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大学院(博士前期課程)

農業生物学講座

人類にとって農業による食料生産は必要不可欠な営みである。また,安全でおいしい食品の供給・地球環境の保護・生物資源の循環においても農業が重要な役割を担っていることはいうまでもない。この活動をより安定に,より良くしていくためには対象とする動植物の生命現象について深く理解することが必要である。そこで私たちの講座では,農学の考え方を出発点として,そこから新たに発展した生物科学を様々な視点から追究し,世界的な食料問題の解決や緑豊かな環境の維持に役立てることを目的としている。

地球システム学講座

気候変動や異常気象発生などの地球環境の変化は,大気・海洋・土壌・植生・水圏・生態圏と人間・諸動物の活動などから成る地球システムや生態環境システムと連動している。これらシステムを構成する基本構造,変動過程,共生関係や相互作用について,例えば,地球の進化,風土・テロワール,地球環境保全,動植物の生理生態・生態調和や人間活動について,観察・観測,実験・調査,リモートセンシング,数値解析などを援用して研究する。研究で得られた新たな科学的知見,研究を通して修得した思考力・実践力を活かし次代の文化形成と持続可能な社会構築に貢献できる人材養成に向けた教育研究を行う。

生命機能化学講座

バイオサイエンスとバイオテクノロジーの手法を用いて,食料,健康,医薬,生活,環境の広範囲な領域において生物資源を有効利用することを目的として,動物・植物・微生物の多彩な生命現象の仕組みおよびこれらの生物が生産する物質の分子構造と機能を明らかにし,その成果を新しい機能性分子や食品の開発,環境技術などに応用するための理論や技法の確立を目指す。そのために,新規機能性物質の構造と機能の解析および利用法の開発,動物や微生物の遺伝子発現機構の解明,生物情報の処理技術の開発,未利用生物資源の利用技術開発などを研究の中心として,化学的,生化学的,分子生物学的および生物工学的な観点に立って専門的な教育と研究を行う。

森林資源環境学講座

世界の陸地の30%を覆っている森林は,陸上の生物現存量の90%に達する巨大な生物群集である。このため森林は,地球環境の維持に大きな役割を果たすと同時に,再生可能な資源としても重要である。さらに,国土保全,水源かん養,気候緩和などの環境を調節する機能があるばかりでなく,緑の空間が精神的な安らぎを与えるなど,森林は私たちの生活に大きく貢献している。我々の講座では,生態学,植物学,微生物学,土壌学,化学,物理学,情報科学などの講義・実習や,附属演習林における実習などを通して,多面的な機能をもつ森林の特性を理解し,自然環境との調和を保ちながら,その資源と多様な機能を持続的に利用する方法を探求してゆく。

環境情報システム工学講座

人類が,他の生物と共生し環境を保全しつつ持続的な発展を図るため,我々の講座では,生物生態に関する知識を基に,情報処理技術を核とした環境情報の計測,生産システムの制御,複雑系に関するシステム工学を教育・研究の手段とする。すなわち,環境改善に関連する各種プラントおよび環境共生技術について基礎原理に基づく教育・研究を行う。また,精密管理による低環境負荷型技術を用いた生物資源の生産及びその加工などの応用技術について教育・研究を行う。

海洋生命分子化学講座

多様な海洋生物の生命機能の基礎的性質を化学的に解明するとともに,魚介類,藻類,海洋微生物などの海洋の生物資源の有効利用を目指し,それらのもつ成分の分離と分析を行って,生物情報を集積する。さらにそれらを素材として生化学的手法,遺伝子工学的手法により,機能性をもった食糧資源や化粧品などの創出を行う。我々の講座では,そのために必要な分析技術,生化学,分子生物学に関する教育・研究を行う。さらにあわせてこれらの技術を実践する能力を習得するための教育・研究も行う。

国際・地域資源学講座

地域社会が直面している現実や取り組まなくてはならない問題と正面から向き合えるように、当講座では、社会科学と自然科学の両分野から積極的な課題教育を導入している。そして、私たち人類の生命基盤である農林水産業の実態や可能性について統合的に思考する能力と、国際社会において地域の自立・発展を目指す視座、およびグローバル社会におけるコミュニケーション力の修得を通して、国際社会における地域の課題に取り組み、地域を発展させることのできる、地域リーダーとなる人材の育成を目指す。

農業農村工学講座

我々の講座では,農業を営む場である農村地域を保全し,健全な物質循環の場としての豊かな農村環境を創出することを目標とした教育・研究を行っている。具体的には,自然の営みと人間が直接かかわる農村における水・土・空間の持続的で適正な利用,農村環境に関する計画・保全,農地・農用施設の整備・維持管理,地域資源の有効利用,自然災害に対する防災・減災,復旧に必要な理論と技術,長期基層変動による地形形成プロセスの解明,地表流・地中流に関する調査と解析,農地における水分,化学物質,熱,ガスの流れの解明と予測についての教育・研究を行う。

海洋生物学講座

我々の講座では,細胞,個体から生物群集,生態系などさまざまなスケールで海洋生物を研究している。研究フィールドは海洋を中心として淡水域までをカバーしている。対象生物もプランクトンから,藻類,甲殻類,貝類,魚類,海生哺乳類まで広範囲にわたっている。それらの生物の営みを遺伝子レベル,細胞レベル,個体レベル,群集レベルで理解するとともに,生態系や生物多様性を保全し,水生生物を持続的に有効利用する方法を教育・研究する。そして,水生生物の資源としての適切な保全管理や効率的な増・養殖手法の開発を通じて,人の暮らしを豊かにすることを目指す。

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