曜日の1コマから「細胞生物学」の授業がはじまりました。静かに聞いてもらえたので、よかったです。1年生との対面は、ほぼ初めてですので、どきどきしました。130名のクラスですので、課題を見るのもたいへんですが、後期もがんばっていきたいと思っています。

9月某日 研究室の新メンバー 3年生が後期から研究室に配属になりました。後期からは交換留学生が1名来ますし、研究室がいきなりにぎやかになります。さっそく歓迎会の相談からはじまります。

9月某日 同業他社 子供が行っている大学の保護者会に参加しました。他の大学はこんなふうにしているのかと参考になることがあります。もちろん、研究室の見学や指導教員の先生ともお話できました。どこの大学でもやるようになってきて、そのなかで特徴を出していかないといけないと感じました。個人的に、はじめて保護者懇談会で、ご父兄とお話をしたのは、2002年ですから、三重大学は、随分と昔からやっていますね。

9月某日 オープンラボ 高校生にはオープンキャンパスで、企業を含めた社会人の皆さんには、オープンラボと言えば、中身が分ってもらえるでしょう。生物資源学研究科のオープンラボに参加しました。地元だけでなく、遠くからも企業の方が見えており、企業の方と様々な議論ができました。大学院生のポスター発表など盛況でした。共同研究のネタや、リクルートにつながればいいと思います。伊賀研究拠点としてのポスター展示もしました。

9月某日 日本農芸化学会 関西・中部支部合同大会に参加しました。神戸大学の農学部校舎での開催で、いつも阪急六甲より歩いていくのですが、学生ふうの若者におくれないようについていったら、途中で息がきれて休憩が必要でした。若くないですね。これからは、おじさんペースで行かないと坂を登りきれないと思いました。

9月某日 授業アンケート 授業アンケートの結果が返ってきました。昨年度よりがんばったし、授業内容も充実したと思っていたのですが(赤ボールペンの消費量も昨年の倍近くになった)、学生さんの評価は厳しく、昨年よりも大きくスコアを落としてしまいました。がんばったけど結果がでなかった、よくあることですが、こたえますね。

9月某日 敬老の日の連休 名古屋の実家とかみさんの実家に出かけました。お彼岸は学会なので、ついでに墓参りをして、子供達とナゴヤドームへ。今シーズンは最後になるかと思いますが、残念ながら勝てませんでした。

9月某日 ジュニアドクター育成塾伊賀地区 伊賀研究拠点で開催しているジュニアドクターの授業で、放射線についての講義と実習を行いました。かつて「科学の祭典」で使用していたポケモンゲームを持ち込んで、GMサーベイを使った線源探しをしました。また、スケーラーを使って放射線をカウントする実験で、距離や、遮蔽物を変えることにより、どのようにカウントが変わるかを調べてもらいました。熱心に取組んでもらえました。

9月某日 出前授業 地元小学校で、理科の工作を行いました。今回は、ペットボトルと、魚の醤油入れをつかった「浮沈子」製作です。これは、パスカルの原理と、アルキメデスの原理を理解する上でわかりやすい実験で、高校の物理で行われたりします。水の入ったペットボトルに、おもりのついた醤油入れをいれて、栓をします。ペットボトルを握って圧を高めると、醤油入れが沈んでいきます。一方、圧をゆるめると、浮いていきます。それだけなんですが、水という液体に圧をかけるという現象、そして、浮力の変化を見ることができる実験です。小学生には難しかったかもしれませんが、にこにこしながらやってくれていたので、それはそれでよかったかなと思いました。将来、ひとりでも理系にすすんでくれて、三重大学に来てくれたらうれしいですね。

9月某日 放射線施設協議会 今年も参加しました。法令改正にともなう予防規程改訂も一段落しました。今後の法令改正の予定などの話を聞きました。昼食に東京大学生協の農学部食堂に行ったのですが、「鈴木梅太郎丼」というのが、販売していました。鈴木先生といえば、ビタミンB1の発見などで有名な先生ですが、米糠による脚気の予防の話が有名です。Wikipedia にも「日本の農芸化学者」と紹介されており、学生時代からその業績について教えられてきました。そんなわけで、注文の際にも、先生の名前を呼び捨てにできず、「鈴木梅太郎先生の丼をお願いします」と言ってしまいました。農芸化学を意識した瞬間でした。

9月某日 成績配布 2年生の就学カウンセラーとして、前期の成績を配布し、後期の履修指導をしました。ぼちぼち、進路も意識しながら、後期の授業に取組んでいただきたいところです。

8月某日 研究室の学生さんの進路 企業に就職する学生さんは、はやばやと内定が出ていますが、公務員や大学院の試験の結果が出揃って、食品発酵学研究室の4年生の進路が全て決定しました。ほっとする瞬間ですね。

8月某日 高大連携授業 地元高校生を対象に実験を行いました。高校3年生が参加しており、聞くと、受験勉強の息抜きだそうで、PCRのことも、電気泳動のこともよく知っていました。よく勉強していると感心しました。

8月某日 生活体験講座 これは、高校生が大学生活を体験するという講座で、毎年開催されており、これまでも生物資源学部の学部説明で何度か参加してきました。今回は、生物資源学部の説明だけでなく、伊賀研究拠点長として伊賀キャンパスの説明や研究内容についても発表を行いました。忍者が使ったとされる火薬レシピで、実際に爆発物がつくれるか、忍者が携帯していた食料を再現して、その栄養的な価値は、活発に運動する忍者に適していたかどうかとか、伊賀研究拠点ならではの研究事例などを紹介しました。

8月某日 コース分属 生物圏生命化学科では、2年の後期から、生命機能化学コースと海洋生命分子化学コースに分かれます。ここ数年そうですが、海洋生命分子化学のほうが人気で、今年も、最大定員に達したのは、海洋生命分子のほうでした。ちょっと残念です。まあ、選んでもらった学生さんを後悔させないように、しっかりと教育をするしかないかなと思っています。

8月某日 成績開示 希望者に答案を見てもらって、なぜ、この成績になるかと説明する時間をとっています。この時期ですから、見にくる学生さんは、たまたま集中講義があるとか、クラブ活動で大学に来ているとかという学生さんが多いです。悔しがる学生さんもいれば、まあこんなもんでしょという学生さんもいます。ただ、上をめざす、単位がとれるというだけでなく、少しでもいい成績を残したい、そんな気持ちの現れている学生さんを見ると、うちの学科も捨てたものではない気になります。就職活動の面接で、学生時代に頑張ったことを聞かれたときに「勉強です」とか「学生実験です」と胸をはって言えるといいですね。

8月某日 同期会 松蔭高校時代の同期が集まりました。大学の同期と違い、高校の同期は職種も様々、医師、校長、議員、理系も文系もいるというのが、高校時代の仲間です。42年の時を超えて、同じ時間を生きてきた同志として会話がはずみ楽しい時間を過ごすことができました。

8月某日 伊賀市「市民夏のにぎわいフェスア」 にぎわいフェスタの企業展にブースをつくり、伊賀研究拠点の活動紹介と,子供を対象としたストロートロンボーンの工作を行いました。三重大学のアピールをしました。

8月某日 台風 再び台風です。あいかわらず、津は風が強い街で、台風が広島のほうにあるのに、最大瞬間風速22.8m/sの風が吹きました。例年、このあたりは、お盆休みがイネの刈り取りの最盛期ですが、今年は、台風のためにずれそうです。風で、穂をつけたイネが倒れないように祈るばかりです。

8月某日 採点 前期の試験の採点をしました。年々の傾向ですが、文章が書けなくなってきています。とくに「○○を説明せよ」というような問題の解答が、まったく説明になっていない学生が徐々に増えてきている印象をうけます。これが時代の流れなのか、今の教育の向かう方向なのかわかりませんが。穴埋めとか4択は得意なんでしょうね、きっと。ただ、理解しているかどうかを見るには、説明させるのが一番とおじさん世代は思っていますので、こういう出題になります。もちろん、前年度の問題も公開していますので、それなりに準備はできると思います。それでも解答になっていないものが増えている傾向にあるのは、肌で感じます。微生物学の平均点は、昨年と全く同じで66.4点で、応用酵素化学は、67.5点で、目標の70点±5点におさめることができました。問題を変えても、ほぼ同じということは、よいのか、わるいのか。年々、過去の問題は増えているので、出題傾向を分析すれば、何が重要なのかがわかってくると思うのですが、そういった分析能力は落ちていますね。某先生の試験では、過去問を10年くらい集めると、先生が試験で何を聞きたいか、何が書けたら単位を認定するのかが、ちょっとわかるような気に当時はなっていたように思います。

8月某日 同期会 大学時代の同期会に出席しました。還暦になる学年ですので、話題はもっぱら退職やら定年後のことやら、年金受給までの収入をどうするかというようなこと、孫の話、健康のことなど。同じ世代は、同じ悩みを共有できます。あいかわらずの学生時代の、こんなことがあった、あんなことがあったの話で盛り上がりました。それにしても、皆さん昔のことをよく覚えています。

8月某日 ジュニアドクター研修 昨年から三重大学で行っているジュニアドクター育成塾ですが、昨年の受講生から、さらに第二段階の生徒さんを研究室で受けれ入れて実験を行いました。なかなか、ユニークな実験ができましたし、面白い結果が出ました。中学生と実験するというよりも、内容が新鮮で、こちらが実験を楽しめました。将来、理系に進んでくれるといいですね。

8月某日 オープンキャンパス 当初、登録数が少なかったので心配しましたが、はじまってみれば、昨年よりも少し多い印象でした。学部長がかなり熱心に学部の説明をされたので、あまり話すことがなくなってしまいましたが、全体説明と、研究室の開放をしました。温暖化防止を含め、21世紀の後半に人類が遭遇するであろう諸問題に、生物の力で取りくんでいく三重大学生物資源学部です、と語りました。研究室では、DNA の電気泳動体験などをしてもらいました。たまたまかもしれませんが、どちらからとたずねたところ、当研究室にみえた生徒さんは、中部圏外の方が多かった印象でした。どうして三重大学にという質問にも「環境教育」とか、「自然を愛する」とかの言葉も聞かれました。昨年も、一昨年も、オープンキャンパスで研究室に来てくれた生徒さんが入学してくれています。ぜひ、受験して来てほしいですね。

8月某日 伊賀こども大学 第20回伊賀こども大学が、伊賀研究拠点で開催されました。拠点長として開講の挨拶をさせていただきました。

8月某日 サイエンス誌 8月2日号のサイエンス誌のエディトリアルに、「時間切れCO2」と出ていました。アメリカ海洋大気庁の観測では2017年には、二酸化炭素濃度は、400ppm を超え、2018 年秋には、気候変動に関する政府間パネル(ICPP)から「1.5 ℃特別報告書」が出され,いよいよ、温暖化待ったなしの状況になってきています。一方で、日本では梅雨明けからの猛暑が続き、台風もつぎつぎの発生していますし、ヨーロッパでは猛暑になっています。温室効果ガスの濃度上昇と温暖化はパラレルではなく、遅れがあり、今400ppm を超えているのですが、この400ppm の温室効果は、これから先にやってくるのです。今の暑さ以上の暑さがやってくるということで、たとえ、今排出をゼロにしても、しばらくは今以上の暑さがやってくるし、これをほっておいて温室効果ガスの濃度の上昇が続けば、冗談ぬきに人類は地球に住めなくなる事態になりかねないのです。これを真剣に考えないといけない時点に来ているという認識を持たないといけません。

8月某日 前期の授業終了と試験 今年は、5月の10連休の影響で、授業時間の確保から、試験の日程がかなり8月に食い込んでいます。やっと前期の授業が終了し、残りは試験だけとなりました。毎年そうなんですが、平均70点くらいを目標に試験問題をつくります。平均点が高ければ、簡単すぎたと思うし、低ければ、授業のやりかたが悪かったのではないかと考えるし、70点±5点なら、許せる範囲なのかと思ったりします。使用している教科書に「微生物学、地球と健康を守る」と書いてあるのですが、授業後の感想のなかに「最初は大袈裟と思いましたが、授業後はそうだと感じた」というものがありました。ちょっとうれしくなるコメントですね。

8月某日 課題 数年前から、授業に課題(宿題)を出すようにしています。課題のうち三分の二は、授業の復習の内容とその先を調べる学習、三分の一は、次回の予習になるような調べ学習の構成にしています。そして裏面は、授業内容に関する英文和訳、この方法が学生に評判がいいらしいとある先生に言われました。ちょっとうれしいですね。課題を出すのは容易なんですが、実は見るのが大変で、2年生の授業と3年生の授業で、週に160枚ほどを見るのに、かなりの時間を使っています。期末がちかづくとこの作業がなくなり、時間的な余裕はできるのですが、課題の内容を読んでいると、その学生さんと対話しているような気になってくるので、半期が終わるとちょっと淋しさもあります。

8月某日 三重大学サマーセミナー 高大連携事業の一環として、三重大学のサマーセミナー「大腸菌からプラスミドDNAを分離する」という実験を行いました。定員を上回る参加応募がありました。内容はアルカリSDS法による大腸菌からのプラスミド抽出と電気泳動でのプラスミドDNAを確認するという初歩の実験です。普段、ピペットマンを使っていない高校生にとっては楽しいようで、思ったより盛り上った実験でした。

7月某日 配属 2年生についてのコース配属のための情報提供が全て終わりました。後は、自分で決めるだけです。3年生への研究室配属についても同様です。夏休みが終わると、教育コースと研究室とともに新メンバーでスタートになります。どんなメンバーになるか、ちょっと楽しみですし、ちょっとドキドキな感じです。

7月某日 伊賀研究拠点 健康食品部会 伊賀研究拠点で定期的に開催している部会のひとつで、拠点長としての挨拶ではありませんが、「最近の発酵食品の動向」という題でお話をさせていただきました。特に、今回は発酵食品の摂取と腸内細菌の役割を中心に、最近になり海外で報告されている研究を紹介しながら、腸内細菌相の重要性と、それを維持する、あるいは、改善する食生活について議論しました。

7月某日 SSH実習 これも例年の行事で、高校生にVNTRのPCR増幅をしてもらいました。全員が増幅することができました。

7月某日 伊賀市長 三重大学伊賀研究拠点長として、伊賀市長にご挨拶にうかがいました。本来なら、着任そうそうご挨拶すべきですが、なかなか予定があわず、この時期になりました。

7月某日 愛知県私学サマーセミナー  南山大学で開催されました第31回愛知サマーセミナーで、「黒ヤギさんはなぜお手紙を食べたか」とう題で話をさせていただきました。いつも高校生向けに出前授業でやっているものです。高校生だけなく、一般の方もみえて、ちょっと驚きました。質問もたくさんいただきましたし、終了後もメールで、ご意見や感想をいただきました。同じ時間に白石まるみさんの講演もありましたので、集まってもらえるか不安でしたが、教室がいっぱいになっていたので、うれしかったですね。

7月某日 中部国際空港でのSAKE FESTA 中部国際空港で開催されたNGO SAKE FESTA に三重大学酒造りのメンバーとともに参加し、三重大学梅酒「紅翠」の試飲をしていただき、宣伝をしました。今回は、この地域の日本酒をつくっている大学も集まり、学生間の交流や、ミス日本酒とのトークショーへの参加など、盛りだくさんでした。

7月某日 講座交流会 講座の立てコンです。3年生にとっては、研究室を決めるためのコンパでもあります。講座の全研究室の大学院生と4年生とが集まる宴会です。といっても昔のような派手な感じではなく、あまりアルコールも入らず、おとなしい感じの宴会です。

7月某日 西宮東高校の説明会 西宮東高校の生徒さんが、大学訪問に来てくれました。西宮に住んでいたこともありますので、ちょっと懐かしい感じで、学部の紹介をさせていただきました。

7月某日 演劇入門 教養教育の授業「演劇入門」で、林家菊丸師匠の「癪の合薬」を聞きました。聞いたあとで、いとはん、おなごしの役のつくりや、セリフがない「べくない」をどのように存在させるか、興味深い話を聞くことができました。OBにいただいた落語研究会の見台も使っていただきました。授業のあと、落語研究会に興味をもってくれた学生さんがいました。

7月某日 本格化 例年のことですが、 3 年生は、研究室を決める、2年生は、コースを決める7月が、スタートしました。今年は、5月の10連休の影響で、かなり授業と試験が8月まで、ずれこんでいますが、2019年の後半戦ということで、はりきっていきます。

6月某日 岐阜大学 岐阜大学で開催されました「酒と食の文化の実践的理解」シンポジウムに参加して、「三重大学における酒造り」について話しをしました。三重大学独自の酒というコンセプトではなく、学生が製造に関与する酒造りですので、他大学の酒造りとは、スタンスが異なるかもしれません。岐阜県酒造組合の多くの酒造会社の日本酒テイスティングもあり、学生さんを中心に盛り上がっていて、ちょっと羨ましいというか、三重大学でも同じようなことができないかと少し思いました。岐阜大学の学生さんに三重大学のお酒を飲んでいただき、いろいろなご意見をいただけたことはよかったと思います。

6月某日 SSH 校 本年度から三重県内で新たに2つの高校がスーパーサイエンスハイスクールに指定されました。そのうちのひとつのSSH校の運営指導に関わることになり会議に参加しました。理科クラブを中心にレベルの高い研究を行っていて、大学に入学してから、1、2年に研究できるような場をつくらないと、せっかく高校で研究をやっていたのに、大学では卒業研究まで、研究ができないというのは、どうかなと少し思いました。高校時代に研究ができるという、今の高校生がちょっと羨ましいですね。

6月某日 中森明菜 出勤簿に印鑑をついていたら、ちょうど6月の終わりで半分まで来たことがわかりました。今年も半分が過ぎたということで、「半分だけよ・・・・」と口ずさんだら、事務の方から、「中森明菜ですね」と言われ、世代がわかってしまう。

6月某日 X 線発生装置作業者教育訓練 放射性同位元素とは異なり、X線発生装置は、スイッチを入れないとX線はでませんので、安全は安全なんですが、それでも放射線に対する知識は必要ですので、教育訓練を行っています。

6月某日 新任教員研修 なかなか日程がとれなくて、この時期になってしまいました。某研究科の研究科長が参加されて驚きましたが、新任研修の中身を確認に来られたのではないかと思いました。

6月某日 交流戦 昨年の甲子園準優勝投手、吉田輝星が投げ、清宮幸太郎が打つとなれば、なんとしても見たくなる。将来のジャパンのエースと4番候補ですから。生で見れるのは、交流戦か日本シリーズしかありません。思い切ってナゴヤドームにでかけました。交流戦最後のカード、三連勝をかけての戦いでしたが、なんとか勝つことができました。

6月某日 高大連携勢水丸航海ガイダンス この段取りをするのも、今年が最後になりました。来月の勢水丸実習に乗船いただく高校生へのガイダンスです。

6月某日 キーボード 長年使っているiMacのキーボードが断線で、動かなくなりました。古いMacのキーボードで使っていますが、今使っている新しいiMacは、キーボードもマウスもワイヤレスです。古いキーボードも、出た当時は先端だったとは思いますが、キータッチひとつにしても、さすがに時代の流れを感じます。教科書も、学問も、確かに進んでいますが、電子機器の進化は圧倒的です。1MBのフロッピーディスクを持ち歩いていた時代が懐かしいです。

6月某日 交流戦 負けがこんできて、元気がでないのですが、家族サービスも兼ねナゴヤドームにでかけましたが、元気をなくしに行ったような、どんよりとして気分だけ堆積して帰宅しました。野球に出かけた話しを書くと、そんな暇があったら、貯まっている仕事をこなしてよ、とお叱りを受けそうなんですけどね。休みの日くらいは許してください。

6月某日 梅酒造り 今年も三重大学の梅酒造りがはじまりました。梅の実のへたを取り、梅の実をよく水洗いして、日本酒に漬込みます。座っての手作業ですが、年のせいか同じ姿勢でずっといると固まってしまって、椅子を立つのも一苦労という状況でした。仕事は集中してできるのですが、年齢を感じます。

6月某日 学生さんの変化 毎年少しずつ、それこそ本当にすこしずつですが、変わっていきます。今年の授業で、はじめて経験することがあります。これまでも、その初めての出来事の次の年には、それが増えていって、数年後には当たりまえのようになっていく変化を見て来ました。授業後のコメントをみても、ちょっとむかつくようなコメントがちらほら、これまでにはなかったことなんですけどね。やっぱり、授業のスタイルが合わなくなってきているのか、ちょっと戸惑います。

5月某日 1年生の茶話会 1年生と教員の茶話会に参加しました。といっても、お話ができた学生さんは、3人くらいかな。学生さんからも遠慮もあるだろうし、こちらも、どう接したらいいものやら、とまどうばかりです。

5月某日 1年生研究室見学会 本年度の1年生の就学カウンセラーから、少しでもはやく研究室とか研究環境を見せたほうが、学生さんの勉強のモチベーションになるのではないかという発案で、今年は学科1年生の研究室見学会がありました。食品発酵学研究室の感想では、「先生がおもしろそう」とか、まあ、他の研究室と違って、実験室には培養装置とPCRくらいしか置いてないですからね。教員のキャラで売るくらいしかアピールできるものがないかも。

5月某日 歯医者 特定化学物質を研究で扱うために、歯科検診が年2回あります。前回と前々回に検診の先生から、歯石がありますので、歯医者でとってきてくださいと言われていたので、検診を前に、歯医者にでかけました。ひととおり歯石を取り除いたあと、歯医者さんがうれしそうに、奥歯が虫歯になっていますね・・・・しばらく歯医者通いです。

5月某日 アイソトープの教育訓練 アイソトープ実験施設の利用者は、年々減少しているのですが、放射線施設の利用は増加傾向にあります。とくに、スプリング8をはじめとした放射光施設での共同研究は増えています。その関係で、業務従事者登録も増加傾向にあり、教育訓練もそれなりに参加者増の傾向になります。放射線は、眼にみえないので、しっかりとその特性を学んでいただくことが大切だと思います。

5月某日 10連休明け ずっと休みといっても、それなりにすることはあるのですが、連休明け、木曜日が、月曜授業になるため、水木と連続での授業と金曜日には、午前中伊賀研究拠点での会議で、午後、大学での会議と、けっこう厳しい連休明けになりました。

5月某日 令和元年のスタートです。Googleのトップページのロゴが「平成」になっていたので、いつかわるか見ていましたら、フライングで、10分前には、「令和」になっていました。

4月某日 正真正銘の平成最後の更新 というわけで、令和元年を迎えます。はじめて小渕官房長官が「平成」の字を見せた時、「へなり」と呼び、昭和が終わるのかとさみしい気持ちになりましたが、本当にいろいろなことがあった平成の30年でした。まさに、30代、40代、50代の30年間を生きた時代、昭和で育ち、平成の働き、令和で閉じる。といっても定年退職まで5年はありますので、まだまだ、働かないといけませんけどね。

4月某日 応用酵素化学 酵素の分類で、これまで(私が学生の頃からずっと)ECナンバー(Enzyme Commission number)と酵素の反応様式は、EC1からEC6までと教えられたきたし、教えてきました。昨年からEC7が新たにできて、今年から正式にEC7を教えることにしました。まだ、教科書にも出ていません。でも、科学は進んでいますので、新しいことを教えていかないといけないかと。EC7には、酸化還元酵素と加水分解酵素が入っていることがややこしいし、いわゆる輸送体、たとえば電子依存性ナトリウムチャネルなどは、酵素ではないので入っていませんが、同じナトリウムイオンを膜を超えて輸送するタンパク質にも酵素活性のある輸送体と、ただの輸送体があるという説明がややこしく、学生さんに混乱を生じさせてしまったようです。

4月某日 ナゴヤドーム 首位ヤクルトとの三連戦、三つ勝てば首位ということでしたが、日曜日のデーゲームに出かけました。ドアラの25周年ということもありましたが、なんとか勝ち越しました。それでも首位にはとどきません。

4月某日 微生物学の課題 例年、1回目の授業の課題で、知っている微生物とどうして知っているかの理由を書いてもらっています。Aspergillus oryzae を「もやしもん」で知っていますとか、これまでもありましたが、今年は、Staphylococcus aureus が登場し、「はたらく細胞」で知っていると書いている学生さんがいました。時代は動いていますね。

4月某日 貯金1 なんと3年ぶりに貯金1となりました。この日をどれだけまったことか、今年こそ、今年こそ、と応援を続け、やっときた貯金1。そんなことで幸せな気分になれるのか、という思えるくらい気分がいいです。

4月某日 市民開放授業 担当の「応用酵素化学」の授業は、市民開放授業ということで、一般の方も受講できます。これまで、科目等履修生を受入れたことはありましたが、一般の市民の方の受講はありませんでした。今年度は、2名の一般の方が受講されています。大学生に混ざりながら聞かれていますが、しっかり授業をしないとね。ちょっと責任重大です。

4月某日 三重県フェア イオン津南で開催された「三重県フェア」において、三重大学の日本酒、梅酒、ヒメホワイト、三重大学カレーの販売を行いました。なかなか売れない現実を肌で感じました。一緒に出展されている他の企業さんとの話のほうが、長かったような感じもありました。

4月某日 前期の授業始まり 今年も前期のはじめの1コマから授業が始まりました。昨年よりも受講生が減少していますが、大講義室の前のほうに集まってくれているので、授業がしやすいです。

4月某日 TA研修会 大学院生を対象に、TAの研修会に出ました。昨年度、非常に参加者が多く、会場があふれましたので、今年度は、2回に分けて研修会を開催したのですが正解でした。2回で、昨年を上回る参加者がありました。TAは単なるバイトではなく、教育スタッフとしての自覚と責任をもってもらう必要があり、毎年研修会を行っています。

4月某日 公正研究研修会 大学院生を対象にした公正研究の研修会に参加して、ご挨拶をさせていただきました。研究不正の防止、大学院生が教員の不正に巻き込まれないようにするにはどうするのか、実験ノートの意義とか、教員が聞いても役立つことばかりでした。昨年よりも参加者が減少しているのが、少し気になるところです。

4月某日 入学式 今年も日本酒「三重大學」の販売の手伝いにいきました。入学式後、保護者の皆さんの前で同窓会活動の説明をすると共に、三翠会館とレーモンドホールの紹介もしました。多くの保護者の方に、三翠会館を見ていただけたのがよかったです。

4月某日 新入生オリエンテーション 今年もぴかぴかの1年生がやってきました。例年のように応援団のエールもあり、はじまった感がします。

4月某日 新元号の発表 平成は4月末まであることに気がつきました。バカ書いてますね。今年は辞令交付の後もいろいろあって、大変だったのですが、研究者としては科研費の発表が一番大きなできごとで、今年も採択されなかったことで、新年度のはじまりにもかかわらず元気がでません。ちなみに、朝もらった人事異動通知書には、任期が西暦ではなく「平成32年3月31日」となっていました。

3月某日 平成最後の更新 年度末、退職される先生方や職員の方からのメールが続きます。予算のことやいろいろなことが年度という単位でかわります(契約の関係でコピーカードも新しくなりました)。ファイルをみたら「任期は平成31年3月31日までとする」という人事異動通知書が3枚ありました。これで御役御免なら楽なんですけどね。平成最後の勤務、平成最後の生協での買い物、平成最後の研究室でのコーヒー、平成最後の・・・・・何をしても平成最後です。ついでに書くと、平成の終わりにして、工事していた江戸橋が渡れるようになりました。平成最後としは、これが一番ビッグなニュースかもしれませんね。

3月某日 某先生の訃報 はじめに聞いたときは、とても信じられませんでした。入院されていたこと、病気のことなどをうかがっていたのですが、すぐに元気になってもどってくると信じていました。かなりへこみました。共著で論文を書いたこともあり、普段もFBでのやりとりで、身近に感じていたのですが、本当に残念です。

3月某日 成績配布 クラス担任をしている1年生に成績を配布します。次年度の履修申告の話や、この1年を振り返ってもらって、成績とにらめっこしてもらいます。思ったより専門科目がたいへんだったとか(細胞生物学と有機化学しかありませんが)、TOEICの点数が伸びたとか、2年生になったら頑張りますとか、多くの学生さんが、明るく語ってくれたことに安堵しました。

3月某日 学位授与式 新学科体制になり、食品発酵学教育研究分野になってはじめての卒業生を出しました。第一期の卒業生が今後活躍してくれることを祈りながら、大学の日本酒の販売をしていました。

3月某日 ナゴヤドーム オープン戦は気が楽でいいです。毎年、今年のペナントレースはどうなるかと予想しつつ、新しい戦力だの、ベテランの活躍など、話題はつきません。開幕までのわくわく感と、開幕後のがっかり感が、ここ数年つづいていますので、今年こそ、開幕後もわくわくできるように戦ってほしいものだと思います。ここ3年くらい貯金がありません.五割になったことは何度かあるのですが、開幕戦で1勝すれば、貯金1なんですけど。

3月某日 ジュニアドクター発表会 本年度のジュニアドクターの発表会に参加しました。小中学生がやる実験や研究なので、研究者の眼で見れば、つっこみどころ満載です。それでも、小学生がパワーポイントでスライドをつくり、自分が行った研究を語る姿は、自分の小学生の時代とは別世界です。これからも研究活動を通して理系人材になってくれるとうれしいですね。

3月某日 後期日程合格発表 後期の発表掲示の1時間後にたまたま掲示板横を通ったのですが、掲示板周りにはひとりふたりしかいませんでした。後期の場合は、合格を見に来ている暇もないくらいですから、すぐに、住むところを探したり、入学手続きをしなければなりません。

3月某日 PBLセミナー公開フォーラム 三重大学で取組む問題解決型学習(Problem Based Learning)についての勉強会に参加しました。Part2では、高校での「探求学習」と大学の初年時教育でのPBLとのつながりや問題点を話合いました。高校での問題は、そのまま大学でも問題でありますが、原点に立ち返りながら、PBLのような学習形態が本来、教科教育に生かされていかないといけないかなと思います。たとえば、理科でも、物理学、化学、生物学と分かれて教科教育をしますが、実際の問題(例えば、卒業論文の課題など)は、それぞれの知識や手法を駆使して問題解決へと進まねばなりません。スポーツでたとえれば、野球のボールの軌道は物理学でも、ボールの素材は化学ですし、ボールを投げる筋肉となれば生物学です。ひとつの事象を学習するのに、多方面の知識や技能を総動員しなければなりません。そいうった経験をPBLで積んでくれればと思っています。

3月某日 後期日程入試 後期日程の入試がありました。これで、本年度の全入試が終了です。

3月某日 開幕三連勝 首位グランパス、好調です。

3月某日 就職先 「三重大学生物資源学部ではたいした就職先はない」と言う学生がいました。そう言えば、自分が努力しなくてすみますからね。「たいした」就職先の定義も曖昧ですし、そもそも企業研究もしていないから、BtoBの大手も知らない。先輩たちをみてもわかるように、一生懸命やった学生さんは、ちゃんと就職しています。いわゆる人気のある企業にも就職しています。専門や研究に頑張っていて、学会等の発表を通してアピールしている学生もいます。要はやるかやらないかです。大学は、やれる機会をたくさんつくっています。自分から動けない学生は、どんなところに行っても動けないし、周りのせいにしている学生は、どこに行ってもで「できない」理由を周りのせいにしています。先日、某企業の就職担当の方が言っていました、「一事が万事ですから」。どんなときもベストを尽くせない学生は、どこへ行ってもベストを尽くせないそうです。「やらない」理由や「できない」理由をいくら探したところで、成長できませんよね。

3月某日 前期日程合格発表 たまたま通りかかったら、掲示板に一番近い廊下のところで、入試関係の職員のみなさんが、掲示に貼る用紙をもって待機していました。掲示板の前にはひとだかりができていて、いまかいまかと待っていました。発表は10時ということで、時計を見ながら、カウントダウン、30秒前、10秒前、扉をあけて一斉に飛び出し掲示板に合格者受験番号を書いたものを貼ります。あちこちであがる歓声や拍手。近くで見ていた年配のご婦人曰く「意外と地味ですね」。まあ、すぐにPDFで上がりますから、直接見に来る学生さんも減っていますし、クラブ等の勧誘は控えていますので、派手さはないですね。

3月某日 就職活動解禁 学内説明会 今年も三重大学の学生を採用したい企業600社が集まり「学内説明会」を開催しました。いくつかの企業さんから、今年は入れなかったと言われました。もちろん、これだけでなく、生物資源学部でも、企業さんの独自の説明会も開催しています。まあ、入試倍率をみてもわかるように、不況になると理系人気、景気がよくなると文系人気と言われますが、理系はコンスタントに需要があるようです。

2月某日 全学FD「アクティブラーニングを支えるラーニングコモンズの人的学習支援」(浜島幸司先生、木原宏子先生)に参加しました。大学には図書館のほかに、自習やグループで学習するための机やプロジェクターをおいた「ラーニングコモンズ」と言われる部屋があります。そういった場所の提供だけでなく、そこで学習する学生を支援する大学院生による「ラーニングアシスタント」という制度があります。そういった活動が先行する同志社大学の事例を紹介いただきながら、三重大学で、どのようにすればいいのかを考えました。

2月某日 連携大学院 大学院には連携大学院というものがあります。現在、生物資源学研究科では、国の農業・食品産業技術研究機構の野菜花卉研究部門、森林総合研究所、水産研究教育機構の増養殖研究所と連携しており、これらの研究機関で、大学院の研究をすることができます。今回、民間企業で、四日市に会社のある太陽化学との連携に調印しました。次年度から、太陽化学で研究することも可能になりました。

2月某日 前期日程入試 問題のエラーがなかったかどうかが気になったりしますが、無事に入試が終わりました。

2月某日 全学FD 「高等教育が目指すべき姿:グランドデザイン(答申)からみる課題」(金子元久先生)に参加しました。先生の著書「大学の教育力」を読んだのは、今から10年くらい前でしたが、当時、たくさんの示唆をいただいたように思います。2040年に向けての答申をふまえて、地方国立大学がどう展開すべかというようなお話をしていただきました。

2月某日 修士論文発表会 さすがに卒業研究発表会のあとの修士論文発表会ですから、そのプレゼンの質といい、研究の量といい、別次元です。頑張っている様子が伝わってきます。もっと若い人に研究できる環境をつくらないといけないとつくづく思います。教員の責任は重いですね。

2月某日 卒業研究発表会 新学科体制になって4年、はじめての生命機能化学講座の卒業研究発表会を行いました。1年生の頃からみると立派になったと思います。普段から熱心に研究していたかどうかは別ですが、堂々と発表する姿は頼もしかったです。卒業生のこれらからの活躍を祈ります。

2月某日 志願状況 研究科広報委員として学部の宣伝をしていますが、今年度は、高校の進路の先生方から、生物資源学部の受験希望者が少ないと言われていました。それでもオープンキャンパスやその後の学部学科説明会に例年を上回る高校生に来ていただいので、少し安心していたのですが、いざ出願となって、昨年度に比べ受験者が大幅に減ってしまいました。広報委員として責任を痛感します。

2月某日 サイエンスカフェ 日本農芸化学会が主催するサイエンスカフェに講師として参加しました。サイエンスカフェは、カフェのような雰囲気の中で科学を語ろうというもので、実際に、津市内のカフェレストランの一室を借り、様々な飲み物やお菓子を提供しながら、科学の話題を語りました。参加された皆さんが熱心で、休憩時間を含め、いろいろな質問がありました。学生もこれくらい応答してくれたら、授業もやりがいがあるんですけどね。個人的には、昔の知り合いが来てくれて、35年ぶりに再会できたことや、学生の親御さんが来てくれたことがうれしかったです。

2月某日 就職支援活動 卒業生体験談講座が開かれました。愛知県、三重県、名古屋市に勤める卒業生が、公務員の仕事の内容や、何時頃、どうやって勉強したかを後輩達に熱く語ってくれました。公務員志望の学生には、たいへん参考になる内容だったと思います。三重大学の学部のなかでは、生物資源学部と人文学部の学生のおよそ3割が公務員になります。生物資源の場合は、技術職がほとんどです。公務員にもいろいろな仕事があることがわかってもらえるといいですね。

1月某日 工場見学 3年生の学生さんと工場見学に行きました。伊勢角屋麦酒のビール工場と、おにぎりせんべいのマスヤの工場です。どちらも、社長さん自ら説明をしてくれました。忙しいとは思いますが、引率教員としては恐縮してしまいます。社長が語る企業への思いというのが、伝わってきます。単なる給料のためだけではない仕事とか充実感とか、働く意義までもが伝わるメッセージをいただいと思いました。問題は、学生にそれが伝わっているかどうかですが。学生時代に、いろいろな工場見学に行きました。もちろん、全く忘れてしまったところもあります。しかし、今でもその規模とか、雰囲気とか、香りとかが記憶に残っているものもたくさんあります。それらは、就職してからもずいぶん役立ちました。という意味で、選択科目だからといって工場見学を履修しない学生が増えているのが、少し気になったりします。生きていく上で、経験値とか、体験値というのは結構重要だと思っているので。

1月某日 建物遺産 今回の放送は、レーモンドホールでした。レーモンドホールは、三重県立大学の医学部図書館として、建てられて木造の建物です。県立大学の国立移管により、現在の三重大学の敷地に移築されました。建築家アントニン・レーモンドンの設計より造られ、柱の外にガラス窓を配した構造など、独特なレイアウトになっています。一時、倉庫として使われたいたこともあり、学会のポスター用のパネルを収蔵していたので、個人的には、リアカーをひいてとりに行ったり、片付けに行った思い出が多いです。

1月某日 積雪 ひさびさに積雪しました。津市は6cm積もりました。

1月某日 センター試験 今年も無事にセンター試験が終わりました。

1月某日 建物遺産 BS朝日で放送されている番組で、三翠会館が放送されました。三翠会館は、昭和11年に三重高等農林学校の10周年を記念して建てられた同窓会会館です。1階は洋風、2階は和風と、昭和初期の地方の公共施設の建築様式を残した貴重な建築物で、国の登録有形文化財に指定されています。この撮影に立ち会いましたが、TVカメラではなく、一眼カメラで動画を撮影することに驚きました。

1月某日 企業説明会 研究室の卒業生が、企業の説明会に派遣されてやってきました。元気そうでなによりです。ぜひ、後輩たちも続いてくれたらなと思います。

1月某日 サイエンスカフェ 2月に津駅前のお店で「黒やぎさんは、なぜお手紙を食べたか」という題でお話をすることになりました。

1月某日 学長新年挨拶 今年は第3期の評価が決まる大事な年であり、学長の新年の挨拶でも「ラストスパート」という言葉が述べられました。第3期の目標達成にむけて、最後の直線にかかってきました。脇目もふらずがんばらないといけませんね。

1月某日 卒業生来訪 複数の卒業生が研究室を訪ねてくれて、元気そうな顔を見せてくれました。大学教員としては、うれしいお年玉をいただいた感じです。

1月某日 新年あけましておめでとうございます。今年もこのひとことからはじまります。正月のTVを見ていて、やたらに「平成最後」という言葉を聞いたように思います。4月には、新元号が発表され、新しい時代となるのですが、どんな年になるのかと期待もします。今年は、改組後、はじめての卒業生を出します。「食品発酵学研究室」としては、第一期生ということになります。研究室がいつまであるのかわかりませんが、長く続くといいかなと思います。国立大学の再編が本格化していくなかにあって、三重大学はどうなっていくのかも気になるところではあります。個人的には、体調管理はもちろんのこと、ほっておくと衰えていく体をどう維持していくかというのも課題です。年賀状にも「還暦」「退職」の言葉が多く見られ、そういう年齢になったんだとあらためて思います。昨年は、できたこともありましたが、達成できなかった目標がいくつかありました。一年という単位ではなく、月、あるいは、四半期で、チェックすることの重要性も認識しながら、今年はやっていきたいと思っています。本年もよろしくお願いをいたします。

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