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このページは、どうでもいいと思っていましたが、いろんなところから反響があり、それなりに読んでいただいているということがわかってきました。ぼちぼち、日々の生活を書いていきたいと思っています。

12月某日 ふりかえると2020年というのは、自分の人生のなかで「とんでもない1年」のひとつとなった。2月までの例年の空気と、そこからの大きな変化があった。とくに、授業のオンライン化への対応、緊急事態宣言からの研究室活動の再開と、後期の対面授業の再開。これまであたりまえだったことをするだけなのに、その困難さに直面した。唯一、よかったことと言えば、宴会がなかったことで、体重が減少したこと。以前にお医者さんに、このあたりまで落としてくださいと言われたところまで、下げることができたこと。21年はなんとかおさまってほしいところです。

12月某日 再びクラスターの発生 学生のなかで再び感染クラスターが発生しました。学内での対面授業ではどれだけ気をつかってやっても、学生は外に出れば友達同士で集まり密な状況が生まれます。このウイルスのこわいところは、本人に自覚症状がないときに感染するということ、あとで症状が出たときには既に拡散してしまっているというところ。誰が感染者になってもおかしくない状況なので、個人が気をつけるしか方法はないのかもしれませんね。

12月某日 学生実験 対面で学生実験をするために、密を避け、4分の1の人数で行ってきました。ということで、例年なら1回ですむ同じ実験を今年は4回しました。これで、今年の学生実験も終わりですが、顕微鏡をみて喜んでいる姿をみれば、無理してもやってよかったと思えます。

12月某日 ジュニアドクター 今年もジュニアドクターの講習をしました。例年どおり、アミラーゼによるデンプンの分解を見る内容でしたが、今年の子供達は実験がうまく、きれいな反応曲線を書いてくれました。酵素について少しでも興味をもってもらえるとうれしいですね。

12月某日 今年も残り1ヶ月 2020年も残り30日となりました。去年の今頃では、想像ができない状況になっています。毎日、県の発表する感染者情報を見ることが日課となり、朝、体温を測ることが日課になり、接触者情報アプリを見る。こんな日が来るなんて想像もしませんでした。

11月某日 ムチン ちょっとムチンについて勉強をしました。ムチンには種類がいくつかありますが、ムチン1、4、7は、膜貫通型のタンパク質で、細胞質側には、リン酸化されるサイトがあり、シグナル伝達の受容体として機能しているわけで、原核生物のシグナル伝達とは様式が違うように思います。膜に貫通していないムチン、たとえば、ムチン5でも、タンパク質のセリン残基にO-リンクした糖、N-アセチルガラクトサミンがついていて、糖鎖の先にはシアル酸やフコースがある。勉強すればするほど、納豆のネバネバとの共通点が見出せないのですが、なぜ、納豆にムチンなのか。ヒトムチンと相同性のあるタンパク質遺伝子が、納豆菌にあるのか?ムチンについた糖鎖に共通点があるのか? なぞは深まるばかりです。

11月某日 再び学生の感染 学生の感染が確認されて、ばたつきました。様々なところから連絡があり、研修などに出ている学生の対応などにおわれました。なんとか拡散はとまりましたが、長時間に及ぶ食事会にてのクラスターと県のほうで発表がありました。対面の授業を見合わせることになりそうです。

11月某日 細胞生物学の中間試験 五回の授業が終了して、試験をしました。オンラインでしたが、スムーズにできました。記述問題が出題できないので、楽だったかもしれません。平均点は、昨年よりも10点近く、高くなりました。それでも、1割を超える学生が基準に届いていませんでした。オンライン質問コーナーや、なんでも相談時間を設定したのですが、参加者はほとんどなく、一部の常連さんだけでした。この一年で、質問も対面でなく、オンラインや、チャットみたいなことになって、大きく変わった感じがします。

11月某日 対面授業 対面授業を増やしてくださいというお話。現場は混乱、実際に実験実習を含めて再開しているが、慎重にならざるをえない。感染拡大の第三波がきているなか、下宿先も決まっていない多くの1年生をどうやって集めるか、北海道や九州にいる学生、海外にいる留学生・・・・・対応すべきことが多い。

11月某日 ドラゴンズマスク やっと水色のドランゴンズマスクを手にいれることができましたが、シーズンは終了で、ナゴヤドームに本拠地が移ってから、シーズン中に観戦にいかなかったのは、はじめてではないかと思います。それでも、8年ぶりのAクラスということで、首位とは差があったものの、勝率5割を超えてのシーズン終了は、うれしいかぎりです。

11月某日 鉄印帳 乗り鉄のアイテムのひとつ、御朱印帳ではなく、鉄印帳を購入しました。これは、鉄道に乗った記念の「鉄印」を集めるためのものです。地方の鉄道の応援にもなります。

10月某日 学生実験 通常は、午前中が授業で、午後が学生実験なんですが、そうすると、自宅でオンライン授業をうけると、通学の都合で、午後の実験開始時間に間に合わない学生がでますので、時間割を動かしていただき、午前中から、まる一日を実験にあてるというような工夫もしています。実験前には、全員の体温チェックと、行動のインタビュー、終了後の座席や実験台の消毒と、やるべきことが大幅に増えています。それでも、顕微鏡を覗いて、見えた、見えたという声を聞くと、こころなごみます。

10月某日 大学院入試 本来なら8月に行うはずの入試ですが、8月はクラスターの発生もあり延期になったので、秋の入試となりました。コロナの影響か、修士課程への進学が、大きく増加しています。試験はたいへんなんですが、ちょっとうれしいかもしれません。

10月某日 5割 10月に勝率5割というのは、じつに2012年以来というドラゴンズ、ファンとしては、長かった低迷期だが、来年にむけて明るい材料になればうれしい限りだ。

10月某日 細胞生物学の授業 1年後期の必修科目「細胞生物学」の授業をオンラインで行いました。120名の参加でしたが、学生さんは慣れたものですね。授業後の感想では、前向きなコメントが多く、まだ大学に来れていない学生さんもいると思うのですが、気合いを感じました。私の担当は五回ですが、しっかりと取り組んでいきたいと思います。

10月某日 保護者懇談会 例年の行事ですが、今年はオンラインでの開催になりました。研究科長や、学生委員長のお話は、YouTubeライブでの配信になりました。また、保護者との面談は、Zoomを使ったオンラインで行いました。3年生は、これから就職活動などがはじまりますが、不安も多いかと思いますが、カウンセラーとしては、様々な情報を提供できるようにしたいと思います。

10月某日 後期の授業がはじまりました。2年生の講座配属が決まり、屋外での顔合わせが行われました。天気がよかったので助かりました。密にならないように学生実験もはじまりました。マスク姿では、誰が誰だか分らないですね。学生実験室に半分だけ学生を入れて、換気をよくしてはじまりましたが、窓をあけて、ドラフト回して、風は通るのですが、天秤がぶれてはかれないという事態が生じるなど、やってみないとわからないこともありますね。

9月某日 例外許可申請 研究室での実験について、例外許可申請が認められたので、10月から、3年生を加えて、研究室の研究活動がスタートできます。

9月某日 シルバーウイーク 日本全体にちょと緩んだ感じですが、実家の母親からも来てもいいと許可がでたので、正月以来に顔を見にいきました。なかなか勝てないドラゴンズの話題と、相撲の話題。なにげない会話ですが、ほっとするひとときです。ちょっと前に、車を換えたのですが、クルーズコントロールがついていて、アクセルを踏まなくてもいいので、高速道路の運転がとっても楽になりました。

9月某日 三重大学酒造り 日本酒製造にもコロナの影響が出ていて、酒造好適米が余るような状況になっています。すこしでもお酒にかえることができればと、学生がアイディアを出し、三重大学の酒造りをお願いしている地元寒紅梅酒造さんが、クラウドファンディングを立ち上げました。純米吟醸酒「三重大学」のつくろうというお話で、売上げの10%が、大学に寄附されるというものです。こういう時代を生きていかねばならない学生たちの頼もしさを感じます。

9月某日 新米 コロナ禍にあっても新米は届きます。今年は梅雨が長雨で、米の出来が不安でしたが、梅雨が明けてからは、よく陽が照りましたので、収穫が遅れ気味であったものの、新米が届きました。今年もおいしい米が食べられる幸せをかみしめつつ、少しだけ秋の気配。

9月某日 放射線施設協議会 例年、東京大学の弥生講堂で開催されるのですが、今年は、オンラインでした。オンラインでも情報の伝達には支障がないことがよくわかります。会議の内容は、例年よりもよくわかったかんじです。学生もオンライン授業だとこんな感じなのかと思いました。

9月某日 成績配布 カウンセラーの仕事のひとつで、成績の結果と履修指導、なんでも相談というような位置づけ。前回は3月のはじめだったので、対面でできたけど、今回はそうもいかずオンラインでの成績確認と履修指導を行った。これもはじめての体験だったが、TV電話のように話をするけど、ちょっとドキドキしてしまう。クラスのメンバーが、みんな元気そうだったのでよかった。

8月某日 なんとか月末 県の「緊急警戒宣言」も解除され、ちょっと新型コロナの話題も減って来た。思えば、この8月、いろんなことがありました。ただ、9月もまだまだいろいろとありそうな感じです。共著の論文が某誌にアクセプトされました。猛暑のなか、涼風一陣。

8月某日 オンライン授業の総括 オンラインでの授業をやってみて、問題は、学生さんがちゃんと理解できたか、勉強できたか、身に着いたかで、対面授業なみというか、比較してどうかというところになると思う。教員側からすると、例年、何本も使う赤のボールペンは、この半期の間で、1本も消費しなかったし、プリントや課題で使用する紙は、A4で2500枚以上を削減できた。当然ながら、印刷費もコピー費も節約できた。授業アンケートから見えるのは、学生の理解度や満足度は、ここ数年の対面授業と比べて遜色がないこと。とくに、オンライン授業で顕著にかわったのは、授業への出席率の向上と、授業外学習時間の大幅な増加、習ったことを調べるという行動の増加です。課題については、例年とほぼ同じテーマですが、よく見ると、今年は、どこかのHPのコピーペーストと感じるものがありましたが(例年は手書きで、今年はPDFでの提出)、学生同士で写しあったようなレポートは少なく感じ、自力で対応してくれたのかなと思いました。こうした状況にあっても、きっちりと対応してくれた学生に感心します。

8月某日 県内新規感染者ゼロ ひさびさに県内の新規感染者がゼロになった。実際のところは、わからないにしても、7月の4連休あたりが、感染拡大のポイントであったような気がする。少し落ち着いた感じで、後期の対面での実験実習をどうしたらいいのかを考えていかないとね。

8月某日 大学での感染拡大 大学に感染者が出ても、もうニュースにはならないような状況になってきた。すでに300近い大学で感染者が出ている状況になっている。どうしても、若い人は行動範囲も広いし、密にならないように行動するのも難しい。小中高で対面授業ができるのに、大学でなぜできないかと言う人がいますが、大学生の実態を考えていただけばと思います。例えば通学、うちの大学でも、感染者の多い、大阪、愛知から通ってくる学生がいますので、感染リスクが高く、本人が気づかないまま感染して授業に出てしまうケースは十分に考えられます。

8月某日 なんとか、クラスターは二十数名で、広がりは抑えられたような状況になってきました。

8月某日 大学院入試の延期 大学院の入試を延期することになりました。外部からみれば医学部も、他の学部も同じキャンパス内ですので、当然ですが、外部から受験する学生さんからすれば、今は、三重大学に来たくはないでしょうね。近隣の飲食店も、お客さんが激減しているようです。

8月某日 三重大学クラスター 関係者の検査がつづいていますが、学生だけでなく、教員への感染も確認されました。授業の再開が、ますます難しくなりそうです。

8月某日 オンライン定期試験 応用酵素化学の試験の結果は、思ったよりもクリアでした。課題の成績とも相関がみられて、まずまずの評価ができたと思います。微生物学の結果は、ちょっと残念な結果になってしまいました。「低温殺菌は、品質保持のために冷蔵庫で殺菌する」「アーキアは古細菌というので、細菌の祖先である」について、さすがに×をつけてくれると思ったのですが、全員正解とはいかず、オンライン授業での教育効果に、ちょっと疑問をもちました。パワーポイントの画面を見て、話しを聞くだけで、わかった気になっているのではないかなと。来年は、もっと工夫が必要ですね。

8月某日 オンライン定期試験 どうやって試験をするのか悩んでいました。授業では、試験はできないかもしれないので、課題で成績を評価すると伝えていましたが、その課題の出来もよくないので、なんとか試験を実施できないかと思い、Moodleの小テスト機能を使い、4択の問題をたくさん出すというような方法で行うことにしました。もちろん、ほとんどの学生は、家にいるわけで、教科書も、ノートも持ち込み可どころか、ネットにつながったコンピュータで解答するわけですから、調べほうだいです。ですから、時間をかけたら、みんな満点になるので、日頃の学習を見るのには、時間に制限を加えるのがよいかと思いました。

8月某日 クラスターの拡大 日に日に感染者の数が増加していく。PCR検査の範囲を広げて、接触者の検査が続いている。7月からクラブ・サークル活動を再開したからだという批判も出てきている。近隣の住民からのお怒りも聞こえてくる。これから予定されている博物館実習や教育実習に影響がでないかどうかが心配になってくる。「三重大生お断り」というようなことになりつつある。

8月某日 クラスター 学内の教員よりもTVを見ている外部の人のほうが情報がはやく、「三重大学で感染者クラスターの確認」の報道がされ、あちらこちらから電話をいただく。いったい何事かと思いました。ちょっと、たいへんなことになってきました。後期の学生実験の再開とかに影響しそうです。

8月某日 ついに学生に感染者が出てしまいました。今後は濃厚接触者を含めた対応が必要になりますが、大学だけの問題ではないので、話は複雑です。

8月某日 梅雨明け やっと梅雨があけました。今年は、長雨でしたし、熊本では洪水被害がでました。これからも温暖化が進めば、もっともっと雨ははげしくなるように思います。三重県内でも感染経路不明の方がでてきて、いよいよ新型コロナウイルスも身近になってきた感じです。

8月某日 某アメリカの科学雑誌にBCGと新型コロナの関係についての論文が掲載されている。因果ははっきりしないが、すくなくとも相関はある。やはりBCGを接種している国においては、感染率が低い傾向がみてとれる。

7月某日 前期の授業の終了 結局、半期ずっとオンライン授業になり、試験もオンラインですることになりました。授業後の学生のコメントが、よかったので、オンラインも悪くないかもと思えてきます。

7月某日 四連休 本当ならオリンピックの開会式の予定だった休日、TVはひたすら新型コロナの話題で、オリンピックのことは忘れてしまうくらいになってきた。GO TOキャンペーンが、都会のウイルスを拡散させるのではないかという懸念もある。

7月某日 外食 何ヶ月ぶりの外食だった。飲食店も席をアクリル板で区切っている。これでも、飲んで大きな声で話をしていたら効果がないような気にもなるが、静かにもくもくと食べるなら効果ありだよね、と思いつつ、ワインをいただく。

7月某日 我が家の庭木からセミが羽化する。確実に季節は進んでいるが今年はいつになったら梅雨明するのか・・・・雨が多い。

7月某日 後期もオンライン 後期もオンラインというところで、異論もでているが、都会とちがって田舎は、医療体制も脆弱で、もし新型コロナのクラスターが大学で出たら、すぐに病床が埋まってしまうことになる。そんななかでの対面授業の再開は、ほんとうに難しい。

7月某日 「地球に住めなくなる日」という本を読みました。ここのところ、コロナの話で毎日がすぎていくなか、少しだけ研究のことも考えたいし、忘れてはいけないことだからと、気合いをいれなおすために読みました。地球がピンチです。

7月某日 アクセス数 ネットワーク担当に、教えていただいたのですが、〜karitaのページが、生物資源学部のトップHPについで、アクセスが多いそうで、ちょっと気合いをいれて更新していかないといけないですね。

6月某日 はやいもので、2020年も半分すぎました。この6ヶ月は、これまでに経験のない出来ごとばかりで、大学もその対応などで、まったくこれまでとは別なところになってしまいました。学生がいないという大学、からっぽの教室、声のしない校舎、オンラインによる授業・・・・1月にはまったく予想もしなかった事態になりました。これからも未体験で、予測の難しい時代になっていくのだろうなと思いました。

6月某日 ホーム開幕 ドラゴンズのホーム開幕となれば、はやく帰宅してTVで応援だと思っていたら、かみさんからの電話、TVの取材だそうで、息子の自宅での応援風景がTVで放映されるという。家に帰るとTV局のスタッフとカメラが、リビングに。試合はまけたけど、いい応援ができました。

6月某日 共通試験 共通試験を二つの日程で行うことになった。現役3年生は、日程を選べることになるのだが、同じ難易度の問題を二つつくるのはたいへんだろうし、もし平均点に大きな差ができたりしたら、どうするんだろう。生物資源学部の推薦入試では、これまでセンター試験の成績も合否に関係していたので、後半の日程だと前期日程の入試までに合否判定ができなくなるのではないかと心配にもなる。

6月某日 プロ野球開幕 またひとつ日常がもどってきた。今年もはりきって、カレンダーに勝敗をつけていくぞ。4月、5月と週末にスポーツがなかったが、野球が返ってきた。

6月某日 納豆のネバネバ 微生物学のオンライン授業で、納豆のネバネバは何でできている調べようという課題を出した。多くの学生さんは、ポリグルタミン酸、フルクタンというような従来から知られている答えだったが、なかに、ムチンという答えがあった。ムチンは動物の粘膜とかの成分で、ムコ多糖という認識だったので、驚いたが、調べたというネットのサイトを調べてみると、ネット上では、けっこうムチンと書かれていた。新しい発見があったのかと、文献検索をするものの、そのような論文はみつけることができなかった。どういうこと?

6月某日 大学入試共通試験 今年からはじまるセンター試験にかわる新テストの開催日程に変更がないと決まった。高校の授業が遅れているから、日程を遅らせるという議論だとは思いますが、実際のところ、2月、3月の入試日程は詰まっているので、ほっとしたところはありますね。

6月某日 9月入学 国のほうで9月入学を次年度から導入するという議論が行われていたが、とりあえずは、次年度の9月入学はないことになった。混乱に混乱をよびそうで、ちょっと不安だった。9月入学のメリットもわからないわけではないが、現状ではどうなのかと現場では思ってしまいます。

6月某日 行動指針 大学の行動指針がレベル1からレベル0.5へと、すこしだけ下がった。これにより、体面による会議が可能になった。まだまだ制限は多いけど、ちょっとだけ日常がもどった感じはする。しばらく見ていなかった小学生の集団登校をみるだけでも、妙に新鮮に感じてしまう。

6月某日 別世界 6月になりいきなり朝の通勤電車が別世界の混み具合になりました。健康診断も、予約と時間指定され、会場に入る前に消毒、検尿が終わって消毒、血圧検査で消毒、採血で消毒、内診で消毒、心電図では足首も消毒、歯科検診で消毒、レントゲン撮影で消毒・・・・ひたすら消毒をして検診を終わりました。これからは、マスク、手洗い、消毒が日常になるでしょうね。

5月某日 訃報 本学名誉教授 梅林正直先生の訃報が届きました。1年生のころ、当時3年生の先輩に梅林先生の授業だけは絶対に落としてはいけない、と何度も言われました。おかげで、2年生の「土壌学」と「分析化学」だけは必死に受講しました。先生には怒られた記憶しかありませんが、私費で海外に梅を植林され、地元の麻薬栽培農家を梅の実による収益で生活できるようにし、麻薬撲滅に貢献されたことは有名で、外務大臣表彰もうけられていました。ちょっとさみしいですね。

5月某日 マスク 我が家にも国からのマスクが届いた。一家に一袋のマスクを届けるのに必要な金額が400億円ときくと、あらためて国の大きさとか規模感がわかるが、逆に一家から1000円を集めたら、数百億円が集められるのかとも思った。

5月某日 行動指針レベルの低下 これまでは、レベル2だった大学の行動指針が、レベル1にひとつ下がった。レベル1でも授業はオンラインだけど、さらに下げるための準備が必要になってくる。とくに実験実習をどうするのか等、対応を考えないといけない。

5月某日 生物圏生命化学概論 2年生の授業にスポット参加しました。本学OBとして、後輩たちにひとことということでした。現在の生命機能化学講座の研究室の卒業生、修了生で、大学の教員になっているOBを調べたら、現役で40名ほどいました。「三重大学だから」と言う学生さんが多くなってきているように感じます。活躍しているOBを紹介しても、ネガティブな思考から抜け出せない学生さんが、けっこういることも感想文からも感じました。もったいないというか、自分をもっと信じたらいいのにね。「三重大学だから」=がんばっても無駄、みたいな思考はやめたほうがいいし、どうせ一度の人生で、時間は限られているので、精一杯やったほうがいい。そりゃ、多少の理不尽はあるし、学歴で不利になるかもしれないが、そんなのは顔と一緒で、変えられないので、こだわってもしかたがないと思うけどね。

5月某日 緊急事態宣言の解除 三重県内では、感染者が検出されない日がずっと続いています。なんとかこのままいってほしいですが、かつてのスペイン風邪でも、第二波、第三波の流行がありました。ワクチン等の有効な手段が見出せないので、次の感染拡大が起こりうると想定して、行動しなければならないよね。

5月某日 オンライン授業 生物資源学部では、4月の授業開始から1週間遅れで、オンライン授業を開始しました。工学部、医学部も同様にはじめたと思いますが、人文学部、教育学部、教養教育は、連休明けということで、大学全体のオンライン授業が本格的にはじまりました。通信環境が問題になるか心配しましたが、意外とスムーズにスタートできました。

5月某日 生協に大量のマスク 大学の生協にマスクが出ていました。50枚入り3000円の値段です。騒ぎになる前は、500円以下の値段だったと思います。売れるのかなと思って聞いてみたら、けっこう売れているようです。

5月某日 困窮学生支援 今回の新型コロナ問題で、親御さんが失職したり、バイト収入の大幅減で生活がきびしくなった学生にむけて大学独自の支援を行うことになり、制度設計や財源など急な対応が必要でした。なんとか、大学としても支援できる仕組みができました。

5月某日 かつて経験のないゴールデンウイークが明けて,また授業がはじまりました。研究室の梅川助教の論文が、FEBS Lett. のトピック欄で紹介されました。多くの人に読んでもらえるといいですね。

4月某日 これまでに経験のない4月がおわり、連休になる。ここへきて9月入学の話がでてきて、「まじ?」と言いたくなる。ただでさえ新型コロナで混乱しているときに、9月入学ってどうなの。前期の授業をずらせばいいってというような単純な話ではない。とくに生物系の実習では、農場、演習林、練習船については季節のこともある。栽培系の卒業研究なら、3年の春から秋、4年の春から秋と2回のデータとりができるが、これが9月はじまりになると、1回しかできなくなる(3年の前期は秋になり、後期が春になる、4年の前期は秋なので収穫できるが、4年の後期は7月終わりになってしまう)。入試も、もう動いているのに(3年次編入学試験の願書受付は5月15日から)。まあ、日本全体からすれば小さなことかもしれないが、現場は混乱するよね、きっと。

4月某日 オンライン飲み会 学生時代の友達とLINE を使ってオンライン飲み会をした。飲み屋では、濃厚接触になるけどオンラインなら県をまたいで集まれるし、やすあがり。つまり経済効果はでないよね。外で集まれば会場までの交通費がかかるし、店で飲めば、数千円を消費するので、経済はまわっている。オンライン飲み会では、かみさんの料理と買って来たお酒、会は盛り上がるけど、経済効果は少なくなる。

4月某日 オンライン授業ー微生物学 100名を超える授業で、例年なら大講義室で行っている。オンラインでも遅刻するのはいて、Teams への参加承認をもとめてきたり、授業がはじまっても、バタバタした。それでも参加者が100を超えているのを見ながら、図や声が届いているという状況に、ちょっと驚いたりもした。90分の授業で、40分で休憩を入れたが、普段の授業とちがって、コンピュータに向かって、ずっと話しをするというのは、やってみると結構つらいものがある。学生も授業がつづくと眼が痛いとコメントしていた。おおきな障害はなかったが、個々の学生では、画面が見えなかった、声がとぎれたとかのコメントもあり、ネット環境の差が出ているかと思う。教科書も指定しているので、それも教材にして勉強してもらえればいい。Teamsのチャットで、LINEのようにリアルタイムでやりとりできのも魅力で、大講義室よりも、個々の学生とつながっている感がありますね。

4月某日 三重県知事からの要請 緊急事態宣言をうけて、県知事のほうからみ「三重県緊急事態措置」が出され、大学についても休業要請が出された。幸いオンライン授業をはじめているので、学生が登校するような状況にはなっていないが、教職員についてどう対応するのか。

4月某日 オンライン授業ー応用酵素化学 ついに自分の授業がはじまった。Zoomを使う先生が多いが、二つある授業のひとつが100名を超えているので、Teamsを使うことにした。この授業は、市民開放授業で、学生以外の一般の人もいるので、Teamsをダウンロードして参加してもらえるかが、心配でしたが、無事に授業に来ていただけました。ちょっと苦戦はしたものの、学生さんは、言わなくてもマイクをミュートにしてくれて、カメラもオフして、アサイメントにも回答してくれ、結構慣れている感じで、適応がはやい。なんとか授業にはなったかも。

4月某日 オンライン授業 いよいよオンライン授業がはじまった。名古屋大学では、通信回線の障害が出たと新聞が報じていたが、三重大学ではおおきな障害はなくスタートできた。

4月某日 緊急事態宣言 日本全体に緊急事態宣言が拡大された。

4月某日 ちょっと振り返っても、3月の終わりとは、まったく状況がかわってきてしまった。緊急事態宣言後も感染者数が減るわけもなく(感染には潜伏期があるから)8000人を超えている。都会だけでなく、地方においても、感染者数が増加する一方で、このままでは、すぐに10,000人を超える勢いだ。3月の終わり頃大学が想定していた状況での制度設計では対応できなくなっている。県内の感染者の増加で、県立高校も再び登校できなくなり、例えば、そんななかで高校での教育実習は可能なのか。緊急事態になれば、大学そのものの活動を停止することになるのか。どうするか、最善の道を探るも正解はない。

4月某日 怒濤の1週間がすぎた。休日には、ドラッグストア、ホームセンター、スーパーをまわるも、マスクもアルコール消毒液も手にいれることはできず、ただ、ガソリンを消費したのみ。

4月某日 新入生オリエンテーション オンラインでのオリエンテーションは、はじめての試みで、うまくZoomにつながってくれるかどうかが心配であったが、意外と、今の高校生はスキルがあるのか、ほぼ全ての学生が、郵送したIDを使って、アクセスしてくれた。もっとトラブルが起きると思ったが、オリエンテーションについてはオンラインでうまくできたと思う。ただ、例年ならクラスの仲間とか、友達もできる時期に、自宅や下宿の部屋で、コンピュータの画面を見ているだけでは、こころ細いとは思う。自宅生はともかく、遠くから一人暮らししている学生さんは、たいへんだよね。

4月某日 満開の染井吉野 本当なら入学式の日、空はすみわたり、ちょっと空気はつめたいものの、満開の桜の下、記憶に残る入学式の予定だったけど、学内に人けはなく、がらーんとしている。

4月某日 緊急事態宣言 ついに緊急事態となったが、外国のようなロックアウトでなく、自粛要請だけでおさめられるのだろうか。

4月某日 訃報 A. L. Demain先生が、新型コロナウイルスの感染で亡くなった。Demain先生は、三重バイオフォーラムにも2回参加してくれ、かつてはClostridium thermocellumの研究を行っていた。我々の研究室で行っている嫌気性菌の培養は、Demain先生の研究室に、私の指導教員であった嶋田先生が在外研究に行って習ってきたものである。Demain先生の教え子たちによる「Arny's Army & Friends」という研究会にポスター発表させていただいたこともある。先生のおかげで、今のC. thermocellum の研究があると思う。ご冥福をお祈りしたい。

4月某日 3000人から4000人になるまで、3日となった。

4月某日 数理データサイエンス館 三重大学に数理データサイエンス館ができた。本日は、その開所記念式典が行われた。本来なら、新入生や在校生があふれるなかでの開所式典のはずが、無観客式典になった。学長や理事によるテープカットも、わずかな関係者のもとに行われた。館内のメーカースペースには、最新の3Dプリンターをはじめ、学生が自由に「ものつくり」を楽しめるレーザー加工機や、プログラミングミシン、ドローン、VRゴーグルなどが置かれている。ぜひ、活用をいただき、データサイエンスの得意な学生が育ってほしい。

4月某日 不足 スーパーやドラッグストア、ホームセンターに行くも、マスクやアルコール消毒液がない。トイレットペーパーもないし、今度は、手芸店にマスクを自作するための材料がない。

4月某日 感染者数 最初に国内に感染者が見つかってから、1000人になるまで、65日あった。 そこから2000人になるまで10日、さらに3000人になるまでに4日しかかからなかった。高校の数学でログを、微分を、積分を教えることの大切さを知る。多分のグラフを見れば,このままいくとどうなるかが予想できる。

4月某日 岐阜大学 おとなり岐阜大学が、病院以外の大学施設を2週間閉鎖するとTV が報じた。ちょっとおどろき、それくらいの対応が必要なのかもしれないが、幸い三重県内の感染者の増加は、ゆるやかで、感染経路が追えている段階なので、大学閉鎖までには至っていない。オンライン授業の説明会などができる状況なので助かってはいる。

4月某日 オンライン授業 三重大学が感染対策として前期の授業をオンラインでするということが、マスコミに一斉に報道された。本当にできるの?って他の大学に言われそうだが、幸いにして携帯業者も学生の通信パケットを広げてくれたり、著作権について緩和があったりで、多くの協力のもとに実施にむけて動きだしている。まずは、新入生のオリエンテーションがオンラインでできるかどうか。

4月某日 定期券を買う いつも6ヶ月の通勤定期券を買っている。次に買うときにどうなっているか・・・・・不安が先立つ。

4月某日 「令和」の元号発表から、はや1年。まさかこんなことになるとは夢にも思っていなかった。ついこの間まで、ほんとに正月でも、こんな事態は想定できなかった。新年度がはじまる。科研費の採択の発表がある。なんとも言えない、年度始めとなってしまった。

3月某日 年度末 例年のように異動する職員の方のご挨拶があるが、これまで経験したことのない年度末を迎える。新年度にわくわく感がなく、不安感のほうが大きい。3月は、出口の見えない「パンデミック」になってしまい世界中の話題が新型コロナ一色になってしまった。4月はどうなるのか。連休明けにどうなっているのか、ただ収束を祈り、自分自身も感染しないように注意したい。

3月某日 某大学で春休み旅行に行った学生が発症していたのにもかかわらず、学位記授与式に参加していたと報道された。学位記授与式を中止したとき、過剰反応ではないか、今年の卒業生は気の毒だとか思っていたが、実際にこのようなリスクが発生してみると、中止の選択は間違えではなかったと思えてきます。

3月某日 某大学で春休み旅行に行った学生から集団感染が発生した。これが一番怖いと思っていたけど、このような状況では、授業をはじめることは難しいと思います。大学生の難しいのは、小中高生とは異なり、学生の行動エリアが大きいこと。普段の休日でも、東京や大阪の都会へ出ていたり、長期休暇なら海外にも出ていくし、大学はそれを100% 把握できていないのも事実です。授業開始へのハードルが一気に上がった感じです。

3月某日 学位授与式予定日 快晴の青空が広がり、本来だったら、あちらこちらで「おめでとう」の言葉がとびかう一日だったはず。ひとけのないキャンパスに空だけが青い。

3月某日 文部科学省通知 本省から「令和2年度における大学等の授業の開始等について」という通知が発表されました。遠隔授業の活用についても触れられておりましたし、非常勤講師の日程の件、単位認定の件とか考え方が示されましたので、大学としてもその方向へ動くことになりそうです。

3月某日 大学として、授業再開を5月の連休明けからにすると言うのは簡単だけど、そのときにおさまっていない可能性だってある。かといって教育を放棄することはできないので、授業開始は遅れるけど、まずは、4月中の授業は、遠隔授業で対応しようということになりました。

3月某日 対策にむけての会議 授業開始を一週間遅らしましたが、収束の気配どころか、事態は悪化に向かっているような気がします。とうとう東京オリンピックも延期になりました。

3月某日 新型コロナウイルス感染症対策専門家会議提言 連休前に提言が発表された。大学には、「春休み期間に、感染症危険情報が高い国・地域に海外旅行や海外留学等で渡航した学生等が帰国する際などは・・・・」と書かれており、うちの大学にも想定されるケースが結構ありそうだと思いました。またクラスター感染発生リスクの高い状況の説明が書かれいますが、これはまさに授業の形態が当てはまってしまいます。どうするのでしょうね。

3月某日 授業開始時期の延期 入学式をやめた関係から、当然ながら、オリエンテーションもできないことになり、1年生の入学式の2日後からはじまる前期の授業の履修が間に合わないことになりました。そこで、授業の開始を一週間遅らすこととなりました。その頃には落ち着くことを祈りながら。

3月某日 近鉄ダイヤ改正 毎日通勤に使っている近畿日本鉄道のダイヤ改正があり、名阪特急に「ひのとり」が誕生しました。これまでの近鉄車両にはない真っ赤な車体と、ゴージャスな車内空間で、特急料金はやや高めではありますが、大阪への出張にはぜひ乗ってみたいと思います。

3月某日 トイレットペーパー不足 十分に供給されているものが、ちょっとしたデマで、不足になっています。SNSの発達により、ちょっとしたつぶやきが、大きなうねりとなって物が不足になり、本当に必要としているところへ届かなくなっていきます。「みんなが我慢するのならいけど、自分だけ我慢するとバカを見る」そんな空気にちょっと怖い感じがします。スーパーに行くと特定の棚が「入荷の見込みがありません」という貼紙とともに空っぽ、という状況が続いています。

3月某日 波乱の弥生 会議も、距離を離して座って開催し、マスクに手洗いの徹底。しかし、市場ではマスクは販売されず、かろうじて新型インフルのときの在庫でつないでいます。箱のなかのマスクが、だんだん残り少なくなっていくのが、こころぼそい状況です。とうとう、卒業式と入学式をしないことに決まりました。おとなりの愛知県では、感染者が増えてつづけているので、用心にこしたことはありません。ただ、卒業式もない、記念の写真撮影もない、オリエンテーションも入学式もない、4月から授業ができるのかという不安が先立つ3月のはじめ・・・・繰り返し、終息を祈るしかないですね。

2月某日 自粛要請 さまざまなイベントについて3月末までの開催自粛要請がきました。と同時に学外の会議などがつぎつぎとキャンセルになり、あれよあれよという間に、つまっていたスケジュールが穴だらけになっていきました。3月に予定していた学内行事がほぼ中止となり、小中高も一斉休校となりました。やめると言うのは簡単だけど、フォローはそう簡単ではないように思います。どうなっていくのか、不安だらけの2月末です。

2月某日 新型コロナウイルス クルーズ船だけでなく、国内での感染が広がりつつある。といっているあいだに、学会が中止になったとの連絡が来ました。先の東日本大震災の時以来かと思います。

2月某日 別のスーパーサイエンスハイスクール(SSH) 県内のSSH指定校の研究発表会を見にいきました。面白かったですし、英語での要約の発表など、大学でも取り入れたいと思いました。8チームの発表を見ましたが、どれも秀逸でしたね。高校で、あれだけのことをしても、大学に入学しても卒業研究に入れるのは3年生からですから、ちょっと物足りないかもしれません、以前所属していた学科で行っていた2年生の自由研究みたいなものを考えてもいいかなと思います。もちろん、SSHで取り組んだ研究を続けてみたいという声があればの話ですけど。

2月某日 修士論文発表会 まあ、修論ともなると、それなりに聞きごたえもあるし、ちょっとした学会でも来ている気分になります。いい研究が多いのですが、あとちょっと、みたいなところもあり、もう少しがんばったらよかったのに・・・と思ってしまうところが、おじさん。

2月某日 卒業研究発表会 立派な発表会でした。この経験は、必ず生きます。だからこそ、学部必修科目になっています。4年生の晴れ舞台ではありますが、彼女らと研究の話ができなくなるのは、ちょっとさみしいですね。

2月某日 三重大学発産学官連携セミナーin 伊賀 伊賀研究拠点10 周年記念の連携セミナーに参加しました。というか、主催者側ですので、それなりに緊張しました。学長と伊賀市長のほか、多くの企業や、市民、役場の方にご参加いただきました。講師を快諾いただいた先生方や事務方にはたいへんお世話になり、感謝いたします。年度内の大きなイベントがひとつ終わり、ちょっとほっとしました。

2月某日 野村克也氏曰く、「財を遺すは下、仕事を遺すは中,人を遺すは上とする」。プレイヤーとしても一流ですが、引退後は、教育という面から見ても素晴らしい仕事をされたと思います。試合を見ながらの「ぼやき」は、教員としても役立つものが多くありました。またひとり昭和のスターがこの世を去りました。

2月某日 修士論文審査会 無事に審査会を終えました。プレゼン能力は次第に上がってきているのですが、論文のミスが多いのが最近の学生さんの傾向です。まあ、私も修論審査では、ずいぶんとミスを指摘され、おしかりをうけたことを思い出します。

2月某日 免許更新 やっとゴールド免許に復帰です。

2月某日 散髪 髪を切りに行きました。これまでは、「シニアですね」と言われても、「ちがいます」と言ってきましたが、ついに、シニア割引となりました。なんとか、還暦まで生きることができたことに感謝です。年金支給まではがんばらないといけません。

2月某日 2019-nCoV 新型肺炎ウイルスが中国で猛威をふるっており、国際社会ではパンデミックが起きると警戒をしています。ウイルスは、微生物ではないが、微生物学の対象範囲にあります。ウイルスの研究雑誌、Jounal of Virology もアメリカ微生物学会が出しています。実際に開講している「微生物学」の講義でも1日だけど、簡単にウイルスについて講義をしています。今回のウイルスは、RNAウイルスで、アンジオテンシン変換酵素を受容体として細胞内に侵入するタイプ。患者数が対数的に増加しているので、世界的なアウトブレークにならないように早い収束を祈っています。

1月某日 暖冬 梅の花が咲き始め、各地で、1月として観測史上最高の温度を記録した。春が来るのはそれなりにうれしいが、冬は冬で寒くならないと困る商売もたくさんある。これが気候変動なのか、単なるぶれなのかはわからないが、南アフリカで雪が降ったり、研究室にいた留学生が先生をしているパキスタンでも、例年になく寒波がきているとか、どこかが暖かくなれば、どこかが寒くなるというぶれなのかとも思う。

1月某日 工場見学 3年生の学生を引率して事業所見学にでかけました。伊勢角屋麦酒のビール工場と、おにぎりせんべいのマスヤの工場です。伊勢角屋麦酒さんでは、社長さんみずから、ビールの製造過程について説明してくれました。マスヤさんでは、社長さんのご挨拶と常務さんからの工場の説明と、お菓子業界についてのお話を聞く事ができ、学生の勉強になったと思います。今年は受講生が減ってしまったのが残念なんですが、いい勉強になると思います。企業さんの大学の教育への貢献に感謝しています。学生の頃、マスヤさんの工場見学に行って、おにぎりせんべいのようなひとつひとつ微妙に重さの違うものを、どうやって、袋にはいった量を一定にするのかという装置を見て、とっても驚いたのですが、同じ装置を見ても、今の学生は、驚かないのが不思議でした。

1月某日 スーパーサイエンスハイスクール(SSH) 県内のSSH指定校の研究発表会を見にいきました。高校生もがんばって研究をしていますね。ちょっと驚きです。もちろん、まだまだ、サイエンスとしてはゆるいところや、勉強が足らないところもあるでしょう。それでも、十分に研究をしています。考えて実験して結果を出して、また考えて、次の実験をして・・・・立派なものです。指導する先生もたいへんだとは思いますが、生徒さんのがんばりに拍手です。

1月某日 アグリビジネス創出フェア東海 例年、東京で開催される全国規模のアグリビジネスですが、それの東海版です。規模は小さいですが、地元の人が来ますので、ポスターの前で話しをしていても、なんとなくつながっていたりします。知り合いの知り合いとかが多いですね。また、三重大学の卒業生も多く来てくれました。「先生の授業を受けました」なんて言われると、うれしくなります。リフラクションにこんなこと書きましたって言われましたが、そのリフラクション、よく覚えていました。あなただったのねって感じです。楽しい時間を過ごせました。

1月某日 大学院2次試験 今年から修士課程と博士課程が同日入試になりました。そのため、面接の時間が長くなりましたが、次年度以降が楽しみになるような入試でした。大学院生が増えることは悪くはないですね。

1月某日 センター試験 センター試験という名の試験はこれで最後になりました。入試制度はこれからどうなるかわかりませんが、また時代がかわるということになります。国立1期の時代の受験生でしたので、マークシートというものに慣れませんが、50万人もの答案を採点するには、これしかないというのはわかります。ただ、学生に「4択だったらできるのに」とか言われるとマーク試験の功罪というか、学力に与える影響もあるように感じます。専門の定期試験では、なるべく記述で答えてもらうようにしています。

1月某日 訃報 ミスタードラゴンズといえば高木守道氏なんですが、思いおこせば、74年のセリーグ優勝、「燃えよドラゴンズ」を歌いながら登校していました、「一番高木が塁に出て」、まさにリードオフマンとして大活躍でした。監督時代も、そして前の週に出ていたラジオの番組まで聞いていたので、信じられない気分です。

1月某日 酒造り説明会 今年も三重大学の酒造りがスタートします。まずは、学生集めなんですが、参加者が思うように集まらなくて苦戦です。今年の1年生から、インターンシップが卒業要件化するので、インターンシップとして行っている酒造りに殺到するのではないかと危惧していたのですが、まあそんなことはありませんでした。

1月某日 東海発酵文化研究会 名古屋で開催された研究会に参加しました。酒造りだけでなく、味噌、醤油、漬物などたくさんの発酵食品と、発酵という文化が日本にはあります。生産者や研究者だけでなく、様々なジャンルの皆さんが集まっている研究会です。勉強になります。

1月某日 農芸化学30回生同期会 湯の山温泉で、露天風呂につかりながら同期会に参加しました。いつまでたっても大学の同期と話をするのは、楽しいもので、こんなことがあったとか、いろいろな昔話と現状の話。還暦の学年なので、年金支給までの5年間の過ごし方とか、正規から再雇用になったときの給与の減額率とか、話題にはことかきません。また嶋田先生が保存していた3年生のときの学生実験のレポートを参加者に返却しました。驚くのは、みなさん今の学生に比べて「絵ごころ」があり、顕微鏡のスケッチとか実験器具の絵がすばらしいことです。ワープロのない時代ですから、読んでもらうことを意識していたせいか、字も読みやすですし、よい時代でした。楽しい時間を過ごすことができました。

1月某日 風の強い一日 津の最大瞬間風速は、22.5 m/s で、1月なのに台風並みの風が吹きました。午前中にも20m を超える風が吹いたのですが、これが南西風という春のような風で、気温も17.9 ℃まであがりました。これも温暖化なんでしょうかね。まだ小寒を過ぎたところなんですけどね。

1月某日 新年あけましておめでとうございます。今年もこのひとことからはじまります。オリンピックの年になり、多分、大きな盛り上がりになるのではないかと思います。一方で、大学は、第三期の終わりに向かい、第四期の計画と新しい執行部ができる年でもあります。ますます加速する少子高齢化のなかで、国立大学の生き残りはさらに厳しくなっていくと予想されます。大学教育のありかたや周囲の環境も大きく変化しており、その変化に対応できなければ、生き残れない可能性もあります。もちろん、気候変動は加速化しますし、大きな地震が来る可能性もますます高くなってきています。IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)の予測では、2020に変曲点をむかえ、温暖化が止められるのか、加速するのかの分かれ道になります。IPCCの書類を読んでいると暗い気持ちになってきますが、我々の研究でも少しでも貢献できることがあるかもしれないと思えば、がんばりの原動力になるように思います。今年もよろしくお願いをいたします。

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