大学院(博士後期課程)
資源循環システム科学講座
人口が増大を続ける現在,地球の限られた資源の持続的利用が人類に求められている。なかでも食料生産の持続性を維持することは,安全でおいしい食品の供給にとどまらず,地球環境の保全,生物資源の循環において重要な役割を担うことにつながる。 また,地球の陸上における生物資源の約90%が集中する森林では,そこに生育する生物の多様性保全ならびに生育環境の保全,森林から産出される木材や分子素材など生物資源の持続的利用が求められている。本講座では,農業生物学や森林資源環境学を基本として,そこから新たに発展させた資源循環システム科学を様々な視点から追究し,世界的な食料問題の解決や森林の多面的な機能など生物資源の持続的利用や,緑豊かで多様な生物によって成り立つ森林生態系の維持に役立てる方法を探求してゆく。
気象・地球システム学講座
気候変動や異常気象発生などの地球環境の変化は,大気・海洋・植生・水圏・生態圏と人間・諸動物の活動などから成る地球システムや生態環境システムと連動している。これらシステムを構成する基本構造,変動過程,共生関係や相互作用について,例えば,気象,水循環,海洋循環,地球の進化,風土,地形,地球環境保全,動植物の生理生態・生態調和や人間活動について,観察・観測,実験・調査,リモートセンシング,数値解析などを援用して研究する。研究で得られた新たな科学的知見,研究を通して修得した思考力・実践力を活かし,地球と人類の未来を展望でき,次代の文化形成と持続可能な地球社会の構築に貢献でき,そしてグローバルな舞台に積極的に挑戦し世界に飛躍できる人材養成に向けた教育・研究を行う。
応用生命化学講座
本講座ではバイオサイエンスとバイオテクノロジーの手法を用いて,陸や海に生息する動物,植物,海藻,微生物など広範囲の生物資源がもっている種々の栄養成分や生理活性物質などを有効利用するために,これらの生物が生産する分子の構造と生理機能を明らかにする。その成果を活用して新しい機能性分子や食品の開発,環境技術などに応用するための基礎的かつ応用可能な新技術体系の確立を目指す。さらに動物や微生物の遺伝子発現機構の解明,動物や植物の細胞の生理機能の解明,生物情報の処理技術の開発,食品の機能性の向上,健康維持や生活の質の向上,未利用生物資源の利用技術開発などを研究の中心として,化学的,生化学的,分子生物学的および生物工学的な観点に立って専門的な研究・教育を行う。
国際資源循環科学講座
地域社会が直面している現実や取り組まなくてはならない問題と正面から向き合えるように、当講座では、社会科学と自然科学の両分野から積極的な課題教育を導入している。そして、私たち人類の生命基盤である農林水産業の実態や可能性について統合的に思考する能力と、国際社会において地域の自立・発展を目指す視座、およびグローバル社会におけるコミュニケーション力の修得を通して、国際社会における地域の課題に取り組み、地域を発展させることのできる、地域リーダーとなる人材の育成を目指す。
環境・生産科学講座
本講座では、豊かな環境の創造と保全を目指し、高度な科学的ならびに工学的手法を用いて、環境および農林水産業にかかわる諸問題を解決し、グローバルな視点をもって地域の発展に貢献することを目標としている。とくに①生物生態に関する知識を基に、情報処理技術を核とした環境情報の計測・制御・システム工学を手段とする。②農山村地域における豊かで安全・安心な地域環境の創造を目的とする。③自然環境と人間社会を含む生態圏の環境保全技術を対象とする。そして、④地域に根ざした持続的社会の発展に貢献できる人材養成に向けた教育・研究を行う。
海洋生物科学講座
本講座では海洋を中心として川や湖などの淡水域までの水圏を研究フィールドとしている。また,対象としている生物はプランクトンから,藻類,甲殻類,貝類,魚類,海生哺乳類まで広範囲にわたっている。それらの多様な生物の営みを遺伝子レベル,細胞レベル,個体レベル,群集レベル,生態系レベルで理解することを目指す。その手法として遺伝解析,生理生態学的解析,集団解析,行動解析,海洋観測技術,情報通信技術等を駆使する。さらに,海洋や淡水域の生態系や生物多様性を保全し,魚類,介類,藻類等の水生生物を生物資源として持続的に再生産して有効利用する方法を教育・研究する。そして,資源としての適切な保全管理や効率的な増・養殖手法の技術開発を通じて,安定的な生物資源の利用により人の暮らしを豊かにすることを目指す。
最近の出来事
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本研究科の松田浩一教授が「リサーチコアセミナー」第16回に登壇しました。
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西谷響さんが,イルカのオスの「社会的老化」について研究発表を行い、第19回霊長類学・野生動物学(PWS)国際シンポジウムにてポスター賞2位を受賞!
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謎多き身近なイルカ「スナメリ」の社会の一端を解明
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王秀崙教授、徐順豪さん(博士後期課程3年)が、第26回環境技術学会論文賞を受賞しました!
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【動物の発生異常のメカニズムの一端が明らかに】早川琢也さんが参加した共同研究の成果が英国の科学誌Natureに掲載されました!
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【特集:学生へのインタビュー取材08】農業用水路のコンクリートの粗さを照明と画像から計測する
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クマノザクラ近況
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【特集:学生へのインタビュー取材07】褐藻から単離した真菌が産生するマクロライド化合物による抗炎症作用の解明
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【特集:学生へのインタビュー取材06】近くて遠いスナメリの不思議を知りたくて
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【特集:学生へのインタビュー取材05】木の根と共生する「菌根菌」の生き様を紐解く
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【特集:学生へのインタビュー取材04】持続可能な牛肉生産への鍵:牛のデンプン利用の研究
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【特集:学生へのインタビュー取材03】動物細胞のDNA複製と脂肪蓄積の関係を解明
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【特集:学生へのインタビュー取材02】海藻多糖由来の新しい希少糖アルギン酸デオキシ糖の生産
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【特集:学生へのインタビュー取材01】イミダゾールジペプチドの新しい定量分析法の開発
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苅田修一教授、内藤啓貴助教が10/23-24開催のFOOD STYLE Chubu に出展します。【終了しました】
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関谷信人教授、近藤誠准教授らの論文がField Crops Research 誌に掲載され、プレスリリースが行われました。
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2024NEW環境展にブース出展中です!5/22(水)~24(金)【終了しました】
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2024NEW環境展にブース出展します!5/22(水)~24(金)【終了しました】
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クマノザクラ近況
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クマノザクラが2輪ほど咲き始めました
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陳山鵬教授 最終講義「理論と実践の結び付きの探求と難しさ」 3/18【終了しました】
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古丸明教授 最終講義「美しい世界との出会い」 3/22【終了しました】
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中日新聞に第21回産学官連携セミナーや内藤啓貴助教が講演したことについて掲載されました。
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第21回産学官連携セミナーin伊賀にて内藤啓貴助教が講演しました。
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「第21回産学官連携セミナーin伊賀」開催のお知らせ2/9【終了しました】
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立花義裕教授、天野未空さん、安藤雄太さんらの論文がJournal of Climate 誌に掲載され、プレスリリースが行われました。各メディアにて報道されています。
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中日新聞にて、紀北・南伊勢両町沿岸での藻場再生・維持活動に関する取組みについて大川雄生さん(学部4年)のコメントが紹介されました。
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三重テレビ「Mieライブ」に古川雄裕さん(博士後期課程1年)が出演し,磯焼けの原因の一つになっているガンガゼ(ウニ)を駆除する活動などについて紹介しました。
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本研究科で記念植樹されたクマノザクラと抵抗性クロマツの看板が設置されました。
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森阪匡通教授のFD講演会を開催!
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加藤有真さん(博士前期課程1年)が、第87回日本生化学会中部支部例会・シンポジウムにおけるポスター発表で奨励賞を受賞しました!
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L'Institut Agro Dijon(フランス)の研究者3名が本研究科を訪問され、議論や交流を深めました。
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寺田知功さんのスナメリの音声コミュニケーションに関する研究について雑誌「someone」に掲載されました。
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タマサート大学(タイ)Science and Technology学部のみなさんが三重大学を来訪しました。
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野生イルカの「群れ」を水中映像から定義する方法を確立
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2023NEW環境展にブース出展します!5月24~26日【終了しました】
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朝日新聞に、本研究科で記念植樹された抵抗性クロマツが成長している様子について掲載されました。
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クマノザクラ近況
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万田敦昌准教授が『WILY Top Downloaded Article 2021』を受賞しました。
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「第20回産学官連携セミナーin伊賀」にて梅川逸人(元生物資源学研究科長)参与・特命副学長、福島崇志准教授らが講演しました。
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本研究科の八木原風さんらのイルカの年齢推定に関する研究成果が、毎日新聞ニュースサイトに掲載されました。
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第4回 三翠ゼミ「三翠Diversity」
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本研究科の吉原佑准教授監訳の本が出版されました。
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磯野直人准教授、勝崎裕隆准教授らが新しい酵素を発見!
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3/1 NHK「まるっと!みえ」に本研究科の松田浩一教授が出演し、志摩半島の藻場衰退について解説します!【終了しました】
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マレーシアのトレンガヌ大学へ本研究科の中島千晴教授および塚田森生教授らが表敬訪問しました。
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インターンシップの学生が、本研究科の淀太我准教授にインタビューを行い、記事と動画が公開されました。
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2023年2月17日24日,三重大学大学院生物資源学研究科100周年を記念して植樹式・講演会が行われました。
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2023年2月17日,三重大学大学院生物資源学研究科 100 周年を記念して植樹式・講演会が行われました。
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シンポジウム「大雪は忘れた頃にやってくる~ひとすじ縄ではいかない三重の雪予報~」2/18【終了しました】
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本研究科の八木原風さんらのイルカの年齢推定に関する研究成果が、国際誌''Marine Mammal Science''に掲載され、マスコミ報道されています。
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立花義裕教授らのJPCZの構造とメカニズムについての研究成果がScientific Reportsに掲載され、各メディアにて紹介されています。
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三重大Rナビ~三重大学研究最前線に、本研究科の諏訪部圭太教授の植物の不思議を解き明かす取組みについて紹介されました。
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中京テレビ「キャッチ!」で大阪の淀川に現れたクジラについて吉岡基教授がコメントしました。1/10【放映終了しましたが動画配信中】
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NHK名古屋にて寺田知功さん(博士後期課程2年)らのスナメリに関する研究について報道されました【動画配信中】
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野生イルカの体長を触らずに測り,保全につなげる
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久保敦暉さん(学部3年)の論文が日本生物地理学会会報に掲載されました!
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12月24日(金)生物資源学研究科オープンラボを開催しました。
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阪口玲名さん、澤田陽樹氏、岡本直也さんが令和3年度学生ビジネスプランコンテストにて優秀賞を受賞しました!
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徐順豪さんがTri-U国際ジョイントセミナーにおいてBest Poster Award, Best Presentation Award, Founder Awardを受賞しました!
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山本真未さんがTri-U国際ジョイントセミナーにおいてBest Poster Awardを受賞しました!
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蔡子逸さんがTri-U国際ジョイントセミナーにおいてBest Poster Awardを受賞しました!
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立花義裕教授らの論文がClimate Dynamicsに掲載され、各メディアに紹介されました。
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立花義裕教授らの論文がEnvironmental Research Letters 誌に掲載され、プレスリリースが行われました。
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山田佳廣名誉教授が『Insectes Sociaux』 からインタビューを受け、'Interview with a social insect scientist' seriesに掲載されました。
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立花義裕教授らの論文がJournal of Climateに掲載され、新聞各社に掲載されました。
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オープンラボ「コロナ禍をこえる生物資源学研究科の地域貢献」を開催します!【終了しました】
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大学院入試相談会2020中止のお知らせ
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水谷雪乃さんがMarine Biotechnology Conference 2019においてBest presentation賞を受賞しました!
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学位記授与式・写真撮影日時のお知らせ
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神原淳教授が高田中・高等学校との高大連携で実験セミナーを行いました。
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水谷雪乃さんがマリンバイオテクノロジー学会宮崎大会において優秀ポスター賞を受賞されました
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Tri-U国際ジョイントセミナー・シンポジウムにおいて,学生3名が最高賞を受賞!
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野中寛准教授のテーマが積水化学「自然に学ぶものづくり研究助成プログラム」2016年度助成テーマに!
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野中寛准教授が平成27年度セルロース学会林治助賞を受賞!
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フィトリー・メイリアナワティ・プラティウィさん Aquaculture Europe 2015で口頭発表部門Best Student賞を受賞!
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久居農林高校による大学見学が行われました
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就職ガイダンス「入社採用試験!人事はここを見ています!「有名企業人事担当者が特別に語る~人事のぶっちゃけトーク~」」を開催!
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学生就職連絡協議会主催「合同グループディスカッション」開催!
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就活セミナー「卒業生体験談」を開催!
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就職ガイダンス「公務員の業務説明会」開催!
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「留学プランニングワークショップ」開催!
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就職ガイダンス「労働法の基礎知識講座」・「就職活動に向けたテクニック」開催!
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「三重大學」酒造りキックオフ!
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就活セミナー「地域企業の魅力」シリーズ第1回を開催!
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「エコプロダクツ2014」出展!
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就職ガイダンス「ワーク型!エントリーシート対策」開催!
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就職ガイダンス「社会人としての身だしなみとマナー」開催!
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就職ガイダンス「先輩に聞く就活の仕方」を開催!
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釘崎さん・成毛さん・長田さんが土壌物理学会ポスター賞!
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就職ガイダンス「実践!業界・企業研究について」実施!
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キャリア支援センターによる就職ガイダンスを開催!
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オープンキャンパス準備完了!
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泉陽高校が生物資源学部を見学!
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学生蔵人による酒造りが新聞で報道!
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今年の梅酒「三重大學」造りが始まりました!
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水谷春香さんが繊維学会年次大会で若手ポスター賞を受賞!
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山田充哉さんが日本貝類学会で最優秀発表賞を受賞!
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萩尾華子さんがサイエンスインカレで畠山文化財団賞を受賞!
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梅酒「三重大學」全国2位!