海洋環境学

講座必修科目 3年次・前期 (2単位)

担当教官

関根義彦 (海洋気候学)

授業の目的およびねらい

沿岸海洋学の基礎事項を講義する。 具体的には、河川及び沿岸海域の諸現象、潮位と潮流、外洋の海流が沿岸海域に及ぼす影響、沿岸海洋環境アセスメントの方法などについて概説する。 これらの問題の理解には流体力学が必要であるが、関連するものはすべて講義する。

授業内容

  • 1. 沿岸海洋過程序論 (沿岸海洋の特徴と沿岸海洋問題)
  • 2. 海水の基礎方程式 (流速、水温、塩分)
  • 3. 河川と沿岸海洋 (エスチェアリー、河川水の海洋流出)
  • 4. 海洋短周期波動 (風波、うねり、津波などの概説)
  • 5. 潮汐 (海洋潮汐の基礎)
  • 6. 潮汐変動 (世界各地の潮汐変動の特性、静振、ボア)
  • 7. 潮流 (潮流の成因、潮汐残査流、湾の海水交換)
  • 8. 外洋の海流と沿岸海域 (急潮、ストリーマーなどの海流変動に関する沿岸海域の変化)
  • 9. 環境アセスメントI (環境アセスメントの基本問題、沿岸環境論)
  • 10. 環境アセスメントII (環境アセスメントの実行とその結果の評価論)

教科書・参考文献等

  • 海洋物理学概論, 関根義彦, 成山堂書店
  • 海洋環境アセスメント, 関根義彦, 成山堂書店
  • 沿岸海洋学, 柳哲雄, 恒星社厚生閣店
  • 潮目の科学, 柳哲雄編, 恒星社厚生閣店

履修資格・関連する科目等

地球流体力学を履修しておくことが望ましい。

成績評価の方法

講義中に行う小テスト